
ライブ配信を活用する個人や企業が増える中、手軽に始められるプラットフォームとして注目されているのが「ツイキャス」です。
スマホ1台で気軽に配信でき、SNS連携の強みを活かしてリアルタイムでファンと交流できます。
さらに、投げ銭機能「お茶爆」やプレミア配信、メンバーシップなど、独自の収益化手法も充実しています。
本記事では、ツイキャスのメリット・デメリット、視聴者を増やすための配信ノウハウ、そしてビジネス活用のポイントまで徹底解説します。
初心者から経験者まで、ツイキャスを最大限に活用したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ツイキャスとは
ツイキャスは、スマホやPCから手軽にライブ配信ができるサービスです。
最大の特徴はSNSとの連携のしやすさ。あらかじめ設定しておけば、配信開始と同時に自動的にXに投稿でき、フォロワーや新規ユーザーの目に留まりやすくなります。
また、顔出し不要のラジオ配信も可能なため、雑談や音楽配信など、自分の得意分野を活かした配信スタイルを選べるのもポイントです。
さらに、投げ銭機能のお茶爆やメンバーシップ制度など、収益化の選択肢も充実しています。
ツイキャスは、初めての方でも気軽に始められる配信サービスといえるでしょう。
ツイキャスのメリットや強み
ツイキャスのメリットや強みを解説します。
スマホ1台ワンクリックで開始できる
ツイキャスは、アプリを起動しボタンをタップするだけで、すぐにライブ配信を始められます。
複雑な設定や高価な機材は一切不要なため、初心者でも安心してチャレンジできるのがメリットです。
外出先でも自宅でも、思い立った瞬間に配信をスタートでき、日常のちょっとした出来事やその場で感じたアイデアを、気軽にシェアできます。
SNSとのリアルタイム連携が強い
ツイキャスは、SNSとのリアルタイム連携が強いのがメリットです。
事前に設定しておけば、配信開始と同時にXに投稿され、フォロワーに認知してもらいやすくなります。また、ハッシュタグの活用で、新たな視聴者層にリーチできます。
さらに、配信のコメントをそのままXに投稿できる機能もあり、視聴者との交流がより活発なものになるはずです。
SNSと連動した拡散力の高さが、ツイキャスの大きな強みといえます。
顔出し不要で気軽に配信できる
ツイキャスは、顔出しなしで気軽に配信を始められます。
一般的な配信では、カメラに映ることが求められ、どうしてもハードルが高く感じられがちです。
一方ツイキャスは、ラジオ配信もできるため、声だけで雑談や音楽配信が可能となります。
これにより、カメラに出るのが苦手な方でも、自分らしいスタイルでライブ配信に挑戦できるはずです。
ツイキャスのデメリットとは
ツイキャスのデメリットや弱みを解説します。
YouTubeやTikTokと比べるとユーザー数が少ない
ツイキャスは、YouTubeやTikTokよりもユーザー数が少ない傾向にあります。
大手プラットフォームと比べて、配信を見に来る視聴者の数は限られており、新規ファンの獲得がやや難しいかもしれません。
そのため、配信を広く知ってもらうには、事前の告知やSNSとの連携を強めておくことが大切です。
一方で、狭い環境だからこそ視聴者との距離が近く、より密なコミュニケーションが楽しめる利点もあります。
ユーザー数の壁を乗り越え、ファンとの絆を深める工夫を考えてみてください。
稼ぐ難易度が高い
ツイキャスは手軽に配信が楽しめる一方、収益化のハードルはやや高めです。
ライブで稼ぐためには、多くのリスナーに動画を視聴してもらう必要があり、視聴者数の確保が鍵となります。
実際に、トップライバーのように多くのフォロワーや視聴者を抱えなければ、投げ銭や有料配信といった収益機会を活かすのは難しいでしょう。
そこで、おすすめなのが自分のオリジナル商品を持つことです。
自社商品があれば、配信中に自然な形でプロモーションを行い、直接販売につなげられます。
