スクール運営は競合が多く、特に大手が参入している英会話・語学スクールは生き残るのが難しいといわれています。小規模のスクールの経営を安定させるには、さまざまな策を講じなければなりません。
そこで今回は、Nextepオンライン英会話を運営されている重森ちぐささんに、Lステップの活用を通じてどのような成果が出たのかお伺いしました。
スクール事業を行っている方や、集客に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
目次
自己紹介と事業内容について
【重森ちぐさ】
株式会社Nextep代表。英語系Youtuberとしても活躍し登録者は14万人超え。YouTubeではゼロから英語力を見つける方法を発信。2,000人以上の生徒を抱えるオンラインスクール「Nextep」でLステップを導入し、満足度アップや業務効率化に成功している。
――自己紹介をお願いします。
――YouTubeでは、主に英会話の発信をされているのでしょうか?
ちぐさ先生
はい。YouTubeで英語を教えています。
――何度かYouTubeで動画を拝見しているのですが、現在チャンネル登録者数はどのくらいですか?
ちぐさ先生
えっ何人だろう?あまり気にして見たことがないです。
調べてみたら14万8996人でした!※インタビュー時
――すごいですね。YouTubeでどういった内容の動画を投稿されていますか?
ちぐさ先生
視聴者さんや生徒さんがつまずきやすいポイントや、「英会話学習はこういうものだよ」という内容を配信しています。学校で英語を習うような感じではなく、独自の方法でわかりやすく教えています。
――YouTube以外での発信はされていますか?
ちぐさ先生
InstagramやXは使っていますけど、あまり使い方がよく分かっていません。YouTubeメインで、あとはVoicyもしています。
Lステップを導入したきっかけとは?
――ちぐさ先生がLステップを導入したのはいつ頃ですか?
ちぐさ先生
2022年の4〜5月くらいだった気がします。まだ利用を始めて1年ちょっとですが、5年ぐらい使っている感覚でいました。
――Lステップの導入前にLINE公式アカウントの運用はされていましたか?
ちぐさ先生
アカウントはありましたが、あまり運用していませんでした。
YouTubeからLINE公式アカウントの方に誘導していたものの、実際に何をしたらいいか分からず放置という状況で。
――LステップとLINE公式アカウントを本格的に導入したきっかけは何ですか?
ちぐさ先生
Lステップという存在は正直知っていたのですが、私の中でイメージが悪くて(笑)
「どうなんだろう?」という不安があり使えていませんでした。
そんな中、株式会社REXLI代表でLステップ認定トレーナーの中村誠さんを紹介していただきました。お話する中でLステップの機能というよりも、中村さんが誠実に対応してくださったので「この方だったら信じていいかな」と思ったのがきっかけです。
――中村さんからのご提案で「導入した方が効率も変わってきますよ」というような流れでしょうか?
ちぐさ先生
そうですね。Lステップの機能はなんとなくは分かっていました。しかし自分一人では導入が不安なので、誰かにお願いすることになるじゃないですか。
そうなった時に「売ること」だけがメインの人はすごく嫌だったんですよ。
そもそも「Lステップは売ることだけに集中してる」というイメージがあったので。
だけど中村さんに教えていただき「あ!そうじゃないんだ」「作ってくれる人によって変わるんだ」と理解できました。
――なるほど。周りの噂を聞くと、ガンガン売っていくような感じのツールなのかなって思ってたのが、お話をしっかり聞いて納得できたんですね。
ちぐさ先生
そうですね。YouTubeがバズったので、お客さんがいっぱい来てくださいました。嬉しいことですが、マーケティングやビジネスのことは分からない状態で。なので中村さんのサポートは助かりました。
英会話スクールの運営で抱えていた悩み
――まず大前提として、Lステップ導入前に抱えていた課題やお悩みを教えてください。
ちぐさ先生
まずオンライン英会話スクールはオンライン上で認知してもらうために、広告を出す必要がありました。
新規の生徒さんは入るようになりましたが、スクールの質を保つために講師が頑張らなければなりません。しかしコストが広告費に流れてしまうため、講師の報酬が上がらず、育成の時間も取れない状況がありました。
そこで決心して広告を一切やめたんですよ。
そのお金があったら、講師や生徒さんにもっと還元できるんじゃないかって。
しかし、広告を辞めたら「どうやって新規を獲得するのか?」など、集客の課題が山積みです。スクールの質を保ちつつ、集客できる方法はないかなと模索していました。
――実際にLステップを導入して、この課題は解決できましたか?
