コミュニケーションツールの「メール」は、マーケティングをする上で欠かせないものです。
最近はFacebookやLINEなどのSNSが主流となりつつありますが、メールマーケティングを掛け合わせることにより、ビジネスを加速できます。
この記事ではメールマーケティングの特徴や種類、メルマガとの違い、やり方を解説します。
目次
メールマーケティングとは?
メールマーケティングとは、fa-arrow-circle-rightメールを通じて見込み客や既存客とコミュニケーションを行い、商品やサービスの購入につなげる施策です。
メールでのコミュニケーションでは、商品の紹介だけでなく、ステップメールやセグメントメールなど、見込み客を育成したり、属性に合わせて配信を行います。
メルマガとの違い
メルマガ(メールマガジン)とは、メルマガ読者に登録した人に対してメールを送信できる仕組みです。欧米では「Eメールニュースレター」とも呼ばれ、定期的にメールを配信して情報発信を行います。
fa-arrow-circle-rightメルマガは情報を届けるのが目的、fa-arrow-circle-rightメールマーケティングは行動を起こしてもらうのが目的と覚えておくといいでしょう。
メールマーケティングを行うメリット
メールマーケティングを行うメリットを紹介します。
低コストで始められる
メールマーケティングは低コストで始められます。メディアを立ち上げたり、広告を出稿したりする必要はありません。
パソコンとメールアドレス、ネット環境さえあれば誰でもすぐに取り組めます。またメールの顧客リストがある場合は、コンテンツを作成するだけで一斉送信できます。
メール配信ツールの中には、無料で利用できるものもあり、有料だとしても安価で導入できるでしょう。
効果検証しやすい
メールを配信すると、開封率やクリック率などを数値で測定できます。もともとメルマガは全ての読者に一斉送信されるものでした。
しかしメールマーケティングでは、読者の行動を検証した上で、セグメント配信できます。より読者に刺さるメール配信をしたい人は、メールマーケティングの活用がおすすめです。
メールマーケティングを行うデメリット
メールマーケティングを行うデメリットを紹介します。
コンテンツ作成に時間がかかる
商品やサービスの魅力を伝えるには、コンテンツを作成しなければなりません。しかしコンテンツの作成には時間と労力がかかります。
また読者に合わせてセグメント配信をする場合、配信内容を複数考える必要があります。そのため個人でメールマーケティングを行っている人は、負担が大きくなりがちです。
LINEマーケティングが主流になりつつある
現在の日本のLINEユーザー数は9,700万人を超えています。要するに、日本人のほとんどがLINEを使っているのが現状です。そのため、メールマーケティングより、LINEマーケティングが主流になりつつあります。
もちろんメールマーケティングも有効ですが、LINEマーケティングと掛け合わせれば、さらに大きな効果を期待できます。
以下の表は従来のメール配信システムとLINE公式アカウントを比較したものです。
LINE公式アカウント | メール | |
到達率 | 100% | 10~30% |
配信内容の気づきやすさ | 10分 | 5時間 |
開封率 | 60% | 10~30% |
クリック率 | 25% | 5~10% |
成約率 | 10% | 1~10% |
ステップシナリオ配信 | ◯ | ◯ |
細かなセグメント配信 | △ | ◯ |
ユーザー管理 | × | △ |
プッシュ通知 | ◯ | △ |
拡張性 | △ | ◯ |
スマホとの親和性 | ◯ | × |
※自社調べ
LINE公式アカウントは、メールよりも開封されやすく、成約率も高めです。メールマーケティングをしている方は、LINE公式アカウントの導入も検討してみてください。
メールマーケティングの種類
メールマーケティングには、さまざまな種類が存在します。そこでメールマーケティングの種類をまとめて紹介します。
メールマガジン(メルマガ)
メールマガジンはメールマーケティングのひとつで、登録した読者に対して一斉送信するメールです。多くの人に商品やサービスを知ってもらえるため、メールマーケティングで幅広く活用されています。しかし、興味を持っている人にだけメールを送るのは難しい、というデメリットもあります。
ステップメール
ステップメールとは、登録日や配信の設定日を基準として、決められたタイミングでメールを順番に配信する方法です。
例えば、ユーザーがメルマガに登録した場合、✅「メルマガの紹介」✅「お役立ち情報」✅「商品・サービスの紹介」の順番でメールを送信するイメージです。
段階を踏んでユーザーに興味を持ってもらえるため、商品やサービスの成約率も高くなる傾向にあります。
セグメントメール(ターゲティングメール)
セグメントメールとは、fa-arrow-circle-rightユーザーの属性や行動を分けて、興味のある人だけにメール配信を行うことです。
例えば、誕生日のユーザーにクーポンを配布したり、店舗でメルマガ登録してくれた人限定のメールを配信したりと、ユーザー属性に合わせた配信が行えます。
メール配信システムの中には、配信対象を区分してくれるツールもありますので、ぜひ活用してみてください。
リターゲティングメール
