少人数で店舗運営をしている事業者の中には、次のような課題を抱える方も少なくありません。
- リピート率が低い
- イベントを企画しても告知が届かない
- なんとかしたいけど人手が足りない...
これらの課題は、Lステップの活用により解消できるのをご存知でしょうか。
今回は株式会社NovoCor代表の下澤さんに、友だちの20%がリピートに繋がり、集客および売上の安定化を実現した「めだか屋さんのLステップ導入事例」をご紹介いただきました。ぜひ参考にしてみてください。
【下澤 一麻】
株式会社NovoCor 代表取締役社長/Lステップ正規代理店
医院や実店舗のある業態の構築実績が多数。実店舗を構えて来客がある業態で、友だちを増やす勝ち筋の検討から、ボトルネックを見つけて売上や業務効率化につながる解決策の提案を得意とする。
目次
ブログ運営のサポートからLINE公式アカウントの導入に繋がる
――さっそくですが、今回ご紹介いただく事例アカウントについて教えていただけますか。
下澤さん
「めだかのグッドラック」様です。福島県に店舗がありまして、めだかの販売や、めだかすくいのイベントなどをされている事業者です。
――御社が構築に入る前から、めだかのグッドラック様はLINE公式アカウントやLステップの運用をされていましたか?
下澤さん
いえ、どちらも導入されていませんでした。
――Lステップはいつ頃から運用されていますか?
下澤さん
2023年の4月から運用開始しております。
――現在も御社で運用支援はされていますか?
下澤さん
はい、運用支援もさせていただいています。
――めだかのグッドラック様がLステップを導入するきっかけや、御社が構築を担当されることになった経緯をお聞かせください。
下澤さん
店主の金澤さんが、私のブログを読んで問い合わせをしてくださったのが最初です。私はLINE構築の事業とは別に、ブログのやり方を教える講座を提供しておりまして、そちらに連絡をいただきました。
ブログのようにインターネットを活用して売上を上げたいとおっしゃっていたため、最初はLINE公式アカウントやLステップではなく、ブログ運営のサポートからスタートしました。
ただ、SEOを意識した記事制作は難しかったようで、うまく進まず。次にEC販売をしようと思いShopifyを構築しようとしたのですが、補助金が下りず断念。
その後LINE公式アカウントやLステップについて提案をしたところ、ぜひやりたいとおっしゃったので、構築させていただいた流れです。
――紆余曲折あったんですね、当時めだかのグッドラック様が抱えていた課題や要望をお聞かせください。
下澤さん
主なご要望は次の通りです。
- リピートを増やしたい
- めだかのEC販売もしていきたい
寒い時期はめだかの活動が停滞するため、営業は4月〜10月ごろの半年間のみと限られています。
シーズン中は毎週のようにイベントを企画し集客をして、来店された方への販売がメインとなるため、新規集客およびリピートを増やしたいとおっしゃっていました。
また、先ほどShopifyの構築は断念したとお伝えしましたが、僕の方で簡易的な販売サイトは作りまして、昨年からECもスタートできる準備は整っています。遠方で来店が難しい方には、オンラインでの販売も進めていきたいと考えていました。
リピートとオンラインショップへの導線を構築
――ご要望に対し、どのような構築をされましたか?
下澤さん
リピート施策のひとつは配信です。シーズン中は月2〜4回配信をしてイベント情報をお届けし、来店の呼びかけをしています。
イベント情報をしっかり届けるために、来店いただいたお客様には必ずLINE登録のお声がけをしてもらうようにしています。
友だち追加時に簡単なアンケートを送り、回答者にはめだかすくいが1回無料でできるチケットや、オンライン購入時に使える10%OFF券などの特典を用意し、友だち登録訴求をしやすくしているのもポイントです。
その他、Lステップでポイントカードを作り、来店回数に応じた特典を用意しました。
次にめだかのEC販売は、Instagramでめだかのグッドラックの存在を知り、遠方で来店が難しい方を主な対象としています。
InstagramのプロフィールにLINEのリンクを設置し、オンライン購入を希望される方は一旦LINEに登録いただく流れにしました。
リッチメニューの「オンライン商店」をタップすると販売サイトに遷移し、オンライン購入が可能です。
友だちの20%がリピートに繋がり、良い時の売上をキープできている
――構築の成果をお聞かせください。
下澤さん
アカウント公開から1年で、友だち数は630人まで増えました。LINEを見て来店したとおっしゃるお客様が増えており、イベント集客に繋がっています。
ポイントカードの利用率は20%、2回以上来店してくださる方も順調に増えています。
売上面では、導入前の2022年と比べて下がらなかったことが成果です。というのも、コロナの時期は業界的に売上が伸びたんですよね。
当時は家でできること探しをしていた人が多く、めだかの飼育も巣篭もり需要に乗って伸びました。また、店舗が福島県の山の中にあって敷地も広いので、密を気にする必要もないため、コロナ禍でも結構来客が多かったんですよ。
2023年はコロナが落ち着いて、みんな普通に外出するようになったので業界的に下がりましたが、めだかのグッドラックの売上は下がりませんでした。LINEを入れたのが売上をキープできたひとつの要因だったと思っています。
――本アカウントの構築にはどれくらいの時間を要しましたか?
