ウェビナーを開催する際、頭を悩ませることの一つが集客です。
質の高いコンテンツを用意しても、集客が上手くいかなければ、ウェビナーの効果を最大化することはできません。
この記事では、ウェビナーの集客方法や成功のコツ、見落としがちな注意点についてご紹介します。
ウェビナー開催を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
ウェビナーの集客方法6選~オンライン編~
オンラインでのウェビナー集客方法を6つご紹介します。
Webサイトやブログ
自社のWebサイトやブログにウェビナーのお知らせを掲載します。自社サイトなので、コストをかけることなくサイト訪問者に見てもらえます。
新着情報としてお知らせしたり、バナーを設置して告知したり、自由度高くアピールできるのもメリットの一つです。
ただし、サイトへのアクセスが少ない場合、大きな集客効果は見込めません。
自社サイトのみでの集客ではなく、他の方法と併用すると効果的です。
SNS
SNSで発信すれば、無料で告知ができます。主な媒体は以下の6つです。
- LINE
- X(旧Twitter)
- YouTube
- TikTok
Xのような拡散力がある媒体を利用すれば、フォロワー以外のユーザーにも投稿が届きます。
拡散される投稿を作るために、例えば、
- 魅力的なタイトルをつける
- 画像や動画を用いて視覚的に訴求する
など、目に留まる工夫をしましょう。
また、既にLINE公式アカウントを運用している場合は、友だちにウェビナーの告知を送るのも有効です。
LINEの場合、友だち追加してもらっている時点で、既に自社商品やサービスに興味を持っている人が多いからです。
各SNSの強みを掛け合わせながら集客に活用しましょう。
メール
自社のハウスリスト(見込み客のリスト)にメールで告知するのも有効です。
特に日頃からメルマガを配信して顧客との信頼関係が構築できている場合、効果的にアプローチできます。
他にも、
- 多くの件数を配信しても比較的コストを抑えられる
- 長文訴求ができるのでナーチャリング(教育)しやすい
などのメリットがあります。
特定の条件に合致したターゲットに絞ってメールを送る(セグメントメール)など、開封率やクリック率を上げる工夫をすると、より成果に繋がるでしょう。
セミナー(ウェビナー)ポータルサイト
セミナー集客サイトには、さまざまなセミナーやウェビナーが掲載されています。
サイト訪問者は、有益なセミナーがないか探しにきているので、熱量が高く意欲的な人を集客できる利点があります。
サイトによって、得意な業界や機能の違いなど、さまざまな特色があります。それぞれの特徴をしっかり把握して、目的に合ったポータルサイトを利用しましょう。
Web広告
Web広告は、Web上に掲載される広告全般を指し、例えば、リスティング広告やディスプレイ広告などが挙げられます。
特徴 | ターゲット層 | |
リスティング広告(検索連動型広告) | Googleなどの検索エンジンで検索されたキーワードに対して、検索結果画面に表示されるテキスト広告。 | 悩みやニーズが明確な顕在層向け |
ディスプレイ広告 | Webサイトやアプリの広告枠に掲載される広告。画像や動画、テキストなどさまざまな形式があるが、バナー形式が多い。 | 幅が広い、潜在層向け |
広告の種類によってアプローチできる層も変わるので、ウェビナーのターゲットに合わせたWeb広告を利用しましょう。
プレスリリース
プレスリリースを利用すれば、ウェビナーの最新情報をメディア関係者に向けて発信できます。
メディアに掲載されれば、多くの人の目に留まり、日頃、自社と関わりを持たない層にも周知できます。
また、第三者からの発信なので、情報の信頼性が上がるのもメリットの一つです。
配信する際は、有料の配信サービスを使えば、作成から配信先メディアの選定、送信まで効率的に進められます。
ウェビナーの日程が決まったら早めに発信するようにしましょう。
ウェビナーの集客方法5選~オフライン編~
オフラインでのウェビナーの集客方法を5つご紹介します。
チラシやポスター
チラシやポスターは、視覚に訴えるので目に留まりやすいメリットがあります。
具体的な方法としては、例えば、
- 社内にポスターを掲示する
- チラシを顧客に直接配布する
- チラシをポスティングする
- 新聞折り込みを利用する
などが挙げられます。
注意したいのは、一度印刷してしまうと修正ができないことです。原稿の確認は念入りに行いましょう。
口コミや紹介
過去にウェビナーに参加した方の口コミや紹介は、第三者からの情報という点で、とても説得力があります。
SNSで参加者の感想が拡散されれば、これまで接点を持てなかった層など、多くの人々の目に触れる可能性もあります。
口コミや紹介をしてくれた方には、特典を用意して、気持ちよく協力してもらえる環境を作りましょう。
はがきなどのダイレクトメール
ウェビナーの案内をはがきや封書で郵送するのもよいでしょう。
顧客の属性や興味度に合わせて、文面やデザインを変えてアプローチすると、より成果に繋がります。
