- スタッフ毎に閲覧権限を設定したい
- 権限設定をしないとセキュリティが心配
- オペレーター機能の具体的な使い方がわからない
このようなお悩みはありませんか?
複数の店舗を経営されている企業であれば、本社はすべての画面が見れるようにして、店舗側には店舗専用の画面を使用する、といった使い方をご希望されていることがほとんどです。
もしくはひとつの店舗内で、担当毎に専用画面の用意を希望されるケースもあります。
しかしこういったシステムは、構築に時間も費用もかかるため、そう簡単に導入できるものではありません。
それを簡単に、手頃なコストで実現できる機能が、Lステップの「オペレーター機能」です。
今回は、Lステップのオペレーター機能の特徴や業種別の活用方法をお伝えします。ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
オペレーター機能とは
オペレーター機能は「個別トーク・カレンダー予約に限定して操作できるアカウント」を発行できる機能です。
【個別トーク画面】
【カレンダー予約画面】
【通知画面】
管理者はオペレーターの操作・閲覧権限を設定して、オペレーターごとの担当業務を明確に分けられます。
例えば、
- サポートセンターでの個別のチャット対応
- 採用担当者ごとの学生対応
- 不動産紹介のための個別相談受付
といった活用が可能です。
スタッフ設定との違い
スタッフ設定とは、Lステップのアカウントにログインできるユーザー(スタッフ)を追加・管理できる機能です。
以下の中から権限を設定でき、スタッフごとに操作できる機能を制限できます。
副管理者:すべての操作が可能
運用者 :LINE公式アカウント設定・スタッフ設定・データ移行を除く操作が可能
一般 :設定された操作のみ可能
適切に権限を管理することで、管理者以外のスタッフがアカウント設定などの重要な情報を操作できないように設定できます。
オペレーター画面は、オペレーター専用の画面を別で用意できるのに対し、スタッフ設定はLステップの管理画面内での操作制限をします。
オペレーター機能を使う3つのメリットとは
オペレーター機能を使う3つのメリットをご紹介します。
情報漏洩やトラブルの防止
近年、企業における情報漏洩リスクが深刻化しています。
東京商工リサーチの最新調査では、2024年の個人情報漏洩事故が189件と過去最多を記録し、「不正アクセス」のほか「誤送信」「紛失」など人的ミスも大きな要因となっています。
Lステップのオペレーター機能なら、スタッフごとに閲覧できる顧客データを限定し、必要最低限の権限のみ設定することで情報漏洩を防止できます。
「閲覧のみ」「メッセージ送信可能」など柔軟な権限管理により、スキルレベルに応じた業務分担も実現。外注スタッフやアルバイト活用時も安心して業務を任せられます。
複数スタッフでの同時対応が可能
多くの企業では一つの画面を複数スタッフで操作することで、重複返信や連携ミスが起こりがちです。
オペレーター機能では各スタッフが独自の画面を持ち、対応顧客を分けられるため、ミスが起こらず効率的に対応できます。
また、対応履歴が一元管理されるため「前回誰が対応したか」「どんな内容だったか」も即座に確認可能です。
これにより担当交代時の引き継ぎもスムーズで、顧客に一貫したサービスを提供できます。
iOSアプリ・Androidアプリでも利用可能
オペレーター機能はスマートフォンアプリでも利用できるため、外出先や移動中でも顧客対応が可能です。
営業の外回りや電車での移動時間も有効活用でき、顧客を長時間お待たせすることなく迅速な対応ができます。
新しいメッセージの通知設定もオペレーターごとに設定できるので、自分宛の重要な問い合わせを見逃す心配もありません。
オフィスにいなくてもパソコンが手元になくても、スマートフォンがあればいつでもどこでも顧客対応ができるため、顧客満足度の向上につながります。
オペレーター機能の6つの特徴
オペレーター機能の6つの特徴をご紹介します。
顧客の振り分けが可能
オペレーターに表示できる友だちは「全て」か「一部のみ」が設定できます。
