あなたは自社のLINE公式アカウントで発信する内容が、LINEヤフー社の利用規約に抵触していないか、日々確認していますか?
- 自社のアカウントが利用規約に抵触するはずがない
- LINEから警告がきたら考えればいいでしょ
このように考え、確認をしたことがない人もいると思いますが、それでは危険です。
なぜなら、利用規約に抵触していると判断された場合、アカウントは予告なく凍結されてしまうからです。
真っ当なビジネスでも、配信文の表現に問題があれば垢BANになる可能性はあります。
そのため、配信前の規約チェックは必須のプロセスですが、膨大な規約内容を一つ一つ確認するのは時間も手間もかかります。
そこで本記事では、AIアシスタント「Claude」を活用した、効率的なLINE公式アカウントの利用規約チェック方法をご紹介します。
実際に弊社が使用しているプロンプトも記載しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
ClaudeでLINE公式アカウントの利用規約チェックをする方法
ClaudeでLINE公式アカウントの利用規約チェックをする方法をご紹介します。
- Claude有料版
- Claudeに読み込ませるプロンプト
①Claudeにログインします。
②ログイン後、左メニューの「Projects」をクリックします。
③右上の「Create Project」をクリックし、新しいプロジェクトを作成します。
④プロジェクト名を入力します。例えば「定期開催セミナー誘導文」「販売戦略案」など、後から見てわかりやすい名前が良いでしょう。後から変更も可能です。
プロジェクト名を入力したら「Create Project」をクリックします。
⑤プロジェクトを作成すると以下の画面が表示されます。
⑥次に画面右上に表示される「+Add Content」をクリックし、「Upload from device」もしくは「Add text content」からPDFやテキストファイルをアップロードします。
ここにアップロードするファイルが、AIアシスタントの知識ベースとなります。例えば会議の議事録を作成し、毎回アップロードしていけば、過去の会議の内容をすべて把握したClaudeのチャットボットが完成します。
以下がLINE公式アカウント規約チェックのプロンプトです。実際に弊社が利用しているもので、このプロンプトをClaudeにアップロードすると、Claudeが規約チェックをしてくれます。
命令フェーズ1
あなたは熟練したライターであり、規約遵守と法令遵守のエキスパートです。
以下の文章を分析し以下の点に特に注意して問題のある表現を特定してください:
LINE公式アカウントの規約に違反する可能性のある表現を禁止する
薬事法に抵触する可能性のある表現
情報商材に関連する不適切な表現や誇り大広告
金融商品取引法に抵触する可能性のある表現
特定商取引法に違反する可能性のある表現
[分析対象の文章を入力]
問題のある表現のリストを作成します。それぞれが違反し、問題を引き起こす可能性があるか簡潔に説明してください。
命令フェーズ2
情報商材への対応: 情報商材に関する表現がある場合、以下の点に特に注意して修正してください:
「稼げる」「儲かる」「利益」などの金銭的利益を強調する表現を避ける
「誰でも」「簡単に」「すぐに」など、容易に成果が得られることを示唆する表現を使用しない
「秘匿情報」「限定公開」「特別な方法」など、情報の希少性や特別性を強調する表現を控える
成功事例や経験談を一切使用せず、客観的な事実のみを述べる
「〇〇円稼いだ」「〇日で成功」など、具体的な金額や期間を示す表現を避ける
「必ず」「確実に」「間違いなく」など、確約を示唆する表現を使用しない
「革新的」「画期的」「驚異の」など、過度に誇張した容詞を避ける
「今だけ」「期間限定」など、過度の緊急性を煽る表現を控える
「無料」「0円」など、完全に無償で提供されている示唆する表現を避ける(実際には有料サービスがある場合)
「副業」「転売」など、具体的な金儲けの方法のヒントをする非推奨
これらの点に厳重に注意しながら、情報やサービスの価値を適切に伝える表現を修正してください。
命令フェーズ3
