プロダクトローンチとは?メリットや手順、おすすめのツールをまとめて解説
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  • プロダクトローンチとは?
  • どんな商材でも使える手法?
  • 具体的なやり方は?

 

プロダクトローンチの意味や、どのような場面で役立つ手法なのか、気になっている方は多いのではないでしょうか。

 

そこで今回は、プロダクトローンチについてまとめて解説します。

 

後半にはプロダクトローンチを実践する際に使える、おすすめのツールも紹介しますので、ぜひ併せて参考にしてみてください。

プロダクトローンチとは?

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プロダクトローンチとは?

 

プロダクトローンチの意味は、以下の通りです。

・プロダクト(Product:製品・商品・サービス)

・ローンチ (Launch:売り出す)

 

直訳するとプロダクトローンチ=製品を売り出すとなります。

マーケティングにおけるプロダクトローンチの意味

マーケティングにおけるプロダクトローンチとは、ある一定期間に大きな売上をつくる販売手法のことを指します。

 

なぜ「ある一定期間」なのかというと、プロダクトローンチで扱う商材は、販売数や販売期間が限られているものだからです。

 

詳しい手順は後述しますが、大まかな流れは以下の通りです。

 

  1. 販売開始前から見込み客を集める
  2. 販売当日までに購買意欲が上がるようアプローチする
  3. 販売開始に合わせてセールスをかける

 

一般的な販売手法とプロダクトローンチの大きな違いは、いきなりセールスではなく、購買意欲が上がるようアプローチする”教育”と呼ばれる段階を踏む点です

プロダクトローンチの流れ

プロダクトローンチがよく使われる「映画」を例に、簡単に流れをご紹介します。

 

映画は映画館での上映期間に限りがあるため、プロダクトローンチがよく使われています。

 

本記事の執筆時点で話題なのは、約25年振りに復活する「スラムダンク」。公開は2022年12月ですが、映画化が発表されたのは2021年1月です。

 

  1. SNSで映画化決定が告知される
  2. TVやYouTubeでアニメが再放送される
  3. 映画のタイトルや予告が公開される
  4. オリジナルグッズ付き前売り券を販売する
  5. 新情報解禁の特番を放送する
  6. 公開初日を迎える

 

見込み客の熱が徐々に高まるよう設計されていることがわかりますよね。

 

「プロダクトローンチは怪しい手法」と表現する人もいますが、実は身近で当たり前に使われている、よくある販売手法のひとつです。

プロダクトローンチと相性の良い商材

プロダクトローンチの手順は4ステップ

プロダクトローンチと相性の良い商材は、教育ステップが必要、もしくはあった方が良いものです。

 

前段では映画を例に挙げましたが、その他、期間限定で開催されるセミナーや、オリジナルのノウハウ系オンライン講座などの無形商材も相性が良いです。

 

逆に言えば、オリジナルのノウハウ系オンライン講座のような無形商材は、プロダクトローンチをせずに大きく販売数を伸ばすのは至難と言えます。

 

販売者自身が当該商材を語るプロとして広く認知されていれば話は別ですが、認知がない状態でいきなりセールスをしても響かないからです。

 

ちなみに、プロダクトローンチに適さない商材は、例えば水道修理のような、緊急性の高いサービスです今すぐ対応してほしいのに、教育ステップが入ってきたら困りますよね。

 

プロダクトローンチは優れたマーケティング手法ですが、すべての商材に対して有効なわけではないので、必要な場合のみ取り入れるようにしましょう。

プロダクトローンチのメリット・デメリット

プロダクトローンチを取り入れるメリット・デメリットを解説します。

プロダクトローンチのメリット

まずはプロダクトローンチのメリットを解説します。

売上の最大化ができる

プロダクトローンチの1番のメリットは、売上の最大化ができることです。

 

売上の最大化ができる理由のひとつには、1度に大量の見込み客にリーチできる点が挙げられます

 

プロダクトローンチではよく、教育やセールスにメールが使われますが、メールは100通送るのも100万通送るのも労力は変わりません。

 

1人1人に直接営業をするスタンスだと、1日にアプローチできる数には限りがありますが、メールなら1日で100万通送ることも可能です。

 

