
今回はエルクリエイター株式会社代表の立川さんに、「中古車販売・買取業者のLステップ導入事例」をご紹介いただきました。
Lステップ導入前の課題
- 顧客管理が煩雑でスタッフの対応漏れが多発していた
- 買取査定の申し込み導線がわかりづらかった
- 買取査定の実施率が低い
Lステップ導入後の成果
- リマインドや定期連絡の自動化により対応漏れは激減
- 買取査定の導線を整備、申し込み件数は55件→70件に増加
- 広告を停止したにも関わらず買取査定の申し込み数は増加
- 買取査定の実施件数も26件→40件に増加
徹底したユーザー目線で作られたわかりやすい導線と、Lフレックス(デザインやレイアウトを自由にカスタマイズできるメッセージ機能)での訴求が光る好事例です。ぜひ参考にしてみてください。
【立川 将弘】
エルクリエイター株式会社 代表取締役
年商120億のIT企業に17年勤め上場させた後に独立。独立後すぐにエルクリエイター株式会社を立ち上げ、YouTube運用のサービスから始まり、現在ではマーケティングオートメーションのプラットフォーム構築やWEB関連事業・SNS関連・AI関連・コンサル等様々な分野にてサービスを提供中。
目次
顧客管理が煩雑で、スタッフの対応漏れが多発していた
――今回ご紹介いただく事例のクライアント様についてお聞かせください。
――御社が構築に入る前から、HMR様はLINE公式アカウントやLステップの運用をされていましたか?

立川さん
はい、LINE公式アカウントを2つ運用していました。
ひとつは買取がメインのアカウントで、もうひとつはオーナー様と車検や整備など、定期メンテナンスに関するやりとりをするアカウントです。
どちらも主にチャットで顧客対応をされていました。
――Lステップの導入時期はいつ頃でしょうか。

立川さん
2024年11月頃に本リリースいたしました。
――HMR様が抱えていた課題や要望をお聞かせください。

立川さん
当初Lステップの導入目的は、業務効率化でした。
LINE公式アカウントでは1件1件、買取のやりとりや定期メンテナンスのご案内を手動でチャット対応されており、お客様対応がかなり煩雑になっていたからです。
スタッフさんも忙しいので、対応漏れも多々あったと聞いています。自動化できるところは自動化して、工数削減と対応漏れを改善したいとおっしゃっていました。
――スタッフさんの対応漏れとは、例えばどういった内容でしょうか?

立川さん
例えば、リマインドの送り忘れですね。
買取査定でいうと、お客様に必要情報と車の写真を送っていただいたらLINEで概算の査定を行うのですが、査定に必要な情報が抜けていたり写真だけ送られてこなかったりする場合もあります。
本来は「写真送っていただいたら査定が始まりますので送ってくださいね」といったリマインドをしたいのですが、できておらず放置になっていたケースもあったようです。
きちんと対応できていれば成約につながっていた人も多数いたのではないかと思います。
――なるほど。友だち数が多いのですべて手動での対応はかなり大変そうですね。

立川さん
めちゃくちゃ大変だったと思います。弊社が入ったタイミングで1,800人ほどいて、LINEの登録名のところに都道府県や車種、販売・購入などの情報を入力して管理されていました。
――ちなみに友だち追加はどこからが多いですか?

立川さん
同社のYouTubeチャンネルをみてからホームページにいき、LINE登録の流れが多いです。
ご相談をいただいたタイミングでは、ホームページからどう査定に進めばいいかがわかりづらかったんですよね。
ホームページには査定に必要な項目が掲載されているだけで、LINE登録してもメッセージはないので、お客様はホームページを見ながら情報を入力して送る必要がありました。
特に広告から流入した熱量が低めのユーザーは、LINE登録後の動きがわからず離脱してしまった人も多いと思います。
徹底したユーザー目線で導線をわかりやすく整備
――課題に対する御社のご提案をお聞かせいただけますか。

立川さん
まず、2つ運用していたLINE公式アカウントをLステップに集約するため、友だち追加直後のメッセージで登録理由を確認しています。
「中古車購入を検討している」をタップした人には、検討中のメーカーや車種を第三希望まで確認できるようにしました。
「買い取り査定をして欲しい」をタップしたら画像が表示され、画像をタップすると回答フォームが開きます。
必要項目をすべて入力するのはお客様も大変なので、メーカーと車種はすべて登録してプルダウンで選べるようにしました。
写真が送られてこない場合は、1週間後にご状況いかがですか?と自動でリマインドが流れるよう設定しています。諸々入力していただいて写真もきたら、スタッフさんが対応する流れです。
――回答フォームが入っただけでもかなりスッキリした印象です。車検や整備などのアフターフォローのやりとりは、どのようにされていますか?