下澤さん
ヒアリングから納品まで、1ヶ月くらいです。
――構築後、どれくらいで成果が見え始めましたか?
下澤さん
登録者が200人を超えたあたりから反応が見え始めました。
――差し支えなければ、月の売上はどれくらいありますか?
下澤さん
月50万円ほどです。
――調べてみると、熱帯魚のように色鮮やかなものなど、めだかにもいろんな見た目の個体がいるんですね。
下澤さん
そうなんですよ、めだかは錦鯉の小さい版というか、飼育しやすくて人気なんです。
――友だち追加時にアンケートが送られて、いろいろ情報を取得されていますが、セグメント配信などへの活用はされていますか?
下澤さん
そうですね、イベントの内容に合わせてターゲットを絞って配信することはあります。
例えば父の日や母の日に、ご両親を連れてきたらめだかを無料にするイベントがあって、そのイベントのときは若い人たちを対象に配信しました。
あとイベント情報は不要と回答した人にはイベントの案内は控えるなど、無駄な配信を減らすところにも活用しています。
――配信の文章は下澤さんが書いているのでしょうか?
下澤さん
ベースは金澤さんに書いていただいて、僕の方でLINEで読みやすい形に整えて配信しています。
――分業されているんですね、金澤さんもLステップの操作はされますか?
下澤さん
いえ、金澤さんはLステップの操作はまったくできないので、すべて僕の方でサポートしています。Instagramはご自身で投稿されています。
――「めだかクイズ」も面白そうですね。
下澤さん
めだかクイズは登録者の約30%が挑戦してくださっていて、反応は上々です。
――全問正解すると、何か特典がもらえるのでしょうか?
下澤さん
そうですね、全問正解した方にはプレゼントを用意しています。
――シナリオ配信は3日間組まれていると思いますが、どのような構成で作られましたか?
下澤さん
シナリオは以下の構成で作りました。
- 1日目:めだか屋さんを始めた理由
- 2日目:めだかの上手な育て方
- 3日目:EC販売のご案内
個人的には特に、めだか屋さんを始めるまでのストーリーを知ってもらいたくて、めだかのグッドラック誕生までの話に重きをおいてまとめました。
――シナリオ拝見しました、めだか屋さんは金澤さんが退職されてから立ち上げたビジネスなんですね。回答フォームの内容は、金澤さんが書かれているのでしょうか?
下澤さん
そうなんです、店主の金澤さんは30年近く会社経営をされてきた方で、62歳で引退し、その後めだかに興味を持つ機会がありめだか屋さんを立ち上げて、今5年目くらいです。
回答フォームは、ヒアリングした情報をもとに僕が書きました。
――回答フォームの内容はご経歴や心情が詳細に書かれていたので、金澤さんがご自身で書かれた文章だと思いました。立ち上げから5年目と比較的始めて間もない中、1年間で600人を超える友だちを集められてるんですね。
下澤さん
そうですね、金澤さんと奥様で運営されているんですけど、すごく人柄がよいのでファンが多いんですよ。
LINEには金澤夫婦のご挨拶動画も入れているんですが、視聴率は20%ほどあり、多くの方に見ていただいています。
――金澤さんのファンになるきっかけはInstagramが多いのでしょうか?
下澤さん
そうですね、今フォロワーが2,000人を超えていますので、Instagramの影響は大きいと思います。
あとは昨年までは、シーズン中は毎週のように店舗でめだかすくいのイベントを開催されていたので、直接お店で会って会話をしてファンになった方も多いのではないかと思います。
僕も1度店舗に伺いましたが、自然に囲まれた広大な敷地で、めだか以外にもヤギや鶏などの動物もいるんですよね。自然の中で動物と触れ合える環境も魅力です。
――その他、今回の構築で工夫した点やこだわったポイントがありましたらお聞かせください。
下澤さん
繰り返しになりますが、金澤さんがめだか屋さんを開業した理由や、店舗名をなぜ「めだかのグッドラック」にしたのかといった、ストーリーを伝えることにこだわりました。
いろいろヒアリングさせていただく中で、金澤さんと奥様の人柄に僕自身すごく魅力を感じたからです。
ちなみに店舗名のグッドラックには「幸運を祈る」や「この先良いことがあるといいね」などの意味がありますが、金澤さんが今まで自分で会社経営をしてきて、本当にさまざまな幸運に恵まれて今があるところから命名されたそうです。
ピンチな時に幸運に恵まれて、会社を潰さずになんとか次の人にバトンタッチすることができた経験から、めだかを通して幸運を繋げていきたいという想いを、お客様にしっかりとLINEを通して伝えていけるよう意識しました。
――金澤様はLステップを導入して、どのように感じていらっしゃいますか?
