今回は、Lキャストのコメントアクション機能の特長や設定方法を解説します。
視聴特典を付けたい方や、視聴維持率を高めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
コメントアクション機能とは
コメントアクション機能とは、ウェビナー中の視聴者からのチャットコメントに応じて、さまざまなアクションを実行させる機能です。
アクションはLステップのアクション設定を活用するので、メッセージを送信したりタグ付けしたり、自由に設定ができます。
ウェビナー視聴者のコメントに対して自動で反応できるので、視聴維持率とアクションを促進します。
コメントアクション機能のメリット
コメントアクション機能のメリットを紹介します。
視聴維持率を高められる
オートウェビナーは「後でも見られる」という認識が生まれやすく、途中で離脱してしまう可能性が高くなるため、リアルタイム配信と比べると視聴維持率は低くなりがちですが、コメントアクション機能の活用により、視聴者の継続的な参加を促進できます。
例えばウェビナーの後半でキーワードを発表し、そのキーワードをコメントした方だけに特典を提供する施策がオススメです。視聴者は特典を受け取るために最後までウェビナーを視聴する必要があるため、自然と視聴維持率の向上につながります。
このように、魅力的な特典と重要なコンテンツの後にキーワードを配置し、より多くの方に必要な情報を見てもらえます。
コメントが増加しやすくなり、ウェビナーが盛り上がる
ウェビナー中にコメントをした方へ特典を用意し、参加者の積極的な発言を促せます。
一般的に、コメントが少ない環境では参加者は発言を躊躇しがちです。しかし、他の視聴者のコメントが活発になると、参加への心理的なハードルが下がり、より多くの方が気軽に発言できるようになります。
参加者全員がコメントしやすい雰囲気が形成されると、ウェビナー全体の活性化につながり、より充実したコミュニケーションの場が生まれます。
参加者のセグメンテーションができる
コメントアクション機能を活用して、参加者の興味関心のセグメンテーションや悩み・課題のヒアリングができます。
また、コメントしてくれたキーワードでタグ付けを行い、参加者ごとの興味関心に合わせたフォローアップが実現できます。これにより、その後のアプローチをより効果的に行えます。
例えばウェビナー中に業種別の事例PDFを配布したいとします。視聴者には「飲食店」「美容院」など自分の業種をコメントしてもらい、業種ごとのタグ付けをします。
ウェビナー後、タグが付いている業種の事例を送信できます。
コメントアクション機能の設定方法
コメントアクション機能の具体的な設定方法を解説します。
今回は例として、ウェビナー後半にキーワードをお伝えし、そのキーワードをコメントした視聴者に特典を配布する設定をします。設定にはLステップのAPI連携を使用します。
【事前に準備するもの】
- 後半にキーワードを伝える部分が入っているウェビナー用動画
- 特典動画
- キーワード(今回は「特典」)
設定イメージ
①配布したい特典動画をテンプレートで配信します。Lステップ管理画面の左メニュー「テンプレート」から作成します。
②Lキャストでウェビナーを設定します。
③Lステップ管理画面の左メニュー「API連携」から「L-cast」を選択し、「コメント投稿時」>「+連携設定を作成」をクリックします。
④連携設定名を入力し、「アクション設定」をクリックします。
⑤「テンプレート送信」を選択し、①で作成したテンプレートを設定します。その後、右上の「条件OFF」をクリックします。
⑥and条件で「API連携」を選択し、2つの条件設定をします。
A:「配信スケジュールID」に②で設定したウェビナーの配信スケジュールIDを入力します。これで、該当のウェビナーにだけアクションが実行します。
B:「投稿内容」に「特典」を入力します。これで「特典」とコメントされたものだけ反応させます。
上記の条件設定により、AとB両方の条件に該当する時に、特典動画のテンプレートが送信されます。
※「配信スケジュールID」の条件設定をしない場合、アクションはすべてのウェビナーに対して実行されるので注意しましょう。逆に、アクションをすべてのウェビナー対象に実行したい場合は、「配信スケジュールID」の条件は設定をしなくてOKです。
設定したら「この条件を設定する」をクリックします。
⑦「この条件で決定する」をクリックします。
⑧「連携設定を保存」をクリックします。
コメントアクション機能の活用例
コメントアクション機能の活用例を紹介します。