ちぐさ先生
はい、課題は解決しました。
Lステップの導入にあたって意識したポイント
――Lステップの構築は中村さんの会社が対応したと思いますが、どのような要望を出されましたか?また、ちぐさ先生のこだわりや工夫したポイントなどがありましたら聞かせてください。
ちぐさ先生
先ほどLステップの印象が良くなかったとお伝えしましたが(笑)
商品やサービスを売る際は「ちょっと怪しい」「売れれば良い」という感じにしたくないんですよ。煽ったり、しつこくオファーしたりせず「本当に英語を習いたい人のためのサービスを作りたい」とお願いしました。
――なるほど。そのマイナスなイメージを無くすために何をしましたか?
ちぐさ先生
大事なのは中身なので、登録してくださった方に商品をご紹介する前にしっかりカウンセリングを行います。勝手に売りつけるのではなく、お客様が納得した上で次に進む形にしました。
教育コンテンツだからこそ、売れてナンボじゃなく、
お客様が満足してナンボ
のところを私は求めています。
以前もマーケティングに詳しい方に「運用やりますよ」とお声がけいただいていたのですが、そんなに「売上売上」と、そこを重視されて言われても困ってしまうんです(笑)
売り上げよりもLINEにご登録をしていただいた方や、YouTubeを視聴していただく方、生徒様の満足を優先する運営方法を取りたいですね。
――「今より売上が上がりますよ」ではなく、Lステップの導入でサービスを利用する方の満足度アップが狙えるという形がよかったんですね。
ちぐさ先生
――Lステップの機能を活用して、登録した方がスムーズに進められる流れになったんですね。
Lステップで得られた成果
――Lステップ導入後の成果を教えてください。
ちぐさ先生
――大体で大丈夫なのですが、ちぐさ先生の生徒さんの人数は何人ぐらいになりますか?
ちぐさ先生
2000人強です。
※インタビュー時
――その方々の満足度が格段に変わったんですね?
ちぐさ先生
満足度が上がっただけでなく、運営側もお休みが取れるようになりました。
今まで本当にお休みが取れないぐらい忙しかったのですが、今は週2程度のお休みが取れています。
――ちぐさ先生自身もお休みは取れていますか?
ちぐさ先生
――そうなんですね。元々は運営スタッフは何人ぐらいで回していましたか?
――大人数の生徒さんのメッセージ対応や、講座のフォローなども全て3人で行っていたんですか?
ちぐさ先生
そうなんです。例えばレッスンはZoomやSkypeを使います。そこでダウンロードができない人がいたら大変なんです。
なので今はLステップで手順をすべて自動化して、マニュアルを出せるようにしています。生徒さんもわかりやすいですし、私たちが個別で対応しなくても済むようになりました。
成果が出るまでにかかった期間は?
――Lステップを導入して、どれくらいの期間で成果が見えはじめましたか?
ちぐさ先生
導入後にすぐ出ました(笑)
――すぐ?そうなんですね!
ちぐさ先生
業務が効率化できたので、私自身がレッスンに入れる数も増えました。その結果、お客様や生徒さんと触れ合う機会も多くなり、売上もアップしました。
――なるほど。効率が良くなりスタッフの休みも増えたということですが、実際に経費の部分に変化はありましたか?
ちぐさ先生
そうですね。無駄な人件費がかからなくなりました。あとは広告費を大体年間で8000万円〜1億円かけていて、それを丸々使わなくなったのが大きいです。結果的に、継続率が上がって、LTVもアップしました。
――Lステップを導入することで、人件費や広告費を削減できたんですね。
ちぐさ先生
少なく見積もっても数億円単位は変わっていると思います。
――それはすごいですね!
ちぐさ先生
なのでLステップ様様です!
現在の運用について
――現在の運用は自社でされているんですか?
ちぐさ先生
はい、完全に自分達でしています。
――そうなんですね。ちぐさ先生は主に教育の部分をされていると聞きましたが、LINE公式アカウントのメッセージも見られますか?
