ウェビナーのアーカイブを効果的に活用して、マーケティングに活かしたい!
ウェビナーとは、インターネットを通じて開催するオンラインセミナーです。
ウェビナーはリアルタイムのライブ配信はもちろん、録画した動画をアーカイブとして活用することで、その効果はさらに広がります。
本記事では、ウェビナーにおけるアーカイブ配信の、おさえておきたいポイントや、配信に適したツールを解説します。
ぜひ、自社のマーケティング戦略に役立ててください。
目次
ウェビナーアーカイブとは
ウェビナーにおけるアーカイブ配信とは、ライブ配信終了後に録画データを再配信する仕組みを意味します。
ライブ配信が視聴できなかった参加者へのフォローや、配信内容の復習、さらには新たな視聴者へのアプローチなど、様々な用途に活用できます。
アーカイブ配信によって、ウェビナーの効果を最大限に引き出すことが可能です。
アーカイブ配信の種類
アーカイブを配信する手法としては「ダウンロード配信」と「オンデマンド配信」の2種類があります。
ダウンロード配信
ダウンロード配信は、視聴者が動画ファイルを自分のデバイスに保存し、オフラインで好きな時に視聴できる配信形式です。
一度ダウンロードすれば、インターネット環境に左右されずに、繰り返し視聴できる点が特徴です。
ただし、視聴者は保存するデバイスに、ダウンロードできるだけの十分な容量を確保しておく必要があります。
オンデマンド配信
オンデマンド配信は、インターネット環境さえあれば、何度でも動画を視聴できる配信形式です。
編集済みの動画をサーバーにアップロードすることで、視聴者はブラウザや専用のアプリからアクセスできます。
YouTubeなどのプラットフォームを利用して、手軽に動画を公開できる点が魅力です。
ライブ配信との違い
ライブ配信は、リアルタイムで映像や音声を届けながら、視聴者との双方向コミュニケーションを実現する配信方法です。
YouTubeやInstagram、Zoomウェビナーなどのツールでは、チャット機能を通じて活発な交流が行われています。
しかし、生放送であるため、視聴者は参加日程の調整が必要となり、配信のやり直しはできません。
一方アーカイブ配信では、ライブ配信に参加できなかった人にも情報を届けることができます。
配信の目的やターゲット層に合わせて、ライブ配信とアーカイブ配信を使い分けるとより効果的です。
ウェビナーアーカイブはマーケティングに活用できる?
マーケティングとは「商品やサービスを効果的に販売するための、仕組みをつくる活動」です。
ウェビナーのアーカイブ配信は、自社のマーケティング活動にどのような効果をもたらすのでしょうか?
メリットとデメリットを理解することで、戦略をより効果的に立てやすくなります。
ウェビナーアーカイブのメリット
ウェビナーアーカイブ配信のメリットには、下記のような点があります。
- 視聴者や視聴回数を増やせる
- クオリティの高い配信ができる
- コンテンツを二次活用できる
視聴者や視聴回数を増やせる
アーカイブ配信は、いつでも好きな時に視聴できるため、時間や場所の制約なく、より多くのユーザーにコンテンツを届けることができます。
魅力的なウェビナーであれば、何度も繰り返し視聴されるため、視聴回数の増加も期待できるでしょう。
英語などの字幕を付ければ、海外の視聴者にもリーチできて、グローバルな展開も視野に入れた配信ができます。
クオリティの高い配信ができる
アーカイブ配信は、編集の自由度が高く、高品質な配信ができる点もメリットです。
不要な部分をカットしたり、テロップや映像素材を追加したりすることで、わかりやすく効果的な動画を作成できます。
魅力的なアーカイブ配信は、商品やサービスへの関心を深め、顧客の購買意欲を高める、有効なマーケティングツールといえます。
コンテンツを二次活用できる
アーカイブ配信は、見込み客へのアプローチにも効果を発揮します。
