社会福祉法人や株式会社など、教育事業を運営する事業者の中には、園児や生徒の獲得、あるいは職員の採用がうまくいかず、悩まれているところも多いのではないでしょうか。
昨今はそれらの課題を、LINEの活用によって解消している保育園や学習塾が増えてきています。
今回は、保育園や教育業界のLINE構築・運用に特化しているSINTERAS代表の橋本さんに、認定こども園※のLステップ導入事例をご紹介いただきました。ぜひ参考にしてみてください。
※認定こども園とは、保育園と幼稚園の両方の良さを兼ね備えている施設のこと。保護者の就労の有無に関わらず利用できるのが特徴です。
株式会社SINTERAS代表。Lステップ認定コンサルタント。保育園や幼稚園の「新規入園者の獲得」や「職員の採用」など園運営の支援に注力しており、2年間で26件の園や法人のLステップ構築実績を持つ。学習塾や学校など、教育業界の構築実績も多数。
目次
保育施設の急激な増加により園児獲得に難航していた
――さっそくですが、今回ご紹介いただく事例アカウントについて教えていただけますか。
――流山市はここ数年「子育てがしやすい街」で有名ですよね。待機児童数ゼロを達成したとニュースになっていましたが、保育施設はかなり充実しているのでしょうか?
橋本さん
おっしゃる通り、子育て世代の誘致に積極的な市です。
うまく誘致に成功した一方で保育施設が足りない状態になってしまい、その後施設が急激に増えていきました。(流山市の保育園の数は、過去15年で5倍に増えている)
しかし少子化ですし、コロナ禍でリモートワークが増えて、預けなくてもいいと考える人も増えた結果、園の数が増えたのに対して0歳児からの入園希望者は減っていき、園児獲得はかなり激しい状況になりました。
――橋本さんが構築に携わる以前から、たかさごスクールセントラル様ではLINE公式アカウントやLステップの運用はされていましたか?
橋本さん
いえ、どちらもしていませんでした。私がご提案して導入に至りました。
――ご提案に至った経緯を教えていただけますか。
橋本さん
たかさごスクールセントラルの園長先生とは友人で、業務効率化のためにスプレッドシートの使い方とかを教えていたんですよね。
園長先生にLINEのことをお話ししたら便利だと感じていただけて、理事長先生にご提案する流れになりました。ただ最初はなかなか導入の許可が下りなくて、OKをもらうまでに半年くらいかかりました。
――LINEを導入したのはいつ頃ですか?
橋本さん
2021年の6月なので、2年半前くらいです。
――構築を始めた当初、園が抱えていた課題は新規入園児の獲得でしょうか?
橋本さん
そうですね。構築を始めた年の4月の0歳児入園者数が少なかったこともあり、新規の園児獲得には悩んでおられました。
園の魅力を紹介するために、保護者の方を招くイベントを企画して開催し始めていましたが、イベント開催の告知をどのようにすればいいのかわからず、最初はほとんど人がこない状況になっていて、その点についても相談を受けていました。
また、イベントに関する問い合わせや予約対応が主に電話で、負担になっている印象もありました。
――やはり電話対応は大変ですよね。
橋本さん
特に当時はイベントを始めたばかりだったため、職員の方全員がイベントの詳細を把握しているわけではなかったんですよね。
そのため問い合わせがきても、電話対応できる方が空いてないと説明ができない状態でした。
また電話対応は園側の負担だけでなく、保護者からみても手間だと感じました。子育て中の保護者の方の中には、園がやっている時間に電話をするのが難しい人もいるからです。
――課題に対してどのような提案・構築をされましたか?
橋本さん
まずはイベント予約の自動化です。
Lステップの予約管理機能をつかって、予約はもちろん、キャンセルも24時間いつでもできるようにしました。またリマインド配信によって、事前案内の手間もなくしました。
当然、園の情報や入園に関するよくある質問も設置しています。保護者から見て便利なだけでなく、園側も保護者の興味・関心を掴めて、園運営に役立つ情報がデータで取れる設計にしました。
その他、流山市は住みやすい街として打ち出している市で、別の市区町村からの引越しも多いため、流山市の子育て支援情報も見れるようになっています。
イベント情報はリッチメニューから確認ができて、予約やキャンセルもすべてLINEからできるようになっています。
また、リッチメニューの「地域の情報」をタップすると、市内の公園や子連れで行きやすい飲食店、桜の名所など、流山市のあらゆる情報が確認できます。
園に関連するコンテンツ以外に、子育てに役立つ情報が網羅的に取得できる、非常に利便性の高いアカウントですね。
――構築したLINEへの集客はどのようにされましたか?
