ウェビナーは、オンラインでの研修や情報提供の手段として、今やビジネスに欠かせない重要なツールとなっています。
なかでも最近注目されているのが、「オートウェビナー」という新しい動画マーケティングの手法です。
リアルタイムで配信する従来のウェビナーとは異なり、事前に録画したコンテンツを自動で届けられるため、時間やリソースの制約を大幅に軽減できます。
さらにLINE公式アカウントを拡張できる「Lステップ」の新機能「Lキャスト」を使えば、販売促進の幅がぐっと広がります。
本記事では、D2Cの第一線で活躍する「北の達人コーポレーション」社長・木下勝寿さんと、「Lキャスト」開発者・田窪の対談を通じて、オートウェビナーマーケティングを徹底解説します。
「ライブ配信の実施が難しい」「売上が広告に依存している」「新規の教育に手が回らない」といった課題を抱える事業者の方にとって、有効な打ち手となるはずです。
ぜひ最後までお読みください。
目次
オートウェビナーは新しい動画マーケティングの形
オートウェビナーとは、あらかじめ収録した動画を、ライブ配信のように届ける動画マーケティングの手法です。
「動画」と「ライブ」のちょうど中間のような存在で、録画コンテンツにリアルタイムのチャットを組み合わせることで、「ライブのような参加感」をうみ出せます。
従来のライブ配信は、準備や当日の対応に手間がかかるという課題がありました。
オートウェビナーは、事前に準備した動画を使うことで、配信の負担を減らしつつ、ライブさながらの体験を届けられる、新しい動画配信の方法です。
なぜ動画マーケティングに「ライブ感」が重要なのか
ライブ配信には、録画では再現しにくい、その場かぎりの「熱量」があります。
予定調和ではない展開や、空気感に巻き込まれるような体験が、「リアルの力」として視聴者の心理に強く働きかけるのです。
たとえばテレビ通販でも、生放送の方が圧倒的に売れるといわれています。
「今、注文が入りました」「残りあと〇個です」といったリアルな状況共有によって、視聴者はその場に立ち会っているような感覚を得られるからです。
この「臨場感」=「イベント感」こそが、購買行動を後押しする重要な要素です。
メルカリやオークションのように、購入そのものがイベントになるケースもありますが、文字ベースのやりとりでは、リアルタイム性や臨場感の再現に限界があります。
動画マーケティングでも、「イベントのような体験」をいかに再現できるかが、成果を左右するポイントになります。
最近ではデータ通信の進化により、ライブコマースやリアルタイムの動画体験がより身近なものになってきました。
こうした背景もあり、「ライブ感」の需要は今後ますます高まっていくでしょう。
ライブ配信のハードルは「演者不足」
ライブ配信の運営で、よく挙がる課題のひとつが「演者不足」です。
「インターネット上のコンテンツで最強なのは『人』といわれています(木下さん)」
視聴者にとって、ただの商品説明やコンテンツだけではなく、「誰が話すか」という「人」の存在が非常に重要です。
しかし、その役割を担える人材を確保するのは容易ではありません。
特にビジネス現場では、商品の魅力を伝えられる適任者が必要とされますが、その人材が社内にいるとは限らず、準備や育成にも時間がかかります。
また、中国で盛んになったライブコマースの手法が、日本ではあまり浸透してこなかった背景にも、「演者不足」が影響しているといえます。
ライブ感の「ライブ感」の価値を最大限に引き出すには、「人」というコンテンツをどう活かすかが鍵になるでしょう。
ライブ配信が続かない理由とは?運用現場のリアルな壁
ライブ配信のニーズは確実に高まっています。
とはいえ、現場の運用者にとって、質の高いライブ配信は決して「簡単」とはいえません。
特にビジネスの現場で求められるのは、編集なしの一発勝負で、商品の魅力や企業の価値を伝えられる人材です。
さらに、一度は配信できたとしても、それを継続していけるかどうかは、また別の課題となります。
配信環境が整った今、求められているのは「持続可能な運用体制」と「再現性」のある仕組みです。
