
ビジネスでのウェビナー活用が進む一方、集客に苦戦するケースは少なくありません。
しかし、メールマーケティングを意識し、適切なタイミングで興味を引く内容を届ければ、参加者の関心を高め、申し込みへとつなげられます。
本記事では、ウェビナーの集客を成功させるメールの活用術を解説します。
効果的なメールの書き方や配信方法を知り、多くの参加者を集めて成果につなげましょう。
目次
ウェビナーの集客案内メールを効果的にする5つのコツ
ウェビナーの集客メールでは、以下5つのコツを押さえると、参加者を集めやすくなります。
- 訴求ポイントを変えて3回以上送る
- 簡潔でインパクトのある件名をつける
- 箇条書きや記号を用いてわかりやすく整える
- 送信のタイミングを工夫する
- 手間なく申し込める導線をつくる

これから解説する少しの工夫を取り入れれば、集客をスムーズに進められます。
①訴求ポイントを変えて3回以上送る
ウェビナーの集客メールは、1回送るだけでは十分な反応を得られないケースが多いです。
忙しくて見逃した人や、参加を迷っている人にも届くように、訴求ポイントを変えて複数回送りましょう。
たとえば、ウェビナーのテーマが「SNSマーケティング」の場合、同じ内容でも以下のように多方面からアプローチできます。
強調するポイント | 件名の例 | |
1回目 | 最新情報で関心を引く | 【最新情報】SNSアルゴリズムの最新動向を解説! |
2回目 | 初心者でも理解しやすい内容をアピール | 【初心者向け】SNSで集客を増やす3つのステップ |
3回目 | 参加者限定の特典を提示 | 【特典付き】SNS運用チェックリスト&個別相談30分無料 |
訴求の切り口を変えると、より多くの人の関心を引き、申し込み数の増加につながります。
②簡潔でインパクトのある件名をつける
メールの開封率を高めるには、件名の工夫が欠かせません。
メルマガに関するアンケートでは「気になったものだけ確認している」と回答した人が約54%と最多でした。そのため、まずは件名で興味を引いて開封を促す必要があります。
件名が長すぎると途中で表示が切れてしまい、伝えたい内容が正しく伝わりません。30文字以内を目安に、具体的でわかりやすいフレーズを使いましょう。
たとえば、以下のように記号を活用して短いフレーズに区切ると視認性が上がり、注目されやすくなります。
- 【無料ウェビナー】売上UPの秘訣を公開
- 明日開催!プロが語る最新トレンド
また、「本日締切」「残りわずか」など、緊急性や限定感を加える方法も効果的です。
③箇条書きや記号を用いてわかりやすく整える
メールの内容が長すぎたり、わかりにくかったりする場合、読者の離脱につながるため、箇条書きや記号を活用して視認性を高めましょう。
たとえば、ウェビナーの概要説明を以下のように整理すると、一目で必要な情報を把握しやすくなります。
- 開催日時:⚪︎月⚪︎日(⚪︎)⚪︎:⚪︎⚪︎~⚪︎:⚪︎⚪︎
- 開催方法:オンライン(Zoom)
- 講師:⚪︎⚪︎氏(⚪︎⚪︎株式会社 代表)
- 参加特典:資料プレゼント
重要な情報を簡潔に示すことで、読者がスムーズに内容を理解し、参加を検討しやすくなります。
④送信のタイミングを工夫する
メールを送る時間帯によっても、開封率や反応率は変わります。
一般的に、平日の通勤時間(7~8時)、お昼休み(12~13時)、退勤前後(17~20時)は、多くの人がスマホをチェックする時間帯です。
ただし、主婦層やシフト勤務の方など、ライフスタイルが異なるターゲットには、別のタイミングが適している可能性があります。
自社のメルマガ読者の開封データやクリック率を分析し、最適な配信時間を見極めましょう。
⑤手間なく申し込める導線をつくる
興味を持った読者が迷わず申し込めるよう、申し込みの導線をシンプルに設計する方法も有効です。
メール内に目立つ申し込みボタンを配置し、ワンクリックで登録ページへ移動できるようにすると、スムーズな申し込みが可能です。
さらに、「1分で登録完了」「簡単な2ステップ」など手軽さを強調すれば、申し込みのハードルを下げられます。
申し込みフォームの入力項目は「氏名・メールアドレスのみ」など最小限に抑えると、入力の手間が減って途中離脱を防げます。
