近年、電子書籍やオンライン講座など、デジタルコンテンツを販売する個人や企業が増えています。
しかし、
- どこで売ればいいのか
- 成功するには何を意識すべきか
- どんなプラットフォームがあるのか
といった疑問を持つ人も少なくありません。
そこで本記事では、コンテンツ販売におすすめのプラットフォームを10選ご紹介します。さらに、販売戦略を成功させるためのコツや効率化のポイントについても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
コンテンツ販売とは
コンテンツ販売とは、動画や音声、音楽、文章などの情報を販売するビジネスです。
例えば、Kindleで電子書籍を出すのもコンテンツ販売のひとつです。
インターネットの普及により、クリエイターは自分の作品を世界中に届けられるようになりました。
販売方法も、ダウンロード形式やストリーミング、サブスクリプションなど多様化しています。
ユーザーは自分の興味に合ったコンテンツを選びやすく、クリエイターは直接収益を得るチャンスが増えているのです。
このように、コンテンツ販売は個人でも始めやすく、副業にもおすすめのビジネスです。
代表的なコンテンツ商品
コンテンツ販売の代表的な商品は以下の通りです。
電子書籍 | 印刷コストや在庫管理が不要なデジタル書籍。PDFやEPUBなどの形式で、個人でも手軽に出版・販売を始められる。 |
音楽・ポッドキャスト | 自作の音源やトーク番組をオンラインで配信し、ストリーミングやダウンロードを通じて収益化できる。 |
動画コンテンツ | 映像作品をオンラインで販売・配信する形式。エンタメから教育まで多様なジャンルで作成できる。 |
ソフトウェア・アプリ | PCやスマホ上で動作するツールやゲーム、システムなどを指す。価値が高ければ継続的な収益を得やすいのが特徴。 |
写真・イラスト | 撮影した風景や人物写真、手描きやデジタルで作成したイラストなどを、データ形式で販売。広告・デザイン素材として常に需要があり、ストック型ビジネスとして安定した収益を見込める。 |
オンラインコース | 映像講義や教材を組み合わせて提供する学習プログラム。専門知識やスキルを体系的にまとめて販売できる。 |
テンプレート・デザイン素材 | ビジネス文書やクリエイティブ用の雛形、装飾パーツなどをあらかじめデザインして販売する。 |
ブログ記事・メルマガ | 文章を中心としたコンテンツを、有料記事や定期購読サービスで提供する方法。専門的な情報やノウハウを継続的に配信しながら利益を得られる。 |
どこで売る?販売先を選ぶ5つのポイント
コンテンツの販売先を選ぶポイントは以下の通りです。
- 手数料の割合
- 集客力・ユーザー層
- マーケティング支援の有無
- ブランド力・認知度
- UI/UX(使いやすさ)
それぞれについて、詳しく解説していきます。
①手数料の割合
コンテンツの販売先を選ぶ際、手数料の割合はとても大切なポイントです。
販売プラットフォームは、コンテンツが売れるたびに手数料を取ります。
この割合が低いほど、手元に残るお金が多くなるので、あらかじめ手数料を確認しておきましょう。
例えば、手数料が10%のプラットフォームで1万円売れた場合、9,000円が手元に残る計算です。これが手数料20%だと8,000円になります。
ただし、手数料が高いプラットフォームは、集客力が強かったり、サポートが充実していたりする場合もあります。
単に手数料の低さだけでなく、自分のコンテンツに合ったサービスやサポートが受けられるかも考慮しましょう。
②集客力・ユーザー層
コンテンツ販売プラットフォームの「集客力」や「ユーザー層」も大切です。
集客力が高いプラットフォームは、影響力がなくても、多くの人に見つけてもらえる機会があります。
また、ユーザー層が自分のコンテンツとマッチしているかも重要です。例えば、若い世代向けのファッションアイテムを販売するなら、若者が多く利用するプラットフォームが適しています。
逆に、ビジネス向けのコンテンツを販売する場合は、専門職やビジネスパーソンが集まるサイトがよいでしょう。