そこで注目を集めているのが、ライブ感はそのままに、コンテンツを手軽に繰り返し活用できる「オートウェビナー」の手法です。
【Lキャスト】オートウェビナー×LINEが切り拓く新しい販売体験
Lキャスト(L-CAST)は、LINE上で手軽にオートウェビナーを実施できるツールです。
最大の特徴は、LINE公式アカウントの拡張ツール「Lステップ」と連携できる点にあります。
Lステップは、見込み顧客の育成(ナーチャリング)や顧客管理などのプロセスを、ワンストップで自動化できるMA(マーケティングオートメーション)ツールです。
Lキャストでは、このLステップとの組み合わせにより、LINEを使ったライブマーケティングが実現できます。
ここからは、成果につながるLキャストの仕組みを見ていきましょう。
擬似ライブでありながら双方向のコミュニケーションが取れる
Lキャストには、ライブ感を演出するための仕掛けが豊富です。
たとえば、画面上に「LIVE」や視聴者数を表示し、生配信に参加しているような感覚を視聴者に与えられます。
さらに、事前に設定したコメントをウェビナーの進行に合わせて自動で投稿できる「ステップコメント機能」も活用可能です。
「音声聞こえてますか?」や「質問があればコメントください!」といった声がけができ、視聴者の参加意識を高められます。
録画した映像を使っていても、リアルなコメントが流れることで、視聴者は「生で参加している」気持ちになります。
擬似ライブでありながら双方向のコミュニケーションを実現し、視聴者によりリアルな参加体験を提供できるのが、Lキャストの特徴です。
ライブ感のある希少性や限定性を演出できる
Lキャストは、視聴者のコメントやリアクションに応じて、事前に設定されたアクションを自動で実行する「コメントアクション機能」を搭載しています。
たとえば「指定のキーワードを送るとプレゼントがもらえる」という仕掛けを用意し、自動で特典情報を届けるといった活用が可能です。
視聴者は、擬似ライブと分かっていても動画を最後まで見ないと特典が得られないので、ライブならではの、希少性や限定性を演出できます。
また、視聴者のコメント内容やリアクションに応じて、それぞれに最適な商品情報をリアルタイムで提案できます。
この「動的ライブコマース」の仕組みは、2025年1月に特許を取得した、Lキャスト独自のものです。
さらに、時間に応じて画面内にオファーボタンを表示する「自動オファー機能」も効果的です。
視聴者はリアルタイムでオファーを受け取るため、適切なタイミングでアクションを促せます。
収録動画とリアルタイムのやりとりが交差することで、自然に双方向性がうまれます。
「今しかない」「逃したくない」と思わせる、希少性や限定性の演出は、購入や問い合わせといったアクションを自然に後押ししてくれるでしょう。
ウェビナーや参加者ごとの視聴状況が計測できる
Lキャストでは、ウェビナーごとの視聴状況はもちろん、参加者ごとの視聴履歴も詳細に計測できます。
「誰がどのくらい滞在したか」「誰がコメントしたか」「オファーボタンをクリックしたか」といった行動が把握でき、そのデータはLステップと自動連携します。
従来のウェビナーでは見えづらかった視聴者の温度感が可視化され、より的確なマーケティング施策に活かせるのです。
たとえば、動画を10%しか見ていない人と、90%まで見た人に送るLINEの内容を変えるといった使い方ができます。
また、オファーボタンをクリックしたものの購入には至っていない視聴者に対しては、個別メッセージやリマインドを送るなど、背中を押すアプローチも可能です。
こうした「あと一歩」迷っている層に対して、視聴履歴や行動に合わせた細やかなフォローで、コンバージョン率アップにつなげられます。
分析と施策を同時に進められる点も、Lキャストならではの強みです。
顧客管理と連動したセグメントウェビナーが自動配信できる
Lキャストでは、Lステップのアンケート機能などを活用して収集したユーザーの属性や関心に基づき、セグメントごとにウェビナーを自動配信できます。
ターゲットに応じて事例や説明を変えた方がいいと分かっていても、実際に運用するのは手間がかかるものです。