配信でのコミュニケーションを通じた信頼関係が、商品購入への後押しとなるため、収益の多角化が期待できるでしょう。
おすすめ機能やアルゴリズムが弱い
ツイキャスは、視聴者数が限られ、配信が広がりにくいという課題があります。
TikTokやYouTubeのように、利用者の興味に合わせたコンテンツを自動でレコメンドする仕組みが十分に整っていないのが理由です。
だからこそ、事前の告知やSNSとの連携をしっかり行い、自ら視聴者を集める工夫が求められます。
コンテンツの魅力を伝えるためのタイトルや話題作り、リアルタイムでのコメント対応など、細かい努力をしていきましょう。
ツイキャスの配信方法
ツイキャスの配信方法を解説します。
スマホでツイキャスを配信する方法
①アプリをインストールし、アカウントを新規作成する。
②ツイキャスのホーム画面上部の「LIVE」をタップ。
③サムネイル編集や各種設定を行う。
④画面下部の「LIVE」をタップして配信開始。
PCでツイキャスを配信する方法
①配信ソフトを準備する。
ブラウザ配信ならソフト不要。高画質なら「OBS Studio」などのツール利用がおすすめ。
②アカウントを新規作成し、ログインする。
③配信方法を選択する。
「ブラウザ配信」(簡単・低画質)or「ツール配信・ゲーム配信」(高画質・画面共有可)を選択。
④各種設定を行う。
マイク・カメラの許可、画質やカテゴリを調整。ツール配信では「URL」「ストリームキー」の入力が必要。
⑤配信を開始する。
ブラウザ配信はすぐに開始される。ツール配信は設定後に配信ソフトから開始できる。
ツイキャスで収益を得る具体的な方法
ツイキャスで収益化する方法をまとめてみました。
お団子・お茶爆でライブ収益
ツイキャスで収益化する方法のひとつに「お団子」や「お茶爆」があります。
これは視聴者が配信者に贈るアイテムで、投げ銭のようなイメージです。
「お団子」は手軽に送れるギフトで、ポイントが付与されます。このポイントが貯まると換金できる仕組みです。
一方「お茶爆」は「お茶爆50」「お茶爆100」「お茶爆500」などの種類があり、配信者に直接収益が入ります。
ただし、これらで収益を得るには条件があります。条件をクリアすれば、視聴者からの応援がそのまま収益につながるので、モチベーションアップにもつながります。
ツイキャスで楽しく配信しながら、収益化を目指してみましょう。
メンバーシップ
ツイキャスで収益を得る方法のひとつにメンバーシップがあります。
これは、視聴者が月額料金を支払って配信者を応援できるサブスク制度です。メンバーになった人は限定配信や特典を楽しめ、配信者はファンとのつながりを深めながら安定した収益を得られます。
さらに、学生配信者(15歳〜24歳)向けサブスクリプション型メンバーシップ「メンバーシップU」もあり、世代を問わず配信を楽しめるのが特徴です。
収益化を目指すなら、メンバー限定の特典を用意して「ここでしか見られないコンテンツ」を提供すると、より多くの人に参加してもらえるでしょう。
プレミア配信
プレミア配信は、視聴者がチケットを購入して視聴する有料ライブ配信のことです。配信者はチケットの売上によって収益化できます。
プレミア配信では、音楽ライブやトークショー、セミナーなど、さまざまなコンテンツを提供できるのが特徴。チケットの価格や販売期間は自由に設定できるため、企画に合わせた柔軟な運用が可能です。
グッズファクトリー
グッズファクトリーとは、自分のオリジナルグッズを作って販売できるサービスです。キーホルダーやステッカー、缶バッジなど、あなたの個性を活かしたアイテムをリスナーに届けられます。
メリットは「製造から配送までやってくれる」こと。しかも初期費用ゼロで気軽に始められます。また、デザインの設定も簡単で、イラストやロゴを用意すれば、誰でも気軽に作成できます。
