
今回は、公務員採用試験のオンライン予備校を運営する、セレクトエージェント代表・平本さんにお話を伺いました。
初期設定や構築のアドバイスを行う「スポットコンサル」サポートを活用しながら、LステップとLキャストを自社で構築。
オートウェビナーを導入したことで、これまで時間や人手の都合で対応が難しかった「入会前の丁寧な説明」を毎日安定して提供できるようになり、導入初月から成果を実感されています。
Lキャスト導入の経緯から、実際の構築内容、運用の工夫まで、具体的に教えていただいたので、ぜひ参考にしてみてください。
【平本 一星】
株式会社セレクトエージェント代表取締役
新卒で大手企業に入社後、消防官に転職。怪我や家庭の事情により退職後、ITベンチャーに転身しマーケティングに携わる。現在は、「すべての公務員がもっと自由に」をミッション・ビジョンに掲げ、公務員採用試験のオンライン予備校を展開。合格実績国内No.1を誇る「FFS消防士ゼミナール」および「市役所×特別区 CAMPUS」を運営している。
- FFS消防士ゼミナールのWEBサイト:
https://shoubou-juku.com/gaiyo/ - 市役所×特別区 CAMPUSのWEBサイト:
https://koumuin-campus.jp/ - FFS消防士ゼミナールのYou Tube:
https://www.youtube.com/@FireFighter-Seminar - 市役所×特別区 CAMPUSのYou Tube:
https://www.youtube.com/@Komuin-Campus/videos
目次
手厚さゆえに説明会が追いつかない。受講生サポートと説明会開催ペースのジレンマ
――はじめに御社の事業内容を簡単にご説明いただけますか。

平本さん
公務員試験専門のオンライン予備校「FFS消防士ゼミナール」および「市役所×特別区 CAMPUS」を運営しています。
月額9,900円という低価格で、筆記試験から面接まで、公務員試験に必要なあらゆるサポートを提供しているのが特徴です。
スマートフォン一つで全国どこからでも学習でき、市役所、特別区、国家公務員、消防・警察など、全国100以上の自治体・機関に合格者を輩出している実績も大きな強みです。
合格率は約9%の難関試験に対し、91%という高い水準を誇っています。
メディア出演や東京都・JTBとの連携、大学・高校でのキャリア講演なども行っており、YouTubeやInstagramなどでも積極的に情報発信しています。
――公務員試験を受けられる方は、増えているのでしょうか?

平本さん
社会人の方からの受験希望が、非常に増えていると感じています。
少子化の影響で、大学生の受験者数は以前に比べると減少傾向にありますが、全体として弊社の売り上げは右肩上がりで伸び続けている状況です。
――キャリアチェンジを目指すケースが増えているのですね。公務員試験は狭き門とのことですが、御社の高い合格率の秘訣は何でしょうか?

平本さん
弊社の高い合格率の秘訣は、豊富な合格者の情報にあると考えています。
私自身、3年ほどかけて市役所や消防署などの試験で全て一位合格を達成した経験があります。
その際に培った筆記試験や論文のノウハウを全てカリキュラムに落とし込み、生徒を育成してきました。
その後も卒業生のレポートや努力を分析し、毎年カリキュラムをアップデートしています。
具体的には、解答方法や論文の書き方はもちろん、グループワークの注意点なども合格データに基づき指導しています。
加えて、日々活発なやり取りが行われているコミュニティの存在も大きいですね。
生徒さんが抱える小さな疑問もすぐに解消できる環境があるため、理解度が深まりやすいのだと思います。
――Lステップを導入する前から、LINE公式アカウントは運用されていましたか?

平本さん
はい。予備校を始めた2021年から運用していました。
主に一斉配信と、受験生からの問い合わせや試験に関する相談といったコミュニケーションの手段として利用していました。
――LステップとLキャストの運用開始時期についてお伺いできますか?

平本さん
2025年の3月からです。
「FFS消防士ゼミナール」と「市役所×特別区 CAMPUS」それぞれのアカウントを運営しています。
――Lステップの導入とLキャストの運用を同時に開始されましたが、導入に至った経緯をお聞かせください。

平本さん
実はLキャストがきっかけで、Lステップを契約しました。
オートウェビナーツールを探している中でLキャストを知り、まずは試してみようと思ったのが始まりです。
Lキャストを選んだ決め手は、やはり臨場感ですね。
他社のオートウェビナーツールは機能が限られているものが多かったのですが、Lキャストはチャット機能やライブアイコン表示など、インタラクティブな要素が豊富でした。
それに加えてLステップとの連携にも魅力を感じ、両方の機能を活用してみたくて導入に至りました。
――オートウェビナーツールを探されていた、具体的な理由は何だったのでしょうか?

