MA(マーケティングオートメーション)とは|LINEでの活用方法
悩む人のイラスト
  • MAツールを導入したい
  • MAの意味をわかりやすく教えてほしい
  • MAをLINEで活用するには?

 

この記事では、MA(マーケティングオートメーション)について知りたい方へ向けて、概要を解説します。

 

また、LINEでの活用方法も合わせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

MA(マーケティングオートメーション)とは

MA(マーケティングオートメーション)とは、マーケティングを自動化することです。

 

マーケティングの自動化によって営業活動の人手が軽減され、商品・サービスの紹介や売り込み、アフターフォローなどの対応をMAツールに任せられます。

 

また、営業活動や顧客管理を自動化すると、本業に専念しやすいです。例えば、美容師の本業はお客様の髪の毛への対応ですが、電話対応や予約管理なども仕事の一部です。

 

ですが、お客様からの予約や問い合わせに関する対応を自動化できれば、本業の対応に専念できます。

 

本業に専念できれば、より質のいいビジネスになるので、顧客満足度も上げられるのがMAの特徴です。

MAツールとは

MAツールとは、MAを実現するのに使用するツールのことです。MAアプリケーションと呼ばれることもあります。

 

MAツールにできることは、下記項目の自動化です。

 

  • 顧客情報の管理
  • 顧客情報に合わせたアプローチ(商品紹介や関連する知識や考え方の教育、販売)
  • 継続的なコミュニケーション

 

つまり、営業担当が行う業務を、一つのツールが行ってくれると言えます。

MAツールとCRMツールの違い

マーケティングのツールには、MAに似た「CRM」などもよく用いられています。

 

CRMとは、顧客関係管理(顧客管理システム)のことです。CRMツールでは、名前や住所・連絡先・対応履歴・商品購入履歴などの顧客情報を一元管理できます。

 

MAツールとCRMツールのどちらも顧客管理を行いますが、目的は異なります。

 

  • CRMツール:顧客情報を一元管理
  • MAツール:顧客管理を含めたマーケティング全般を自動化

 

つまり、CRMは「顧客情報の保管・管理」で、MAは「管理している顧客情報の活用」です。

 

管理だけでは事業活動のプラスになりませんが、元データがなければ活用したくてもできません。そのため、CRMとMAはセットで活用するのが基本となります。

 

MAツールを導入するメリット

MAのメリットを解説します。

見込み客管理を自動化できる

MAツールを利用すると、見込み客管理を自動化できます

 

顧客管理を自動化して適切に行えれば、反応がある人にスコアリング(※)したり、見込み客の行動によって対応内容を変えたりできます。
※スコアリング:属性や行動データで見込み客を点数化し、アプローチの重要度を可視化すること。

 

きめ細やかな対応を手動で行うには、限界があります。より多くの人に適切なアプローチをするには、MAツールが必要です。

顧客に合わせた対応ができる

MAツールでマーケティングを自動化させることによって、顧客に合わせた対応・営業活動ができます。

 

新規顧客の獲得も大切ですが、より多くの利益をもたらしてくれるリピーターの存在はさらに重要です。

 

顧客管理と対応を最適化させることによって、お客様一人ひとりと良い関係性を構築し続けられます。

MAツールを導入するデメリット

MAのデメリットを解説します。

仕組みづくりが必要

MAツールを利用するには、自動化したい内容を事前に設定する必要があります。

 

設定のための知識がいるので、仕組みづくりのハードルは高めです。

 

マーケティングの知識がないと、どのように設定するのが効果的なのかがわかりませんよね。また、MAツールの操作方法も、複雑な設定にしようとすればするほど、ツールの理解度が必要になってきます。

 

難しいと感じる場合は、設定しやすいツールを選んだり、外注したりしてみてください。もしくは、コンサルを依頼し、自社に知識を溜めるのも長期的に見ると価値があります。

ツール使用に費用がかかる

MAツールを利用するには、費用がかかります。

 

無料のツールもありますが、自由度の高い機能を求める場合は、費用がかかることが多いです。設定を外注する場合は、さらに費用がかさみます。

 

ツールの利用料と、ツール使用時の利益を比較して、適切な価格帯のサービスを探しましょう。

MAツールを選ぶポイント

MAツールを選ぶ際のおすすめポイントは、下記の通りです。

 

  • スコアリングができる
  • 顧客情報に合わせた対応ができる
  • 顧客情報を分析ができる
  • CRMツールと統合できる

 

顧客満足度を上げるには、顧客管理が大切です。そのため、CRMツールとの統合ができるMAツールを選びましょう。

MAツールにはLINEがおすすめ

MAツールはLINEがおすすめです。LINEは多くの日本人が慣れ親しんでいるので、使いやすく、コミュニケーションもとりやすいツールとなります。
※現在(2023年9月末時点)では、日本人口の8割(約9,600万人)以上がLINEを使用しています(参考:LINEヤフー for Business

 

