LINE公式アカウント(旧LINE@)には、「認証済アカウント」と「未認証アカウント」の2種類があります。
LINEヤフー社の審査に通過すると、認証済アカウントとして運用できるようになります。認証済バッチが付いたり、検索結果に表示されたりなど、さまざまな恩恵を受けられるのがメリットです。
この記事では、LINE公式アカウントの審査基準、申請方法、認証されない時の対処法を解説します。
目次
LINE公式アカウントの審査とは?
LINE公式アカウントには、「プレミアムアカウント」「認証済アカウント」「未認証アカウント」の3種類があります。
アカウントの種類 | 特徴 |
プレミアムアカウント | LINEヤフー社の審査をクリアした最上位のアカウント。緑色のアカウントバッチが付与され、LINEアプリ内の検索結果に表示されるようになる。一部の機能や決済手段などが利用できるようになる。 |
認証済アカウント | LINEヤフー社の審査をクリアした、プレミアムアカウントに次ぐアカウント。青色のアカウントバッチが付与され、LINEアプリ内の検索結果に表示されるようになる。一部の機能や決済手段などが利用できるようになる。 |
未認証アカウント | 個人や法人問わず、誰でも取得できるアカウント。灰色のアカウントバッチが付与される。 |
アカウントを開設した時点では、「未認証アカウント」となります。「認証済アカウント」にするには審査が必要です。
ちなみに「プレミアムアカウント」は、認証済アカウントの中から、LINEヤフー社が特に優良と判断したアカウントに自動的に付与されています。
しかし申請方法や基準などは公開されておりません。
そのため、LINE公式アカウントの運用を考えている方は「認証済アカウント」を申請するのが一般的です。
認証済アカウントになるための審査基準
LINEヤフー社では、以下の基準に基づいて認証済アカウントの審査が行われます。
- LINEユーザーの不利益につながる可能性がないか
- 法令における規制の有無と規制内容に抵触するものでないか
- 利用規約第18条「禁止行為」各号に該当するおそれがないか
- 当社が独自に定める審査基準を満たすか否か
- 当社の事業へ悪影響を及ぼす、あるいは当社の信用を損なうものでないか
引用元:https://www.linebiz.com/jp/column/technique/20190829/
ちなみに審査は無料で行えますので、LINE公式アカウントを開設する人は、認証済アカウントを目指すことをおすすめします。
認証済アカウントのメリット
LINE公式アカウントの「認証済アカウント」になると、以下のようなメリットがあります。
- 検索に表示されるようになる
- 星マークの色が「青色」になる
- LINEキャラクター入り販促用ポスターをダウンロードできる
- 有料ノベルティが購入できる
- LINEの関連サービスにクーポンを表示できる
- 請求書決済が利用できる
- 「友だち追加広告」が利用できる
それぞれ解説していきます。
検索に表示されるようになる
認証済アカウントになると、LINEアプリ内の検索結果に表示されるようになります。
まだ友だちではないユーザーが、LINEアプリ内で公式アカウントを検索する方法は3つです。
- IDで検索
- アカウント名で検索
- キーワードで検索
アカウント名とキーワードで表示されるのは、認証済アカウントだけです。
友だちを増やして認知度を上げたい人は、認証済アカウントに申請してみてください。
星マークの色が「青色」になる
LINE公式アカウントは、種類によってアイコンの色が分けられています。
アカウント名の横にある星マークは、未認証だと「灰色」となり、認証済アカウントになると「青色」にグレードアップします。
ユーザーは、LINE公式アカウントの星マークの色で「信頼性」を判断することもあります。灰色マークだと信頼性に欠け、危険なアカウントだと思われてしまうケースもあるようです。
ユーザーの信頼を獲得する上でも、認証済アカウントに申請する価値はあるでしょう。
LINEキャラクター入り販促用ポスターをダウンロードできる
認証済アカウントになると、販促に使えるLINEキャラクター入り販促用ポスターをダウンロードできます。
ちなみに、未認証アカウントでもポスターをダウンロードできますが、少しデザインが異なります。引用元:https://www.linebiz.com/jp/manual/OfficialAccountManager/gain-friends/
こちらのポスターは、ユーザーに友だち追加してもらうためのポスターです。LINEのキャラクターと友だち追加用のQRコードが記載されています。店舗の外やレジ横に掲示しておけば、友だち追加の呼びかけができます。
有料ノベルティが購入できる
認証済アカウントになると、販促用ポスターのほか、三角POPやラミネートパネルなどの有料ノベルティの購入ができるようになります。