平本さん
既存生徒のサポートに時間を割く必要があり、興味を持ってくださった方向けのオンライン説明会を頻繁に開催できていなかったことが、オートウェビナー導入の大きな理由です。
LINEでの情報提供や個別相談は充実しており、受講料も相場と比較して安価であるにも関わらず、当予備校の魅力を十分に伝えきれていないため、入会を逃してしまうケースがありました。
特に、多忙な社会人の方は、リアルタイムセミナーに参加する時間を確保しづらいため、より柔軟な情報提供の機会が必要だと考えていました。
――Lキャスト導入前は、どのようにして入会を検討されている方へアプローチされていましたか?

平本さん
主に、YouTubeへの動画投稿を中心に、Facebook、Instagram、TikTokなどのSNSを活用していました。
これらの投稿を通じて興味を持ってくださった方には、LINEでの個別コミュニケーションや説明会への参加を促し、入会へとつなげていました。
またLキャストの導入前は、YouTubeを活用したライブ配信も積極的に行っていましたね。
特に、受験生からの質問にリアルタイムで答えるライブ配信は、直接的な情報提供を通じて安心感や信頼感を得やすく、LINEの友だち数を大きく増やす効果があったと感じています。
一方で、ライブ配信にかなりの時間と労力がかかっていたため、オートウェビナーを導入した次第です。
スポットコンサルを活用して自社で構築を実現
――LステップとLキャストの構築・運用は、自社で行っていますか?それともコンサルタントに依頼されましたか?

平本さん
スポットコンサルを活用しながら、自社で構築を進めました。
公務員志望者向けのオンライン予備校という、ニッチな形態で運営しているので、ターゲット層への訴求方法などに、独自のノウハウを持っていると考えています。
そういった点を踏まえると、外部に全面的に依頼するよりも、自分たちの強みを活かしながら構築していく方が有効だと判断しました。
――スポットコンサルは何回ほど活用いただきましたか?

平本さん
5回ほどです。
主に、オートウェビナーの設定方法や、視聴者を飽きさせない動画の作り方について、丁寧に具体的なアドバイスをいただきました。
「合格に必要な全てがわかる」オートウェビナーを毎日配信
――どのような内容のオートウェビナーを配信されていますか?

平本さん
入会を検討されている方へ向けて「この説明会に参加すれば合格に必要な対策法のすべてがわかる」という内容のウェビナー動画を毎日配信しています。
時間帯は、12時、18時、21時の3回です。
社会人の方や部活動で忙しい学生さんもいるため、多くの方が参加しやすいよう、この時間設定で配信しています。
ウェビナーでは、当予備校の合格実績、サポート内容、料金体系といった、入会を検討するに必要な情報を網羅的にご説明しています。
あとは、試験対策や合格できる具体的なポイントについても、たくさんお伝えしていますね。
参加者の中には不安を抱える方も多いので、質問や相談をリアルタイムで受け付け、説明会の中で解消につながるよう対応しているのも特徴といえます。
――各回の平均視聴者数は何名くらいでしょうか?

平本さん
――配信の申し込み画面に席数を表示されていますが、これは参加者の意欲を高めるためなどの意図があるのでしょうか?

平本さん
悩んだのですが、最終的には席数を表示することにしました。
少人数制の方が、参加された方の反応が良いというか、より相談しやすい雰囲気が出るのではないかと考えて、現在は、各回3〜4名という形で表示しています。
導入初月で成約率80%、売上100万円を突破
――Lキャスト導入の成果をお聞かせください。

平本さん
日程を選べる仕組みにしたことで、説明会の参加者数が大幅に増加しました。
また、参加者の70〜80%がご入会につながっています。
その結果、導入後の初月売り上げが約100万円アップしました。
さらに、個別の質問にはチャットでリアルタイムで対応しているため、疑問点を解消した上で納得してご入会いただけており、高い継続率にもつながっています。
――スポットコンサルで、視聴者を飽きさせない動画の作り方についてもアドバイスを受けられたとのことですが、具体的にどのようなポイントでしたか?