ちぐさ先生
毎日見ています!生徒さんの宿題の対応もLステップでやっていて、お問い合わせも毎日返信しています。
――Lステップの構築ですが、どれくらいの期間・時間を要しましたか?
ちぐさ先生
最初の構築で中村さんのチームにお願いした時は、大体2〜3か月くらいだったと思います。スタートしながらいろいろ変えていきました。最近はLステップの理解が進んだので、自分の力で学習アプリを2つ構築しました。
――えー!!そうなんですね!
ちぐさ先生
生徒さんの満足度も高く「LINEで英語学習ができる」というフォームも構築しています。
LINE公式アカウントへの誘導方法について
――現在LINE公式アカウントの友だちが1,4210人(※インタビュー時)いらっしゃるということですが、LINEへの誘導はどのように行われていますか?
ちぐさ先生
YouTubeからの流入がメインです。
――YouTubeからの誘導は、動画の冒頭や最後に案内している形でしょうか?
ちぐさ先生
はいそうですね。
――それを0から今の人数まで登録していただいているんですね。
ちぐさ先生
そうです。ありがたいですね。
――いや、本当にすごいですね。ちなみにXやInstagramは活用されていますか?
ちぐさ先生
あまり動かし方が分からないですが、そこから入ってこられる方もいらっしゃいます。ただ大半はYouTubeです。
Lステップ以外のツールの使用について
――現在の「予約」については他のツールを使われていますが、Lステップの「予約機能」を使わない理由を教えていただけますか?
ちぐさ先生
決済と紐付いていないからです。
――Lステップに決済があり、お客様が利用しやすいのが希望でしょうか?
ちぐさ先生
「お客様が迷わず操作できてレッスンに進める」のが絶対条件ですね。
――それでスムーズに連携が取れる別のツールとLステップを組み合わせたんですね。
Lステップの具体的な使い方
――Lステップで集客やお客様管理を効率化されていますが、具体的にどのような使い方をしているのか教えてください。
ちぐさ先生
今は会員サイトとしてもLステップを使っています。お知らせだけでなく、会員さんがスムーズにレッスンができるように設計しています。
リッチメニューで会員さん用と非会員さん用とで分けたり、カルーセルでわかりやすく表現したりなど、わかりやすさ重視ですね。
やはりアプリやメールよりも普段使い慣れているLINE公式アカウントと会員サイトが紐付いていると、お知らせなどにすぐに気づいてくれるのですべてLステップ内で構築をしています。
【リッチメニューで無料学習が行える】
――今までなら手作業でやっているような業務をリッチメニューやカルーセルを使うことによって、運用の削減・効率化ができたんですね。
ちぐさ先生
カルーセルは本当に使いやすくて。文字をブワ〜と書かれると皆さん分からないじゃないですか。でもカルーセルならシンプルなので、「押してみよ」となるみたいです。
――なるほど。少しゲーム感覚というか、気軽な感じでタップできるんですね。その構築をしている部分も、ちぐさ先生のテクニックになってくると思います。
ちぐさ先生
そうですね。あとすごく良いと思っているのがタグ付けです。
興味を持っている人だけにお知らせを届けられるのが素晴らしいなと思っています。
メルマガだと全員に一斉配信されてしまうので、無駄が多いじゃないですか。
――そうですね。無駄なメッセージを送ると、届いた人には印象が良くないですもんね。
ちぐさ先生
なので私は「必要ない情報だったらブロックしてください」とも思います。1通1通にお金が掛かるので。
それとLステップを使うと距離感がすごく縮まりますね。メルマガではこの距離感は出せないような気がします。
――何より体感しているのは、登録していただいているお客様とのコミュニケーションの質が上がったということなんですね。
ちぐさ先生
全然違うと思います。
――そこが一番Lステップを導入した成果にもなってきますか?