ウェビナー集客メールの4つの構成要素
ウェビナーの集客メールは、参加を判断するための情報が揃っており、読者が魅力を感じる内容であることが重要です。
以下の4つの要素を押さえて、伝わりやすいメールを作成しましょう。
構成要素 | ポイント |
①開催日時 |
|
②ウェビナーの内容 |
|
③講師情報・経歴 |
|
④費用・参加方法 |
(アプリのダウンロードや事前登録など) |
構成を整理し、ひと目で内容が伝わるメールにすると、読者の関心を引きやすくなります。
コピペで使える!ウェビナーの集客メールの例文
ウェビナーの集客を成功させるには、適切なタイミングでの効果的なメール配信が大切です。
ここでは、以下3つのテンプレートを紹介します。
- 興味を持ってもらうための初回案内
- 開催が迫ったタイミングでの再案内
- 申し込み後の参加者向け詳細案内

内容を調整し、自社のウェビナーに合った形で活用してください。
興味を持ってもらうための初回案内テンプレート
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いつもお世話になっております。株式会社⚪︎⚪︎の佐藤でございます。
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開催が迫ったタイミングでの再案内テンプレート
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【セミナーで得られること】
【講師紹介】 山田 太郎(株式会社⚪︎⚪︎ ⚪︎⚪︎事業部長) 2010年早稲田大学卒業後、大手広告代理店にてデジタル広告部門を担当。2015年より現職。100社以上のデジタルマーケティング支援に携わる。マーケティングオートメーション認定コンサルタント。
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お問い合わせ先:seminar@⚪︎⚪︎.jp
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申し込み後の参加者向け詳細案内テンプレート
【6月15日開催】デジタルマーケティング実践セミナーへのお申し込みありがとうございます |
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この度は「デジタルマーケティング実践セミナー」へのお申し込みをいただき、誠にありがとうございます。セミナー参加に関する詳細情報と視聴用URLをお送りいたしますので、ご確認ください。
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【アンケートのお願い】 セミナー終了後、簡単なアンケートにご協力いただければ幸いです。今後のセミナー改善の参考にさせていただきます。
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ウェビナーの集客をメールで行う際の4つの注意点
メールを活用したウェビナー集客は効果的ですが、注意点を押さえていないと参加者が集まりにくくなります。

以下の4つのポイントを意識して、メールの集客効果を高めましょう。
1.リストが少ないと効果が出にくい
ウェビナー集客メールの成果は、送信リストの規模に大きく左右されます。
リストが少ないと、開封率やクリック率が高くても、集客数は限られてしまいます。そのため、新規リストを継続的に増やす施策が重要です。
手軽にリストを増やす方法として、LINEの活用がおすすめです。LINEのビジネス用アカウント「LINE公式アカウント」を作成すれば、簡単に見込み客との接点を作れます。
LINEは開封率が高いだけでなく登録のハードルが低いため、フォローしてもらいやすく、効率的にリストを拡大できます。
2.ターゲットによって効果的なアプローチが異なる
ウェビナーの案内メールは、すべての読者に同じ内容を送るのではなく、ターゲットに最適化しましょう。
業種や役職、興味関心によって響くポイントが異なるため、一括配信よりもセグメント配信の活用が効果的です。
