
フランチャイズビジネスにおいて、加盟店の獲得に悩みを抱える企業も多いのではないでしょうか。
今回は、新サービスのリリースにあわせて、わずか1ヶ月半で40社以上のフランチャイズ加盟店を獲得した「これからミステリー」様の事例をご紹介します。
同社は、インフルエンサーの影響力を活かして見込み客との接点を増やし、逃さずフォローする仕組みを構築しました。
また成約率を高める工夫で、短期間で加盟拡大を実現しています。
構築を担当されたLステップ認定コンサルタントの中上さんに、構築の具体的なポイントや成果について詳しく伺いました。
【中上 雄翔】
FancyWebmate株式会社代表取締役 / Lステップ認定コンサルタント
システムエンジニアを経てWeb業界へ転身。LINEを軸にSNS運用設計から動画編集、Web広告まで幅広くマーケティング支援を展開する。これまでの構築実績は300件以上。教育事業にも注力し、「LステップCAMP」講座を立ち上げ全国の受講者にスキルを提供している。
目次
新サービスリリースに合わせたフランチャイズ加盟店獲得戦略
――さっそくですが、今回ご紹介いただく事例アカウントについて教えてください。

中上さん
インフルエンサーの飯田祐基さんが代表を務める企業で、「マーダーミステリー」という体験型推理ゲームを軸に、店舗運営やアプリ開発、イベント制作などを手がけています。
今回は新サービス「間借りでマーダー」のリリースにあたり、LINE公式アカウントとLステップの構築をサポートさせていただきました。
――「間借りでマーダー」とは、具体的にどのようなサービスですか?

中上さん
お店の空き時間や空きスペースを活かして、「店舗型マーダーミステリー(マダミス)」を提供できるサービスです。
マダミスをきっかけに、これまで来店機会のなかった層との接点をつくり、顧客の獲得や店舗の認知拡大につなげることができます。
アイドルタイムや空きスペースの有効活用にもつながるため、既存の営業スタイルにプラスする形で導入しやすいのも特長です。
――Lステップの導入時期はいつ頃でしょうか?

中上さん
2024年の11月です。
――これからミステリー様がLステップを導入するきっかけや、中上さんが構築に携わることになった経緯をお聞かせください。

中上さん
新たにフランチャイズ加盟店を募集するにあたって、より効果的な集客・申し込み導線を整える必要があり、ご相談をいただきました。
特に、SNSを活用して見込み客との接点をつくり、スムーズに申し込みへとつなげる仕組みづくりの部分で、弊社の強みを評価いただいた形です。
――これからミステリー様が感じていた課題やご要望について、お聞かせいただけますか?

中上さん
加盟店募集を数十件単位で進めるにあたり、「短期間で一気に募集をかけ、説明会や面談へとつなげていく」進め方を想定されていました。
限られた人手でもスムーズに応募者の管理や対応ができるよう、案内や日程調整はできるだけ自動化したいと考えられていました。
見込み客を逃さない段階的な導線設計
――課題に対して、どのようなご提案をされましたか?

中上さん
段階的に価値を提供しながら、見込み客との関係を深めていくモデルをご提案しました。
これはオンラインスクールなどでもよく使われる手法で、ハードルの高いオファーから順に提示し、興味や関心のあるところで反応してもらう形です。
具体的には、以下のようなシナリオを設計しました。
- LINE登録 → 個別加盟面談の案内 → 加盟
- LINE登録 → 個別加盟面談の案内 → 加盟説明会の案内 → 加盟
- LINE登録 → 個別加盟面談の案内 → 加盟説明会の案内 → マダミス体験会の案内 → 加盟
まずは個別面談への誘導を基本とし、それが難しい場合には複数人で参加できる加盟説明会をご案内します。
【個別加盟面談の案内】
【加盟説明会の案内】
さらに、マダミスの体験会も導線のひとつとして取り入れました。
代表の飯田さんがゲームマスターとして登場し特別感のある体験を提供することで、参加者の関心や熱量を高める狙いがあります。
【体験会の様子】
インフルエンサーの影響力を活かした説明会自動化と成約率アップの仕組み
――インフルエンサーでもある飯田さんの、影響力や発信力を加盟への導線にうまく活かされているんですね。