テーブルやレジ横にLINE公式アカウントの案内を置きたい場合に便利です。
※引用:LINEヤフー for business「認証済アカウントの申し込み方法|特徴や機能、未認証アカウントとの違い」
LINEの関連サービスにクーポンを表示できる
認証済アカウントでクーポンを作成すると、「LINEサービスへの掲載」を選択できます。
クーポンをLINEサービスへ「掲載する」を選ぶと、LINE公式アカウントの一覧ページやLINEクーポンなど、LINEの関連サービスにクーポンが表示されるようになります。
※表示されるのは有効期限内のクーポンのみです。また、抽選を設定しているクーポンは表示の対象外です。
LINE関連サービスは友だち以外のユーザーの目に付くため、新規の友だち獲得にも役立ちます。
請求書決済が利用できる
LINE公式アカウントを有料プランにすると、LINE Pay、もしくはクレジットカードでの支払いが可能です。
そして認証済アカウントになると、追加して「請求書決済」を選択できます。
特に企業は、請求書決済が必要になる場合もあるため、認証済アカウントになるメリットは大きいでしょう。
「友だち追加広告」が利用できる
認証済アカウントでは、「友だち追加広告」が利用できます。
※一部利用できない業種があります。
友だち追加広告とは、友だちを獲得するために広告を出してくれる機能です。
有料ではありますが、ターゲティング機能により、効果的にLINE公式アカウントの友だちを増やせます。
リサーチ機能で「自由回答」が選べるようになる
認証済アカウントになると、リサーチ機能でアンケートを作成する時に、単一回答・複数回答の他に「自由回答」も選べるようになります。
単一回答や複数回答よりも回答のバリエーションが増え、アンケートの幅が広がるのがメリットです。
認証済アカウントのデメリットはある?
認証済アカウントにするデメリットは、審査段階でアカウント停止になるリスクがある点です。審査の際に、規約違反が見つかると認証済アカウントになれないだけでなく、アカウント停止になる可能性があります。
またクローズドなコミュニティでLINE公式アカウント運用する場合は、未認証アカウントの方が良い場合もあります。なぜなら認証済アカウントは検索でヒットしてしまうからです。不特定多数の人に検索・認知されたくない人は、未認証アカウントの方が運用しやすいでしょう。
認証済アカウントの申請方法
「認証済アカウント」の申請方法を解説します。
■LINE公式アカウントの管理画面の右上にある「設定」をクリック。
■アカウント設定から、情報公開の認証ステータスの「アカウント認証をリクエスト」をクリック。
■必要事項を入力して審査結果の連絡を待ちます。
申請時に知っておきたいポイント
認証済アカウントの申請時に知っておきたいポイントを紹介します。
業種・サービスによっては認証されない
LINEヤフー社のポリシーにより、利用できない業種やサービス、商品があります。
認証されない代表的な例を挙げてみます。
- アダルト
- 出会い
- 連鎖販売取引(マルチ商法・ネズミ講など)
- 特定の販売(人の不安につけ込んで商品販売するなど)
認証済アカウントに申請する際は、LINE公式アカウントガイドラインをご確認ください。
未認証アカウントからの申請だと管理者しか申し込めない
未認証アカウントの場合、「管理者」しか申請できません。
管理者以外だと、アカウント認証のリクエストボタンが表示されませんので注意してください。
LINE公式アカウントの認証でよくある質問
LINE公式アカウントの認証でよくある質問に回答していきます。
Q. 認証には電話番号が必要ですか?
認証済アカウントの申し込みフォーム入力時に、「店舗/施設情報」の欄に「店舗電話番号」を入力する項目があります。
また申し込みをされた担当者の方の連絡先を入力する項目もありますので、電話番号は必須といえるでしょう。
Q. 個人名で認証済アカウントを作成できる?
個人名では認証済アカウントを作成できません。
LINEヤフー社では認証済アカウント名の注意事項も定められています。
- アカウント名は、アカウントの内容を正確に表している必要があります。
- 20文字以内で入力ください。
- アカウント名は、友だち検索に利用されるLINE IDとは異なります。
- お申し込み後の変更は不可となります。
- 個人名では認証済アカウントは作成いただけません。
よって認証済アカウントにおいては、企業名や店舗名、サービス名、商品名などを記載するのが基本です。
LINE公式アカウントは「認証済」で運用しよう
今回はLINE公式アカウントの審査基準、申請方法、認証されない時の対処法について解説してきました。
認証済アカウントにすれば、さまざまな恩恵を受けることができます。
ぜひ本記事を参考に、LINE公式アカウントの認証申請を行ってみてください。