LINE公式アカウントの運用において、コピーライティングは重要な役割を担っています。
LINEはメッセージのやり取りがメインのため、文章で伝える技術は必須です。
コピーライティングは、言葉でユーザーの行動を変える技術です。LINEのメッセージを通じて友だちが行動を起こしてくれれば、商品やサービスの購入につながります。
そこで今回は、LINEで使えるコピーライティングの技術や、ステップ配信で結果を出すコツを紹介します。
目次
コピーライティングとは?
コピーライティングとは、文章で読者の心を動かし行動させるスキルです。
コピーとはfa-caret-right「広告」という意味合いもあり、直訳するとfa-caret-right「広告文を書く」と訳せます。ユーザーの悩みを分析し、商品やサービスに誘導するのが目的です。
特にLINEでは、あなたに興味のある人が友だち登録をします。悩みも明確になっている場合が多く、そこに魅力的なコピーを投げかければ、行動を起こしてくれるかもしれません。
LINEにおけるコピーライティングの重要性
LINEは、テキストベースでのやり取りが多いSNSです。よって、友だちを惹きつける魅力的なコピーを書いて、感情に訴えかける必要があります。
商品やサービスを販売する場合、「友だち数×成約率×商品単価」で売上が決まります。
そして成約率の部分は、コピーライティングが大きく影響しています。要するに、どんなに友だちが多くても、良いコピーが書けなければ成約にはつながらないということです。
逆にコピーライティングのスキルがあれば、少ない友だちでも売上アップにつながります。
特にLINE公式アカウントは、メッセージのやり取りを通じて友だちと関係を築いていきます。そのため、コピーライティングのスキルを身につけることには意味があるのです。
LINEで使えるコピーライティングのテクニック
それでは、LINEで使えるコピーライティングのテクニックを紹介します。
ニーズを探る
友だちのニーズを知れば、より刺さるコピーが書けます。
マーケティングにおけるニーズとは「顧客の需要」です。友だちは欲求を満たせる具体的な商品やサービスを探しています。それを見つけられれば、よい訴求ができるはずです。
そしてニーズと同じように大切なのが「ウォンツ」です。ウォンツは、ニーズよりも具体的な欲求を意味します。「これが欲しい」「〇〇に参加したい」と具体的なものを欲している状態です。
そして、ニーズを明確にしなければ、どんなに良い商品があっても購入されません。購入につなげるには、ニーズとウォンツを結びつける必要があります。
ではどうやってニーズを調べるか?
fa-hand-o-righおすすめはLステップの「回答フォーム」です。
Lステップとは、LINE公式アカウントの機能を拡張し、LINE公式アカウントの配信に特化したツールです。
回答フォームでは、アンケートを作成してデータを収集できます。
例えば、「悩み」についてアンケートを作成すると、友だちがどんなものを求めているのか分かります。回答を元に商品やサービスをコピーを考えれば、より刺さる文章が書けるはずです。
ベネフィットを伝える
ベネフィットとは「友だちが得られる価値」を指します。
商品やサービスのベネフィットが伝われば、「購入したい」と感じてくれます。
ではどうやってベネフィットを伝えればいいのか?
以下の2つの例文を読んでみてください。
- このセミナーではLステップの使い方やビジネスに活かすコツを紹介します。
- このセミナーに参加すると、Lステップが使いこなせるようになり売上アップやコスト削減につながります。
後者の文章の方が、Lステップを活用する未来が想像でき、より参加者が増えると予想できます。
なぜなら、Lステップを使いたい人が価値を感じるのは、セミナーの内容ではなく、売上アップやコスト削減できる未来だからです。
つまりコピーライティングでは、商品やサービスの特徴より、メリットを明確に伝える必要があります。
価値をつける
価値をつけると、購入してもらえる確率が上がります。
ユーザーはfa-arrow-right「支払う金額よりモノの価値が高い」と感じた時に、お金を払います。
よって、価格以上の価値を付け足していくことが大切です。
例えば、マーケティングのセミナーを開催するとします。
このセミナーに価値をつけるとしたら、どんなものがあるでしょうか?
