

- LPごとに流入経路を作成すると管理が大変…
- 広告管理画面の数値と実際の友だち追加数が違う…
こんなお悩みがある方も多いのではないでしょうか。
Lステップの新機能「広告連携機能」を使えば、複数の分析も1つの流入経路でまとめて管理できます。さらに、LINE内での成果を正確に計測し、自動で広告側へ反映することが可能です。
今回は、広告連携機能について詳しく解説していきます。ぜひ最後まで読んで、参考にしてください。
この機能は高度な設定となります。設定の際は十分にご注意ください。
また、弊社サポートでは記事に関する質問は完全にお答えしきれない可能性があります。ご了承いただきますようお願い申し上げます。
広告連携機能とは
広告連携機能とは、LINEを使った広告成果を正確に計測し、広告運用を最適化する機能です。
※プロプラン以上で利用可能です
※現在はGoogle広告との連携のみ可能です
Lステップと広告アカウントを連携して広告流入データを活用し、LINE内での行動を広告管理画面に自動反映することで、精度の高い広告配信を行えます。
例えば、Lステップ内で「友だち追加」>「説明会参加」>「個別相談予約」のような友だちの行動をフェーズで管理している場合、Google広告側のコンバージョンとLステップ側のフェーズ通過を連動させることができます。
実際の成果につながりやすいクリックパターンを広告側が学習できるため、広告運用を最適化することができます。
※広告連携における「コンバージョン」とは広告アカウントで設定するコンバージョンアクションのことです。Lステップのコンバージョン機能とは関係ありません。
広告連携機能でできること
広告連携機能でできることを紹介します。
広告経由のコンバージョンを自動でアップロードできる
LPやサンクスページなどに設置した流入経路から追加された友だちが、その後のLステップ上での行動を広告側のコンバージョンアクションと紐づけて追跡できます。
友だち追加や診断完了、その後の購入・予約・申込といったLステップ内での行動データを、広告プラットフォームのコンバージョンとして自動でアップロードできます。
例えば「この広告を100人が見て、10人が友だちになって、そのうち3人が商品を買ってくれた」という内容がわかるようになります。
これにより広告側が「本当に成果につながるユーザー」の機械学習が最適化され、かつ正確な成果測定が可能になります。
広告パラメータの情報を取得してLステップで活用できる
友だち追加時に、LPのURLに設定した広告パラメータの値をLステップの友だち情報に自動で登録できます。
登録されたパラメータ情報を活用して、広告別の効果分析や、流入元に応じたコンテンツ配信を行うことが可能です。
従来の流入経路機能ではクリエイティブごとに細かく成果を見たい場合、クリエイティブ1つ1つに流入経路を作成する必要がありましたが、広告連携機能なら1つの流入経路で複数の広告パラメータを管理できます。
例えば、100個の分析も1つの流入経路で完結するので、広告パラメータで自動分類して、管理工数が1/100に削減が期待できます。
また、友だち追加された場所によってシナリオやリッチメニューの変更も可能です。
広告連携機能を使うメリット
広告連携機能を使うメリットを紹介します。
Google広告側で成果が確認ができる
広告連携機能を使うと、LP内の「友だち追加ボタンをタップした」時点ではなく、「友だち追加が完了した」時点でGoogle広告にコンバージョンとして情報を返すことができ、広告管理画面上でもその数値を確認することができます。
今までは、Google広告からLINE公式アカウントへ友だち追加に至ったユーザーの流入効果を正確に把握することができず、広告効果の検証が不完全でした。
別の有料ツールを使用したり、個別開発したりしない限りは、LP上の友だち追加ボタンのタップをコンバージョンとする設定しかできなかったためです。
広告連携機能により、広告管理画面の水増しされた数値ではなく、実際にLINEに追加された友だちの実数を正確に把握できるので、「本当は何人が友だち追加したのか」が分かります。
従来は「見えない部分」だったLINEでの成果が明確になり、データに基づいた改善策が可能です。
友だち追加まで行った人に対して最適化がかかりやすい
Google広告の機械学習アルゴリズムが、実際に友だち追加を行うユーザーの特徴を学習し、類似するユーザーに対して最適化された配信ができます。
これにより、単にLPのボタンをタップするユーザーではなく、実際にアクションを起こすユーザーにリーチする質の高いリード獲得や、友だち追加後も積極的に反応してくれるユーザーの獲得率の向上につながります。
従来の「とりあえずクリックしてもらう」ではなく、「実際に友だちになってくれる」ユーザーを効率的に見つけることが可能です。
CPAが安くなる
広告連携機能により、コンバージョン単価(Cost Per Acquisition)の改善が期待できます。
