Lステップの運用がある程度進むと、これまでの施策の効果検証や、新たな施策の検討や目標値の設定をする、分析・改善フェーズがやってきます。
そんな時にぜひ活用いただきたい機能が、クロス分析です。
今回はLステップのクロス分析とはどのような機能なのか、メリットや設定方法含め、まとめて解説します。
目次
Lステップのクロス分析とは?
クロス分析※は名称の通り、分析機能です。※プロプラン以上で利用可能。
以下のように、2つ以上の項目を掛け合わせて分析ができます。
- 流入経路×性別
- 流入経路×CV
- セミナー来場者×年代
- 購入者×スコアリング
友だち情報、友だち登録日、タグなど、あらゆる項目の掛け合わせが可能です。
クロス分析を使う3つのメリット
クロス分析機能を使うメリットを解説します。
簡単に比較表が作れる
クロス分析を使うと、簡単に比較表を作れるのがひとつのメリットです。
例えば、SNSから友だち追加した人の性別を知りたい場合、クロス分析を使わず、友だちリストから詳細検索をするやり方でも調べられます。
しかし以下のように、それぞれ検索が必要です。また、比較するなら数字をエクセルなどにまとめる必要があります。
✅Instagram×男性
✅Instagram×女性
✅Twitter×男性
✅Twitter×女性
✅YouTube×男性
✅YouTube×女性
一方クロス分析を使うと、上記の手間なく数字を一覧で確認できます。
分析条件は保存しておけるので、次回以降はほんの数十秒で最新データの確認ができます。
集計や分析の時短ができる点も、クロス分析を使うメリットと言えます。
優先順位を決める判断材料になる
クロス分析が施策の優先順位を決める判断材料になるケースはよくあります。
以下のイメージは、縦軸が流入元のSNS、横軸は全体が各SNS経由で友だち追加した人の数、そしてその中で商品購入に至った人の数を表しています。
YouTubeからの友だち追加が最も少ない一方、購入者数は最も多く、購入率がダントツで高いことがわかります。
上記のようなデータがあれば、どこに注力するか意思決定がしやすくなりますよね。
YouTubeから追加してくれた友だちの属性(性別や年代)も調べてみると、より具体的なアプローチを検討できるかもしれません。
分析データをCSVでエクスポートできる
クロス分析機能でできるのは、条件に該当する数字を表示するまでです。
つまり、fa-arrow-circle-right購入者の数は表示できても、購入率(%)まで表示することはできません。
また、表は自動で生成されますが、円グラフや棒グラフに変更するといったオプションはありません。
ただ、分析データはCSVファイルをエクスポートできるので、それをエクセルやスプレッドシートにインポートすれば、自由にアレンジ可能です。
クロス分析ってわかりますか?Lステップやマーケティングでよく聞く言葉ですよね。
クロス分析とは、2、3個くらいの項目を縦軸、横軸に入れて関係性を分析するもの
例えば、夏服を購入する経路はどこなのかを明確化できるので、購入者が多い部分にコミットできます。
こんな感じでまとめます(例)↓ pic.twitter.com/9sLoR3jqjA— ユウスケ@みどり髪のLステップ構築の鬼 (@yusuket1002) May 4, 2021
クロス分析の設定方法
ここからは、クロス分析の設定方法を解説します。まずはクロス分析>新しいクロス分析の順に進みます。
①管理名は、ご自身が管理しやすい名称を設定してください。ユーザーからは見えません。
②評価軸(縦軸)は、以下4つから選択できます。
- 友だち情報
- タグ(個別選択)
- タグ(フォルダ選択)
- 友だち登録日
※タグ(個別選択)を選ぶと上図のように複数項目を選択できますが、友だち情報は1つしか選択できません。
③評価軸(横軸)では、イベント・カレンダー予約や流入経路、リッチメニューなど、幅広い項目が選択できます。
④評価軸をそれぞれ入力し、分析登録クリック後、分析を表示するをクリックすると、分析結果が表示されます。なお、同画面からCSVのエクスポートが可能です。
分析結果の表示内容を変更したい場合は、⑤オプションから表示設定の変更ができますので、調整してみてください。
クロス分析を活用するコツ
最後に、クロス分析機能を活用するコツを紹介します。
アンケートや流入経路で顧客データを集める
分析をするためには、顧客データが必要です。
アンケートで性別や年代、エリアなどの属性、興味関心を調査したり、流入経路分析を使って流入元を計測したり、情報収集が欠かせません。
おすすめは、あいさつメッセージと同時にアンケートを送付して、友だち追加直後に顧客データを収集する流れです。
なぜなら、友だち追加直後はユーザーのアカウントに対する関心が高く、回答をもらいやすいからです。
あいさつメッセージでアンケートに誘導する方法は、以下で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
CVを計測する
CVとはコンバージョンのことで、簡単にいうと成果を意味します。
何をCVとするかは自由で、資料請求や問い合わせがあったらCV、セミナー申し込みがあったらCV、商品の購入でCVなど、自社で自由に定義して問題ありません。
- CV×性別
- CV×年代
- CV×流入経路
など、CVを軸とした分析は、最もよく使われる組み合わせのひとつです。
例えば資料請求をCVとするのであれば、リッチメニューに資料請求ボタンを設置し、ボタンをタップしたら「資料請求」のタグが付くよう設定しておけば、CVが計測できます。
タグや友だち情報を活用する
クロス分析を利用するには、タグや友だち情報の活用も欠かせません。
アンケートで情報収集ができていても、タグや友だち情報に反映されていなければ、分析には使えないからです。
アクションに応じてタグをつける・はずすといった設定を、漏れなく行いましょう。
スコアリングを活用する
スコアリングとは、属性や行動データで見込み客を点数化し、アプローチの重要度を可視化するための取り組みです。
Lステップにおけるスコアリングは、アクションに対して行われます。
- メッセージ内のURLをタップしたら1点
- リッチメニューをタップしたら1点
- アンケートに回答したら1点
といった具合です。スコアリングも分析に活用できます。
- スコアが高い人と低い人でCVに差はあるか
- スコアが高い人に共通する特徴や傾向はあるか
スコアが高い人の方がCVも高ければ、スコアが高い人には特別オファーを出して、逆にスコアが低い人は配信を減らしてコスト削減をする、といった調整がしやすくなります。
まとめ
今回は、Lステップのクロス分析のメリットや設定方法を解説しました。
運用成果を上げるためには、分析が欠かせません。クロス分析機能は、効果検証や施策の優先順位決めに役立つので、ぜひ活用してみてください。
「クロス分析をするにはどのようなタグを設定しておくといいのか?」
「そもそもどういう分析をするといいのか?」
分析について諸々確認や相談がしたい方は、ご契約者様限定サポートの「スポットコンサル」をご活用ください。Lステップの認定サポーターが個別にフォローいたします。