立川さん
アフターフォローもすべて自動化しています。
流入経路分析で専用のQRコードを発行して、納車のタイミングで読み込んでもらうとお客様情報に自動的に納車日が入り、納車日から6ヶ月後に定期メンテナンスと予約のご案内が送られる仕組みです。
また、リッチメニューからも各種情報の確認や申し込みができるようになっています。
Lフレックスの活用で反応率は1.5倍ほど上昇
――情報がきれいに整理されていてとても見やすいですね。中古車一覧や買取査定の流れの確認など、Lフレックスを多数活用いただいているのも印象的です。

立川さん
Lフレックスがリリースされたタイミングでの構築だったので、早速導入したんですよ。
スポーツカー専門店ですから、スタイリッシュでカッコいい見た目にしたかったのと、車種が多くても縦にどんどんボタンを追加していけるのが魅力で多用しています。
【中古車一覧】
お客様にとって見やすい長さやタップしやすいボタンの幅などを考えて、かなりこだわって作りました。
【買取査定の流れ】
――従来のカルーセルでの配信と比べて、反応に差はありますか?

立川さん
反応は全然違いますね。アカウントに合ったデザインで訴求できるので、Lフレックスで送ると1.5倍くらい反応率が上がります。
クオリティの高いデザインで送られるとつい見てしまいますよね。誘導も統一した形で表現できるのでスムーズにアクションにつながるんだと思います。
――そんなに差が出るんですね。友だち追加後、中古車購入を検討している人に検討中のメーカーや車種を確認するところでもLフレックスを活用いただいていますが、回答率はいかがですか?

立川さん
回答率は92%です。
回答すると「他にも検討中の車両はありますか?」と表示されて、第3希望まで選択できるようにしているんですけど、第2希望・第3希望の回答率も同様に高い水準です。
対応漏れは圧倒的に改善され、査定の実施件数も大幅アップ
――すごい回答率ですね。次に構築の成果をお聞かせいただけますか。

立川さん
買取のリマインドや定期メンテナンス・車検のお知らせなど、お客様対応の自動化により、スタッフさんの対応漏れが圧倒的に改善されたとおっしゃっていました。
買取の導線はかなり成果につながっていまして、昨年対比は次の通りです。
2024年 | 2025年 | |
査定の申し込み件数 | 55件(広告あり:40万円) | 70件(広告なし) |
実際に査定に行った件数 | 26件 | 40件 |
今年は広告なしで申し込み件数が増え、実際に査定につながる割合も増加しています。
また最近、入庫した車の新着情報を配信するようになりまして、徐々に問い合わせが入るようになったと聞いています。
対応件数が増えているので忙しさは変わらないようですが、目に見えて成果が出ているので提案してもらってよかったとお喜びいただいております。
――導入いただいてからまだ4ヶ月ほどですが、かなり成果が見えていますね。

立川さん
代表の石川さんが頻繁にYouTubeやTikTokを更新されていて集客力は十分あるので、導線をわかりやすくして対応漏れを減らせれば、絶対に結果につながると思っていました。
――構築後、どれくらいで成果が見え始めましたか?

立川さん
買取については査定の申し込みから買取までのスパンが短いこともあり、リリースから1ヶ月ほどで成果が出てきておりました。整備などアフターフォローの部分は、2〜3ヶ月目で増えてきた印象です。
――本事例の構築にはどれくらいの時間を要しましたか?

立川さん
設計図構成含めて、1ヶ月ほどです。
――その他に構築する上で工夫した点や、こだわったポイントがありましたらお聞かせください。

立川さん
HMR様のアカウントで特にこだわったのは、やはりLフレックスでの訴求ですね。細部までスタイリッシュなデザインで、かつ操作しやすさを意識して作りました。
――現在も御社で運用支援をされていますか?