Google広告が「友だち追加してくれそうな人」を学習し、その人たちに集中して広告を配信できるので、無駄打ちが減り、効率よく友だちを獲得できます。
また、データが溜まるほどGoogle広告の学習精度が向上するため、時間が経つにつれて、さらにCPAは改善されていきます。
同じ広告予算で、従来よりも多く友だちを獲得できるようになるため、ROI(投資対効果)が向上します。
広告連携画面で確認できる情報
広告連携画面で確認できる情報を紹介します。
未連携の場合
広告連携が未連携の場合は【+連携する】から連携設定ができます。
連携済の場合
連携済みの場合は連携中のアカウント情報が表示され、フェーズを広告コンバージョンと紐づけている場合はリストに表示されます。
【連携解除】をクリックすると、連携を解除できます。
コンバージョンアップロードに失敗した場合
アップロードに失敗したコンバージョンがある場合は、リストで表示されます。詳細を確認し、【再送】から再度アップロードを試しましょう。
広告連携機能の運用事例
自社の広告連携機能の運用事例を紹介します。
事例1:CV自動反映によりセミナー申込数が1.4倍に
無料講座のCPAではAがやや安く、ライトユーザー向けに最適化されていました。
しかし、A(LPボタンタップ最適化)とB(LINE登録最適化)を比較すると、Bはセミナー申込数が1.4倍に増加し、CPAも30%削減。さらに質の高いリスト獲得にもつながり、成果の量・質ともにBが優れていました。
また、実質のCVと広告管理画面上の数値の乖離は3倍と大きく、この乖離を無くすことで誤った最適化を防ぎ、正確なマーケティング投資を行うことができます。
事例2:広告パラメーターの活用によりセミナー申込率が12ppt増、工数も大幅削減
広告パラメータで媒体・クリエイティブごとに配信を分けた結果、申込率が約12ppt上昇し、CPAは25%削減しました。
※計測期間は以下の通りです。
・変更前の期間:2025/7/8〜2025/7/14
・変更後の期間:2025/7/15〜2025/7/21
※変更前・変更後ともに最適化をかけたコンバージョンは、LP上の友だち追加ボタンのクリック
予算消化は減りましたが効率が改善し、申込率・CPAとも大幅に向上。広告とLINE配信を統一することでユーザーがスムーズに申し込めて、設定も一度で完結し、作業工数を削減できました。
広告連携機能の注意点
広告連携機能の注意点を解説します。
Google広告を運用していく中でさまざまなケースがありますが、コンバージョン数値の乖離が発生する場合があります。
実際の広告経由以外の要因によってコンバージョンがカウントされることがあり、以下のようなケースで発生します。
既存の友だちがコンバージョンした場合
すでにLINE公式アカウントと友だちになっているユーザーが、新たにコンバージョンアクションを起こした場合、新規の友だちではないにも関わらず広告成果としてカウントされることがあります。
たとえば、過去に友だち追加した既存顧客が商品を購入したり、リピーターが再度サービスを申し込みしたりした場合です。
様々なリンクを経由した場合
ユーザーが複数の経路を経てコンバージョンに至った場合、それぞれの広告に対して1つのコンバージョンが割り振られることがあります。
たとえば以下です。
- SNSのオーガニック投稿→広告クリック→コンバージョン
- 検索結果→広告→他サイト経由→コンバージョン
- 友人からのシェア→広告接触→コンバージョン
ブラウザ設定による影響
近年、プライバシー保護の観点からブラウザの設定やユーザーの行動に変化が生じており、これが数値に影響を与えることがあります。
たとえばJavaScriptを無効化にしたり、Cookieの制限をしたり、プライベートブラウジングを使用したりしている場合です。
LPのURLが共有された場合
広告をクリックした後、そのURLが他の人に共有されて、共有した人と共有された人の両方がそのURLから友だち追加した場合、共有した人・された人が同じクリックIDとなってしまうため、コンバージョンのアップロードは1人分しか実行されないことがあります。
たとえば、Aさんが広告をクリックしてLPから友だち追加した後、AさんがそのURLをBさんに共有し、BさんもそのURLから友だち追加した場合、1コンバージョンとしてしか計測されません。
つまり、広告効果が実際よりも低く見えてしまう可能性があります。
これらの注意点を把握し、定期的な数値検証とオーガニック流入との比較分析を行いながら、広告連携機能を最大限活用していくことをおすすめします。
よくある質問
広告連携機能でよくある質問を紹介します。
A.表示されるエラーの対処法は以下のとおりです。
エラーメッセージ | 対処法 |
コンバージョンアクションが作成されて間もないため、アップロードできませんでした。 | しばらく時間をおいて、再送してください。 |
広告アカウントとGoogleアカウントの連携が無効になっています。広告アカウントを再度連携してください | 再度、広告アカウントとの連携を確認してください。その後、再送ボタンを押してください。 |