販売や数多くつながったウェビナーであれば、コンテンツの二次活用で、購入に至らなかった見込み客に対して、新たなアプローチを行うことができるかもしれません。
また、録画したウェビナーは、他のマーケティングコンテンツとしても活用が可能です。
例えば、ウェビナーの内容を使った提案資料やブログ記事化、ソーシャルメディアへの投稿など、活用法は多岐にわたります。
集客アップや、成約率の向上などさまざまな効果が期待できるでしょう。
ウェビナーアーカイブのデメリット
ウェビナーアーカイブ配信のデメリットには、下記の点が挙げられます。
- 視聴者のリアルな反応が見えづらい
- 視聴者のモチベーションが維持しにくい
- ライブ配信の参加が減る可能性がある
視聴者のリアルな反応が見えづらい
アーカイブ配信のデメリットとして、視聴者のリアルな反応が見えづらい点があります。
視聴者はそれぞれ好きな時間に動画を再生するため、ライブのような双方向コミュニケーションは難しいといえます。
また、セミナーなどのイベントでは、質疑応答を設けて参加者の理解を促しますが、アーカイブ配信の場合はリアルタイムでの質問はできません。
回答にタイムラグが起きるので、視聴者の満足度や理解度が測りにくい側面があります。
視聴者のモチベーションが維持しにくい
アーカイブ配信は、用意された動画をただ視聴するだけの状態となるため、視聴者のモチベーションを維持しにくいというデメリットがあります。
特に長尺な動画の場合、途中で視聴が中断されてしまう可能性も高まります。
また、ライブ配信のように運営者や他の視聴者とコミュニケーションをとる機会が少ないため、孤独感を感じてしまう可能性も。
構成や内容の工夫はもちろん、見どころをまとめたダイジェストを作成するなど、視聴者の集中力を途切れさせない工夫が不可欠です。
ライブ配信の参加が減る可能性がある
アーカイブ配信を行う旨を告知すると、時間の制約があるライブ配信の視聴回数が下がってしまう場合があります。
アーカイブで視聴できるとわかると、わざわざリアルタイムで視聴する必要性を感じなくなる視聴者もいるでしょう。
「リアルタイムな質疑応答」や「その場でしか聞けない特別な情報の提供」など、ライブ配信のメリットを伝えることが重要です。
ライブとアーカイブ、両方の配信を楽しんでもらえるように、多角的なアプローチが重要です。
おさえておきたい!ウェビナーアーカイブ配信3つのポイント
ウェビナーのアーカイブ配信は、多くの視聴者に情報を届けられる有効な手段です。
しかし、単に録画した動画を公開するだけでは、その効果を最大限に引き出すことはできません。
ウェビナーアーカイブをより効果的に活用するために、おさえておきたい3つのポイントをご紹介します。
わかりやすい編集を心がける
アーカイブ配信では、視聴者が自分のペースで動画を視聴するため、分かりやすい編集が重要です。
編集の際には、次の点を意識しましょう。
- 不要な箇所をカットする
- 聞き取りにくい部分はテロップで補足する
- 音量レベルを調整する
- わかりにくいところには図や映像を加える
- BGMやエフェクトを挿入する
メリハリのある構成を意識することで、視聴者の集中力を維持できます。
動画の冒頭に、ウェビナーで得られるメリットや知識などをまとめたオープニングを挿入するのも効果的です。
視聴期限を設定する
いつでも見れるアーカイブ配信は、視聴を後回しにされる恐れがあります。
そのため、視聴可能な期間を設定して、確実な視聴を促しましょう。
一定期間が経過したアーカイブ動画の削除も、常に新しいコンテンツを提供している印象を与えられます。
また、有料会員向けの限定公開にして、コンテンツの価値を高め、収益化につなげることも可能です。
著作権や肖像権に注意する
アーカイブ配信を行う際には、著作権や肖像権に十分注意する必要があります。
特に、背景に映り込んだ会社のロゴや、使用した音楽などは、著作権の侵害とならないよう確認が必要です。
また、参加者の顔や名前が映り込んでいる場合は、事前に同意を得る必要があります。