適切なユーザー層にリーチすれば、購入率が高まり、ユーザーの満足度も上がっていくはずです。
③マーケティング支援の有無
マーケティング支援とは、販売プラットフォームが提供するプロモーションや広告サポート、SNSでの宣伝などを指します。
これらの支援が充実していると、コンテンツがより多くの人に届きやすく、売上アップにつながりやすいでしょう。
一方、マーケティング支援が少ないプラットフォームでは、自分自身で集客や宣伝活動を行わなければなりません。
特に初心者は、マーケティング支援が充実している販売先を選んでみてください。
④ブランド力・認知度
ブランド力が高いプラットフォームは、多くのユーザーに信頼されており、スムーズな購入につながります。
認知度が高いと検索や口コミで拡散されやすく、売上アップにつながるのもメリットです。
逆に、認知度が低いプラットフォームでは集客が難しく、自分でプロモーションを強化しなければなりません。
ブランド力や認知度が高い販売先を選べば、信頼性が向上し、より多くの見込み客にリーチできます。
⑤UI/UX(使いやすさ)
直感的な操作性や見やすいデザインは、見込み客の満足度を高め、スムーズな購入を促せます。
販売者側としても、管理や更新がしやすく、効率的にコンテンツを提供できるのがメリットです。
実際にプラットフォームを試してみて、操作性やデザインを確認し、ユーザーにとって快適な環境かどうかをチェックしましょう。
コンテンツ販売におすすめのプラットフォーム
コンテンツ販売におすすめのプラットフォームを紹介します。
BASE
出典:BASE
BASEは、初心者でも簡単にオンラインショップを開設できるプラットフォームです。
電子書籍、音楽、動画などデジタルコンテンツの販売にも対応しています。
多彩なデザインテンプレートが魅力で、流れに沿って作成していくだけで本格的なオンラインショップを開設できます。
また、BASEの手数料は売上の3.6%+40円(スタンダードプランの場合)と、他のプラットフォームと比べてリーズナブル。クレジットカードやコンビニ決済、電子マネーなど、豊富な支払い方法に対応しており、ユーザーの使いやすさも抜群です。
加えて、BASE独自のマーケティングツールや分析機能を活用すれば、効果的な販売戦略を立てやすくなります。
コンテンツ販売プラットフォームとしての知名度も高いため、迷ったらBASEを選ぶといいでしょう。
note
出典:note
noteは、文章や漫画、写真などを投稿できるプラットフォームです。直感的な操作性とシンプルなデザインで、初心者でもすぐに始められます。
ユーザーはコンテンツを無料で公開でき、有料設定をして収益化も可能です。
【手数料】
- 有料記事、有料マガジン、チップ(サポート)、メンバーシップ:10%
- 定期購読マガジン:20%
noteは幅広い読者層が存在し、SEO対策も施されているため、検索エンジンからの流入も期待できます。
初心者からプロまで幅広いユーザーに支持されるnoteは、コンテンツ販売に最適なプラットフォームといえるでしょう。
Udemy
出典:Udemy
Udemyは、オンラインコースを販売できる世界最大級の教育プラットフォームです。動画だけでなくテキスト課題など多様な教材形式に対応し、誰でも気軽に講師デビューできます。
Udemy講師は、Udemyの売上の37%を収益として受け取れる仕組みです。 また講師が直接、ユーザーにクーポンやコース紹介リンクを使用して購入された場合、収益の97%を受け取れます。
売上の37%しか受け取れないのは、Udemyのプロモーション力にあります。自身のオンラインコースを検索エンジンの広告に出稿してくれる場合もあり、集客を自動化できるのが強みです。
スキルや経験を活かして講師デビューをしたい方は、ぜひUdemyを活用してみてください。
ココナラ
出典:ココナラ
ココナラは、個人がスキルや知識をサービスとして簡単に提供・販売できるプラットフォームです。
Webデザインやライティングなどのスキルだけでなく、
大阪在住30年!あなたに合わせた大阪旅行プランを作ります!