Lキャストでは、ターゲットやニーズ別にセグメントを細かく分けたウェビナーが実施できます。
セグメントウェビナーによって、参加率だけでなく成約率も高まり、より戦略的なマーケティングが実現できるでしょう。
オートウェビナー成功の鍵は「ハイブリッド」
オートウェビナーには多くのメリットがありますが、やはり生放送の方が売れやすいです。
実際にライブ配信では、講師の熱量やリアルタイムのやり取りが視聴者の心を動かしやすく、購入につながる可能性が高くなります。
とはいえ、講師やスタッフのスケジュール、会場手配など、ライブ開催には多くの調整が必要です。
そこで効果的なのが、ライブ配信とオートウェビナーを組み合わせたハイブリッド運用です。
登壇可能な日は講師がライブで配信し、難しい日は、あらかじめ録画したコンテンツを指定日時に自動で配信します。
「できる日はライブで、できない日はオートウェビナー。置き換えるのではなく、組み合わせることで売上を伸ばせると思います(田窪)」
ハイブリッド運用は、講師側の負荷や緊張感を軽減できる点にも注目です。
特に話しやすかった回や、手応えのあった回を活用すれば、クオリティを保ったまま何度でも配信が可能です。
「出演者がいない」という課題も、この運用でぐっとハードルが下がります。
「生の熱量」と「自動配信の継続性」を両立させるハイブリッド運用こそが、オートウェビナーを最大限に活かす方法です。
売上につながる理由とオートウェビナーの可能性
オートウェビナーは、通常の動画配信とは異なり、高い視聴維持率を誇るのが特徴です。
YouTubeの視聴維持率は、40%が目標とされていますが、オートウェビナーでは60%を超えることも珍しくありません。
その理由は、ライブ感を意識した演出や、期間限定でしか視聴できない設計などが、視聴者の集中力を引き出しているからです。
このような視聴の「長さ」は、売上や申し込みにも直結します。
「良く読まれるページは短く、売れるページは長い。読みやすいと売れやすいは別なんですね(木下さん)」
また、オートウェビナーの強みは、「説明が必要な商品」を丁寧に届けられる点にもあります。
これまでメルマガやLPだけで伝えていた情報を、オートウェビナーなら視覚と音声でしっかり伝えられます。
さらに、ライブ配信では労力に見合いづらい「少人数向けセミナー」や「低単価商品の販売」にも対応可能です。
「いつでも・誰にでも・何度でも」届けられる手段として、オートウェビナーは、企業の販売活動を支えるツールになります。
「高額商品がネットで売れる」オートウェビナーが切り拓く新市場
これまで、ネットで買われる商品には「価格の上限」が存在していました。
高額な商品になるほど、「本当にいいものか」「自分に合っているか」といった納得感が求められます。
そうした判断には、実物を見たり、説明を受けたりといった「オフラインの接点」が欠かせませんでした。
「オートウェビナーで高額商品が売れるようになってくると、ネットに今までなかったマーケットが出来てくる可能性があると思います(木下さん)」
オートウェビナーでは、YouTubeのレビュー動画のように、視聴者を引き込む「没入感」や、購入を後押しする「納得感」をうみ出すことができます。
しかもこの体験が、Lキャストでは多くの人が日常的に使うLINE上で完結できるのも大きな魅力です。
ライブ配信は確かにマーケティングには有効ですが、毎回リアルタイムで配信するのは難しく、特に小規模事業者にはハードルが高いものでした。
オートウェビナーは、これまで動画マーケティングに踏み出せなかった方にとっても、大きな追い風になるといえそうです。
まとめ
本記事では、新手法「オートウェビナーマーケティング」について詳しく解説しました。
マーケティングにおいて「ライブ感」をどう演出するかが、視聴者の心を動かし、成果につながる重要なポイントとなります。
オートウェビナーの活用により、時間とリソースを節約しながら、視聴者との信頼関係を深め、コンバージョン率を向上させることができます。
Lキャストにご興味がある方は、以下のバナーより資料をダウンロードの上、Lキャストのオンライン説明会にもご参加ください。