下澤さん
「LINEでこの前配信していためだかいますか?」とよく聞かれるようになり、導入の影響は感じられています。また、イベントのご案内など届けたい情報を確実に届けることができるようになり、リピートも増えたのでやってみてよかったとおっしゃっています。
営業職からLステップ正規代理店に
――ここからは下澤さんのご経歴や、Lステップ構築を始めた経緯についてお伺いできればと思います。まずはプロフィールをご紹介いただけますか。
下澤さん
はい、ありがとうございます。株式会社NovoCor(ノボコル)の下澤と申します。
Lステップ代理店養成講座の第二期生として卒業し、2022年7月ごろからLステップ支援をスタートしました。
私は新卒から10年間、医療業界でお医者さんを相手に営業をしていました。ですが前職で働いていたベンチャー企業での売り上げが鳴かず飛ばずで、3年目あたりで給料遅れも発生し始めました。
社長との人間関係も崩壊しており、結婚して子供も生まれたばかりだったので、このままではまずい…と思い、副業でスタートしたブログアフィリエイトが独立のキッカケとなりました。
ブログアフィリエイトで少しうまくいったので、今度は僕と同じように副業でやりたい人たちに、ブログのやり方を教える講座をちょっと細々と、 今でも少しやってるんですけども、その事業用にLステップを自分で使い始めます。
ブログやWeb広告からLINEに誘導して、ステップ配信を流し、個別相談に誘導して販売する流れですね。
ただ、当時は全然Lステップを活用しきれていなくて、もう少し使いこなせるようになりたいと思っていたタイミングに、ちょうど御社からセミナーのご案内が届きました。
Lステップの使い方を学べるセミナーだと思ってすぐに申し込みをしたんですが、それが正規代理店の説明会だったんですよね。
話を聞いてみるとかなりしっかりとノウハウが学べることがわかり、自分の事業にも活かせますし、Lステップの構築も仕事にできるなら一石二鳥だと思い、迷わず正規代理店の養成講座への参加を申し込ませていただきました。
元々営業をしていたこともあり、お客さんのお困りごとをヒアリングして解決の提案をするのが得意かつ好きなことに、独立してしばらくしてから気づきました。
LステップやLINE公式アカウントの支援はまさに、「お客さんのお困りごとは何か?」を探すところから始めるので、かつての営業での経験を活かしながら、問題を解決してお客さんに喜んでいただくことができています。
――ご自身の事業用にLステップを活用されていたんですね、Lステップを使おうと思われたきっかけは何でしたか?
下澤さん
最初はメルマガで配信をしていたんですが、これからはLINEを使った方がいいという話をよく見かけて、いろいろ調べていく中でLステップがよさそうだと思ったのと、私の周りもにLステップ利用者がいたので、Lステップに決めました。
――対応エリアは全国ですか?
下澤さん
はい、全国対応しています。希望があれば現地に1度お伺いして、対面でヒアリングさせていただき、その後はオンラインでやり取りをしながら設計・構築を進めています。
――御社が得意とする業種・業態はありますか?
下澤さん
弊社は特定のジャンルに対応しているわけではなく、幅広く対応させていただいているため、ここがすごく得意ですと言える業種はありません。
ただ、飲食店や美容院、医院など、実店舗のある業態の構築は実績が多く、売上アップやリピート率の向上といった成果は出してきたので、友だちを増やす勝ち筋の検討から、ボトルネックを見つけて売上や業務効率化につながる解決策の提案には自信があります。
――御社では構築のみと、構築後の運用支援や内製化までされるケースでいうと、どちらが多いですか?
下澤さん
件数でいうと構築のみの方が多いですが、運用支援含めたサポートも全然させていただきます。
――御社の対応範囲をお聞かせいただけますか。
下澤さん
LINE構築に関わる部分は全般、ライティングやデザイン含め対応可能です。その他、集客用のチラシ作成、ホームページ制作、あとはWeb広告の運用ですね、LINEやInstagram、Google広告など幅広く対応可能です。
――最後に御社の強みや、クライアントワークをする上で大切にしていることをお聞かせください。
下澤さん
10年間の営業経験を活かして「9割は聴く」を徹底しているところです。
コンサルタントだからといって、あれやりましょう、こうしましょう、と押し付けるのではなくて、まずはしっかりと話を聞いて、クライアントの課題や悩みの発見に全集中することを一番大切にしています。
弊社にはLINEのことでご相談に来られる方が多いですが、全員にLステップを導入しましょうと提案するわけではありません。
Lステップはあくまで手段の1つであって、クライアントの状況によってはLINE公式アカウントだけの利用を提案する場合もありますし、そもそもLINEをまだ始めなくて良い段階の事業者へは、LINEの優先順位を後回しにしましょうと言う場合もあります。
「今この瞬間」に抱えている悩みや問題を見つけ、改善のご提案をできる余裕を持つことを常に意識しています
まとめ
今回は株式会社NovoCor代表の下澤さんに、めだか屋さんのLステップ導入事例をご紹介いただきました。
実店舗を運営されていて、LINEだけでなく集客面含めたトータルサポートを求める方に同社は非常におすすめです。ご相談を希望される方はぜひ、以下のHPからご連絡してみてください。