コンバージョン[(コンバージョン名)]はこの友だちのクリックID(gbraid,wbraid)には対応していません。カウント方法が「すべてのコンバージョン」のコンバージョンをご利用ください。 | 広告側の管理画面でコンバージョンの種類を変更してください。その後、再送ボタンを押してください。 |
クリック発生から6時間未満のため、コンバージョンをアップロードできませんでした。 | しばらく時間をおいてから、再送ボタンを押して下さい。 |
A.Lステップのプロプラン以上で利用できる、流入経路分析機能と広告連携機能を利用して判別が可能です。
Google広告の管理画面で遷移先ページのURLに付与したパラメータ(utmパラメータなど)をLステップ側へ自動反映できる仕組みがあるため、どの友達がどのパラメータのページから友だち追加したか、その後予約をしたか、という情報が確認できます。
ただし、Lステップを利用せずに、LINE公式アカウントのみでの広告成果を計測することや、Lステップの予約機能を利用しない、他の予約ツールを利用する場合は、計測不可です。
こちらの仕組みについては、予約が完了した友だちのGCLIDをGoogle広告側へ自動でアップロードすることで、CV反映されるという流れです。
A.既存の友だちでもLステップの広告連携機能を実装(Java Scriptの設置など)をしたあとに、Google広告経由で流入経路を踏んでもらわないとCVは返せません。
数日後に流入というのが、「広告連携の設定をした後に、Google広告を踏んで遷移するページ内の流入経路を踏む」という流れなのであれば、既存の友だちであっても問題なくGoogle広告側に情報が送られます。
A.基本的には、1つの広告挿入タグ(=流入経路)に対応させるのは、GTM内でも1つのタグ、という形が推奨です。
ただし、流入経路Aでも流入経路Bでも流入経路Cでも、全く同じパラメータしか使わない、ということであれば、1つのタグでも問題ありません。
A.はい、可能です。
- Lステップ側の行動を、Google広告にアップロードする目的のみで使用したい
- 流入経路内、「広告連携設定」にて友だち情報欄登録は行わない
この場合、「広告挿入タグ」のGoogleタグマネージャーでタグの埋め込み設定は不要、で合っていますか?
A.パラメータの値をLステップの友だち情報欄に保存しない場合でも、Google広告へCVをアップロードする場合は広告挿入タグの設置が「必要」です。
- 広告連携設定の広告パラメータ登録の友だち情報
- 流入経路のアクション設定
A.確定で必ずこの順番になるということが保証できないので、アクションの順番を調整した設定にする必要があります。
- 1:広告を使った流入経路
- 2:空シナリオ配信(読了後、3のシナリオへ)
- 3:友だち情報の内容によって、セグメント配信
- Google広告で、広告コンバージョンアクションを設定
- Lステップの広告連携機能で、該当のアカウント+①で作成したコンバージョンを選択
- 連携されていることを確認
A.Lステップから広告側へコンバージョンを返すトリガーとして「フェーズ通過」が必要となります。
そのため、CVを返したいタイミング、例えば「友だち追加時」を例とすると「友だち追加時設定」のアクション設定に「フェーズ操作」が必要となります。
A.Lステップの広告連携機能は、あくまで「流入経路分析のURL」しか動作致しません。
- パラメータを付与することで、複数の分析も1つの流入経路でまとめて管理できる
- さらにLINE内での成果を正確に計測し、広告側へ自動で反映することが可能になる
上記はご認識の通りです。
この場合、LP・予約ページに広告挿入タグを設置していても、ドメインが違うとGoogle広告からの流入であると特定できないですか?
A.はい、ドメインが違うと特定できません。
A.同じLP内で複数CTAがある場合は、以下の方法があります。
- 流入経路1つで運用する(推奨)
- 流入経路を複数のまま設置する
①は、設置する流入経路URLの末尾に、診断結果がわかるパラメータを直接追加することで、友だち情報欄に入る値を変更することが可能です。(※仕組みにもよりますが、離脱ポップアップも同様)
②は、各流入経路のカスタムパラメータをすべて同じにすると、広告挿入タグの中身が全く同じになるので、広告挿入タグは1つで運用できます。
4つの流入経路に全く同じカスタムパラメータと、それに紐づく友だち情報を設定し、それぞれの広告挿入タグの中の "https://ltag.jp/lc/●●● " の部分を直接ブラウザのアドレスバーに入れてみると、スクリプトが現れるので、内容の確認ができます。
「https://ltag.jp/lc/●●● 」のURLで、●●の部分は異なるけど、動作が同じになるイメージです。
まとめ
今回は、Lステップの新機能「広告連携機能」でできることや活用例をまとめて解説しました。
詳細はマニュアルやこちらの記事を参考にご覧ください。