「投げ銭やメンバーシップ以外でも収益化したい」「リスナーとおそろいのグッズを作りたい」と思っているなら、グッズファクトリーを活用してみてください。
楽曲収益
楽曲収益とは、自分が作ったオリジナル楽曲をツイキャス内で使ってもらうことで、収益を得られる仕組みです。あなたの曲が配信中に流れると、その再生回数に応じて報酬が発生します。
特に、シンガーソングライターや作曲が好きな人におすすめ。楽曲をアップロードしておけば、他の配信者がBGMとして使ってくれるかもしれません。収益化を狙えるだけでなく、自分の音楽が広がるチャンスにもなるでしょう。
自社商品の販売
ツイキャスでは、自社商品の販売を通じて収益化することも可能です。
特に自社商品を販売する場合、ウェビナー(オンラインセミナー)形式がおすすめ。商品の魅力をリアルタイムで伝えられるので、視聴者の関心を高めやすくなります。
ウェビナー形式なら、商品の使い方を詳しく説明したり、質問に答えたりしながら、視聴者とコミュニケーションを取りつつ販売できます。
ただし、景品表示法や特定商取引法などの法律や、ツイキャス利用規約を遵守する必要があります。詳しいガイドラインなどはツイキャス ヘルプをご参照ください。
反応の良いツイキャスを実施するコツ
ツイキャスで効率的な配信を行うコツを紹介します。
告知をしっかり行う
ツイキャスの配信を成功させるには、事前の告知が非常に大切です。
「配信してもなかなか人が来ない…」という場合、告知不足が原因かもしれません。
まず、配信の日時と内容を事前にSNSで発信しましょう。XやInstagramなど、自分のフォロワーが多い場所で告知するのがポイントです。
「◯月◯日◯時からツイキャス配信します!」と具体的に伝え、リマインダーとして当日も再告知すると、さらに効果的です。
すぐにコメントを拾ってレスポンスする
視聴者の反応を増やすには、コメントをすぐに拾ってレスポンスすることを心がけましょう。
配信中にコメントに反応すると、視聴者との距離がグッと縮まり「ちゃんと聞いてくれてる!」と感じてくれるはずです。
例えば、「こんばんは!」とコメントが来たらすぐに「◯◯さん、こんばんは!」と名前を呼んで反応すると、視聴者に喜んでもらえます。
また、コメントが多い場合は、名前を呼ぶだけでもOK。しっかりレスポンスして、一体感のある楽しい配信を作ってみてください。
視聴者参加型の企画を取り入れる
ただ話すだけでなく、参加型の配信にすることで、一体感が生まれコメントや視聴時間が増えていきます。
例えば、アンケート機能を活用して「今日のテーマ、AとBどっちが気になる?」など、リスナーの意見を反映させると、興味を持ってもらいやすいでしょう。
また「コメントでお題を募集します!」と呼びかけるのもおすすめ。「次はどんな話をしてほしい?」と質問すれば、視聴者がどんどんコメントしてくれます。
リスナーが参加しやすい工夫を取り入れて、双方向性のある配信を目指しましょう。
初見歓迎の姿勢をアピール
新しい視聴者を増やすには、「初見さん大歓迎!」の姿勢をアピールすることが大切です。
初めて配信を見に来た人が居心地よく感じれば、「また来よう!」と思ってもらえます。
配信タイトルやサムネイルに「初見歓迎!」と書いておくと、コメントしやすくなるはずです。配信中も「初めての方も気軽にコメントしてね!」と積極的に声をかけましょう。
また、リスナー同士の雰囲気も大切なので、常連さんにも「初見さんが来たら優しく迎えてね!」と伝えておくと、より温かいコミュニティが作れます。
「限定感」を演出する
視聴者の反応を高めるには「限定感」を演出しましょう。
限定感のある配信をすると「この配信を見逃したくない!」と思ってもらえるからです。
例えば、「今日だけの特別トーク!」「ここでしか話さない裏話」といったタイトルをつければ、興味を引きやすくなります。
視聴者が「今すぐみたい!」と思う工夫をすることで、より盛り上がる配信になるはずです。
ツイキャスは商品販売に向いているのか?
