オンライン決済サービスのStripe(ストライプ)を導入している企業や個人事業主も多いかと思います。

 

LステップからStripeへ流入させた後に、友だちの中で誰がどの商品を購入してくれたかが分かったり、購入した後にお礼のメッセージが送れたりしたら良いですよね。

 

実はLステップとStripeは連携が可能で、決済後にサンクスメッセージを送ったり、リッチメニューを変更したりすることができます。

 

この記事では、

  • Stripeで決済した人を特定する方法
  • Stripeで決済後、自動でメッセージ配信やアクションを発動させる方法

 について具体的に解説します。

 

もし自社でStripeを導入しようと検討している人、またはすでに導入している方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

本記事の内容は、代理店の株式会社REXLI様より提供いただきました。弊社サポートではStripeに関する質問は完全にお答えしきれない可能性があります。ご了承いただきますようお願い申し上げます。

Stripeとは?

2011年に開始されたオンライン決済サービス「Stripe」。本社をアメリカ・サンフランシスコに置き、日本を含む世界14カ国に事業所を展開するグローバル企業です。

 

GoogleやAmazon、Uberなど100万を超える企業で幅広く導入されています。

 

Apple Payやクレジットカードなど、さまざまな決済方法が選択できるのが特徴です。

StripeとPayPalとの違い

StripeとPayPalの違いを解説します。

Stripe PayPal
初期費用 無料 無料
月額費用 無料 無料
決済手数料 3.6% / 件

※500万円/月以上などの条件で交渉可

3.6 % + 40 円 / 件(国内)

※30万円/月以上で段階的に手数料割引

カードブランド VISA / MasterCard / JCB / American Express / DISCOVER / Diners

※JCBは利用申請が必要

VISA / MasterCard / JCB / American Express / DISCOVER
その他決済 Apple Pay / Google Pay / コンビニ決済 / MicrosoftPay / AliPay/Masterpass / VisaCheckout / WeChatPay / 銀行決済

※WeChatPayはベータ版

Apple Pay / 銀行決済(みずほ銀行・三井住友銀行・三菱UFJ銀行・ゆうちょ銀行・りそな銀行)
入金手数料 無料

5万円以上:無料

5万円未満:250円/件

入金サイクル 1週間ごと 引出依頼から3~6営業日(国内)
返金手数料 0円

※既に支払いした決済手数料は返金されない

0円

※最終の売上金額に対して決済手数料が再計算される

導入までの所要期間 数分程度 2週間~4週間
メリット ・アカウント開設が容易

・決済手段が豊富

・サブスクリプション型課金が可能

 

・PayPalユーザーは容易に決済ができる

・サブスクリプション型課金が可能

デメリット ・決済手数料は返金しても戻らない

・決済手数料の割引までの金額のハードルが高い

・アカウント開設に時間がかかる

・入金処理が手動で手間がかかる

・少額決済には向かない

特に大きな違いは、クレジットカード以外の決済方法です。

 

それぞれの特徴を理解した上で、選択してみてください。

 

LステップからStripeへ流入した人を特定する手順

それでは、LステップからStripeへ流入した人を特定する手順を説明します。

 

今回は、以下のケースを想定して設定していきます。

 

LステップからStripeへ流入した人を特定する手順

  1.  Lステップで動画コンテンツを販売する
  2.  Stripeで決済をしてもらう

  3.  決済後に下記のアクションを発動させる
    ・購入した動画コンテンツを送付する
    ・サンクスメッセージを送る

    ・購入後のリッチメニューに変更する

1. 事前準備をする

LステップとStripeでそれぞれ必要なものを準備します。

【Lステップ】

  • プロプラン以上のLステップアカウントを用意する

 

【Stripe】

  • Stripeのアカウントを登録をする
  • 登録した商品が整理されている

2. 流入経路を作成する

まず、商品の流入経路リンクを準備します。

※流入経路分析はプロプラン以上で利用可能です

 

アクション設定は下記のとおりです。下記は例なので、ご自身の必要なアクションを設定してください。

アクション設定

  1.  友だち情報欄に「決済完了日」を特定して代入する
    ※友だち情報欄の種別を「標準」で作成した場合は『 [date format=Ymd] 』で年月日を特定できます
  2. 「動画購入済」タグを付ける
  3. 「商品名」のタグを付ける
    ※商品ごとに流入経路を設定できます
  4. 「購入時に登録」タグを付ける
    ※ 購入時に友だち登録した可能性もあるので、「条件」ですでに友だちになっている人を除外してタグを付ける
  5. リッチメニューを変更する
    ※「購入前」「購入後」の2つで出し分けをする
  6. サンクスメッセージを送る
  7. 動画コンテンツのリンクを送る

 


① 友だち情報欄に「決済完了日」を特定して代入する

友だち情報欄作成時に「種別」を『年月日』で作成した場合は、「アクションの実行日」で決済が行われた年月日を特定できます。

友だち情報欄作成時に「種別」を『標準』で作成した場合は、「定数」を選択し、『 [date format=Ymd] 』を「代入」で設定すると、決済が行われた年月日を特定できます。
LステップからStripeへ流入

 

②「動画購入済」タグを付ける

タグ名は例ですが、動画を購入した人にだけタグ付けをします。
LステップからStripeへ流入

 