人材派遣会社に勤務しているので面接対策サポートをします!
など自分の知識や経験をサービスとして販売できるのが特徴です。
手数料は売上の22%で、収益管理も簡単。ユーザーレビューや評価システムにより信頼性も築きやすく、ココナラ独自のプロモーション機能で集客力も抜群です。
高度なスキルや経験がなくても、自分のコンテンツを提供できるのがココナラの大きな強みです。
オンクラス
出典:オンクラス
オンクラスは、eラーニングサービスを提供・販売できる日本発のプラットフォームです。
使いやすさと豊富な機能を兼ね備えており、サロンや学習塾、企業研修など、幅広い分野で活用できます。
そして教材だけでなく、ライブ配信も備えており、受講者との双方向コミュニケーションも可能です。また手数料は無料で、月額4,980円〜から利用できます。
オンラインスクールを立ち上げたい人は、ぜひ活用してみてください。
photoAC
出典:photoAC
photoACは、日本発のストックフォトプラットフォームです。カメラマンやクリエイターが自身の写真を簡単に販売・共有できます。
豊富なカテゴリと高品質な画像が揃っており、国内ユーザーからの需要が高く、安定した収益を期待できるのがメリットです。
報酬は、写真が1回ダウンロードされる度に3.25pt(3.25円)、人物写真なら11pt(11円)が貯まります。
自身の撮影した写真を売り出したい人は、photoACを活用してみてください。
カラーミーショップ
出典:カラーミーショップ
カラーミーショップは、日本発のECサイト構築サービスです。
写真やイラスト、映像、音楽はもちろん、アプリや電子書籍、フォント、壁紙、アイコンなど、デジタルデータ形式の商品を販売できます。
またサイト運営に必要な機能が充実しており、ECサイトと同一のドメイン内に、無料でWordPressを導入できるのも魅力。他のプラットフォームと比べて自由度が高く、自分のブランドを強く打ち出せるのもメリットです。
費用は月額制で月4,950円〜から利用できます。自分のスタイルに合ったショップを作成し、コンテンツ販売をしたい人はぜひ利用してみてください。
Brain
出典:Brain
Brainは、紹介機能付きのコンテンツ販売プラットフォームです。
自分の知識やスキルをコンテンツ化し販売できるだけでなく、それをアフィリエイト商品として売り出すことも可能です。
要するに、自分だけでなく誰かに宣伝してもらえる仕組みがあり、効率的に集客できます。
例えば、質の良いコンテンツを提供すると、多くの人が「アフィリエイトで紹介しよう」と感じ、自然と売れていく流れが作れます。
手数料は販売価格の12%が基本で、紹介リンク経由での販売の場合は、追加で12%の紹介手数料がかかります。
コンテンツ販売とアフィリエイトサービス、両方を兼ね備えた面白いプラットフォームといえるでしょう。
Tips
出典:Tips
Tipsは、記事の販売に特化した日本発のプラットフォームです。
記事を読みたい人だけにターゲットを絞っているため、コンセプトが明確で効率的に収益化できます。
そして記事のアップも簡単です。好きな記事を執筆し、無料記事か有料記事かを選択して公開するだけ。販売手数料は売上の14%と、クリエイターに優しい設計です。
ライターやブロガーなど、文章を書いて収益化したい人におすすめのプラットフォームです。
Kindle
出典:Kindle
Kindleは、Amazonが提供する電子書籍の出版プラットフォーム。自分の書籍を出版し、世界中のAmazonユーザーに売り込むことができます。
Kindle出版では、書籍の販売価格に対して最大70%の報酬を得られます。
※報酬は配信コストや設定により変動します。
Amazonは市場が大きく、幅広いユーザーにリーチできるのがメリットです。