平本さん
主に「オートウェビナーを最後まで視聴してもらうための工夫」について、アドバイスいただきました。
具体的には、動画の冒頭で「キーワードをお伝えする」ことで、視聴者の関心を惹きつけ、最後まで見てもらう動機付けにつながるというものです。
さらに、情報を順番に提示していき、最後に全体像がパズルのように組み上がる構成によって、視聴者の理解を深め、飽きさせない工夫も教えていただきました。
Lキャストの導入説明会動画が、まさにこの点を体現されていて、非常に参考にさせていただきましたね。
実際に、説明会の中でも参加者の方々がキーワードに関連するコメントを積極的に書き込んでくださる様子が見られ、この手法の効果を実感しています。
――コメントを積極的に書き込んでくださる方が多いのですね。具体的にどのようなキーワードを設定されているのでしょうか?

平本さん
たとえば、ウェビナーの冒頭で「志望先を教えてください」と問いかけています。
また、配信中に2つのキーワードをお伝えして、それらをコメント欄に書き込んでくれた方へプレゼント企画も実施しています。
プレゼント企画には、みなさまが積極的に参加してくださっていて、非常に効果を実感しているところです。
コメント欄を通じて、リアルタイムなコミュニケーションがうまれることで、ウェビナー全体が一体感に包まれ、良い雰囲気になっていると感じています。
もちろん、参加者のみなさまが気軽に発言できるような雰囲気づくりも、大切にしているポイントのひとつです。
――受講後のメッセージ設定など、入会を促すための具体的な取り組みはされていますか?

平本さん
自動オファー機能を活用し、ウェビナー配信中に画面内に申し込みボタンを表示することで、入会を促しています。
また、オートウェビナーが21時に終了した場合、22時には必ずメッセージを送信するようにしています。
「本日のウェビナーはお役に立ちましたか?」といったコミュニケーションを通じて、参加者の方とのつながりを大切にしていますね。
――メッセージ配信も自動化されているのでしょうか?

平本さん
はい、ウェビナー直後の参加のお礼と入会フォームのご案内は、API連携を使って自動配信しています。
ただ、完全に自動化してしまうと、入会をためらう傾向があると考えています。
受験生の方はやはり不安を抱えていますし、公務員試験は狭き門ですから、一人ひとりに合わせたアドバイスが非常に重要です。
ウェビナー後の自動メッセージで入会に至らなかった方には特に、個々の経歴や希望に合わせた訴求や具体的なアドバイスを心がけています。
ウェビナーとお礼メッセージの配信はある程度自動化しつつ、質問対応は個別に行い、効率化と個別対応のバランスを取りながら、入会につなげています。
――高い参加率を誇る説明会ですが、オートウェビナーのリマインドはされていますか?

平本さん
リマインドは、配信の1日前から始まり、6時間前、3時間前、1時間前、5分前、そして直前の1分前にも送信しています。
ウェビナー開始後も「始まりました」というお知らせを送っていますね。
スポットコンサルでアドバイスいただいたこともあり、多くの方にご参加いただけるよう、リマインドを徹底しています。
――1分前にもリマインドされるとは驚きです。見逃し配信機能も活用されていますか?

平本さん
はい、事前に説明会にお申込みいただいたものの、ご都合が悪くリアルタイムで視聴できなかった方へご案内しています。
お申込み状況と視聴状況は、タグ付けで管理しています。
――構築される上で、苦労した点や大変だったことはありますか?

平本さん
まず、オートウェビナー用の動画を制作するにあたって、効果的な見せ方や話し方を工夫するのに結構苦労しました。
あとは、ライブ中に表示させる「ステップコメント」の言い回しにも苦労しました。
設定できる上限の30個すべてを設定しているのですが「ここでこういうことを意識すると良い」といったポイントを、短く、かつ的確に表現するのが意外と難しかったです。
ステップコメントが実際に効果があるのか、最初は正直不安もありましたが、結果として、生徒さんの理解が深まったように感じています。
私自身も説明の負担がかなり減りましたし、多くの方に入会いただけたので、やってよかったと思っています。
録画映像を活用したLキャストで視聴者に「リアルタイム感」をあたえる仕掛け
――Lキャストを選ばれた理由として、臨場感をあげられていましたが、オートウェビナーをライブっぽく見せる上で工夫されている点はありますか?