ツイキャスで商品やサービスを紹介し、販売につなげたいと思っている人もいるでしょう。
そこでツイキャスは商品販売に向いているのか、詳しく解説します。
BtoC向けの商品販売に向いている
ツイキャスは、リアルタイムで視聴者と交流できるため、商品販売に向いています。
特にBtoC向けの商品販売に最適です。配信中に商品を紹介し、視聴者の質問にすぐ答えられるので、通販番組のようなスタイルで販売ができます。特にコスメや雑貨、食品、アパレルなど、気軽に購入しやすい商品と相性抜群です。
一方で、ビジネス系の情報商材や単価の高い商品の販売は不向きです。これらの商品は信頼構築した上で購入されるものなので、あくまでツイキャスはファン化促進や認知度を高める目的で使った方がいいでしょう。
ツイキャスからLINE公式アカウントへの導線を作る
商品やサービスを売るには、ユーザーとの関係構築が必要不可欠です。
視聴者との信頼関係ができていない場合、購入にはつながりにくいでしょう。
そこでおすすめなのが、LINE公式アカウントの活用です。LINE公式アカウントとは、個人や企業が情報発信できるビジネス用のLINEアカウントです。
多くの人が利用するメッセージツールであり、さまざまな情報発信に向いています。
実際に、LINE公式アカウントからメッセージをすぐ見るが約2割、3〜6時間以内で見るが約5割、その日のうちに見ると回答した人は約8割にもおよびます。参照:LINEヤフー for Business
LINE公式アカウントを上手く活用すれば、見込み客に対して効率的にアプローチできます。
【ツイキャスを活用した商品販売例】
- ツイキャスでファンを増やす
- ファンをLINE公式アカウントへ誘導
- LINEの友だち(濃いファン)に対してウェビナーを告知
- LINE上でウェビナーを開催
まずはツイキャスから、LINE公式アカウントに誘導し、あなたに興味のある濃いリストを作ります。その上で、オンラインセミナー(ウェビナー)を開催すれば、スムーズな導線が作れるはずです。
信頼度が高まるほど商品は売れやすい
商品やサービスを購入する際に、重視されるのは「信頼度」です。
弊社の調査においても、実際にライブ配信で紹介された商品やサービスを購入する際に重視するのは、「配信者の信頼度」が最も多いことがわかっています。
ユーザーは配信者を「信頼できる人だ」と感じると、商品やサービスを購入してくれやすくなります。
- まずはツイキャスで信頼を得る
- 濃いファンを獲得した上で、ウェビナーでより詳しい情報を提供する
このように、ツイキャスがもつリアルタイムの双方向性と、LINE公式アカウントの高い到達率を活かしていきましょう。
ウェビナーを効率化するならLキャスト
ツイキャスは視聴者とリアルタイムで交流し、購買意欲を高められます。
しかし、毎回のウェビナーは準備や集客の負担が大きいのも事実です。
また、ツイキャスはカジュアルな配信が好まれるため、フォーマルな商品販売や長時間のセミナーには向いていません。
そこでおすすめしたいのが「オートウェビナー」です。
オートウェビナーとは、事前に録画されたウェビナーを、自動的に配信する仕組みのことです。
そして、弊社が提供する「Lキャスト」は、ツイキャスとはまったく異なる仕組みのオートウェビナーツールです。
LINE公式アカウントの機能を拡張できる「Lステップ」と連携して利用するため、LINE公式アカウントの配信を自動化しつつ、ユーザーに合わせたコミュニケーションが可能となります。。
そしてLキャストには、事前収録した動画を生放送のような臨場感で繰り返し配信できる「擬似LIVE機能」があります。
「LIVE」と表示され、リアルタイム視聴者数やコメントが確認できるため、よりリアルタイム感を演出できます。
またLキャストは、Lステップに紐づけて使うツールなので
- 興味の強い人にはウェビナーを案内
- 興味の薄い人には情報発信をして興味を高める情報を配信
といった配信の分岐もできるのがメリットです。
これにより、ツイキャスの良さを活かしつつ、効率的なウェビナーマーケティングを実現できます。