橋本さん
ホームページです。今はInstagramもありますが、当時はホームページだけでしたので、トップページの目立つところにLINEの導線を設置していただきました。
あとはオープンスクールという園の見学ですね、もともとはメールか電話で受け付けていたのですが、思い切って「電話では受け付けていません」と書いてくださって、LINEに誘導していただきました。
――LINEを導入したばかりで、結構思い切った動きだったのではないでしょうか。
橋本さん
そうですね。ただどこかで運用を変えないと、いつまで経っても電話対応はなくなりませんよと伝えて、LINEに集約していただくようにしました。おかげで友だち数は順調に増えていきました。
また、数字としては見えづらいですが、ママさんたちが口コミで広げてくださって増えている部分もあると思います。
0歳児の入園が前年比225%に
――LINE導入の成果をお聞かせいただけますか。
橋本さん
イベントの予約数が増えて、結果として入園者数も増えました。
中でも1番獲得が難しい0歳児の入園率は、前年比225%になりました。
セントラルさんとしての入園のタイミングは基本的に、0歳、1歳、満3歳なのですが、0歳は母数が少なく、獲得が難しいところです。また運営面の話にはなりますが、0歳はもらえる補助金が最も多いんですよね。そういう意味でも0歳の入園を増やせたのは、園として大きなプラスでした。
入園を決めた保護者の方全員が、漏れなくイベントに参加されていたので、LINEの導入効果は感じていただけました。
――すごい成果が出たんですね。
橋本さん
もちろん園でイベントをやっているからこそで、LINEだけで生まれた成果ではありません。
ただ、LINEによってイベントのご案内や予約がスムーズになり、さらに電話対応が減るなど業務負担は減らしつつ入園者数は増えたので、LINEの効果はしっかり感じていただけています。
また電話対応の手間がなくなったことにより、イベントの数や種類を増やせていて、相対的に申込者が増えました。
イベント申込数の推移
たかさごスクールセントラルを運営する社会福祉法人「高砂福祉会」では、合計20の園を運営しているのですが、たかさごスクールセントラルで成果が出たため、翌年一気に13園でLINEの導入が決まりました。現在は15園まで増えています。
――そこまで急にアカウントが増えたら構築が大変そうですね。
橋本さん
当時は本当に大変でした。今はある程度成果を出すための形ができているのでそこまで大変ではなくなっていて、ここは業界特化でやっている利点かなと思います。
――初期構築にはどれくらいの時間がかかりましたか?
橋本さん
50時間くらいだったと記憶しています。
――構築で特にこだわった部分がありましたら教えてください。
橋本さん
イベントやオープンスクールの予約が1番です。
あとは「応援コンテンツ」の部分ですね。構築中はコロナ禍だったこともあり、園に関連したお店の紹介をするようにしました。
タップ率がすごくいいわけではないですが、保護者の方から「いいですね」と言っていただけるので、盛り込んでよかったと思っています。
その他は、流山市の医療機関をGoogleマイマップ(自分の地図を作成・共有できるGoogleマップの機能)に落とし込んだところは結構苦労しました。
引っ越してきたばかりの人にとっては便利な情報になるだろうと思い、盛り込みました。自分の家の近くの医療機関を探したい方が多いだろうと思いまして。
電話対応が減り、イベント数は倍増
――応援コンテンツもGoogleマイマップもすごくいいですね。保護者の方にとって魅力的な情報ばかりだと思います。構築後どれくらいで成果は見え始めましたか?
橋本さん
4月に入園が一番多く入るので、入園に関する成果は6月に運用開始をして翌年の3月くらいに見えました。
ただ、電話の件数はすぐに減りました。その結果、月に3〜4種類だったイベント数が秋には8〜9種類まで増やせて、イベントの総参加者も増えていきました。
――園長先生をはじめとした、園の方の反応はいかがでしたか?
橋本さん
電話対応が減った点は特に喜んでいただけました。先日お話を聞いたら、これだけイベントを開催しても、イベントに関する電話はまったく鳴らないと言ってました。
――電話対応がごっそり減った先生がいるわけですよね。
橋本さん
そうですね。あとはLステップの導入により、園内のイベントが増えただけでなく、姉妹園との共通イベントが開催できるようにもなりました。
たかさごスクールセントラルの運営法人では、同園を含め合計20の園を運営しているのですが、中には忙しくて自分たちでイベントを企画・開催できないところもあります。
そこで、他の園のイベントにオンラインで参加できる仕組みを作りました。ZoomのリンクやリマインドはすべてLステップから送っているので、先生たちの負担は増やさず、イベントができているのもプラスです。
また、電話連絡が不要になり、時間を気にせずイベントの確認や予約ができるようになったことは、保護者の方からも好評を得ています。実際、早朝や深夜の時間帯にも予約が入っています。
――ちなみにリマインドは何回送っていますか?