出版はハードルが高いと思われがちですが、オンライン上で執筆を行い、表紙を設定すれば誰でも書籍を出せます。
自分の本を書いてみたい人は、ぜひKindle出版に挑戦してみてください。
コンテンツ販売を成功させるコツ
コンテンツ販売を成功させるコツやポイントを紹介します。
ターゲットに合ったプラットフォームを選ぶ
コンテンツ販売を成功させるには、ターゲットに合ったプラットフォームを選ぶことが大切です。
例えば、ビジネスに関心の薄いライト層を狙うならnoteやココナラ、経営者やフリーランスに対してはBrainやUdemyなどがおすすめです。
また、ターゲットがよく利用するデバイスや時間帯も考慮しましょう。適切な場所でコンテンツを提供すれば、より多くの顧客にリーチでき、販売のチャンスを広げられます。
無料サンプルや体験版の提供
コンテンツの価格が高いほどユーザーは購入をためらいます。
そこでおすすめなのが、無料サンプルや体験版の提供です。
例えば、コンテンツの導入部分を無料公開し「読み進めたい」「良いコンテンツだ」と感じてもらえれば、購入数も増えていくはずです。
また、無料サンプルはコンテンツの魅力を伝えやすく、口コミやシェアを促進する助けにもなります。
結果として、顧客満足度が向上し、リピーター獲得にもつながるでしょう。
レビューや感想による商品改善
コンテンツを作る上で、レビューや感想による商品改善は欠かせません。
お客様からのフィードバックは、商品の強みや改善点を知る貴重な情報源です。
ポジティブなレビューは信頼性を高め、見込み客の購入意欲を引き出します。一方でネガティブな感想も改善に活かせば、品質向上やユーザー満足度の向上につながります。
レビューや感想を活用した商品改善は、コンテンツ販売を成功させる重要なポイントです。
SNSでのフォロワー獲得
どんなに良いコンテンツを作成しても、知ってもらえなければ意味がありません。
だからこそSNSでフォロワーを獲得し、コンテンツの認知度を上げていきましょう。
まずはInstagramやX、YouTubeなどのSNSを活用して、自分のコンテンツやブランドの魅力を発信します。
おすすめは、コンテンツの一部のシェアです。
電子書籍やオンラインコースの一部をSNSで公開。すると価値を感じてくれたユーザーは興味を持ち、購入してくれるかもしれません。
ぜひSNSを活用してフォロワーを増やし、エンゲージメントを高めてみてください。
LINE公式アカウントへの誘導
コンテンツ販売を効率化するならLINE公式アカウントへの誘導は必須です。
LINEは日本で広く利用されており、直接的なコミュニケーションが取りやすいツールです。SNSのフォロワーをLINE公式アカウントへ誘導し、個別セールスもできます。
またLINE公式アカウントは、見込み客を顧客へと育てるナーチャリングに最適です。例えば、毎週ニュースレター形式で、最新情報やコンテンツの紹介を行います。これにより、フォロワーとの信頼関係を築いていけるでしょう。
ぜひLINE公式アカウントを活用し、コンテンツ販売を効率化してみてください。
コンテンツ販売を効率化するならLステップ
SNSからLINE公式アカウントに誘導し、コンテンツ販売を行うときに便利なのがLステップです。
Lステップとは、LINE公式アカウントの機能を拡張できるマーケティングツールです。
以下は、SNSとLINE公式アカウント、Lステップを活用し、コンテンツ販売に成功した事例です。
- 月商80万から550万円へアップ(ダイエット系インスタグラマー)
- 講座リリースから1ヶ月で売上810万円(恋愛コーチYouTuber)
- 提供開始1年で売上4,000万円超え(複数講座を提供するコンサルタント)
LINE公式アカウントを活用し、コンテンツ販売を効率化したい方は、ぜひLステップをご検討ください。