近年、SNSの普及により個人でも気軽に情報発信できる時代になりました。
ユーザーとの交流や情報収集だけでなく、自分のコンテンツを宣伝する場としても活用されています。
そのため、
- SNSでコンテンツ販売を効率化したい
- どんなSNSを活用すればいい?
- コンテンツ販売を成功させるポイントは?
などの疑問を持った人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、SNSを活用したコンテンツ販売のコツと実例を詳しく解説します。
SNSでコンテンツ販売を成功させたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
コンテンツ販売とは
コンテンツ販売とは、オンライン講座や電子書籍、音楽、動画などのデジタル情報をインターネット上で販売することを指します。
自分の料理レシピ集を電子書籍として販売したり、作詞した曲をアルバムにして配信したりするのもコンテンツ販売のひとつです。
たとえ高度なスキルを持っていなくても、自分の得意分野からコンテンツを作れば問題ありません。
そしてコンテンツ販売は、SNSマーケティングと相性抜群です。SNSを通じて自分のコンテンツを知ってもらい、販売促進につなげましょう。
SNSを活用したコンテンツ販売が注目されている背景
SNSを活用したコンテンツ販売が注目されている理由を紹介します。
集客コストが安い
SNSは無料で始められるため、コストを大幅に抑えて集客ができます。
従来のマーケティングでは、広告やCMなどで多くの費用がかかっていました。
一方、SNSは無料から始められ、ユーザーに直接情報を届けられます。さらに口コミや拡散により、多くのユーザーに広まりやすいのもメリットです。
これにより、個人や小規模ビジネスでも気軽に集客でき、低コストでコンテンツ販売を始められます。
見込み客にアプローチできる
SNSは、自分のコンテンツに興味を持ちそうな「見込み客」にアプローチできるのがメリットです。
ユーザーの性別や年齢、趣味、興味関心を調査し、見込み客に合わせた投稿を作成できます。
例えば、ビジネスマン向けに仕事術を発信したり、音楽好きの人に自作の曲を紹介したりすることも可能です。
また、ハッシュタグやコミュニティ機能を活用すれば、より購買意欲の高い見込み客にリーチできます。
ターゲット層を明確にし、積極的にコンテンツを宣伝していきましょう。
オーガニックな拡散が狙える
SNSは、ユーザーが投稿をシェアしたり、いいねを押したりすることで、情報が拡散されていきます。
オーガニックな拡散は、広告費が一切いらないため、コストをかけずにコンテンツの認知度を上げられます。
また共感した上で拡散してもらえるので、信頼性が高まりやすいのもメリットです。その結果、フォロワー獲得やリピーター育成につながります。
こうしたオーガニックな拡散を狙える点が、SNSの魅力といえるでしょう。
直接コミュニケーションができる
SNSは、コメントやメッセージを通じて、ユーザーとの関係性を深めていけます。
またリアルな感想を聞くことで、コンテンツの改善につなげられるのも良い点です。
さらにLINE公式アカウントなど、直接メッセージのやり取りができるSNSもおすすめです。より密なコミュニケーションが実現し、ユーザーの満足度も高まります。
このような双方向のコミュニケーションが可能なSNSは、信頼関係が築きやすく、リピーターやファンを増やすのに役立ちます。
マーケティングオートメーション(MA)ツールとの連携が可能
SNSはマーケティングオートメーションツールと連携ができます。
マーケティングオートメーションツールとは、マーケティング業務を効率化・自動化するためのプラットフォームです。
例えば、LINE公式アカウントと連携して使えるマーケティングオートメーションツール「Lステップ」は、ユーザーの行動に応じてシナリオ配信を設定したり、特定の友だちにメッセージを配信したりできます。
手動ではなく、自動でのコミュニケーションが可能になり、コンテンツ販売の効率化につながります。
特に多くのフォロワーを抱えている人は、マーケティングオートメーションツールの導入を検討してみてください。
そもそもコンテンツにはどんなジャンルがある?