中上さん
飯田さんの影響力は、オンラインで開催している加盟説明会にも活用しています。
説明会は多くの日程を用意することが成功の鍵と考え、幅広く開催しています。
ただし飯田さんがすべての日程に参加するのは難しいため、「Lキャスト ※」を使って説明会動画の配信を自動化しました。
※Lステップと連携して利用する、LINE専用のオートウェビナーマーケティングツールです。事前に録画した動画を自動配信できます。
運営の手間を大幅に削減しつつ、成果もしっかり出せています。
――Lキャスト導入で効果的だった点を詳しく教えてください。

中上さん
オンライン説明会は参加率が高い一方で、対面に比べて成約率は下がる傾向があります。
そのため、母集団を増やしつつ成約につなげる仕組みが重要です。
Lキャストには、視聴時間やコメントの有無で関心度を把握する分析機能や、画面上にオファーボタンを自動表示して行動を促す自動オファー機能などが充実しています。
こうした機能の活用により、効率的に成果を上げることができました。
――その他に構築で工夫された点があれば教えてください。

中上さん
見込み顧客を取りこぼさず、短期で加盟につなげることを重視し、配信頻度を高めに設計しました。
一日に2〜3通といったペースで、集中的に情報を届けています。
また、インフルエンサービジネスでは「誰が話しているか」が非常に重要になるため、飯田さんご本人の動画や音声を効果的に組み込みました。
【飯田さんの動画や音声を効果的に活用】
リリース直後にLINE登録者の約10%、40社超の加盟獲得!
――構築の成果をお聞かせください。

中上さん
リリース直後、LINE登録者のうち約10%が個別面談へ、約20%が加盟説明会へと進みました。
その結果、最終的に約10%が加盟に至り、合計で40社以上を獲得しています。
――すばらしい成果ですね!ここまでの結果につながった要因は、どこにあるとお考えですか?

中上さん
やはり、インフルエンサービジネスという強みを最大限に活用できた点が大きかったと思います。
画像やリッチメニュー、動画などのクリエイティブにこだわり、飯田さんのイメージを積極的に打ち出すことで、ユーザーとの距離を縮められました。
その結果、反応や数値にも好影響が出たと感じています。
特にLフレックスは、クリエイティブ性の高さを発揮しやすくとても有効でした。
「誰がどう使うか」で結果が大きく変わる機能だと思いますが、その特性をうまく活かせたのも成果につながった要因のひとつです。
――構築にはどれくらいの時間を要しましたか?

中上さん
1ヶ月半ほどです。
――本アカウントは現在も運用支援に入られているのでしょうか。

中上さん
現在、本アカウントは自動化された状態で安定稼働中です。
私たちは、これからミステリー様本部の店舗アカウントのサポートを担当しています。
もともと店舗アカウントは社内で運用されていましたが、フランチャイズ加盟希望者の対応や相談など、社内での対応が難しくなったため支援に入らせていただいています。
――これからミステリー様はLステップを導入して、どのように感じていらっしゃいますか?

中上さん
加盟店募集の告知からLINE公式アカウントへの流入、さらに個別面談や説明会への参加まで、スムーズな導線を構築できたと評価されています。
その結果、リリース直後に40件を超える加盟契約を獲得できたことも喜ばれています。
豊富な実績と徹底した透明性でクライアントとの信頼を築く
――ここからは中上さんの経歴や、Lステップ構築をはじめた経緯についてお伺いできればと思います。まずは自己紹介をお願いします。

中上さん
「FancyWebmate株式会社」にて、LINEを中心としたWebマーケティング全般の支援を行っています。
もともとはNTTデータ関西で、システムエンジニアとして働いていました。
エンジニア時代に副業としてWeb制作を始めたことが、Web業界に足を踏み入れるきっかけです。
Web制作の支援をする中で、LINE構築にも取り組むようになり独立に至りました。
現在は「StockSun」のLINE分野における認定パートナーとしても活動しています。
さらに、LINEに関する教育事業にも力を入れており「LINEアカデミー」というサービスを立ち上げました。
これまでに200名以上の方に実践で活用いただいています。
――Lステップを知ったきっかけについてもお聞かせいただけますか?