他にも、
- クーポンなどの参加特典をつける
- Web申し込みの導線も用意する
など、申し込みしたくなる工夫やスムーズに参加できる導線作りをすると申込率を上げられます。
一方で、印刷代や郵送料などのコストもかかるので、郵送する相手の絞り込みはしっかり行いましょう。
テレアポ
顧客の電話番号がわかれば、直接電話をしてセミナーを告知するのも一つの方法です。
電話で直接コミュニケーションを取るので、即座に結果がわかるメリットがあります。
しかし、一方的に話し続けると迷惑電話と捉えられる場合もあります。
テレアポを行う際は、相手のリアクションから興味度を見極めて、柔軟に対応しましょう。
集客代行会社
効率的に集客したい場合は、ウェビナー集客の代行会社に依頼することもできます。それなりにコストはかかりますが、集客にかかる労力を大きく減らせるメリットがあります。
自社で集客するリソースが足りない場合やノウハウがない場合は、検討してみるのもよいでしょう。
新規顧客獲得に強みがあったり、特定の業種へのアプローチが得意だったり、会社によってさまざまな特徴があります。目的に合った会社を選択しましょう。
ウェビナー集客を成功させる10個のコツ
ウェビナー集客を成功させる10個のコツについて解説します。
集客目標とターゲットを明確にする
集客目標とターゲットを明確にすることで、自社に合った集客方法を選びやすくなります。
集客方法を間違えると、ウェビナーの効果を最大化できないだけでなく、コストと時間も無駄になります。
集客目標は、目標とする売上金額と1人あたりの単価から考えるとよいでしょう。
ターゲット設定については、性別や年齢層、居住地などの基本属性はもちろんのこと、より具体化したペルソナ(自社商品やサービスを利用する架空のユーザー像)まで設定できると確度の高い人を集められます。
適切な目標とターゲット設定をして、自社の商品やサービスに対するニーズを持った人を確実に集客しましょう。
参加特典を用意する
参加特典があると、特別感が出るので集客数の向上に繋がります。
特典はウェビナーの内容と関連性があって、参加者に喜ばれるものにしましょう。
例えば、以下のようなものが挙げられます。
- 商品やサービスの割引や特別価格での購入
- 商品やサービスのモニター権利
- 参加者限定の資料の提供やコンテンツの配布
- 講師の書籍などをプレゼント
参加人数を増やしたいからといって特典を豪華にしすぎると、肝心なウェビナーへの興味が薄れ、特典目当ての人も参加しかねません。
ウェビナーとの相乗効果が得られるような特典を準備しましょう。
ベネフィットを明確に提示する
ウェビナーに参加すると、どのような利益や恩恵があるのかを明確に提示しましょう。
例えば、成功事例のウェビナーであれば「最新の成功事例を知ることで、自社でも活用できる施策を持ち帰れる」といったベネフィットを提示できます。
ポイントは、ウェビナーに参加すればどんないい未来が待っているかをできるだけ具体的に想像させることです。
ただ内容を伝えるだけでなく、必ずベネフィットまで伝えるようにすると集客数の向上に繋がります。
参加しやすい開催日時を設定する
ウェビナーは、ターゲットが参加しやすい日時に設定しましょう。
例えばビジネスマンがターゲットであれば、業務がたまりやすい月曜日と残務処理に追われる金曜日を避けることで、集客率を上げられます。
また、長期的な視点で見ると、月末や期末のような繁忙期を避けることも大切です。
時間や曜日のような短期的な面と、繁忙期などの長期的な面も合わせて考えると、より集客力を向上できます。
合わせて、開催日時を複数設定するのもおすすめです。日時の選択肢が多ければ、都合が合わないことを理由に参加を諦める人を減らせます。
ターゲットの生活スタイルを考えて、開催日時を設定しましょう。
わかりやすいタイトルにする
ウェビナーのタイトルはとても重要です。どれだけいいコンテンツを用意しても、タイトルで興味を持ってもらえなければ、そもそも参加には至らないからです。
タイトルを作成するときは、以下の点を意識するとわかりやすいタイトルになります。
- ウェビナーの有益性を伝える
- 誰に向けたウェビナーなのか具体的に盛り込む
- 成果などの数値を入れる
合わせて、限定何名といった限定性を持たせるとより参加意欲を高められます。
参加者が興味を持ってくれる魅力的なタイトルを作成しましょう。
告知タイミングは複数設ける
ウェビナーを告知するタイミングは複数回設けましょう。告知の開始は、規模感にもよりますが、開催日の1か月前がおすすめです。
あまり早すぎると、スケジュールが決まっておらず、直前だと他の予定が入ってしまうことが考えられるからです。
さらに、1週間前や前日にも告知をしましょう。ライブ配信に関するアンケート調査によると、告知してほしい時期は1週間前から前日にかけて大幅に増えます。
告知の頻度が多すぎると印象が悪くなるので、2〜3回程度を目安に告知スケジュールを組みましょう。
同じウェビナーでも訴求を変えて告知すれば、参加者の増加に繋がります。
権威性をアピールする