ちぐさ先生
そうですね。お知らせも欲しい人に渡すから絶対読んでもらえるし。
それに対してもリアクションが返ってきやすくて、本当に会話をしているようなやりとりができるんです。
ちぐさ先生
メルマガとかだったら何かとややこしいんですよ(笑)
Lステップだとお互いに平和にいられます。
Lステップのサポート面について
――他にも何か良い点があれば教えてください。
ちぐさ先生
Lステップにはたくさん機能があるので、使い方や活用方法が分からない時があります。
そんな時、すぐに回答してくれるチャットがあるんです。質問をすると、その日のうちに解決してくれます。「これ分からないから電話をしないといけない」みたいな手間がありません。
結構いろんなサイトを使っていますが、メール対応になると2〜3日後に返信がくるのが当たり前ですからね。
だけどLステップの対応は本当に早いです。
「今お調べします」と言ってくれて、数分後にちゃんと返信をくれます。早急に対応して解決してくれる。Amazon並みです(笑)
本当にすごいなと思いました。
――利用する側にとっては信頼できるポイントですね。
ちぐさ先生
めっちゃ使わせてもらっています。そのおかげで、自分で操作できるようになったと言っても過言ではありません(笑)無料なのでどんどん使うべきです。
自分で設定すると上手くいかないことが出てくるので、分からない時は聞くほうが早いです。
営業時間内だったら絶対その日のうちに解決してくれるから、使った方が良いと思います。
――自分の成長にもつながっていますね。
ちぐさ先生
あとは構築者にお願いする際は、全部丸投げはやめた方がいいと思います。
一緒に作るぐらいの勢いでやりましょう。やはり作る側と使う側はどうしても意見が違うんですよ。
作る側は結構ゴテゴテに作ってくるので、「この(カート→トル)タグは何?」と後出ししても、修正が難しくなるケースがあるんです。なので最初は、自分で使えるぐらいシンプルに構築してもらうのが一番使いやすいと思います。
――そうですね。結局利用するのはお客様だから、本当にシンプルで分かりやすい方がいいですよね。「これどこを触ったらいいの?」「どういう風に反応したらいいの?」となったら困りますし。
ちぐさ先生
逆に頼んでいる側が分からなかったら、もう一回お願いする必要があります。
なので私のように構築をお願いする側がLステップを理解しておかなければいけません。その辺は中村さんがしっかりフォローしてくれて「ここが分からない」と言うと、すぐに教えてくれました。
――そうだったんですね。丸投げしてもある程度成果は出ますが、さらに成果を出したいなら双方が意見を出し合う形がいいということですね。
――運用を全部任せたいと思っている利用者さんに伝えたい部分ですね。
ちぐさ先生
構築者ではなく、私自身がお客様や生徒さんと関わる立場なので、自分でLステップを理解していく姿勢がないと運用は難しいと思います。
――やはりそうだと思います。貴重な回答をしていただきまして、本当にありがとうございます。
Lステップ導入後の印象の変化
――Lステップの導入前と導入後の印象を教えていただけますか?
ちぐさ先生
本当に「Lステップさんが悪」だと思っててすみませんという感じです。(笑)
使い方や考え方ひとつで幅が広がるので、毎日発掘するのが楽しいです。
――「まだまだこんな活用ができるんじゃないか」という可能性がたくさん出てくるんですね。
ちぐさ先生
- 「こんな機能があるからこういうこともできるんじゃないか」
- 「これやったら1つ仕事が自動化になるんじゃないか」
とか。
宝箱みたいな感じですね(笑)
――導入前は「ちょっと胡散臭い」「ホントに?」と思っていた印象がガラッと変わったんですね。
Lステップはどんな事業者に向いている?
――最後の質問になります。Lステップはどのような事業者に向いてると思いますか?
ちぐさ先生
全部です!
教育にも向いてると思うし、事業だけじゃなくて学校の先生とかも活用すればすごい楽なのになと思います。
回答フォームで採点機能のようなものも構築できますし、ちゃんと宿題を提出したのかも一目瞭然です。
もちろんビジネスとして、どんな職業にも活用できると思います。
――LINEという利用者が多いツールだからこそ、教育の場にも効果的なんですね。
ちぐさ先生
ただLINEは海外ではあまり使われていないので、少し弱点はあると思います。とはいえ、日本向けの商品やサービスであれば、Lステップはすごく使えます。
――本日は貴重なご意見や感想をお答えいただきましてありがとうございます。
まとめ
今回はNextepオンライン英会話を運営されている重森ちぐささんに、Lステップの活用についてお話を伺いました。Lステップを使っていくうちに印象がガラッと変わり、現在は自分でも構築を行っている重森さん。お客様の満足度もアップし、良い結果が得られています。教育事業をしている方や、集客に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。