これからコンテンツ販売をする人は、どんなコンテンツを提供するのか考えなければなりません。
そこでコンテンツの種類について詳しく解説します。
テキスト
テキストは、初心者でも手軽に始められるコンテンツです。文章さえ書ければ、自分の知識や経験をコンテンツ化して販売できます。
テキストのメリットは、制作コストの安さや、正確な情報・専門的な内容を伝えやすい点です。
代表的なプラットフォームとしては、電子書籍を出版できるKindleや、記事やエッセイを有料で公開できるnoteなどがあります。
これらのプラットフォームを活用すれば、専門知識を持つ人だけでなく、これから発信を始めたい人も手軽にコンテンツ販売ができます。
動画/音声
動画や音声コンテンツは、視覚や聴覚を通じて情報を伝えられます。テキストよりも直感的で分かりやすく、情報を細かく伝えたいときにおすすめです。
例えば、オンライン講座を提供する場合、実際の動作や手順を見せながら解説でき、学習効率が高まります。
また音声コンテンツは、通勤時間や家事の合間など、ながら聴きができるのがメリット。動画や音声は記憶に残りやすく、ユーザーの満足度も高まります。
代表的なプラットフォームとしては、YouTubeのメンバーシップやVimeoのオンデマンドサービス、オンライン学習プラットフォームのUdemyなどが有名です。
ぜひ専門知識やスキルを、動画や音声でコンテンツ化してみてはいかがでしょうか。
コミュニケーション
コミュニケーションコンテンツは、ユーザーと直接対話することで価値を提供します。
例えば、コーチングやカウンセリングなどが該当し、ひとりひとりのニーズや悩みに合わせたコンテンツを作成します。他のコンテンツよりも密なコミュニケーションが可能で、信頼関係を深めやすいのがメリットです。
活用できるプラットフォームとしては、オンライン会議ツールのZoomやSkype、スキルシェアリングサービスのココナラやタイムチケットなどがあります。
最近は、LINE公式アカウントやFacebook Messengerを活用したテキストベースのコーチングも人気です。
コミュニケーションコンテンツは、ユーザーとより深い関係を築きたい人に向いています。
インタラクティブコンテンツ
インタラクティブコンテンツとは、ユーザーが積極的に参加できるコンテンツを指します。
例えば、クイズやシミュレーション、ゲーム要素を取り入れた学習教材、オンライン上でセミナーが開けるウェビナーなどがあります。
メリットとしては、ユーザーがアクションを起こし、理解や興味を高められる点です。
また、ユーザーのデータを収集できるため、よりターゲットに刺さりやすいコンテンツを提供できます。
おすすめのプラットフォームとしては、オンライン学習プラットフォームのUdemyやTeachable。またLINE上でウェビナーを開催できるL-CASTなどがおすすめです。
これらのプラットフォームを活用し、ユーザーにとって魅力的で価値のあるコンテンツを作成しましょう。
コミュニティ
コミュニティは、興味や価値観の合う仲間が集まり、情報共有や交流を行う場を指します。
代表的なものを挙げると、オンラインサロンがいい例です。
ユーザー同士が直接つながることで、メンバーのエンゲージメントが高まり、長期的な関係性を築けます。
その結果、リピート購入や口コミによる売上アップが期待できます。
オンラインサロンは、FacebookグループやSlack、Discord、LINEオープンチャットなどで作成できます。その他に、有料で使えるDMMオンラインサロンやCAMPFIREコミュニティといったサービスもおすすめです。
コミュニティを通じてユーザーとの絆を深め、コンテンツ販売を効率化しましょう。
コンテンツ販売におけるSNSの選び方
どのSNSを活用するかでコンテンツ販売の成功が決まります。
そこで各SNSの特徴について詳しく解説します。
ビジュアル重視ならInstagram
Instagramは、写真や動画を中心としたSNSで、特に視覚的に訴求しやすいコンテンツ販売に向いています。
写真やイラストのデジタルデータ、デザインテンプレート、レシピ集などのコンテンツがおすすめです。
またInstagramにはショッピング機能があり、投稿から直接商品ページに誘導し、スムーズに購入を促せます。
視覚的な訴求力のあるコンテンツを持っている方は、ぜひインスタを活用してみてください。
拡散を狙うならX
Xは短いメッセージを手軽に発信でき、多くのユーザーに情報を届けられるSNSです。
特に、他のユーザーの投稿を自分のタイムラインに共有できる「リポスト機能」が強みです。
有益な情報や面白いコンテンツは拡散されやすく、フォロワー獲得や認知度アップにつながります。
Xはトレンドや話題になっている事柄が拡散されやすいため、タイムリーな情報発信に向いています。
もちろん画像や動画の投稿も可能なので、認知度を上げつつコンテンツ展開したい人は活用してみてください。
長期的な集客を狙うならYouTube
コンテンツ販売で長期的な集客を目指すなら、YouTubeの活用がおすすめです。
特に長尺動画が強みで、細かい説明や深い内容を提供できるため、専門知識やノウハウをしっかりと伝えられます。
また、一度アップした動画は長期間にわたって再生されやすく、チャンネル登録者を獲得し続けられるのも魅力です。登録者を増やせば、ファンとの関係を深めることができます。
これらの理由から、YouTubeは長期的な集客に有効なツールといえます。
ビジネス層向けならFacebook
ビジネス層向けにコンテンツ販売するなら、Facebookがおすすめです。
特に30代以上のユーザーが多く、ビジネス関係や専門的なコミュニティに利用される傾向があります。またプロフィールに特定の業界や職種、会社名を記載できるため、見込み客を見つけるのにもおすすめです。
さらにFacebookページやグループを活用してコミュニティを形成し、信頼関係を築いていくことも可能です。ビジネス層向けのコンテンツ販売に適したプラットフォームといえるでしょう。