つまりメールアドレスさえ取得できれば、人海戦術では一生かかってもアプローチしきれない数の顧客に、わずか1日で情報を届けられるわけです。

 

それだけ母数に差があれば、売上が変わるのは必然でしょう。

強いセールスが不要

プロダクトローンチは、自社商材が必要な人に対してのみアプローチし、販売する手法なので、強いセールスが不要です。

 

  • 商材の特徴
  • 他社との違い
  • 見込み客に必要な理由
  • 購入により得られるベネフィット
  • 価格の妥当性

 

など、すべてクリアにした状態で販売期間に入るため、あとは購入方法をお知らせすれば、自然と購入につなげられます。

 

特にプロダクトローンチでは、「◯日までの限定販売」といった限定オファーを用いて、今買うべき理由を明確にするため、購買行動を促しやすいのがポイントです。

 

巧みなセールストークができる営業マンがいなくても売上を伸ばせるのが、プロダクトローンチの強みです。

仕組み化できる

プロダクトローンチは1度顧客リストを集め、売れるモデルを構築できれば、他の商材のプロモーションに応用できるのも魅力です。

 

配信対象と内容を最適化し、同様の手順でアプローチすればいいので、1から戦略を構築する手間がなくなります。

 

セールスのテンプレートがあれば、マンパワーの弱い個人事業主や小規模事業者でも、継続的に大きな売上を上げられるようになるわけです。

 

また実績があれば、他社のプロモーションを請け負うこともできるので、自分の商材がなくても、プロデューサーの立ち位置で活動していく選択もできるでしょう。

プロダクトローンチのデメリット

次にプロダクトローンチのデメリットを解説します。

準備が大変

プロダクトローンチは最初の設計時は特に、準備が大変です。

 

例えばリスト集めの集客では、どの媒体で集客するか、Web広告なら広告用のバナーやLPの準備、ブログなら記事の準備、顧客管理ツールの用意も必要です。

 

教育用のステップ配信や、動画訴求するなら動画制作もして、商品ページや決済システム、サンクスメールも用意します。

 

また、何をどのようにどの順番で伝えるか、マーケティングやライティングの知識も欠かせないため、まずは勉強から着手が必要な方もいるでしょう。

多額の人件費がかかる

商材づくりやプロダクトローンチの構築を、1からすべて自分1人で行うのは至難です。

 

  • マーケティング施策の検討
  • ライティング
  • Webデザイン
  • 動画編集
  • Web広告運用
  • 顧客管理システムの操作

 

など、勉強してスキルを身につけて、自身で対応するのは不可能ではありませんが、合理的とは言えません。

 

流行がどんどん移り変わる現代において、販売タイミングを遅らせるのは死活問題になりかねないからです。餅は餅屋と考えて、専門家に依頼するのがベターです。

 

とは言え、依頼する量が多ければ多いほど人件費はかかりますし、広告で集客する場合は広告費もかかるため、初期投資は大きくなりがち。

 

コケてしまうと大赤字になるのが、プロダクトローンチの怖いところでもあります。

プロダクトローンチの手順は4ステップ

プロダクトローンチの手順は4ステップ
次に、プロダクトローンチの手順を解説します。手順は以下の4ステップです。

 

Step1. 見込み客を集める

Step2. 見込み客を教育する

Step3. 販売する

Step4. アフターフォローをする

 

ひとつずつみていきましょう。

Step1.見込み客を集める

プロダクトローンチの最初のステップは、見込み客集め、いわゆる集客です。

 

集めるのは見込み客の連絡先で、これまではメールアドレスが主流でしたが、今はLINEのIDをメインに取得する事業者が増えています。

 

B to B向けの商材はまだメールアドレスが有効ですが、B to C向けの商材はLINEの方がコミュニケーション率が高いので、LINE IDの取得がおすすめです

 

集客方法は以下の通り、さまざまあります。

  • Web広告
  • SNS
  • ブログ
  • 店舗での張り紙や声かけ
  • チラシ  etc..