万が一、著作権や肖像権を侵害した場合、法的責任を問われる可能性があるため、十分に注意しましょう。
Zoomウェビナーのアーカイブ配信方法
Zoomウェビナーは、大勢の視聴者に向けて高品質なウェビナーを開催できる、人気のプラットフォームです。
多くの方が視聴者として、参加した経験があるのではないでしょうか。
ここでは、ウェビナーの主催者として、Zoomを使ってウェビナーを開催し、録画データをアーカイブ配信する方法を解説します。
アーカイブ配信の流れ
Zoomでウェビナーをレコーディングし、アーカイブ配信する手法はいくつかあります。
今回は、YouTubeなどの動画配信プラットフォームにアップロードする方法を、詳しくご紹介します。
1. Zoomでの録画
- ウェビナー開始前に、Zoomの画面下部にある「レコーディング」ボタンをクリックし、「クラウドにレコーディング」を選択して録画を開始。
- ウェビナー終了後、再度「レコーディング」ボタンをクリックし、録画を停止する。
2. レコーディングデータのダウンロード
Zoomウェビナーのホーム画面から「レコーディング」を選択し、公開したい動画をクリックしてダウンロードする。
3. YouTubeへのアップロード
- YouTubeにログイン。
- 右上の「作成」ボタンをクリックし、「動画をアップロード」を選択。
- Zoomからダウンロードした動画ファイルを選択。
- 動画のタイトル、説明、タグなどを入力。
- 視聴設定(公開、非公開、限定公開など)を設定。
- 「公開」ボタンをクリックして、動画を公開。
4. 動画リンクを共有する
公開された動画のURLをコピーして、メール、SNS、ブログなどで共有する。
保存データが見れない時の対処法
Zoomウェビナーで保存したデータが見れない場合は、以下のような原因が考えられます。
- ファイル形式が対応していない
- ファイルの破損
- ファイルの保存場所が不明
- クラウドの保存容量不足
- Zoomの不具合
ファイル形式が対応していない
利用しているPCや再生ソフトが、Zoomの録画ファイル形式に対応しているか確認してください。
Zoomのレコーディングデータは、通常MP4とM4A形式で保存されます。
「.zoom」といった拡張子のままになっている場合は、Zoomでの録画変換が完了していない可能性があります。
変換を再試行するか、別の動画再生ソフトを試してみてください。
ファイルの破損
録画データが再生できない場合、ファイルが破損している可能性があります。
録画データを再度ダウンロードする、もしくは他のパソコンやスマートフォンで再生を試してみてください。
破損ファイルは、動画修復ツールで修復できる可能性がありますが、保証はできないので注意が必要です。
ファイルの保存場所が不明
Zoomの設定で、録画ファイルの保存場所を確認し、指定されたフォルダを探しましょう。
「レコーディング」や「保存」といったキーワードで検索すると、保存場所の設定項目が見つかりやすくなります。
クラウドの保存容量不足
Zoomのクラウドストレージの容量を確認し、不足している場合は、容量を増やすか古いファイルを削除してください。
別のクラウドストレージサービスを利用したり、外部ストレージにデータを移行することも検討しましょう。
Zoomの不具合
Zoomアプリが最新バージョンか確認し、アップデートしてください。解決しない場合は、Zoomを一度アンインストールして再インストールします。
アンインストールする際は、必ず事前にデータをバックアップしましょう。
Zoomだけじゃない!アーカイブ配信ツール5選
Zoomは非常に人気の高いツールですが、アーカイブ配信ツールはそれだけではありません。
配信の規模や目的に合わせて、最適なツールを選ぶことが重要です。
Lキャスト
Lキャスト(L-CAST)は、LINE公式アカウントの拡張ツール「Lステップ」と連携して利用する、オートウェビナープラットフォームです。