SNSを活用したコンテンツ販売を成功させる3つのコツ
SNSを活用したコンテンツ販売を成功させるコツは以下の通りです。
- ストーリーテリングの活用
- フォロワーとの密なコミュニケーション
- LINE公式アカウントへの誘導
それぞれについて、詳しく解説していきます。
①ストーリーテリングの活用
ストーリーテリングとは、商品やサービスにまつわる物語を伝え、ユーザーの感情に訴えかける手法です。
単に商品を紹介するだけでなく、その背景や開発秘話、利用者の体験談などを織り交ぜることで、より深い共感を生み出せます。
例えば、商品を作った理由や、使用している人々の感想をシェアすれば、ユーザーは信頼感を持ちやすくなります。また、感情に響く投稿はシェアやコメントが増えやすく、自然と拡散されやすいのもメリットです。
このように、魅力的なストーリーを発信すれば、長期的な集客を実現できるでしょう。
②フォロワーとの密なコミュニケーション
フォロワーと積極的に交流すれば、信頼関係が構築でき、リピーターを増やせます。
例えば、コメントに返信したり質問に答えたりするのもコミュニケーションのひとつです。
また、ライブ配信を活用してリアルタイムでやり取りをすれば、フォロワーとの距離を縮められます。
その中で、アンケートや質問に回答してフォロワーの意見を取り入れると、より親密な関係になれるはずです。
SNSでのコンテンツ販売は、一方的な情報発信だけでなく、双方向のコミュニケーションによって成り立っています。
③LINE公式アカウントへの誘導
LINE公式アカウントに誘導すれば、フォロワーとより密なコミュニケーションができます。
LINE公式アカウントは、個別にメッセージを送信できるため、個人に合わせた情報提供が可能です。これにより、フォロワーとの信頼関係が深まり、商品購入につながります。
さらに、LINE公式アカウントは高い開封率を誇ります。SNSの投稿はアルゴリズムに左右されるため、フォロワー全員に届くわけではありません。
一方で、LINEのメッセージはブロックされていない限り、ほぼ確実にユーザーに届きます。これにより、重要な情報やプロモーションを確実に伝えられ、コンテンツ販売の効果を最大化できます。
SNS×LINEを活用したコンテンツ販売事例
ここからはSNSとLINEを活用したコンテンツ販売の事例をご紹介します。
ビジネス向けライティング講座
ライティングコーチの武下カナ様は、ライティング講座を提供されています。
まずはInstagramでライティングの知識を発信し、フォロワーを獲得。次に、興味を持ったフォロワーをLINE公式アカウントに誘導する流れです。
この時、LINE公式アカウントの機能を拡張できるマーケティングツール「Lステップ」も導入されています。
友だち追加するとアンケートが送信され、その後5日間、自動的にメッセージが送られるように設定。アンケートでは熱量の高い人がわかるような設問を設置し、個別相談への導線も作りました。
その結果、月の売上が100万円から700万円にアップされています。
ママ向けの起業スクール運営
ママ起業向けスクール「Happiness Life」様は、InstagramからLINE公式アカウントに誘導し、集客をされています。
こちらもLステップを活用し、シナリオ配信やアンケートを実施。シナリオ配信を行うと回答率が高くなり、今までより反応が返ってくる頻度が高くなったそうです。
さらにInstagramでは、広告の運用もされています。説明会やLINE公式アカウントへの流入は、ほぼInstagram経由だそうです。
InstagramとLINE公式アカウントの活用により、反応率と成約数をアップした事例として参考になります。
走り方指導のオンライン講座販売
株式会社走研究所様は、野球向けの走り方指導のオンライン講座を販売されています。
当初からYouTubeやInstagramやXを運用し、合計1万人以上のフォロワーを獲得されていました。
そこからフォロワーをLINE公式アカウントに誘導。こちらもLステップを活用し、友だち追加後のあいさつメッセージで30分程度の動画を配信しました。そこから個別相談、そしてオンライン講座をセールスする仕組みを構築したそうです。
さらに個別相談の予約は、Lステップのカレンダー予約を活用。これにより、予約業務の効率化にもつながったそうです。
その結果、月30〜40万円の売上からLステップ導入後、初月231万円を達成されています。
LINEでコンテンツ販売するならLステップ
SNSからLINE公式アカウントに誘導し、コンテンツ販売を行うときに便利なのがLステップです。
Lステップとは、LINE公式アカウントの機能を拡張できるマーケティングツールで、コンテンツ販売を効率化できる機能を多く搭載しています。
特にコンテンツ販売におすすめなのが「シナリオ配信」です。
シナリオ配信とは、登録しておいた複数のメッセージを、指定したタイミングで順番に自動配信する機能です。
コンテンツ販売では、見込み客との信頼関係を築くために、段階を踏まなければなりません。いきなり売り込みをすると、拒否されてしまう可能性があります。
だからこそ、段階的にメッセージを送って、見込み客との関係性を作ることが大切です。
ちなみにLINE公式アカウントにもステップ配信がありますが、Lステップはより細やかな配信ができます。
例えば、Lステップのシナリオ配信は、細かい分岐での配信が可能です。
- 性別・年齢・商品を購入した回数で絞って配信内容を変更する
- アンケートで「商品に興味がある」と回答した人にだけ次のメッセージを送る
- フロントエンド商品を購入した人は「バックエンド商品専用シナリオ」に変更する
このように、友だちに合わせたシナリオ配信を自動で変更できるのがメリットです。
ぜひLステップを活用して、見込み客との段階的なコミュニケーションを図ってみてください。