たとえば、ターゲット別に以下の訴求をすると反応率が向上します。
- 新規リード向け:「はじめての⚪︎⚪︎!基礎から学べるウェビナー」
- 既存顧客向け:「最新トレンド解説!今すぐ活用できる⚪︎⚪︎の施策」
- 経営者向け:「業界の未来を語る!⚪︎⚪︎がもたらす経営術」
セグメント配信ができるメール・メッセージ配信ツールを活用すれば、手間をかけずに効果的なアプローチが可能です。
たとえば、LINE公式アカウントの機能を拡張する「Lステップ」を導入すると、以下の活用が可能です。
- アンケートを簡単に作成
- 顧客ごとの回答データを保存・管理
- 蓄積したデータをもとに適切な内容を配信
効率的に、一人ひとりに響くアプローチを行うなら、ぜひ活用を検討してみてください。
3.申し込み後のドタキャンが発生しやすい
ウェビナーは気軽に申し込める一方で、直前の予定変更や申し込み忘れによって、当日参加しない人が一定数います。
申し込み数が多くても、実際の参加率が低ければ成果につながらないため、リマインド施策を取り入れて参加率を高めましょう。
ウェビナー申込者に自動でリマインドを配信できるツールを活用すると、手間をかけずに対応できます。
たとえば、Lステップとの連携で利用できる「Lキャスト」を活用すれば、LINEでのリマインドを自動化できるほか、録画ウェビナーをスケジュールに沿って配信する仕組みも構築できます。
4.日程が合わず機会損失が生じる
ウェビナーはリアルタイム参加が基本のため、興味があっても都合がつかず、視聴を諦める人も少なくありません。
特に平日の昼間や業務時間中は、忙しくて参加できない人が多いため、録画配信を用意して機会損失を防ぎましょう。
具体的な対応策として、以下の方法があります。
- 同じ内容のウェビナーを複数回開催する
- アーカイブ視聴を提供する(申込者限定のURLを送付)
また、Lキャストなら、指定したスケジュールに従ってウェビナーを自動開催する「自動定期配信機能」が搭載されています。
さらに「見逃し配信機能」では、ウェビナー配信が終了した15分後から24時間だけ再配信する、といった使い方が可能です。再配信のタイミングや配信時間は自由に設定できます。
当日参加が難しい人にも情報を届けられる工夫で、集客の幅を広げてください。
LINE×メールで効果的なアプローチを目指すなら「Lメール」
「Lメール」は、Lステップに蓄積された顧客の行動履歴やタグ情報を活用し、LINEとメールを連動した配信が可能なCRMツールです。
利用には、LINE公式アカウントの拡張ツール「Lステップ」の契約が必須ですが、Lステップとの組み合わせで、メール配信の自動化や顧客データの一元管理などが活用できます。
ここでは、Lメールの主な特徴を2つ紹介します。
メールとLINEを状況に応じて使い分けられる
Lメールの魅力は、メールとLINEを適切に使い分けられる点にあります。
たとえば、以下の活用が可能です。
- ウェビナーの詳細情報をメールで送信し、開催直前にLINEでリマインド
- メール内のリンククリックなどの反応がない友だちに、LINEで再アプローチ
- LINE経由で申し込んだ参加者に、詳細な案内をメールで配信
LINEの即時性とメールの情報量を組み合わせれば、開封率や参加率の向上が期待できます。
顧客管理を一元化できる
Lメールは、Lステップで収集した参加者の属性や行動データを活用し、ターゲットに最適なメッセージを届けられるのもメリットです。
過去の参加履歴や興味のあるテーマに応じて、関連性の高いウェビナーのみを案内する使い方も可能です。
メルマガ読者に「関係のない案内が多い」と感じさせることなく、必要な情報だけを届けられるため、登録解除の防止はもちろん、開封率の向上にもつながります。
ウェビナーの集客メールでビジネスチャンスを広げよう
ウェビナーを成功させるには、効果的な集客が欠かせません。
訴求ポイントを変えた複数回のメール配信、わかりやすい文面作り、適切なタイミングでの送信を意識すれば、参加率を高められます。
さらに、LINEとの連携や録画ウェビナーの活用で、効率的に多くの見込み客にリーチする工夫も大切です。
メールを活用して集客効果を高め、ウェビナーを多くの人に届けてビジネスの成果につなげましょう。