店舗への新規集客数を増やすべくLINEを導入したものの、何をすればよいかがわからず、運用が進んでいないアカウントは少なくありません。
- 友だちが全然増えない
- 何を配信すればいいかわからない
- 店舗でLINE運用って実際どうなの?集客につながるの?
このような疑問を持たれている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はEveplus代表の大谷さんに、LINE登録からの来店率が25%を超える「脱毛サロンのLステップ導入事例」をご紹介いただきました。ぜひ参考にしてみてください。
【大谷伊吹】
Eveplus代表/株式会社REXLIディレクター/Lステップ正規代理店
トップクラスのLINEマーケティングカンパニーであり、Lステップの構築・運用実績を誇る株式会社REXLIでディレクターを務める。女性向け商品・サービスの支援を得意とし、実績の8〜9割は女性向け商材。美容サロンや女性起業家など、女性マーケティングに特化している。
大元の窓口となるポータルLINEがほしかった
――さっそくですが、今回ご紹介いただく事例アカウントについて教えていただけますか。
大谷さん
西日本を中心に店舗展開しているセルフ脱毛サロンの「SELF MADE」様です。「りらくる」創業者の竹之内社長が手がけている事業のひとつです。
――大谷さんが構築に入る前から、SELF MADE様はLINE公式アカウントやLステップを導入・運用されていましたか?
大谷さん
各店舗でLINE公式アカウントを運用されていましたが、Lステップは導入していませんでした。
――今回大谷さんが構築を担当されることになった経緯をお聞かせいただけますか?
大谷さん
私は株式会社REXLI(レクセリ)という企業でディレクターをしているのですが、竹之内社長からREXLIに構築の依頼が入り、私が担当させていただくことになりました。
以前エステ業界で働いていた経験もあるので、私が担当に抜擢されたんだと思います。
――SELF MADE様のアカウントの構築はいつ頃ですか?
大谷さん
2022年の2月頃です。
――大谷さんが構築に入るタイミングで、SELF MADE様が抱えていた課題や要望をお聞かせください。
大谷さん
各店舗のLINEの他にポータルLINEというか、大元の窓口となる新規集客用のLINEがほしいとおっしゃっていました。
シナリオで男女別に4コマ漫画を配信
――ご要望に対し、どのような構築をされましたか?
大谷さん
LINE登録から来店につなげるために、友だち追加直後にアンケートを送り、回答いただいた方には店舗で使えるLINE限定の1,000円クーポンをプレゼントしています。
アンケートに回答いただいたら、2日に1回のペースで1ヶ月、シナリオが流れます。シナリオの内容は男女で分けていて、アンケートの回答によって自動で配信が分岐するよう構築しました。
シナリオではテキストメッセージの他、4コマ漫画を使っているところもポイントです。
ちなみに4コマ漫画を送るときは、画像1枚で配信しているのもポイントです。LINEは仕様上、スクロールが必要な長さのメッセージを送ると、アカウントを開いたときに吹き出しの下部が表示されますよね。
長文メッセージを開いたときの表示例
画像を1枚で送ると、スクロールしないと収まらないサイズでも上から表示されるんですよ。上からの表示にこだわりたい場合は、画像を使うのがおすすめです。
画像1枚で送ったときの表示例
上から表示にしたい場合は「画像1枚のみで送る」必要があります。例えば画像とメッセージをまとめて送ると、開いたときの表示は下部からになるので注意が必要です。
LINE登録からの来店率は25%超え
――4コマ漫画の配信はめずらしいですよね、読みやすくて訴求力が高い印象です。構築の成果はいかがですか?
大谷さん
LINE登録からの来店率は25%を超えていて、かなり成果につながっています。
各店舗にLINE限定クーポンを使用するためのQRコードを設置してもらい、QRを読み取ると「クーポン使用」のタグが付くようになっていて、利用者数が計測できる仕組みです。
駅前でチラシを配り、LINE登録で限定クーポンがもらえるよと声がけしているのも大きいですが、流入の内訳をみるとブログ経由などの登録も多いので、自社メディアからLINE登録し、シナリオやクーポン訴求で来店につながっている人も多くいます。
――LINE登録からの来店率は25%超えですか!かなり来店につながっていますね、SELF MADE様の利用者は男性・女性どちらが多いですか?
大谷さん
LINEの登録者は女性の方が多いですが、実際の来店者でみると男女比は半々だそうです。
――リッチメニューから店舗一覧が見れるのも便利ですね。
大谷さん
そうですね、日本地図で見やすく作りました。
店舗一覧ではよくカルーセルが使われるんですけど、今回はあえて使っていません。SELF MADE様はフランチャイズ展開されていることもあり、すごい勢いで店舗数が増えていて、月に2店舗ずつくらい増えるんですよ。
店舗が増える度に、ホームページとLINEどちらも更新するのは大変なので、LINE側は店舗が増えても何もしなくていいように、その後の運用を考えてホームページの店舗一覧に飛ばしています。
――チラシを配りLINE登録を促しているとおっしゃっていましたが、友だち追加の導線は他に何がありますか?
