
2025年3月3日に、Lステップの新機能「Lメール」の先行販売が開始されました。
今回は「Lメール」の特長や活用例までまとめて解説します。
Lメールとは
LメールとはLステップの機能のひとつで、Lステップに蓄積している行動履歴やタグ情報等を活用して「LINEと連動してメール配信をする機能」です。
Lメールの主な活用法は以下です。
- メールのアクションに応じてLINEを送信
- LINEのアクションに応じてメールを送信
- LINEのアクションをトリガーに、メールとLINEを同時に送信
- LINEの詳細データを活用し、最適なタイミングでメールを送信
- メールとLINEの友だちの情報を紐づけ、一元管理が可能
このようにLメールの特徴は、単なるメルマガ配信機能ではない点です。LINEとメールを組み合わせることで、それぞれの弱点を補完し、強みをさらに強化することができます。
強み | 弱み | |
LINE |
|
|
メール |
|
|
従来のMAツールの多くはBtoB向けで、メールを主軸としたコミュニケーションにLINEを付加する形です。
一方、LステップはBtoC向けのMAツールとして開発されており、LINEを主軸としたコミュニケーションにメールを組み合わせるツールとなっています。
この特長により、新たな顧客体験の創出とマーケティング効果の最大化が可能となります。
Lメールの特長
Lメールの特長を紹介します。
LINE×メールのクロスデータを活用
LメールはLINEとメール、両方の行動データを取得できるため、より効率的なマーケティング施策の実現が可能になります。
たとえばLステップのアンケート結果に基づき、適切なセミナーをメールで案内したり、セミナー参加者には限定セミナーを配信したりできます。
メールの到達率や開封率を高められる
Lメールは、スパム判定を回避しやすい設計により、従来のメール配信の課題である配信失敗や低開封率を改善できます。
また長期間反応のない休眠リストを隔離したり、関心の低い層への配信頻度を調整したりすることで、到達率やクリック率が向上。
これらの機能はLINE連携だけでなくメール配信全般に活用でき、従来のメルマガ配信より高いROI(投資対効果)を実現します。
チャネルを融合させたクロスチャネル配信
Lメールは、LINEとメールを柔軟に組み合わせたクロスチャネル配信です。それぞれのチャネルの特性を活かした効果的なコミュニケーションが実現可能となります。
具体的な活用例として、以下のような戦略的なシナリオ配信が可能です。
1通目【LINE】セミナー告知
2通目【メール】セミナーの詳細情報
3通目【LINE】申込を促す
顧客の理解度やニーズに応じて適切に使い分けて離脱を防ぎ、コンバージョン率の向上が期待できます。
LINE | 高い開封率で反応スピードが高いため、限定商品の告知や締め切り間近の情報など、即座の反応が必要な配信に向いている。 |
メール | 詳細な情報を十分な文章量で伝えることができるので、商品の特徴やサービスの詳細など、じっくりと読んでもらいたい情報の提供に向いている。 |
さらに、一方のチャネルで反応が見られなかった顧客に対して、別のチャネルでリマインドが送れます。
たとえば、LINEで申込ボタンをタップしていない人にメールで詳細を案内するなど、顧客の状況に応じて最適なチャネルを選択して効果的なアプローチを行い、より高い成果を上げられます。
コスト効率の最適化
Lメールは、LINEとメールそれぞれの強みを活かしながら、最適なコストパフォーマンスを実現します。
たとえば、特定の人へのセール情報などは即効性の高いLINE、月末の追い込みで大量配信を行う場合はメール、といった使い分けができます。
従来の一斉配信型メルマガでは、受信者の興味関心に関係なく同じ情報が届くため、無駄なコストが多いだけではなく、開封率の低下や離脱の原因にもなっています。
Lメールは、Lステップのタグ機能等と連携し、適切なセグメント配信で“追客ミスマッチ”を防ぎ、コスト効率の最適化と効果的な情報発信を同時に実現可能です。
クロスチャネルCRMが効果的な理由
クロスチャネルCRMは、異なるチャネルを組み合わせて、より効果的な顧客コミュニケーションを実現できます。
適切なタイミングで顧客にアプローチでき、接触機会の増加やリマインド効果の向上につながります。
しかし、LINEとメールを単純に併用するだけでは不十分です。
多くの場合、メールをLINEのバックアップとして取得するだけだったり、長文の送信にのみメールを使用したりするだけでは、各チャネルのデータが連携されず、効果的なデータマーケティングが困難になります。
LINEとメールの真の相乗効果を生むには、シームレスなデータ連携が不可欠です。
- 両方のチャネルの顧客データを統合管理
- 顧客の行動データに基づいたパーソナライズ配信
- チャネル同士が連動したマーケティングキャンペーン
これらを実現するのがLメールです。
Lメールの活用例
Lメールの活用例を紹介します。
Lステップで取得した情報を活用してメール送信する
Lメールを活用すると、メールでも簡単にセグメント配信が可能です。
たとえば、アンケートで「髪のパサつきが気になる」と回答してくれた友だちにだけや、回答内容を文章に組み込みながらセグメント配信が可能です。
Lステップでアクションがあったらリマインダ開始する
Lステップから送信したメッセージの中で「特定のURLをタップしたらリマインダ開始」といった流れも可能です。
LステップのURL設定を利用するので、それぞれのリンクごとに違ったアクションが設定でき、Lメールのメッセージ内でも同様の設定が可能です。
セミナー参加後にメールでアンケートを送る
セミナーに参加してくれた友だちにメールでアンケートを送ります。この時、Lステップで作成した回答フォームをメールで送信しても、友だち情報と紐づきます。
メールでのアクションをLステップで取得する
メールで送信した内容の中で、回答フォームに回答した時やリンクをクリックした時のアクションをLステップ側で取得できます。
友だちからのアクションをきっかけにして、その後のアプローチに活かせます。
Lメールのよくある質問
Lメールのよくある質問を紹介します。
友だちのメールアドレスはどうやって取得しますか?
Lメールから配信するための友だちのメールアドレスは、回答フォーム内の専用要素の設定が必要になり、そこから登録してくれたメールアドレスに対して配信が可能です。
また、配信停止URLを友だちがクリックすると、購読解除(オプトアウト)状態となり、メールの配信対象から除外されます。
再度、送信許諾あり(オプトイン済)の状態にするには、回答フォームからメールアドレスを送ってもらう必要があります。
※すでに回答フォームなどでメールアドレスを取得していたとしても、そのメールアドレス宛にメールの送信はできません。Lメールご契約後に【+メール登録】の要素で作成した回答フォームから取得する必要があります。
なお、外部ツールなどに登録しているメールアドレスをCSVで取り込むなどの運用には対応していません。
メールアドレスは手動で変更できますか?
送信するメールアドレスは運用者側で変更ができません。
メールアドレスを変更するには、再度友だちに回答フォームを通して入力してもらう必要があります。
1人の友だちに対して登録できる送信メールアドレスは、Lステップアカウント1つにつき1つまでなので、同じ友だちが別のメールアドレスをフォームに回答した場合は上書きされます。
まとめ
今回はLステップの新機能「Lメール」について解説しました。
LINEとメール、それぞれの強みを活かしてビジネスに取り入れるなら、Lメールは非常におすすめの機能です。ぜひ導入をご検討ください。
Lメールの説明会は随時開催しますので、まずは資料請求をして次回の開催をお待ちください。