平本さん
ウェビナー中は、LIVEのアイコンを表示させています。
また、ライブ感を意識して配信する動画を編集しました。
実は、オートウェビナーの動画は、月2〜3回ライブで実施しているウェビナーの録画を活用しています。
合格者や参加者の方も映っていて、リアルタイムなチャット対応や生の声に答える様子を盛り込むことで、ライブ感を演出しています。
他の方の映像があることで、参加者のみなさまも盛り上がってくれる傾向にありますね。
その他、ウェビナーの最後に「今、入会された方はいらっしゃいますか?」と、参加者の入会状況を確認する時間を設けているのもポイントです。
入会状況が可視化されることで安心感が生まれ、オートウェビナーの成約率向上にもつながっていると感じています。
――Lキャストを構築・運用される中で、その他に使いやすいと感じた点があれば教えてください。

平本さん
配信スケジュールをすぐに設定できるところが本当に便利ですね。
構築時は少し戸惑いましたが、慣れてしまえば簡単に設定できるようになりました。
あとは、コメントの修正やバナーの変更など、管理画面から直接操作できる点がとても使いやすいと感じています。
ただ、API連携のような細かい設定は、最初はどこを触ればいいか分からず、教えていただかないと難しかったです。そこは少し苦労しました。
――構築後、どれくらいで成果が見え始めましたか?

平本さん
当日からです。
ウェビナー参加者の方全員が直後に入会され驚きました(笑)
――当日の入会率100%はすごいですね!LINEの友だち追加についてお伺いしたいのですが、現在2つのアカウントでそれぞれ友だち数はどのくらいになりますか?

平本さん
「FFS消防士ゼミナール」は、おかげさまで2,000名を超えています。
「市役所×特別区 CAMPUS」は、事業を開始してまだ1年ほどと短いため、友だち数は500名ほどです。
どちらのアカウントも、毎月100名以上の方に新たに登録いただいています。
――どのように友だち追加を促進されていますか?

平本さん
主にYouTubeとYouTubeショートを活用して「LINE友だち追加で無料プレゼント」があることを積極的にアピールしています。
具体的には、「1位合格者の志望動機」と「合格者の勉強スケジュール」の2つです。
これらは、特に公務員試験を目指す方にとって非常に魅力的なコンテンツなので、多くの方にLINEにご登録いただいています。
――LステップならびにLキャストを導入した感想をお聞かせください。

平本さん
本当に導入して良かったです。
LステップとLキャストを導入したことで、一人ひとりに合わせたきめ細やかなサポートが可能になり、結果として多くの方の人生を良い方向へ変えられていると実感しています。
今後も最大限に活用して、より多くの生徒さんを合格まで導けるよう、私たちも日々努力していきたいと思っています。
――今後LステップならびにLキャストを活用して、チャレンジしてみたいことはありますか?

平本さん
オートウェビナーの種類を増やしていきたいと考えています。
特に志望先として人気が高い、東京特別区や市役所などに特化したウェビナーのコンテンツを充実することで、より個別ニーズに合わせた内容を提供できると考えています。
また、試験に合格された方をゲストにお迎えして収録した動画がすでにいくつかあるので、そういったコンテンツをもっと活用していきたいです。
加えて、ウェビナーの形式で、合格者の方に登壇してもらい、参加者からの質問に答えていただくような企画も検討しています。
実際に合格を勝ち取った方の生の声を聞けるというのは、受講を検討されている方にとって非常に心強いはずです。
不安を抱えている方も多いと思うので、Lキャストを活用して、不安を少しでも解消できるようなコンテンツ作りに力を入れていきたいですね。
まとめ
今回は株式会社セレクトエージェント代表の平本さんに、Lキャスト導入事例をご紹介いただきました。
これまで課題だった「入会前の情報提供」を、オートウェビナーで仕組み化し、導入初月から成約率80%、売上100万円超という成果につながっています。
- Lキャストでできることを知りたい
- 導入コストや運用イメージをつかみたい
- 自社にとってLキャストが必要か、判断材料がほしい
そんな方は、ぜひ資料をダウンロードしてご確認ください。Lキャスト導入の効果を、より具体的にイメージできます。