リターゲティングメールとは、fa-arrow-circle-rightユーザーの行動をきっかけにメールを配信するマーケティング手法です。
性別や年齢よりも踏み込んだ、Webサイトへの「アクセス」や「離脱」、メールへの「開封」や「クリック」などの行動情報を条件に配信ターゲットを設定できます。
例えば、商品を購入したユーザーだけにクーポンを配信したり、Webサイトにアクセスしたけど離脱したユーザーにリマインドしたりもできます。
ユーザーの行動を分析すれば、より高い反応率を期待できるでしょう。
休眠顧客発掘メール
休眠顧客発掘メールとは、fa-arrow-circle-right過去にアプローチをして契約に至らなかったユーザーに、再度メール配信を行うことです。いきなり営業をするのではなく、近況報告や相手の状況を尋ねるメールを作成しましょう。
そこで関係性が修復できれば、有力な顧客リストに復活できるかもしれません。ぜひ休眠顧客をフォローして、適切なコミュニケーションを取ってみてください。
BtoCとBtoBでメールマーケの方法は変わる
メールマーケティングを行うには、BtoCとBtoBを理解しておく必要があります。アプローチ方法も変わってきますので、それぞれのメリット・デメリットを交えて解説します。
BtoCの場合
BtoCとは、fa-arrow-circle-right企業と個人のやり取りを指します。企業が個人にメールを配信して、商品やサービスの認知度拡大や購入につなげるのが目的です。
BtoCは多くのユーザーにアプローチできるのがメリットです。よって目的を明確にしてブランディングすれば、多くのユーザーから反応をもらえます。
しかしユーザーのニーズは幅広いため、全てのニーズを満たした発信は難しいといえるでしょう。そのため、メールリストを取る際は、ペルソナを設定して発信することが大切です。
BtoBの場合
BtoBとは、fa-arrow-circle-right企業と企業のやり取りを指します。企業向けにメールを配信して、商品やサービスを販売することが目的です。
決まったメールリストに配信を行うため、顧客のニーズを掴みやすく、成約につながりやすいのがメリット。その一方でリストの数が頭打ちになりやすく、認知度拡大には向かないのがデメリットです。
よってBtoBでのメール配信を行う場合は、市場規模の大きい業界を狙った方が効率的でしょう。
メールマーケティングのやり方
いざメールマーケティングを始めようと思っても、やり方や手順が分からない人もいるでしょう。
そこでメールマーケティングのやり方を順を追って解説します。
① 目標を設定する
まずはメールマーケティングで達成したい目標を設定します。
目標が明確でないと、戦略がブレてしまい、メールマーケティングの効果が薄れてしまうからです。
例えば、
- 資料請求を月30件にする
- メールからの商品購入を月10件にする
など、具体的な数値で目標を設定しておくことが大切です。
まずは目標を明確にして、メールマーケティングの土台を作ってみてください。
② ペルソナを決める
目標を元に、ペルソナを決めます。
ペルソナとは、商品やサービスに興味のある顧客像を指すものです。
例えば、メールから副業セミナーに誘導したい場合、「男性」「20代」「独身」「年収300万円」「都内在住」「一人暮らし」といったように顧客像を作り上げていきます。
その上で、ペルソナを意識した配信内容を作成すれば、よりユーザーに刺さりやすくなります。
③ 配信リストの作成
ペルソナを決めたら、顧客情報を元に配信リストを作成します。
まずは営業先で交換した名刺やメルマガ会員の情報などをまとめて一か所に集約。その上でペルソナに合った顧客を選抜し、リストにまとめていきます。
仮に顧客データがない場合は、SNSやWebメディアを活用して集客する仕組みを整える必要があります。
④ メール作成
続いてメールの作成を行います。
ペルソナの興味・関心に沿ってメッセージを作成すると、より刺さりやすくなります。ユーザーが必要としている情報や興味のあるコラムを配信して、メールマーケティングを効率化していきましょう。
⑤ メール配信
作成したメールを配信します。配信リストが多い場合は、メールマーケティングツールの活用がおすすめです。ステップ配信やセグメント配信が自動で行え、時間コストを削減してくれます。
⑥ 効果測定・改善
メールの配信後は、測定ツールを活用して効果測定を行います。メール到達率や開封率、クリック率などを分析して、次のメールへの改善点を洗い出します。
時代はメールからLINE公式アカウントへ
日本のLINEユーザー数は9,700万人を超えています。マーケティングはメールからLINE公式アカウントに変わりつつあり、多くの企業がLINEを活用しています。
そのため、メールとLINEを掛け合わせてマーケティングを行うことが大切です。どちらかだけでなく、両方を使うとリスクヘッジになるのでおすすめです。
例えば、メールでリストを集めてLINE公式アカウントに誘導したり、LINE公式アカウントの垢バンに備えてメルマガのリストも取っておいたりなど、活用方法はさまざまです。
メールマーケティングを行っている方は、LINE公式アカウントの活用も検討してみてください。
まとめ
今回はメールマーケティングについて解説してきました。メールマーケティングを活用すれば、より反応率の高いメール配信を行えます。ぜひ本記事を参考に、メールマーケティングの施策を考えてみてください。