LINEでビジネスアカウントを作成する際は「LINE公式アカウント」を利用します。

LINE公式アカウントでできること

LINE公式アカウントでできる、MAに役立つ機能をご紹介します。

顧客情報の分析

LINE公式アカウントでは、顧客(友だち)情報を分析できます。

 

分析できる内容は、属性(※)や追加経路などです。
※属性:LINEユーザーが登録した性別、年代、エリア情報等の情報をもとに分類した、みなし属性です。

 

顧客情報を把握できれば、どんな対応を自動化させるべきかを予測できます。そのため、顧客情報の分析は役立つ場面が多いです。

 

セグメント配信

セグメント配信とは、配信対象者を絞ってメッセージを送ることです。LINE公式アカウントのセグメント配信では、みなし属性などを利用して絞り込んで配信します。

 

全員に同じメッセージを送ると、興味関心の低い内容を受信する人や、配信頻度と温度感が合わないと感じる人がでるなど、対応が適切ではありません。

 

けれども、セグメント配信でメッセージを送る人を絞り込めれば、必要な人に必要な情報が届くようになります。

 

セグメント配信を活用すれば、対応が自動化しても、一人ひとりに合った対応が可能です。

 

LINE公式アカウントに足りない機能

LINE公式アカウントは便利ですが、足りない機能もあります。

 

例えば、

  • スコアリング
  • 詳細な行動履歴の把握
  • 詳細なセグメント配信

などが、LINE公式アカウントだけでは実現できません。

 

みなし属性を確認できたり、セグメント配信ができたりしますが、あくまでも推定の情報のため、確実ではないのが難点です。

 

そこで、足りない機能を補いたい場合は、拡張機能を利用しましょう。拡張機能を使えば、より便利なMAツールとなります。

今最も注目されるMAツールは「Lステップ」

LINE公式アカウントの拡張機能なら、Lステップがおすすめです

 

Lステップは、マーケティングに特化したサービスです。顧客情報の取得・管理と、その情報活用のどちらもできるので、CRMツールでもあり、MAツールでもあります。

 

LINE公式アカウントだけでは実現できない「スコアリング」や「詳細な行動履歴の把握」、「詳細なセグメント配信」ができます。

 

より効率的なビジネス運用をしたい方は、ぜひ検討してみてください。

 

MAツールの活用事例

MAツールを利用した活用事例を紹介します。

オープンイノベーション大学

「Lステップ」を利用した「オープンイノベーション大学」アカウントの事例を紹介します。

 

オープンイノベーション大学

 

オープンイノベーション大学のアカウントでは、セミナーやライブの情報が配信されています。選択肢がついているので、選んだ項目別に対応が変わります。

 

  • ライブに参加する」➡ライブ情報が配信される
  • 興味がある」➡さらに詳細な情報が配信される

 

また、選択肢をタップすることによって、タグ付けがされます。タグとは、「ラベル」として事前に用意ができるもので、「友だちの分類」をすることができます。

 

タグ付けができれば、次回のセグメント配信に使用したり、分析したりも可能です。

 

反応があればあるほど、顧客情報も溜まっていくので、より適切な対応ができるようになるのが魅力的なツールです。

資生堂美容室

「LINE公式アカウント」を利用した「資生堂美容室」アカウントの事例を紹介します。

 

「資生堂美容室」アカウントの事例

 

資生堂美容室のアカウントでは、店舗を探して予約できる自社サイトへ誘導されます。

 

LINEでおすすめメニューや商品、キャンペーン情報を受け取ることによって、予約へと促せる設定です。

 

また、ヘアカタログも事前に自身で確認できるので、美容室での対応もスムーズになりやすいでしょう。

出前館

「LINE公式アカウント」を利用した「出前館」アカウントの事例を紹介します。

 

「出前館」アカウントの事例

 

出前館のアカウントでは、リッチメニューが設定されており、タップすると自社サイトへ誘導されます。

 

注文履歴などを確認できるので、顧客情報を管理するCRMツールへの連携が可能な設定です。

 

LINEを確認することで顧客が自発的に自社サイトへ移動してくれる、自動的な運用となっている例となります。

イプサ

「LINE公式アカウント」を利用した「イプサ」アカウントの事例を紹介します。

 

「イプサ」アカウントの事例

 

イプサのアカウントでは、自動チャットやカウンセリング予約などがLINEから行える設定です。

 

自動チャットがあれば、顧客側が自己解決してくれることが増えるため、運営側の稼働コストが減ります。

 

さらに踏み込んだ問い合わせのみ電話やメール対応となるので、濃い対応も可能です。そのため、顧客に合わせた対応ができます。

 

自動運用と手動運用が組み合わさった例となります。

まとめ

この記事では、MA(マーケティングオートメーション)についてご紹介いたしました。

 

マーケティングにおいて、自動化は運用者側にも顧客側にもメリットが大きいです。ぜひMAツールを導入して、ビジネスに役立ててくださいね。