事前に録画したウェビナー動画を、まるで生放送のようにLINE上で配信できます。
「コメントアクション機能」を使って視聴者からのコメントに反応するなど、ライブ感のあるコミュニケーションも可能です。
視聴状況の詳細はLステップに自動連携されるため、これらのデータを基に、よりパーソナライズされたマーケティング活動を実現できます。
Eventhub
出典:Eventhub
Eventhubは、あらゆるイベント運営を効率化するイベントマーケティングプラットフォームです。
オンラインイベントもオフラインイベントも、両者を組み合わせたハイブリッド形式にも対応できる点が魅力です。
多様なイベント形式に対応できるため、ウェビナーだけでなく、バーチャル展示会などにも適しています。
配信の視聴状況やアンケート結果を、マーケティングツールへ自動連携させることが可能なので、温度感の高い参加者へ即座にアプローチできます。
ULIZA
出典:ULIZA
ULIZAは、安定した動画配信で多くの国内企業に採用されているプラットフォームです。
特に大規模イベントなど、多くの視聴者を対象とした配信を想定している企業向けといえます。
ULIZAの配信制御システムは、時間や地域など、きめ細やかな条件設定に対応しています。
「特定のグループだけに配信したい」「時間帯を限定して配信したい」といった、一括配信ではない柔軟な運用にも効果的です。
Cocripo
出典:Cocripo
Cocripoは、低コストながらも使いやすく多機能なウェビナー専用ツールです。
直感的に操作できるシンプルなUIが特徴で、初心者でも簡単に本格的なウェビナーを始められます。
ウェビナー録画データは5日間ダウンロードでき、アーカイブ配信に活用できます。
配信中のアンケート結果、チャット履歴、参加者入退場履歴、参加予約状況などは、csv形式でダウンロードできるので、詳細な分析も可能です。
ネクプロ
出典:ネクプロ
ネクプロは、高画質・高音質なライブ配信と、充実したアーカイブ機能を両立させたウェビナー配信システムです。
ライブ配信を高画質で録画・保存できるだけでなく、配信中のチャットログやアンケート結果もあわせてアーカイブ化。
イベント後の振り返りや、参加者とのコミュニケーションを円滑にします。
視聴者分析機能では、誰がどの部分を見たか、どのタイミングで離脱したかを詳細に把握・分析でき、より効果的なイベント運営をサポートします。
ウェビナーをアーカイブ配信するならLキャストがおすすめ!
Lキャストは、LINE上で手軽にウェビナーを自動配信できるツールです。
配信の効率化を実現すると共に、充実したアーカイブ機能で、コンテンツの二次活用にも最適なプラットフォームです。
ウェビナーのアーカイブ配信に適した、2つの機能をご紹介します。
見逃し配信機能
見逃し配信機能とは、ウェビナーを自動で再配信できる機能です。
アーカイブ配信のスタートや配信期限を細かく設定できるので、ウェビナーの未視聴者も逃さずに獲得できます。
特に、学習コンテンツや情報収集を目的としたウェビナーでは、この機能が非常に有効です。
視聴者は自分のペースで何度でも内容を復習することができるため、学習効果の向上にもつながります。
リダイレクト機能
リダイレクト機能では、ウェビナーを視聴し終えた後に、あらかじめ設定されたページに自動的に遷移させることができます。
次のウェビナーに誘導できたり、感想アンケートページを表示できたりと、視聴者の熱量が最も高いタイミングで、次のアクションへとつなげられます。
ウェビナーアーカイブをマーケティング活動に活かしたい方は、ぜひLキャストをご検討ください。
まとめ
ウェビナーアーカイブは、時間や場所に縛られず、何度でも視聴できるため、より多くの人に情報を届けられます。
本記事では、ライブ配信との違いやメリット・デメリットを詳しく解説しました。
これらの情報を参考に、自社のマーケティング戦略に最適なツールを選び、効果的なコンテンツ配信を実現しましょう。