立川さん
はい、現在はちょうど導入サポート期間を終えて、軽微な修正への対応や何かあったときに相談いただけるよう保守サポートで支援を行なっております。
石川社長は元々エンジニアでかなりリテラシーが高い方なので、配信代行とかは不要だと思い、ご自身でできると思いますよと伝えました。
弊社としては当然、いろいろ巻き取らせていただけるとありがたいですけど、やっぱりお客様自身で運用ができるのが1番コスパがいいんですよね。
自社で運用していけると1番長続きするので、テンプレートやマニュアルをお渡しして、新しくスタッフさんが入ってもすぐに対応できる状態にしました。
――継続的な運用が重要ですよね。HMR様はLステップを導入して、どのように感じていらっしゃいますか?

立川さん
代表からは以下のコメントをいただいております。
スタッフ単位の抜け漏れは圧倒的に減り、お客様の申し込みしやすい導線にしてもらったことで売上にも寄与しています。
Lステップの導入費用は買取の利益ですでにペイできており、今後はプラスにしかなっていかないので、導入して本当によかったです。
今後はより顧客との接点を強化するマーケティングツールとして、活用していきたいと思います。
特に買取のところはすごく良好で、Lステップ導入後すぐに件数も改善されてとても喜んでいただけています。
強みはマーケティング周りをトータルサポートできること
――ここからは立川さんのご経歴や、Lステップ構築を始めた経緯についてお伺いできればと思います。まずはプロフィールをご紹介いただけますか。

立川さん
年商120億のIT企業に17年勤め上場させたのち、独立して、現在のエルクリエイター株式会社を立ち上げました。
YouTube運用のサービスから始まり、少しずつ業務範囲を広げて、LINEの構築や運用も請け負うようになりました。
2023年の末に弊社の従業員が御社の養成講座を受けて正規代理店になり、現在に至ります。
――正規代理店になって違いは感じますか?

立川さん
そうですね、独学には限界を感じていましたので、正規代理店になってからサポートや新しい情報がタイムリーに入ってきて、バックボーンがあるという安心ができました。
養成講座を通じて、どういう動線で繋げればコンバージョンが上がるか、数値の指標の考え方、こういう数値が出ているときは何を改善すべきかなど実践的な学びがあり、根本の考え方がかなりブラッシュアップされたと感じます。
――対応エリアは全国ですか?

立川さん
はい、全国対応しています。
――御社が得意とする業種・業態はありますか?

立川さん
現状ですと、自動車関連・不動産関連・美容サロン系など、高額商材系の方が得意としています。SNSサポートではカフェや八百屋さん・ラーメン店などの来店型商材もサポートしておりますので、知見としては幅広く対応しております。
――御社では構築のみと、構築後の運用代行や内製化までされるケースでいうと、どちらが多いですか?

立川さん
基本的に運用まで対応させていただくようにしています。運用しながらブラッシュアップしていくのが大事なので、構築だけして終わりにはあまりしたくないですね。
IT導入補助金を使った構築・運用支援実績も多数
――御社はIT導入補助金の支援もされていますか?

立川さん
はい、ベンダーになっておりますので、IT導入補助金の支援も可能です。
エルクリエイター株式会社のIT導入補助金を用いたLステップ導入事例は、こちらからご確認いただけます→https://lhojokin.jp/
――最後に御社の強みや、クライアントワークをする上で大切にしていることをお聞かせください。

立川さん
弊社の強みは、クライアント様のマーケティング周りをトータルでサポートできる対応範囲の広さと、網羅的に最適解を導き出せるところだと思います。
弊社ではLINE構築以外にも、ホームページやLP制作、SNS運用支援、広告運用、CRMシステム構築、撮影・動画制作、あとは紙媒体のパンフレットも作れるなど、さまざまなことを社内で一貫して対応できます。
これらすべてに対応する企業は名古屋にはほぼありませんので、独自性があると思います。
すべての事業において、1つだけ良いものができても売り上げには繋がりづらく、クロスさせて利用していくことで真価を発揮すると考えています。
また、お客様の顧客視点で見ることを得意としております。お客様の「出したい!」と顧客の「知りたい!」にズレが生じている場合はしっかりお伝えし、お客様の要望+αの価値を作り出すことを大切にしています。
弊社では「業種別のLステップデモ体験アカウント」も作成していますので、ご参考にご覧いただければと思います。
まとめ
今回はエルクリエイター株式会社代表の立川さんに、中古車販売・買取業者のLステップ導入事例をご紹介いただきました。
LINE構築だけでなく動画制作や広告運用など、トータルサポートを求める方に同社は非常におすすめです。ご相談を希望される方はぜひ、以下のHPからご連絡してみてください。