「一部のみ」にすると、選択したタグが付いている友だちだけがオペレーター画面に表示されます。
担当店舗ごとやスタッフごとに、顧客を振り分けることが可能です。
手動で振り分けることもできますし、例えばLステップでアンケートを実施し、「Aと回答した人」はA店舗に振り分けるような自動化もできます。
情報の閲覧・操作範囲が設定可能
オペレーター画面では表示された友だちに対して、閲覧・操作できる範囲を設定できます。
< 個別トークで設定できる内容 >
友だちからのメッセージ閲覧 | 許可しない or 許可する |
友だちへのメッセージ送信 | 許可しない or 許可する |
テンプレートの送信 | 許可しない or 許可する |
送信できるテンプレート | 一部のみ or 全て |
画像の送信 | 許可しない or 許可する |
PDFリンクの送信 | 許可しない or 許可する |
友だち情報の閲覧および編集 | 許可しない or 許可する |
操作できる友だち情報 | 一部のみ or 全て |
回答フォームの閲覧 | 許可しない or 許可する |
閲覧できる回答フォーム | 一部のみ or 全て |
例えば、メッセージ閲覧のみ許可して、送信や編集はすべて許可をしない状態にし、
- 新人スタッフの研修用で、実際の顧客とのやり取りを見せて学んでもらう
- コンサルタントや外部パートナーに状況を見てもらうために閲覧してもらう
といった使い方ができます。
< オペレーターの個別トーク画面>
オペレーターの個別トーク画面では、権限で許可された閲覧・操作のみ行えます。
画像送信・PDFリンク送信は、オペレーター画面でアップロードした画像・PDFファイルのみ送信できます。
< 通常の個別トーク画面 >
管理者側の個別トーク画面では、すべての友だちが表示され、タグや友だち情報欄、リッチメニューの編集も可能です。
「+」マークからは、テンプレート以外にも画像送信やシナリオ編集などの操作が行えます。
オペレーターへの通知設定が可能
オペレーターの権限で通知機能を許可にすると、オペレーター自身で必要な通知の設定ができます。
オペレーターの通知機能で設定できる通知のタイミングは以下の通りです。
- 受信メッセージ
- 自動応答トリガー
- 【】付きメッセージ
- 回答フォーム (匿名ではない回答)
- タグ追加時
通知先はメールアドレスやスマートフォンアプリなどで受け取れます。
< オペレーターの通知設定画面 >
通知対象の友だちはオペレーター権限に基づくので、オペレーター画面に表示される友だちが制限されている場合は、表示できる友だちからの通知だけが届きます。
<通常の通知設定画面 >
カレンダー予約の確認や操作が可能
オペレーター権限でのカレンダー予約機能では、入っている予約の確認・ステータスの変更や削除・管理者として予約を追加するなど、予約に関する操作ができます。
「表示権限がある友だち」の予約では、友だちのLINEのアイコンや名前が表示され、個別トーク画面に遷移できます。
「表示権限のない友だち」の予約は、友だちのLINEアイコンはデフォルト表示になり、友だち名などの情報は表示されません。
スマートフォンアプリで対応が可能
スマートフォンアプリはオペレーターアカウントにも対応しているため、担当者それぞれに専用のパソコンがない環境でも、各自のスマートフォンで通知を受け取り、チャット対応ができます。
オペレーターアカウントで使える機能や表示される項目は、オペレーター権限によって制御されます。
一人一台パソコンがない場合や外作業の場合でも、スマートフォンを使って対応が可能です。
オペレーターごとにアイコン設定が可能
Lステップのプロプラン以上で、オペレーターごとに送信者アイコンの切り替えが可能です。
友だちはアイコンを見て、「誰からの返信か」を直感的に理解でき、 信頼感や安心感につながります。
例えば、アイコンにスタッフのイメージアイコンを使うことで、人柄が伝わりやすくなり、親近感を持ってもらえます。