個別フォローアップ
ウェビナー後に個別でフォローしたい場合のトリガーにできます。
「相談希望」とコメントしてくれたら、テキスト送信とタグが付く設定をします。
設定イメージ
①Lキャストでウェビナーを設定します。
②Lステップ管理画面の左メニュー「API連携」>「L-cast」>「コメント投稿時」>「+連携設定を作成」をクリックします。
③今回はアクション設定を「テキスト送信」と「タグ付け」で複数設定するので、配信スケジュールIDは「友だちの絞り込み」から設定します。
「絞り込み設定」をクリックします。
複数のアクション設定をする場合は、アクションに対して条件設定するよりも、友だちの絞り込み設定でウェビナーを指定したほうが設定が簡単です。
④「API連携」を選択し、配信スケジュールIDを選んで、①で作成したウェビナーの配信スケジュールIDを入力します。その後「この条件で決定」をクリックします。
※特定の配信に拘らない場合は、イベントIDでもOKです。
⑤次にアクション設定をクリックします。
⑥アクション設定で「テキスト送信」と「タグ操作」を設定します。できたら「この条件で決定する」をクリックします。
⑦「連携設定を保存」で完成です。
学習進捗の理解度チェック
学習塾などで授業をウェビナー化し、コメントアクション機能を活用して生徒へ理解度チェックができます。
【設定内容】
- ウェビナーの途中でクイズを出題
- ウェビナー1分〜4分の間にコメントで回答してもらう
- 正解者には特典案内のテキスト送信
- 問題例
Q.Lキャストとは、Lステップを機能拡張するLステップPlus+のひとつです。◯か×か。
A.◯
設定イメージ
正解
不正解
①Lキャストでウェビナーを設定します。
②Lステップ管理画面の左メニュー「API連携」>「L-cast」>「コメント投稿時」>「+連携設定を作成」をクリックします。
③「絞り込み設定」をクリックします。
④「API連携」を選択し、配信スケジュールIDを選んで、①で作成したウェビナーの配信スケジュールIDを入力します。その後「この条件で決定」をクリックします。
※特定の配信に拘らない場合は、イベントIDでもOKです。
⑤アクション設定をクリックします。
⑥全部で4つのアクションを設定していきます。順番に解説します。
1.友だち情報操作
「問題の答え」という友だち情報欄を作成し、正解の場合に「正解」を保存します。
ウェビナー開始後、1分〜4分の間に回答してくれたコメントに対して反応させたいので、条件設定は以下のとおりです。
- 動画時間(秒):以上(≧)→60
- 動画時間(秒):以下(≦)→240
- 投稿内容 :完全一致→◯
2.友だち情報操作
「問題の答え」の友だち情報欄に、不正解の場合に「不正解」を保存します。
条件設定は以下のとおりです。
- 動画時間(秒):以上(≧)→60
- 動画時間(秒):以下(≦)→240
- 投稿内容 :完全一致除外→◯
3.テキスト送信
回答が正解した場合、友だち情報欄に「正解」と保存されているので、「問題の答え」の友だち情報欄に「正解」を完全一致にして条件設定をします。
これで正解した人には、正解用のテキストが送信されます。
4.テキスト送信
逆に回答が不正解だった場合、友だち情報欄に「不正解」と保存されているので、「問題の答え」の友だち情報欄に「不正解」を完全一致にして条件設定をします。
これで不正解だった人には、不正解用のテキストが送信されます。
⑦設定が完了したら「連携設定を保存」で完成です。
コメントアクション機能を使う際の注意点
コメントアクション機能を使用する際は、誠実なコミュニケーションを心がけることが重要です。
嘘のコメントやその場でコメントを読んでいるような、ライブ配信を助長するような演出は推奨していません。
なぜなら視聴者はサクラとわかると冷めてしまい、早期の離脱を招き、結果として成果の低下につながってしまうからです。
ウェビナーの冒頭で全体の流れや特典の内容、受け取り方について明確に説明すると良いでしょう。視聴者が安心して参加できます。
また冒頭でコメントを促せば、その後の視聴者の積極的なアクションを引き出すきっかけとなるので、ウェビナー全体を通じて活発なコミュニケーションが生まれます。
このように、透明性のある運営と適切な視聴者への声がけにより、録画配信でありながらも、充実したウェビナーを実現できます。
まとめ
今回は、Lキャストのコメントアクション機能について解説しました。
もし設定について不明点がありましたら、Lキャスト管理画面の右下にあるチャットボットよりお問い合わせください。専任のスタッフがサポートいたします。