 

自社の見込み客が多い媒体を選びましょう。

Step2.見込み客を教育する

メールアドレスやLINEを登録してくれた見込み客には、自社商材の特徴や魅力を伝えるべく、教育を行います。

 

教育には主にステップメールが使われます。

 

ステップメールとは、あらかじめ用意した複数のメッセージを、ユーザーの登録日に合わせて、順に配信する仕組みです。

ステップメール

 

ステップメールには2つの利点があります。1つはいつ登録しても最初から順に教育がスタートされるため、見込み客全員に漏れなく同じ情報量を届けられること。

 

もう1つは、登録直後に1通目を配信し、2通目は翌日の9時に配信、といった具合に配信タイミングを設定できるので、配信の自動化ができることです。

 

配信対象が何千人、何万人と増えても、教育の労力は増えません。

 

ちなみにLINEのビジネス用アカウントである「LINE公式アカウント」を導入すれば、LINEでもステップ配信は可能です

Step3.販売する

教育期間が終わったら、いよいよ商品やサービスの販売です。

 

集客と教育ステップが正しく機能していれば、多くの成約が見込めます。

 

販売時のポイントは、販売期間を短くすることです。限定性や希少性を訴求し、今買うべき理由を明確にした方が、購買行動を起こしやすくなるからです。

 

購入操作の途中での離脱がないよう、シンプルでわかりやすい購入導線を構築しましょう。

Step4.アフターフォローをする

販売後のアフターフォローも忘れてはいけません。

 

個別にサポートしたりグループコンサルをしたり、商材を有効活用するための情報提供をしたり、フォローの形はさまざまです。

 

購入者の方々は継続利用あるいは、今後新たな商材ができた際にアプローチできる対象でもありますから、信頼関係を築きファン化できれば、永続的に繋がれる貴重な存在です。

 

しっかり満足度を高められれば、顧客が顧客を連れてきてくれますからね。アフターフォロー次第で、売上は徐々に底上げされていくでしょう。

 

また購入に至らなかった人に対しては、廉価版の販売をするのもおすすめです

 

1度でも自社商材を購入し、良さを実感してもらえれば、次回ローンチの際には通常版を購入してくれる可能性が高まるからです。

プロダクトローンチにはLINEの活用がおすすめ

プロダクトローンチにLINEの活用をおすすめする理由は、以下の通りです。

 

  • 国内に9,600万人もの利用者がいる
  • メールと比べて6〜20倍も開封率が高い
  • メールより開封までのスピードも早い

 

簡単に言うと、メールよりLINEの方がコミュニケーション率が高いということです

 

より多くの見込み客に漏れなく情報を届けるためには、LINEの活用が欠かせません。

プロダクトローンチにおすすめのツール

プロダクトローンチにおすすめのツールは、「LINE公式アカウント」と、LINE公式アカウントに紐づけて使うマーケティングツール「Lステップ」の2つです。

 

Lステップとは、友だち情報の取得・保管・活用ができる、CRM(顧客管理システム)の役割も持つツールです。

 

Lステップでできることを、以下簡単に紹介いたします。

 

  1. 友だち追加された媒体の特定
  2. ステップ配信
  3. 顧客のスコアリング
  4. アンケートによる情報収集
  5. 顧客の行動分析

 

その他、リマインドやサンクスメッセージの自動化、ShopifyやPayPal、Stripeといった外部システムとの連携も可能です。

 

プロダクトローンチの成果を飛躍的に高めるツールになり得ますので、顧客へのアプローチにLINEを活用したい方は、ぜひLステップをチェックしてみてください。

 

まとめ

今回はプロダクトローンチについてまとめて解説しました。

 

プロダクトローンチは怪しい、古いと言う人もいますが、現代でも十分通用する販売手法であることがおわかりいただけたのではないでしょうか。

 

顧客への連絡手段がメールからLINEに変化していますが、販売の本質は変わっていません。普遍的に使える手法です。

 

売上の最大化、販売の仕組み化を目指す方はぜひ、プロダクトローンチを取り入れてみてください。

 

なお、最新のLINEマーケティングや、Lステップでできることを詳しく知りたい方向けに、Lステップ説明会を開催しています。ビジネスにLINEを取り入れたい方は、ぜひご参加ください。