また、予約担当は電話アイコン、サポート担当はノートアイコンなど、業務に合わせて使い分けも可能なので、友だち側も「今どの担当とやり取りしているか」を把握しやすくなります。
オペレーター機能の申込方法
オペレーター機能の申込方法を解説します。
1.Lステップ管理画面左メニュー「アカウント設定」>「利用プラン」をクリックします。
2.「オプション一覧」から、希望のオペレーター人数の【詳細】をクリックします。
オペレーターを登録できる最大人数によって、月額の利用料が異なります。
3.【決済ページへ移動して、オプション変更する】をクリックします。
4.決済ページで注意事項を確認し、【上記内容で申し込む】をクリックすると決済が完了します。
これで、オペレーター数の上限を変更できました。
オペレーター機能の設定方法
オペレーター機能の設定方法を解説します。
オペレーター権限の管理をする
最初にオペレーターに付与する権限の内容を設定します。
1.Lステップ管理画面左メニューの「スタッフ設定」>「オペレーター」タブを選択して、【オペレーター権限の管理】をクリックします。
2.【新しいオペレーター権限】をクリックします。
3.「オペレーターが担当できる友だち」や、機能ごとの操作可否などの権限設定を行います。
①権限名 | オペレーター権限の管理用の名前を設定します。ここは友だち側には見えません。 |
②オペレーターに表示する友だち | 「全て」「一部のみ」を選べます。
「一部のみ」を選択すると、選択したタグが付いている友だちだけがオペレーター画面に表示されます。 |
③個別トーク | 個別トーク関連の権限が設定できます。
「一部のみ」が選択できるものは、選択したものだけをオペレーターが閲覧・操作できるようになります。 |
④通知 | オペレーターの通知機能の利用可否を設定できます。 |
⑤カレンダー予約 | オペレーターのカレンダー予約機能の利用可否を設定できます。
「一部のみ」を選択すると、選択したカレンダーだけをオペレーターが操作できます。 |
最後にページ下部の【登録】をクリックして、オペレーター権限の作成が完了です。
オペレーターを登録する
続いて、オペレーターを登録していきます。
1.Lステップ管理画面左メニュー「スタッフ設定」>「オペレーター」タブを選択して【新規オペレーターを登録】をクリックします。
2.オペレーター情報を入力します。
①ユーザーID | ログイン時に入力するIDを設定します。 |
②お名前 | 担当者の名前を入力します。 |
③所属 | 任意で部署名などを入力できます。 |
④オペレーター権限 | アカウントに付与したい権限を選択します。オペレーター権限は複数選択できます。 |
⑤メールアドレス | 担当者のメールアドレスを入力します。
ここに入力したメールアドレスに、ログイン用IDと初期パスワードが送信されます。 |
⑥メールアドレス(確認用) | ⑤と同じメールアドレスを入力してください。 |
⑦個人アイコン
※プロプラン以上で表示 |
個人アイコンを設定するかどうかを選択します。 |
⑧アイコン設定
※プロプラン以上で表示 |
アイコンに設定する画像を選択します。
※⑦で「設定する」を選択した場合のみ、表示されます。 |
⑨公式アイコンとの切り替え
※プロプラン以上で表示 |
メッセージの送信などを行う時にアイコンを個人アイコンと切り替えられるようにする設定項目です。
⑧で設定したアイコンとの切り替えを許可する場合は「許可する」を選択してください。 ※⑦で「設定する」を選択した場合のみ、表示されます。 |
【権限設定後のオペレーターログインイメージ】
必要事項を入力したら、ページ下部の【登録】をクリックします。
3.「登録中オペレーター一覧」に表示されます。
手順2で入力したメールアドレス宛に「ユーザーID」と「初回パスワード」が自動送信されるので、管理者はオペレーター担当者に、有効期限(72時間)内に初回ログインをするよう連絡しましょう。
- 迷惑メールフォルダに届いていないか確認する
- メールアドレスが間違っていないか確認する