③「商品名」のタグを付ける

商品ごとに流入経路を設定できるので、どの商品を購入したかのタグを付けます。
LステップからStripeへ流入

 

④「購入時に登録」タグを付ける

「購入時に友だち追加した人」と、「すでに友だちだった人」を区別するために、すでに友だちになっている人を除外する条件設定をします。
LステップからStripeへ流入
購入時に友だち追加した可能性もあるので、「条件」ですでに友だちになっている人を除外してタグを付けます。

この2つのどちらかのタグが付いている人は除外して、純粋に商品購入時に友だち追加してくれた人を割り出すために、この条件設定をします。

「新規登録者」タグ この公式アカウントに新規で友だち追加してくれた人に付くタグです。

友だち追加時設定の「新規友だち」でタグ付けの設定ができます。

「既存の友だちからの登録」タグ Lステップ導入前から友だちになっていた人、もしくはブロック後に再度友だちになった人に付くタグです。

友だち追加時設定の「システム導入前からの友だち・アカウントへのブロックを解除した友だち」でタグ付けの設定ができます。

 

⑤ リッチメニューを変更する
LステップからStripeへ流入

 

 「購入前」「購入後」の2つで出し分けをします。
LステップからStripeへ流入

 

⑥ サンクスメッセージを送る
LステップからStripeへ流入

 

⑦ 動画コンテンツのリンクを送る
LステップからStripeへ流入

3. Stripeのリダイレクトに流入経路を貼る

Stripeの設定手順は以下のとおりです。

 

Stripeにログインし、画面上から「商品」>「+商品を追加」をクリックします。
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② 商品情報を登録します。「名前」以外は任意の項目です。
LステップからStripeへ流入

 

③ 料金情報を登録します。

継続課金の商品の場合は、「継続」を選択します。
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④「商品を保存」をクリックすると商品が作成されます。その後「+支払いリンクを作成」をクリックします。
LステップからStripeへ流入

 

作成した支払いリンクをLステップで配信し、友だちがリンクをクリックすると、プレビュー画面が友だちに表示されるようになります。
LステップからStripeへ流入

 

⑤ 「確認ページ」をクリックし、「確認ページを表示しない」を選択します。表示された枠の中に、Lステップで作成した流入経路URLを入力すればOKです。

 

これでStripeで決済後は、Lステップに戻されるような動きになります。
LステップからStripeへ流入

 

⑥ URLを入力したら、右上の「リンクを作成」をクリックすると、以下のように支払いリンクが作成されます

 

リンクをコピーしてLステップで友だちへ配信しましょう。
LステップからStripeへ流入

これで設定は完了です。

LステップとStripeを連携するメリット

LステップとStripeを連携するメリットを紹介します。

決済者の流入分析に活用できる

商品ごとに流入経路URLが設定できるので、誰がどの商品を購入したかが分かります。

 

これが分かることによって、次に案内する内容や購入者の分析が可能になります。

 

例えば「年代×商品名」のように、どの年代の友だちが、どの商品をもっとも購入してくれたか、などの分析ができます。

 

決済後のアクションを自由に設定できる

Lステップへリダイレクトさせる時に、さまざまなアクション設定をさせることができます。

 

例えば今回ご紹介した以外にも

  • 特定のシナリオをスタートさせる
  • セミナーの案内と締切のリマインダをスタートさせる
  • 対応マークを変更する

といった、さまざまなアクション設定が可能です。

 

Stripeは日本語での電話サポートがある

Stripeは海外拠点の決済システムですが、困った時は日本語のサポートがあります。

 

よくある質問を確認して、それでも分からない場合は、「お問い合わせフォーム」から問い合わせをしてみるのも良いでしょう。

サブスクなど継続課金にも対応できる

商品を登録する際の料金情報で、「継続」「一括」を選択することができます。

 

もしサブスクの商品であれば、「継続」を選択すると毎月の課金設定が可能なので、商品によって料金体系を分けることができます。

 

請求期間も選択できるので、とても便利ですね。
LステップからStripeへ流入

LステップとStripeを連携する際の注意点

LステップとStripeを連携する際の注意点をご紹介します。

連携するにはLステップのプロプラン以上が必要

Strip決済後、Lステップへリダイレクトさせるためには、プロプラン以上で利用できる流入経路分析の機能が必要です。

 

配信から決済、決済後はサンクスメッセージの送信やリッチメニューの変更、購入者向けシナリオの配信まで自動でできるので、作業コスト削減や時間短縮にはとても効果的です。

初回のみ、認証画面が表示される

LINEヤフー社の仕様上、流入経路を使用した際に初回のみ、友だちのトーク画面上にLINEへの権限許可(以下画像)の認証画面が表示されます。

 

友だちが認証を許可せず離脱する可能性もあり、必ずしも全ての購入者を特定できるわけではないのでご注意ください。
LステップからStripeへ流入

例えば、

悩んだ顔の男性
決済手続き完了後にこの画面がでたら「許可する」ボタンを押してください
悩んだ顔の女性
LINEからメッセージが届けばお手続き完了です

といったメッセージを最初に送ってあげると、友だち側が安心しやすくなります。

まとめ

今回はLステップとStripeの連携方法について解説しました。

 

LステップとStripeを連携させると、購入後にさまざまなアクションができるようになります。リピーターを獲得するための施策がしやすくなるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。