橋本さん
前日に1回送っています。
――イベントの参加者数は何名くらいですか?
橋本さん
少ないものだと定員が5〜6名。多いものだと定員が20〜30名です。
――配信はどれくらいの頻度でされていますか?
橋本さん
配信が多い園で、月に2〜3回ですね。
基本的に配信は園でやっていただくようにしているのですが、最初はなかなか配信されなくて、私の方で代行した時もありました。
ここ最近は園で配信の作業会という取り組みを始めて、その場で配信内容を決めて配信まで行っているようです。
――年齢でクラスが変わると思うのですが、タグを付けてセグメント配信をされていますか?
橋本さん
まだそこまで配信には活用できていませんが、タグは私の方で用意して、例えば0歳と1歳に送りたい時はこのタグを使ってくださいと伝えてはいます。
――園の中にLステップの操作に明るい方はおられますか?
橋本さん
正直なところ、あまりいらっしゃらないです。パソコン自体をしっかり使われている方が多くないため、徐々に慣れていただければと考えています。
――パソコン作業に不慣れだと、なかなか慣れないのかもしれないですね。
橋本さん
――橋本さんはLINEだけでなく、InstagramやMEO(Googleマップの検索結果で上位表示されるための施策を行うこと)のサポートもされているんですよね。
橋本さん
そうですね。あとは必要に応じてLPを作ったり、ECサイトを作ったりもしています。
たかさごスクールセントラル様が私の最初の構築案件になり、いろいろと一緒に試行錯誤させていただきながら、成果に繋げていった形となります。
――サポートの範囲がすごく広いですね。
橋本さん
園の方からみても大変なところもありますが、集客の間口を広げられると結果を出しやすいので、やる価値は十分あると思います。
たかさごスクールセントラルは少し駅から離れていて立地はよくないのですが、園としてはすごく魅力的です。イベントも活発なので、保護者の方にリーチできさえすれば、入園数を増やせるだろうと思っていました。
――InstagramからのLINE登録も結構ありますか?
橋本さん
セントラルさんのInstagramは始めてまだ半年経っていないですが、Instagram経由のLINE登録は50人程度あります。
――Instagramでは給食やおかしの写真を毎日アップしてるんですね。日々の食事の内容が見えると、保護者の方は安心ですよね。
橋本さん
食事に特化したアカウントではそういった運用をしており、反響はすごくいいです。
「給食レシピ」に関心のある保護者が多くて、給食レシピは書籍化もしました。DMでレシピを教えて欲しいというメッセージも来ているそうです。
Lステップで取得したデータを基に書籍化
――給食レシピを書籍化ですか。
橋本さん
園長先生から保護者の方に向けて何かやりたいとご要望があったので、Lステップで取得したアンケートの内容やタップ率を確認したところ、給食レシピと絵本の紹介への関心が高いことがわかりました。
そこで、給食レシピを本にしてみてはいかがですか?とご提案した結果、書籍化されました。
――収益化にもつながったわけですね。
橋本さん
収益は発生しましたが、利益は出していません。
本を最初無料で配ろうとされていたので、販売して利益を園の運営に回してくださいと伝えたのですが、社会福祉法人は「非営利法人」なんですよね。利益を得てはいけないという決まりがあるようで、難しいと言われました。
ではせめて、原価で販売してはいかがですか?と言って、原価での販売となりました。
――LINEやInstagramを導入し、イベントの開催数を増やし、さらに本を作る。橋本さんの提案力もさることながら、園の行動力もすごいですね。
橋本さん
園長先生が知り合いというのと、理事長先生も危機感を感じていたのが大きいかなと思います。また数字で話す人はめずらしいと言われました。私としては何かご提案するからには、根拠となるものを示したいと思うので、アンケートやタップ率などから提案の根拠となるものを用意します。
これまでは何となくこういうニーズがあるだろうからやってみよう、というスタンスだったようなので、データがあると動きやすかったのかもしれません。
ちなみにInstagram運用は結果として、職員の採用にもつながっています。Instagramの投稿をみて「今募集していますか?」という問い合わせもきているようです。
職員の採用にもLINEを活用している
――たかさごスクールセントラル様では、職員の採用にもLステップを活用されていますか?
