Lステップでいろんな施策を打っているのになかなか成果に繋がらない…
このようなお悩みを抱える事業者様もいらっしゃるのではないでしょうか。
このような場合、
- ターゲットに合った配信がされているか
- 成果に繋がる適切な導線を組めているか
- そもそも求める顧客を集客できているか
といった根本的な部分から見直す必要があるかもしれません。
今回は株式会社SENTE代表の松﨑さんに、ターゲットに適した配信でブロック率を改善し、内製化を意識した伴走で業務の平準化にも成功した「インフルエンサーのLステップ導入事例」をご紹介いただきました。
【松﨑 純子】
株式会社SENTE 代表取締役社長/Lステップ正規代理店
LステップにInstagramや広告運用を絡めた集客導線の設計を得意とする。LINE公式アカウントを中心に監修を務めたSNSは100アカウント以上。マルシェ運営経験を活かしたイベントコンサルにも定評がある。3児の母、インスタグラマーとしての顔も持つ。
株式会社SENTEの公式サイト:https://sns-sente.com/
ブロック率の高さと反応の少なさが課題
――さっそくですが、今回ご紹介いただく事例アカウントについて教えていただけますか。
松﨑さん
メイクアッププロデューサーのSHOKO様です。YouTubeのチャンネル登録者数が41万人を超えるインフルエンサーです。
――松﨑さんが構築に入る前から、SHOKO様はLINE公式アカウントやLステップの運用をされていましたか?
松﨑さん
はい、運用されておりました。
――運用支援はいつから入っていらっしゃいますか?
松﨑さん
2024年5月からなので、5ヶ月ほどになります。
――松﨑さんが運用を担当するようになった経緯をお聞かせいただけますか?
松﨑さん
以前は若い男性の方がLステップの運用をされていたのですが、その方からバトンタッチする形で入らせていただきました。
SHOKO様は40代以降の女性をターゲットにされているので、マーケティングにも女性の視点を取り入れたい、ということでご依頼いただきました。
――SHOKO様が抱えていた課題や要望をお聞かせください。
松﨑さん
主な課題は、
- ブロック率が高いこと
- 配信してもあまり反応がないこと
でした。その結果、LINEからの成約に繋がりにくいという状態にありました。
配信を女性にフィットするようリニューアル
――ご要望に対して、どのようなご提案をされましたか?
松﨑さん
提案は以下のとおりです。
- 配信を女性向けに変更
- 初回アンケート後の振り分けの見直し
- リッチメニューの出し分けを導入
- 「美意識レベル(スコアリング)」の導入
まず、配信を全体的に見直しました。
これまでテキストベースでの配信だったのですが、女性向けの文章に変更したり、絵文字や画像も取り入れたりして、より女性にフィットする配信にリニューアルしました。
主にクリエイティブの部分で「こうしていきましょう」とお話をさせてもらって、ABテストもしながら、現在も引き続き改善に取り組んでいます。
リニューアルしたあいさつメッセージ
――アンケート回答後の振り分けはどのように見直しされましたか?
松﨑さん
これまでは少し複雑な分け方になっていたので、できる限りわかりやすく変更しました。
SHOKO様の2つのサービス
- 美美メソッド(ご自身が綺麗になる美容講座)
- 美意識コンシェルジュ(美容を仕事にしたい方のための講座)
に合わせて振り分けました。
――リッチメニューはアンケート回答後に表示される仕組みになっていますね。
松﨑さん
そうですね。友だち登録後のアンケートの中で「美美メソッド」と「美意識コンシェルジュ」を選択できるようにしています。
選択したコースによってリッチメニューを出し分けて、各シナリオ配信が流れる設計です。
アンケートで興味のあるコースを選択
美美メソッドのリッチメニュー
美意識コンシェルジュのリッチメニュー
どちらの講座も、説明会や個別相談、体験会を挟んで講座のご案内をする導線を組んで自動化しています。
さらに、2つのコースに振り分けする際、それぞれタグがつくので、そのタグを活用してスタッフの方が個別メッセージでセールスもされています。
基本は自動化、必要に応じて個別メッセージ配信とバランスよく取り組まれていらっしゃいますね。
――課題の中に反応が少ないことがありましたが、アンケートの回答についてはいかがでしょうか?
松﨑さん
以前はアンケートの回答率も、あまり高くありませんでした。
反応が少ない原因をさぐるために、まず取り組んだのは、流入経路の分析です。主な流入元はYouTubeですが、少し前まで広告からも集客されていました。
広告は外部にお任せしていらっしゃったのですが、私が見たところ、
- 広告クリエイティブがビジネス寄りだったこと
- 広告の性質上、YouTubeと比べてSHOKO様のことをよく知らない方の比率が高くなること
この2点が相まって、SHOKO様のサービスへの興味度があまり高くないお客様が集まり、反応の少なさに繋がっていることが一因として考えられました。
現在広告からの集客はいったん停止して、改めて考え直すことにしています。
――ブロック率についてはどのようなご提案をされましたか?