大谷さん
SELF MADE様の場合はブログやInstagramに誘導を設置していて、ブログに設置するバナーやInstagramのストーリーズに載せる用のバナー作成まで対応させていただきました。
友だち数が少ないアカウントの場合は特に、持っているメディアをすべて確認し、LINE登録の導線を増やすための提案をしています。
経理職からLステップ正規代理店に
――ここからは大谷さんのご経歴や、Lステップ構築を始めた経緯についてお伺いできればと思います。まずはプロフィールをご紹介いただけますか。
大谷さん
Lステップの仕事をする前は、8年ほど経理と総務の仕事をしていました。
当時スキルアップをしようと思い、勉強して簿記やFPの資格を取り、資格によって年収は上がりました。ただ、朝早くからプライベートの時間を犠牲にして勉強したわりに、そこまで収入に反映されたわけではなかったんです。
ここまで時間を犠牲にするなら、ダイレクトに収入につながることをやった方がいいのではと思うようになって、副業を探し始めました。
3年ちょっと前くらいにYouTubeを観ている中で、今年流行りの副業みたいな動画があって、そこでLステップが紹介されていてLステップの存在を知りました。
Lステップについて調べたら気になって、学ぶならきちんと学ぼうと思い、ワンダフルステップ(LINE構築を仕事にするためのスキルが学べる講座)で学び、REXLIでお仕事をもらうようになり、今に至ります。
――まったく別業界への転身ですね。
大谷さん
以前にWeb制作の仕事もしていたことがあって、最初はWeb制作で考えたんですよね。
ただ、Web制作をやっている人はめちゃくちゃ多いので、子育てもある中で今から突き抜けるのは難しいだろうなと思いました。
Lステップはブルーオーシャンで、まだまだこれからの市場だと思ったのと、Web制作をしていたのでパソコン操作に抵抗はなくて、私にもできそうかなと思って始めました。
――対応エリアは全国ですか?
大谷さん
はい、全国対応です。
――大谷さんが得意とする業種・業態はありますか?
大谷さん
美容業界にいたこともありママでもあるので、女性向け・ママ向けの商品やサービスの支援が得意です。
――大谷さんはREXLIから独立して、個人でやられていますか?
大谷さん
現在はREXLIの専属ディレクターのみで活動しています。
――REXLIでは構築のみと、構築後の運用代行や内製化までされるケースでいうと、どちらが多いですか?
大谷さん
いろんなパターンがありますが、最近は構築と運用代行込みで請け負うケースが多いです。
――LINE構築と運用以外の対応範囲をお聞かせください。
大谷さん
REXLIではライティング、動画編集、Web広告、LP制作、SNS集客のコンサルなど、さまざま対応しています。
その他にもプレゼント特典の中身を検討したり、ライブプロモーションの台本を作ったり、セミナー資料を作ったりもしていて、集客・教育・販売に必要なところは結構なんでも対応できます。
――ご自身の強みや、クライアントワークをする上で大切にしていることをお聞かせください。
大谷さん
私自身、女性でありママでもあり、携わらせていただいた案件の8〜9割は女性向け・ママ向けの商品・サービス案件で、女性マーケティングに特化しているところが強みです。
女性のディレクターは圧倒的に少なくて、需要に対しての供給が全然足りていない中で、女性案件に特化しているのはかなり強みになると思います。
また、構築をする上では自分たちがどうしたいかではなく、エンドユーザーの立場で考えることが重要です。
設計するときからエンドユーザー目線で考え、クライアントが言語化しづらいデザインや表現を汲み取り、できる限り先方の労力をかけない構築を心がけています。
どうしても男性担当者だと噛み合わないというお悩みも多く、女性ならではの目線でクライアントに寄り添うことを大切にしています。
――女性案件を男性が担当すると、結構ズレが生じるものなのでしょうか?
大谷さん
そうですね、うまくいかなかった話は結構聞いています。
例えば20代の男性が、30代・40代のママ向けアカウントを担当できるかというと、難しいだろうと思うんです。ライティングにしてもデザインにしても。なのでかなりヒアリングが必要になりますよね。
ただ、クライアントにとってLINEは仕事の一部なので、他にもやることはたくさんあります。また、クライアントの要望は「オシャレにしてほしい」といったもので、デザインの細かな言語化ができる人はほとんどいません。
忙しいし、どうすればいいかがわからないから私たちに依頼をされているわけなので、意向を汲み取って、無駄なコミュニケーションコストを減らさないと、クライアントの負担がすごくなってしまうんですよね。
もちろん個人差はありますが、女性では29色に見えている色が、男性には7色にしか見えていないらしいんですよ。
女性からするとピンクひとつで何十色とあるんですけど、男性はピンクはピンクなんです。なので女性が男性に色味について説明しても、そもそも理解できないケースもあるんだと思います。
――確かに女性の意向を汲み取って、ライティングやデザインに落とし込むのはとても難しい印象です。色彩感覚はだいぶ違うんですね...。
大谷さん
私は汲み取る力は持っていると思っていて、こういうことが言いたいんだろうなと理解して、文章やデザインに反映するのは得意です。
最初に希望のイメージがわかる写真やサイト、LINE公式アカウントを教えていただければ、好みやこうしてほしいは大体わかるので、例えばこの人が言っているピンクはたぶんこのピンクだろうなとわかります。
デザイナーへの依頼の仕方がそもそも違うと思いますし、デザイナーから制作物があがってきた段階でクライアントが求めているデザインかわかるため、イメージと異なっていれば修正した上でクライアントに提出できる、ここがすごい差になるんだと思います。
――大谷さんはライティング力にも定評がありますよね。
大谷さん
そうですね、以前クライアントに「私より私の伝えたいことを伝えてくれる」と言っていただいたこともあります。
過去に祇園でNo.1のキャバ嬢をしていたんですが、夜の仕事はとにかく相手のことを考えて、喜んでいただけるよう行動するのが大切です。
どうやったらより相手に伝わり、喜んでもらえるかを考えるのが癖になっていて、その経験がコミュニケーションやライティングにも活きているんだと思います。
まとめ
今回はEveplus代表の大谷さんに、脱毛サロンのLステップ導入事例をご紹介いただきました。
美容関連やママ向けの商品、サービスを提供される方に、大谷さんはぴったりです。
ご相談を希望される方はぜひ、以下のLINEからご連絡してみてください。