- マーケティングで有名なゲストを呼ぶ
- 予約先着10名に無料コンサル
- マーケティング本プレゼント
このように、価値をつければ魅力的なセミナーだと感じてもらえます。
まずは自分がどんな価値を与えられるか、考えてみてください。
理論より感情に訴えかける
理論よりも感情に訴えかけた方がモノは売れます。
人は理論やデータで行動しますが、最後は感情で決めることが多い生き物です。
例えば、スポーツブランドのアディダス社のCMは、感情に訴えかけた作品を制作しています。
メッシ選手が生い立ちを話し始め、最後は「人生は意外にいいほうへと転ぶ」と進み、最後はアディダス社のキャッチフレーズ「IMPOSSIBLE IS NOTHING(不可能なものは何もない)」で締めくくられます。
このCMでは、商品の特徴やメリットは一切語られていません。しかしアディダスのブランドイメージは向上し、商品バリューが高まったといいます。
LINEに応用するなら、あなたの生い立ちや商品ができるまでのストーリーを知ってもらうといいかもしれません。
理論やデータでメリットを伝えることも大切ですが、感情に訴えかけるメッセージも忘れないでください。
3つの壁を超える
モノを売るときに、越えるべき3つの壁があります。
- 読まない壁
- 信じない壁
- 行動しない壁
商品やサービスが売れるのは、3つの壁を超えた瞬間です。そしてコピーライティングは、この壁を破るために存在しています。
読まない壁
最初で最大の難関はfa-caret-right「読まない壁」です。
多くの人はスマホで情報を流し読みし、よほど興味がある情報でなければスルーします。また、どんなに優れた商品やサービスでも、コピーが魅力的でなければ読まれません。
逆をかえせば、文章を読ませたら「ほぼ成功」といえます。
読まない壁を破るコツは、最初の「ツカミ」に力を入れることです。メッセージの冒頭やバナーなどを工夫し、興味を持ってもらえる内容にしましょう。
一度目を止めてもらえれば、購入へのステップは近づきます。
信じない壁
人間は見ず知らずの人が書いた文章を信じません。
このように、疑う人がほとんどです。
あなたもメルマガやLINE公式アカウントから宣伝メッセージが来ると、疑ってかかると思います。
だからこそ、友だちに信用してもらうことが大切です。
信用を得るには、以下の内容を盛り込むといいでしょう。
- 身元を明かす
- 口コミや感想を載せる
- 無料体験
- 返金保証
例えば、返金保証をつけておくと「仮にダメでも、お金が返ってくるし試してみよう」という安心感が生まれます。
そこで商品やサービスの品質が証明できれば、友だちからの信用を得ることができるでしょう。
行動しない壁
商品やサービスの良さを知っても、実際に購入に踏み切る人はごく僅かです。
人はいろんな理由をつけて、購入しない選択に進みます。
このように、行動しない理由を作ってしまいます。
fa-hand-o-right解決策としては「今すぐ行動しないと損をする」という感情を起こさせることです。
今すぐ行動を起こしてもらうには、以下のような内容を盛り込むといいでしょう。
- 期間限定
- 数量限定
- 初回特典
- 無料体験
- 簡単登録
このように、行動を促す施策を取り入れてみてください。
3つの壁を越えれば、商品やサービスを購入する人も増えるはずです。
デッドラインの作成
友だちの行動を促すには「自発的に行動する理由」を作ってあげることが大切です。
人は締め切りがないと行動しないので、デッドラインを作成しましょう。
デッドラインは大まかに分けて3つあります。
- 自社都合のデットライン(閉店セール、数量限定など)
- 市場都合のデットライン(クリスマス、バレンタインなど)
- 顧客都合のデットライン(誕生日、過払金など)
例えば、マクドナルドのハッピーセットは「期間限定」というデッドラインを設けています。これにより「今しか買えない」という気持ちになるのです。
ぜひメッセージで売り込みをする際は、デッドラインを作成してみてください。
PASONAの法則
PASONAの法則とは、ユーザーの購買行動をスムーズにする法則です。
LINE公式アカウントだけでなく、DM(ダイレクトメール)やセールスレターや、LP(ランディングページ)など、さまざまな場所で活用されています。
PASONAの法則に沿って文章を作成すると、誰でも刺さりやすいコピーを書けます。
【Problem:問題】
友だちが抱えている悩みを提起
例:LINE公式アカウントからの売上が少ないと悩んでいませんか?