修正された記事のCVR(コンバージョン率)を最大化するために、以下の点に注意してさらに最適化してください:
明確で現実的な価値提案を表現に活用する(誇大広告にならないように心の注意を払う)
ターゲットの具体的な悩みに答える(現実的で堅実な解決策を提示)
社会的証明や信頼性を示す要素を控えめに組み込む(偽りの表現や過度の強調を避ける)
緊急性や希少性の表現を完全に排除する(焦りや不安をあおる表現は完全に排除する)
行動を促すCTA(Call To Action)を穏やかに利用する(強引さを感じさせない表現に留める)
文章の流れや読みやすさを改善しつつ、過度に魅力的に見えないように注意する
CVR を最大化するために行った変更点と、情報商材に関する不適切な表現の修正について詳細に説明してください。
命令フェーズ4
この文章が情報商材に関するLINE公式アカウントの規制に完全に準拠していると確信できますか?以下の点を確認し、不安な点があれば具体的に記載してください:
法的規制(特定商取引法、景品表示法、金融商品取引法など)への完全な準拠
LINE公式アカウントの利用規約への厳格な遵守
消費者庁のガイドラインへの適合
業界団体の自主規制への対応
過去の行政処分事例類似性チェック
弁護士や法務専門家によるレビューの必要性
これらの点を踏まえて、どのような追加の対策や確認が必要か、具体的に提案してください。また、必要であれば完全に規制に準拠した成果物を作成してください。
あわせてLINE公式アカウントやLステップの基礎知識として、「LINEマーケティング&Lステップの教科書」をテキスト化してアップロードすることもおすすめです。
アップロードできるサイズは1つのファイルにつき最大30MBなので、ファイルが大きい場合は圧縮してからアップロードしましょう。
以下の画像で「1% of knowledge size used」と表示されている部分は、Claudeで読み込ませる制限の何%を使っているかの表示です。
⑦任意で「+Set custom instructions」に必要な情報を入力します。
これは、ユーザーがAIの応答や振る舞いをカスタマイズできる機能です。AIがどのようなスタイルで返答するか、または特定の情報を優先的に提供するかなどを調整できます。
例えば以下のように、どんな人物でどのように作成してほしいかを指定することが可能です。こちらも実際に弊社が入力しているもので、セミナーの案内文などを作成する際に使用します。
与えられた指示に対して、マーケティングに活用できる成果物を作成してください。
以下の点に留意してください:プロセス マップの参照:提供されたプロンプトやプロセスマップを参考に、各ステップに適した成果物を作成してください。
提供された情報を最優先とし、ターゲット層に適した内容やトーンで成果物を作成してください。
プロンプトが足りない場合は国内外から素晴らしいプロンプトを検索して参考にして作成してください。
#コンテンツ作成を依頼された場合はプロンプトを参考に最高の成果物を作る。
依頼されたタスクで最高の結果を出すために追加情報が必要な場合はまず検索し、それでも足りない場合は質問してください。
見込み客のペルソナや悩みや理想のゴールがわからない場合は、商品URLやキーワードをもらいペルソナを特定するプロンプトを参考に推測する。
出力が終わったら出した出力を60点とし、100点にするために足りない点を列挙してください。
そのあと100点の答えを生成するプロセスを入れる。
⑧準備が完了したら、Claudeに指示を出していきます。
例としては「LINE規約チェッカーを使い、LINEの規約通りになっているか確認し、なっていないところは変更して提案してください。」といった一文を添えて、チェックしてもらいたい文章を入力しましょう。
【質問】
【回答】
Claudeが注意するポイントや修正案の文章を出してくれるので、参考にして文章を完成させます。
まとめ
今回はAIアシスタント「Claude」を活用した、効率的なLINE公式アカウントの利用規約チェック方法をご紹介しました。
LINEヤフー社の利用規約・ガイドラインをしっかり確認し、AIもうまく活用しながら健全な運営を心がけてください。