松﨑さん
SHOKO様の場合、コンシェルジュになっている先生方が教えるセミナーなどもあるので、集客が必要な講座や企画が、1ヶ月単位でみても3〜4個走っている状態です。
そうすると、告知を配信することが多くなり、やはりブロック率は上がりやすくなります。
「告知だけではなく、間でお役立ち情報やプレゼントなども配信して反応を見ていきましょう」とお伝えしながら、現在改善しているところです。
また、ブランディング面も見直しを行っており、講座や企画の名称の統一なども同時に行っています。
――アンケート直後に流れてくる「毛穴診断」は以前からあったコンテンツでしょうか?
松﨑さん
はい、「毛穴診断」は以前からありました。
SHOKO様はいろんなイベントに出られるので、診断コンテンツもたくさんあります。
いろいろ試した中で、特に反応がよかったのは「シミ診断」ですね。
シミの他にもたるみが気になるお客様も多いようで、シミやたるみに関するコンテンツはやはり反応がいいです。
シナリオ配信には入れていませんが、今後、イベントの際にこれらの診断コンテンツを活用できるようにしています。
――新しく取り入れた「美意識レベル」とはどういったものになりますか?
松﨑さん
「美意識レベル」は、指定したアクションをしていただくとレベルアップしていくシステムです。
アクションには例えば、先ほどの「毛穴診断」や配信メッセージ中のリンクのタップ、動画視聴、セミナーの受講などがあります。
レベルアップするとプレゼントがもらえ、一定レベルに達した後、さらに勉強会などに参加すると、セールスが流れる仕組みです。
Lステップでスコアを測れるように設定することで、お客様の興味度を測れるのでとても役立っています。
「美意識レベル」
「毛穴診断」で「美意識レベル」が1UP
――シナリオ内での訴求は主に動画を使われていらっしゃいますか?
松﨑さん
そうですね。動画は既に撮ってあるものがあったので、それを使っています。
少し前の動画になるので「そろそろリニューアルをしましょうか?」とご提案しているところです。
シナリオ配信で3日間にわたって動画を配信
――もともとLINEからの成約が難しい状況の中で松﨑さんが入られたかと思いますが、成約に繋がりそうでしょうか?
松﨑さん
まだリニューアルの最中ですが、クロージングの場である個別相談にLINEで誘導するところまではスムーズにいくようになりました。
SHOKOさんをはじめ、スタッフの皆様がZOOMでクロージングしてくださっていますが、そちらも現在リニューアル中だと聞いています。
私はクロージングの現場に入るわけではありませんが、やはり成約していただきたいので、いろいろとアドバイスをさせていただいています。
――シナリオ配信で反応がないお客様には何かアプローチされていますか?
松﨑さん
反応がないお客様に対しては「見ていますか?」といった感じで、思い出していただけるような配信をしています。
――普段の配信作業はどなたがされているんでしょうか?
松﨑さん
配信はスタッフの方と私とで分業しています。
「この部分の配信を請け負いますね」といった形で私は入っていまして、スタッフの方が配信する際のサポートやアドバイスなども行っている感じですね。
――講座が成約された後の管理はどうされていますか?
松﨑さん
成約後は、別のプラットフォームで管理されています。
成約時にタグをつけているので、タグがついてる方にはセールスがいかないようにしています。
ブロック率が9%改善
――まだリニューアルの途中かと思いますが、成果や喜ばれたことなど何かありますでしょうか。
松﨑さん
まだ自分の目標とする数値ではありませんが、ブロック率も9%程度改善されるなど効果が出始めました。
引き続きお客様からの反応を高めながら、ブロック率をもっと低下させる取り組みを続けていきたいと思います。
喜ばれたことは、Lステップを使えるスタッフの人数が増えた点ですね。
元々1人のスタッフの方が、他の業務も抱える中でLステップの操作を担当していたので、ご負担が大きい状況でした。
そこで、みんなでLステップに触れるためのミーティングを開いたり、操作方法の動画を送って触ってもらったりしています。
「自分でできるようになったよ」とか「投稿を作れるようになりました」とのお声をいただき、私もとても嬉しく思います。
内製化を意識しながら伴走させていただいたことで、今では複数のスタッフの方が操作できるようになり、とても喜んでいただきました。
もう一つは、急なイベントなどが入った際にも、慌てずにLINEを使った施策を打てるようになったことです。
SHOKO様は急にイベントやテレビ出演が入ることも多く、そういった場合のLINEでの対応や、効果的な配信についてもアドバイスをさせていただいています。
他社様でうまくいった事例などを活用して、「こういうものをやってみませんか」とご提案しながら対応しています。
――説明会や個別相談などのリマインダはされていらっしゃいますか?
松﨑さん
やっています。私が請け負っている講座については、あらかじめ講座の日時が決まっているので、回答フォームで募集して、参加を希望される方にリマインダ配信をしています。
――SHOKO様はLステップを導入して、どのような感想を持たれていますか?