ID・パスワードが有効期限切れになった場合は【認証メールを再送する】をクリックしてメールを再送してください。
4.オペレーターが初回ログインをすると「オペレーター一覧」に反映されます。これでオペレーターの登録が完了です。
オペレーター機能の料金
オペレーター機能はどのプランでも「1人」は無料で利用できます。
2人以上設定したい場合はオプション購入が必要となり、Lステップの月額料金に別途利用料が発生します。
※オペレーター機能を導入するための初期費用等はかかりません。
オプション利用料金は登録できる最大人数によって異なります。
オペレーター 10人まで | 月額 6,600円(税込) |
オペレーター 20人まで | 月額 13,200円(税込) |
オペレーター 50人まで | 月額 30,250円(税込) |
オペレーター 100人まで | 月額 55,000円(税込) |
オペレーター機能は、申し込みすると同時に決済と管理画面への反映が行われます。日割り計算はありませんのでご注意ください。
業種別の活用事例
業種別の活用例をご紹介します。
コールセンター
担当商材毎や支店毎に画面を分け、オペレーターに必要な情報だけを見せて、作業をしてもらうことが可能です。
オペレーターは自分の担当のお客様だけが画面に表示されるので、対応がスムーズになります。
他にも返品・交換手続き用や操作説明などのテンプレートを用意し、どのオペレーターが対応しても同じクオリティのサービスを提供できる体制が構築できます。
採用・退職代行
求人応募者からLINEでの問い合わせに対し、複数の人事担当が同時に返信可能です。それぞれが独自のオペレーター画面で対応するので、同じ応募者に重複返信するリスクを防げます。
また、退職希望者からの相談や必要事項のヒアリングをして、「契約書の確認担当」「企業との交渉担当」など、役割を分けてオペレーターごとにスムーズに処理できます。
「誰がどの依頼者を担当しているか」が画面上で把握できるため、やり取りの重複や見落としを防止できます。
センシティブな情報(会社名・退職理由など)を履歴に残し、後任スタッフがすぐに引き継げます。
不動産業
不動産会社では、各営業担当が自分専用のオペレーターIDを持ち、自分の担当顧客だけを管理・対応できます。
これにより、他のスタッフが勝手に返信してしまうなどのトラブルを防ぎ、顧客に一貫したサービスを提供可能です。
不動産営業は物件案内や商談で外出が多いため、スマートフォンからの操作が必須です。オペレーター機能はアプリで対応ができるので、外出先でも担当顧客とLINEでやり取りが可能です。
出先でも問い合わせ対応や内見の日程調整ができ、レスポンススピードの向上につながり、顧客満足度も上がります。
よくある質問
オペレーター機能に関するよくある質問をご紹介します。
どうやって顧客をオペレーターに振り分けるのですか?
管理者が顧客の内容を確認してから、各オペレーターへ振り分けたい場合は、管理者側で手動でタグ付けを行っていただく必要があります。
オペレーターへの友だち表示は「全員」もしくは「特定のタグがついてる人」が条件になるため、管理者側で確認してから手動でタグ付けをしてオペレーターへ振り分けるか、回答フォームでアンケート取る等で自動でタグが付与される仕組みが必要です。
一度送信した画像やPDFデータは呼び出しできますか?
画像やPDFリンクの送信は、オペレーター権限では都度アップロードが必要となります。
管理者画面の登録メディア一覧には保存されます。
【オペレーター画面】
【管理者用画面】
オペレーター側でテンプレートの編集はできますか?
オペレーター側ではテンプレートの編集はできませんが、代わりに友だち情報欄の編集は可能です。
友だち情報欄を挿入したテンプレートを作成し、オペレーター側では友だち情報欄を編集後、テンプレートを送信すれば、必要な箇所のみ都度編集して送信ができます。
まとめ
今回はLステップのオペレーター機能について解説しました。
もし設定が難しい場合は、ご契約者様限定サポートの「スポットコンサル」をご活用ください。Lステップの認定サポーターが個別にフォローいたします。