ウェビナー講師の肩書きや経歴など、権威性はしっかりアピールしましょう。
権威性を表すものとしては、以下のものが挙げられます。
- 肩書き
- 資格
- 実績
- メディア掲載や出演歴
- 著名人からの推薦
権威性が伝わると、ウェビナーへの信頼性も高まるので参加意欲も上がります。
リマインドを送信する
ウェビナーは申し込みをして終わりではなく、参加してもらわないと意味がありません。
「うっかり忘れてしまった」という人を減らせるようリマインドを送信しましょう。
アンケート調査でも、告知から開催日まで期間がある場合は、83.5%がリマインドを希望していることがわかります。
参加忘れは、参加者とウェビナー主催者双方にとってマイナスでしかありません。
MAツールや配信ツール、ウェビナーツールのリマインダー機能を使って、あらかじめリマインダー送信の設定をしておきましょう。
アンケートで次のウェビナーを告知する
ウェビナー開催後に実施するアンケートで、次回のウェビナーの告知をするのも一つの方法です。
ウェビナー開催直後で商品やサービスに対する興味度も上がっている中で、関連するウェビナーを告知すれば、コストをかけずに確度の高い参加者を集客できます。
コンテンツの質を高めて参加者の満足度を上げておくと、次のウェビナーの集客にも繋がりやすくなるでしょう。
アーカイブを配信する
アーカイブ配信をすれば、日程が合わずに参加できなかった層を獲得できます。
また、内容を再確認したい人が見れるのもメリットの一つです。
一方で「いつでも見れるから…」と視聴を後回しにして、そのまま視聴しないケースも考えられます。
視聴期限を設けるなど、見てもらうための工夫をしましょう。
配信前に編集して、コンテンツのクオリティを高めておくと、視聴者の満足度を上げられるのでおすすめです。
ウェビナー集客で見落としがちな注意点
ウェビナー集客で見落としがちな注意点について解説します。
申し込みまでのプロセスをシンプルにする
せっかくウェビナーに興味を持ってくれても、申し込みまでのプロセスが煩雑だと、途中離脱されてしまいます。
具体的には、以下のケースが挙げられます。
- 申し込みリンクがわかりにくい
- 告知から申し込みまでのページ遷移が多い
- 申し込みフォームの記載項目が多い
特に、申し込みフォームでは「できるだけ多くの情報を取得しておきたい」と考えがちです。
しかし、記載項目が多すぎると面倒だと思われて、参加意欲の低下に繋がります。
どうしても取得したい情報は、参加後のアンケートなど別のタイミングを検討しましょう。
デバイス制限のない配信方法にする
ウェビナーは、オンラインでどこからでも参加できるのがメリットです。
ライフスタイルの多様化が進む中、多くの参加者を集めるためには、出先でスマホやタブレットから視聴できるなど、デバイスの制限なく参加できる環境を作ることが重要です。
ウェビナーツールの利用を検討する場合、視聴デバイスに制限がないかも併せて確認しましょう。
最後はLINEへの誘導が効果的
どの集客方法を選択するにしても、最終的にLINE公式アカウントに誘導すると成約率を高めることに繋がります。
なぜならLINEの友だちは、匿名性の高い他のSNSと違って、
- ユーザーが特定できるのでデータがとれる
- アカウントに対しての興味関心が高い
からです。
LINEの拡張ツールを利用して、友だちのデータを取得すれば、ひとり一人に合わせたナーチャリング(教育)を実施できます。
例えば、興味関心がある内容のウェビナーをピンポイントに案内すれば、参加率の向上が期待できます。
開催前のリマインダーや開催後のフォローメッセージなども届けられるので、友だちとのきめ細やかなコミュニケーションを継続してとることも可能です。
LINE上でウェビナーを完結できる「L-CAST」とは?
L-CAST(エルキャスト)とは、LINE公式アカウントの拡張ツール「Lステップ」と連携して利用する、LINE専用のオートウェビナーマーケティングツールです。
オートウェビナーで運営の工数を大幅に削減できるので、ウェビナー開催数を増やすことができ、参加者の増加に繋げられます。
開催日数を増やす | 日時の都合で参加できない人の取りこぼしを減らせる |
ウェビナーの種類を増やす | 幅広いニーズに応えられる |
また視聴者は、オートウェビナーながら、LIVE感を味わえるのも特徴の一つです。臨場感を意識した画面表示を通して、購買意欲を掻き立てる効果が期待されます。
ウェビナー中にもらったコメントに対して、LINEでメッセージを自動送信できるので、双方向コミュニケーションも可能。
Lステップとの連携で、ウェビナー前後も参加者ひとり一人に対して、最適なアプローチをシームレスに実現します。
L-CASTは、コストや労力をかけて集客した見込み客の満足度を高めて、成約に繋げるのに大いに役立つツールといえるでしょう。
まとめ
ウェビナーの集客には、オンラインからオフラインまでさまざまな方法があります。
複数の方法を組み合わせて、自社にとって最適な集客方法を探ることが、集客力向上への近道です。
改善を繰り返しながら、効果的な集客方法を見つけていきましょう。