橋本さん
はい、しています。
今回ご紹介させていただいているアカウントとは別で、法人としてのアカウントで採用活動をしていて、つい先月から、たかさごスクールセントラル様専用の採用アカウントも動き始めています。
――採用アカウントへの集客はどこからされていますか?
橋本さん
メインはホームページです。
あとは年に何回か転職イベントに参加されているので、その時にQRコード付きのチラシを配って誘導したり、保育士の専門学校にチラシを持っていったりもしているようです。
必要に応じてLINE広告なども使用しています。
――採用にLステップを使ってみていかがですか?
橋本さん
私はすごくいいと思っていますし、園の方からの評価も高いです。
LINEを使う前は、応募者の方と連絡がつかなくなることも多かったみたいですが、連絡がつながりやすくなって、さらに内定辞退も減っています。
私自身、ここ最近の商談は採用関連が多いです。
――保育士不足がよく話題になっていますが、実際に課題になっている園は多いのでしょうか?
橋本さん
保育士不足で悩む園は多いです。
園の職員採用は、エージェントからの紹介を頼るケースが多いですが、正社員を採用すると1人約100万円かかるんですよね。そこまで費用をかけて採用したのに、半年で辞めてしまう人も少なくありません。
紹介による採用と比較するならば、LINEは構築して1年間運用しても、1人採用できれば十分元が取れます。
もちろん構築後、ほったらかし運用で応募がくるわけではありませんので、集客や配信など採用活動は必要になってきますが、ダイレクト採用の方が費用対効果はいいです。
卒園児ともLINEでつながる
――園児の入園と職員の採用、どちらもLINEが役立っているんですね。その他、LINEが活用される場面はありますか?
橋本さん
卒園児の保護者向けにも、LINEを活用しています。
園長先生は卒園児との関係も大切にしていて、年賀状を出したり、年に1〜2回卒園児向けのイベントを開催したりしています。
当初ご案内はハガキでしていましたが、現在はLINEで行っています。ハガキを作る手間もハガキ代もなくなりました。
――ちなみに、保育園や幼稚園のアカウントでシナリオ配信はされますか?
橋本さん
いわゆる教育シナリオの配信(園をアピールする配信)は、採用のアカウントでは送りますが、園児獲得のアカウントでは送りません。
入園先を決める時期は10月〜11月が多く、それ以外のタイミングでシナリオを配信してもあまり意味がないからです。入園先を決める時期に、オープンスクールに来ていただけるよう配信を多めにしています。
ただ、園児獲得のアカウントでもシナリオは使っていて、リッチメニューの紹介を配信しています。
リッチメニューは放っておいても押されないと思うので、ご案内して誘導するようにしています。
保育園や教育業界に特化したLステップ構築・運用を始めた経緯
――ここからは橋本さんの経歴や、保育園・教育業界に特化したLステップ構築を始めた経緯についてお伺いできればと思います。まずはプロフィールをご紹介いただけますか。
橋本さん
はい、ありがとうございます。今年で40歳になりまして、今10歳になる息子がおります。
Lステップで事業を始める前は、わりと転職が多い人生を歩んできまして、カーディーラーに始まり、テレビ番組のADをしたり映画館で働いたり、害虫駆除の営業や駆除の薬剤を扱う商社で営業もしていました。今でこそ全てが良い経験となっていますが、特に新卒から数年の職歴はひどいものでした。
最後に勤めた商社が面白くて、売上を10年間で10倍くらいに伸ばしている企業だったんですが、社員が2名しか増えていませんでした。
相手の役に立つ情報を徹底的に提供すること、そして仕組み化によって成果を上げていたのですが、そのやり方がすごいなと体感して、システムや仕組み化に興味を持つようになりました。
当時からいつか独立したい、自分で何かをやってみたいという想いがあり、やまもとりゅうけんさんが主催するオンラインサロンに参加していて、その中で「ワンダフルステップ(LINE構築を仕事にするためのスキルが学べる講座)」に出会います。
LINEという全業界で使えるようなツールで、いろんな仕組み化ができると考えた時に、これだと思って学び始めました。
ワンダフルステップの受講後すぐにLステップの正規代理店の募集があって、Lステップで事業をやっていこうと決めていたので申し込み、現在に至ります。
――保育園や幼稚園、あるいは学習塾など教育業界に関連するワードは出てこなかったですが、特化しようと決めた理由をお聞かせいただけますか。
橋本さん
特別マーケティングの知識があるわけでもない中で「Lステップを作れます」だけではダメだろうと思っていました。
何か尖らせたいと思った時に、たかさごスクールセントラルの園長先生が友人だったこともあり、保育業界が視野に入りました。
私自身子どもがいるので保育園の送り迎えもしていたのですが、案内は基本的に紙で渡されるんですよね。比較的アナログな業界だったため、大きく貢献できそうと思いました。
――保育園や幼稚園の先生は、パソコン作業やツールの操作が苦手な方も多そうというか、構築後の運用も自然と任されそうな印象がありますが、その点はいかがですか?