中上さん
副業でWeb制作をしていた当時、「自分のスキルでは、見た目は整っても売上にはあまりつながらないな」と物足りなさを感じていました。
その点、LINEは売上に直結する施策に関われて、少し手を加えるだけでも大きな成果につながる実感がありました。
そこにおもしろさを感じ、自然とLINEにのめり込んでいったんです。
Lステップを知ったのも、そうした流れの中でのことでした。
基本的には独学でスキルを磨いていましたが、より実力を高めたいと思い、当時活躍されていた複数のディレクターのもとで経験を積ませてもらいました。
単価は低くてもいいからとにかく現場に入り、実績のある方々のやり方や考え方を学んでいったんです。
それぞれに得意分野やスタイルがありましたが、自分から積極的に飛び込むことで、実践的な知識やスキルを身につけられました。
――Lステップの代理店制度には3つの種別があります。中上さんは正規代理店から認定コンサルタントへと進まれましたが、認定コンサルタントになってから変化は感じますか?

中上さん
会社を立ち上げる前からフリーランスとして、Lステップ関連の案件を約200件ほど担当してきました。
「Lステップ認定コンサルタント」という肩書きは、発信の信頼性や説得力をさらに高めてくれていると感じています。
――起業前から豊富な実績を積まれていたのですね。具体的には、どのように案件を獲得されていたのでしょうか?

中上さん
LINEの仕事を始めた当初は、オフラインでの営業が中心でした。
たとえば経営者交流会などに顔を出して、そこで直接仕事を取っていました。
SNSでの発信もしていましたが、すでに実績のある方々と比較されることが多く、どうしても価格を下げざるを得ない場面がありました。
一方で、オフラインの場ではそういった有名な方を知らない方も少なくなく、むしろ顔を合わせて話せる自分のほうが信頼を得やすいと感じていました。
現場や実務に強いタイプとして、自分なりのポジションを築いていった感じですね。
――Lステップの魅力はどんなところにあると思いますか?

中上さん
一番の魅力は「痒いところに手が届く」点だと思います。
他の拡張ツールでは「これをやりたい」と思っても、実際には対応できないことが多いです。
一方で、Lステップはほぼすべて実現可能で、お客様からの要望に対し「それはできません」とお伝えする機会がほとんどありません。
また、よくお話ししているのですが、LINEは確かに重要な出口のひとつではあるものの、その効果を最大化するためには前後の設計も非常に大切です。
たとえばYouTubeやnote、TikTokなど多様な施策をつなぎ、効果的に連動させられる点も、Lステップの大きな魅力だと感じています。
導入経路の把握から反応の追跡、分析まで、マーケティング全体を俯瞰しながら管理・最適化できる点がポイントです。
――これまでの構築件数はどれくらいでしょうか?

中上さん
これまでに携わったアカウントは300件ほどです。
そのうち、現在も継続的にチャットが稼働しているものが約50件あります。
――対応エリアは全国ですか?

中上さん
はい。全国対応しています。
――得意とする業種・業態はありますか?

中上さん
多種多様な事例があるため、基本的にはどの業種でも安心してお任せいただけます。
なかでも最近は、不動産関係、オンラインスクール関係、人材関係のご依頼が増えてきています。
LINEをはじめとしたSNS運用の設計から、動画編集やデザイン制作などのクリエイティブ業務、さらにはWeb広告まわりの支援まで、トータルで対応可能です。
――中上さんのチームでは、何名ほどでLステップの構築、運用支援をされているのでしょうか?

中上さん
LINEに関しては約25名ほどで対応しています。
事業全体の体制は40名ほどです。
――最後になりますが、ご自身の強みや、クライアントワークの中で大切にしていることをお聞かせください。

中上さん
一番大切にしているのは「透明性」です。
具体的には以下の3点に重点を置いています。
- 進行の透明性
- 品質の透明性
- 業務の透明性
たとえば、タスクの進捗状況を整理し「今週もよろしくお願いします」といったご挨拶とともに共有するようにしています。
また、チャットワークの概要欄にはスケジュールや過去のアウトプットをまとめ、見ればすぐに状況が把握できる状態に整えています。
支援開始前に、キックオフの場を設けて業務内容や注意点を丁寧に説明することも欠かしません。
シンプルながらこうした姿勢を徹底し、お客様に安心してご依頼いただける関係性を築いています。
まとめ
今回は、フランチャイズ加盟の拡大に成功したLステップ活用事例について、認定コンサルタントの中上さんに詳しくお話を伺いました。
インフルエンサーの影響力を活かして見込み客との接点を広げ、タイミングよく情報を届ける導線を設計。
短期間で40社以上の加盟店を効率的に獲得しています。
集客やLステップ運用にお悩みの方は、豊富な構築実績を持つ中上さんに、ぜひ一度ご相談ください。