松﨑さん
「まだまだ使いこなせていないところがある」とおっしゃっていたので、改善を続けて結果に繋げていきたいですね。
銀行勤務からLステップ正規代理店へ
――ここからは松﨑さんの経歴や、Lステップ構築を始めた経緯についてお伺いできればと思います。まずは自己紹介をお願いします。
松﨑さん
LINEコンサルタントとして山口県内を中心に活動しています。
前職は、銀行の窓口で商品の説明や各種手続きなどを行っておりました。
私が3人の子供の母親ということもあり「消費者目線でのマーケティング戦略」や「使いやすい仕組み作り」について企業様にお話しして、裏方として入らせてもらっています。
店舗がある企業様であればできる限りお店に出向きたいので、県内外問わず、行ける範囲で伺っております。
――松﨑さんがLステップを知ったきっかけと、正規代理店になった経緯をお聞かせください。
松﨑さん
Lステップを知ったきっかけは、副業のオフ会です。
子供が小学校に上がるタイミングで、在宅で働けたらと思い、前職の育休中に副業をいろいろ見ていました。
当時、ライティングやInstagramの運用も勉強していていて、オフ会で店舗事業をされている方から「今のスキルがあればLINEの構築や運用もできるよ」と教えていただき、出会ったのがLステップです。
その後、Lステップに触れてみて「やれそうだな」と思い、銀行を退職しました。
自分の事業でLステップを使いながら、ManeqlさんのLステップ部を受講し、正規代理店になりました。
――ご自身の事業では、どのようにLステップを使われていましたか?
松﨑さん
実は農業もやっておりまして、作った野菜が余ってしまっていたので「地域の方々に販売できたらいいな」と思い、無人販売を作ったんです。
無人販売は作ったけれど、誰にも知ってもらえないのでInstagramを始めました。
ですが、Instagramをはじめてもやはり人が来なかったので、マルシェを開催したんです。
人口3,000人ぐらいの地域で、フォロワーも500人くらいでしたが、広告費なしで1日200人が集まりました。
そこで、毎月マルシェを開催していたのですが、雨で中止になった時などにすぐにお知らせできた方がいいなと思い、Lステップを導入しました。
また、主人の母がお豆腐のシフォンケーキ屋さんを始めたい、という話もあったので、そこにもLステップを取り入れて、完全予約制のケーキ屋さんを運営しております。
――得意とする業種・業態はありますか?
松﨑さん
得意な業種ですと、飲食業や住宅販売業も複数社、入らせていただいています。
インスタグラマーとしても活動しておりまして、山口県の子連れで行けるお出かけスポットのInstagramをやっているので、観光業界も得意ですね。
最近は、InstagramのフォロワーのママさんたちにLステップにも登録してもらって、県内の事業者様のクーポンをLステップ内で配布して、利用してもらう仕組みを作っています。
事業者様にとっては認知や集客になり、ママたちはお得に商品やサービスを購入でき、私は紹介料をいただいています。
また、事業者様からいただいたお仕事を、私からママたちに依頼して取り組んでもらう、など県内の企業様とママたちとの間で上手く循環する流れを作ることにも挑戦しています。
――対応エリアはどちらになりますか?
松﨑さん
基本的には、山口県、福岡県、広島県と弊社が伺える範囲、EC等のネットで完結する事業者様を考えています。
ですが、私自身がママであったり、農業を行っていたりもするので、子ども向けに頑張っている事業者様や農業されている方など、心を動かされた事業者様は少し遠くても出向いてサポートさせていただいています。
――お仕事の対応範囲を教えてください。
松﨑さん
LINE公式アカウントやLステップの構築、運用はもちろんですが、SNS運用、広告運用、イベントコンサルにも対応しています。
イベントですと、現場での友だち集めの施策から自社イベントの内容のご提案まで、さまざまなお手伝いをさせていただいています。
――「構築のみ」と「運用まで含めてサポート」はどちらの割合が多いでしょうか。
松﨑さん
Lステップの事業をはじめて2年程ですが、1年目はほぼ構築のみで、2年目から運用まで含めてサポートするケースが増えました。
せっかくコストをかけて構築していただいているので、しっかり結果に繋げられるように、運用まで含めた継続的なお付き合いをさせていただいています。
――ご自身の強みやお仕事される中で大切にしていることをお聞かせください。
松﨑さん
SNSの専門家として呼ばれることも多いのですが、SNS以外の部分でのご提案や主婦、女性目線のプロモーションも得意としています。
また、インスタグラマーとしての活動経験から、インフルエンサー目線でのマネタイズ方法もアドバイス可能です。
クライアントワークの際は、聞き慣れないマーケティング用語なども噛み砕いて説明し、スムーズに理解していただけるよう心掛けています。
ご理解いただけるまで何度もコミュニケーションを取りながらご説明いたします。
まとめ
今回は株式会社SENTE代表の松﨑さんに、ターゲットに適した配信でブロック率を改善し、内製化を意識した伴走で業務の平準化にも成功した「インフルエンサーのLステップ導入事例」をご紹介いただきました。
- Instagramや広告を絡めた集客から販売までの導線を設計してほしい方
- 主婦、女性目線のプロモーションを希望される方
- 一つのことに固執せず、柔軟なアイデアを求めている方
に、松﨑さんは非常におすすめです。ご相談を希望される方は、以下のLINEからご連絡してみてください。