橋本さん
おっしゃる通りです。なので、構築後の運用支援まで担当させていただくケースが非常に多くて、構築した内の84.6%が運用支援をさせてもらっています。
――新規構築のご依頼が増えれば、どんどん仕事が増えますね。
橋本さん
今は月間で20件以上の運用支援をしているのですが、おかげさまで手一杯の状態になってしまっているので体制を整えているところです。
――現在は橋本さんおひとりで運営されているのでしょうか。
橋本さん
構築の一部やリッチメニューのデザインなどは担当者に任せていますが、クライアント様とのやりとりは100%私が行っています。
運用のフォローはなかなか任せにくいところがありまして。園には「CSVって何ですか?」とか「フィルターってどうやってかけるんですか?」とか、Excelの基本的な操作からお話することも多いですね。
それらを文章で説明してもなかなかわかりにくいので、解説動画を撮ったり、関数を入れたExcelを用意して貼り付けるだけで見れるようなものを作ったり、パソコンの使い方を教えたりもしています(笑)
――社員のようですね。
橋本さん
本当にそんな感じですね。
ターゲット層(保護者や保育士)にアンケートをとって、イベントやプレゼントの企画を一緒に考えることもありましたし、「企業と業務提携の話がある」と伺った時は、Lステップで取得したデータなどを盛り込んだプレゼン資料の作成もしました。
――そこまで幅広くサポートしていると、園の方は橋本さん以外を頼る選択はなさそうですね。
橋本さん
そうですね。引き続きサポートさせていただけるよう頑張ります。
――ちなみに、業界特化はいつ頃から考えていましたか?
橋本さん
Lステップを学び始めた頃から、保育業界でいこうかなと考えていました。
――教育業界ではどのようなアカウントを構築されましたか?
橋本さん
例えば今だと、医学部専門の予備校のアカウントを構築しています。
普通の学習塾とは違って、基本的には年に1回しか入学のタイミングがないため、プロダクトローンチのような形での運用です。
あとは通信制の高校などのアカウント構築・運用もしています。
――特化してますけど広いですよね。保育園や幼稚園、学習塾、学校ってどの地域にもありますから。
橋本さん
そうですね。サポートさせていただけるところはかなり多いかと思います。
――橋本さんの拠点はどちらですか?
橋本さん
東京です。
――対応エリアは全国ですか?
橋本さん
はい、全国対応しています。
関東以外でも北海道や福島、長野、愛知などの園のサポートもさせていただいています。ご縁をいただければどこでも伺います。
打ち合わせはオンラインでさせていただくことが多いですが、ご契約いただいた園には、1度は必ずお伺いします。特に運用開始時の説明は直接と決めています。
オンラインでご説明して録画を残すのもいいですが、直接の方が理解していただきやすいと感じるためです。実際園の方からも「直接来てもらえると助かります」と言っていただけます。
――これまでに何園のサポートをされてきましたか?
橋本さん
2年間で26件の園や法人のLステップを構築してきました。
Lステップを使った子育て支援の取組みは、業界紙「パステルIT新聞」にも2度掲載していただいています。
――最後になりますが、橋本さんの強みや、クライアントワークをする上で大切にしていることをお聞かせください。
橋本さん
とにかくクライアント様の目線にたって、自分がクライアント様だったらどうするか、どうして欲しいかを考えて動いています。
Instagramの運用やイベント企画、Excelの使い方を教えるなど、Lステップ以外の面でも私にできることであれば、なんでも巻き取るスタンスでやらせていただいています。
LステップもInstagramもHPも、あくまでひとつのツールに過ぎず、何かひとつのことを行えばいいわけではありません。導線設計や相乗効果などを含めて、最大の効果を出すためにどうするべきかを常に追い求めています。
『解決したい課題を一緒に解決する』ことを一番大切にしています。
まとめ
今回はSINTERAS代表の橋本さんに、認定こども園「たかさごスクールセントラル」様の導入事例をご紹介いただきました。
保育園や教育業界で、園児・生徒募集、あるいは職員の採用向けにLINEを構築・運用したい方に、橋本さんはピッタリです。
ご相談を希望される方は、以下のHPからご連絡してみてください。