【Affinity:親近感】
問題の中身を掘り下げて親近感を持ってもらう
例:メッセージを送っているのに、稼げないままだと苦しいですよね。周りの人は、どうやって成果を上げているのか気になっているはずです。
【Solution:解決策】
解決策を具体的に提示し、エビデンス(証拠)を出す。
例:そんなあなたに、売れるLINEコピーを5つ伝授します。実際に受講された方は、平均で売上が2倍アップしています。
【Offer:提案】
解決策を導入してもらう提案をする
例:売れるLINEコピーの講座は無料で参加できます。オフラインだけでなく、オンライン参加も可能です。
【Narrowing Down:絞込】
ターゲットや期間を絞り込み、今すぐ行動する理由を述べる
例:講座に申し込みをして下さった方、先着10名様に無料コンサルを実施いたします。
【Action:行動】
友だちの行動を促します。
例:売れるLINEコピーの講座(無料)の参加はこちらから!無料コンサルの特典は限定10名様限定です。
PASONAの法則に当てはめるだけで、魅力的なコピーを書けます。
ぜひLINE公式アカウントのメッセージに活用してみてください。
LINEのステップ配信で結果を出す4つのコツ
ステップ配信とは、あらかじめ用意したメッセージを決められたタイミングで自動配信する機能です。
LINEのステップ配信は、友だちの行動を促すために有効な手段です。
ステップをひとつひとつ踏むことにより、友だちを教育して購入を促します。
LINE公式アカウントを効率よく運用したい人は、ステップ配信の本質や使い方を理解しておくことが大切です。
そこでLINEのステップ配信で結果を出すコツを紹介します。
リードナーチャリング
リードナーチャリングは、購入に至るまでを教育するマーケティング方法です。直訳すると「見込み客を育てる」という意味があります。
不動産や金融商品など、検討に時間がかかる商材に有効とされています。
まずは友だちに対して、無料のセミナーやコンテンツを適切なタイミングで提供します。その結果、友だちの信頼を得て、商品やサービスの購買意欲を高めていく手法です。
リードナーチャリングを行うと、機会損失を減らせます。人はさまざまなモノと比較して購入に至るため、教育ができていないとすぐに離脱してしまいます。
逆に教育ができていれば、商品に興味を持ちやすく、アクションも起こしてもらいやすいでしょう。
新規客からリピーターを作る
新規客に対して、2回目の購入や来店を促し、リピーターを作ることが大切です。
多くの新規客は「初回お試し価格」「初回無料」などで、商品やサービスを利用します。
しかし大半が、最初のお試しだけで終わってしまうのが現実です。2回目につなげられないと意味がありません。
逆に2回目の利用があれば、3回目、4回目はスムーズに推移します。
では、どうやってリピーターを作ればいいのか?
それは商品の品質を上げて、価格以上の価値を提供することです。価格以上の価値があると感じてもらえれば、リピートにつながります。
例えば、初回無料にする代わりに満足度のアンケートを実施すれば、商品の改善に役立つ情報が受け取れます。
ただ無料にするのではなく、友だちから情報をもらうことも大切です。
友だちへのバックエンド販売
友だちへのバックエンド販売のステップ配信も効果的です。
初回購入までのステップ配信を導入している人は多いものの、購入した友だちに対して、バックエンド販売を行っている人はそう多くありません。
しかしバックエンド販売が仕組み化できていないと、大きな取りこぼしを招くことになります。
バックエンド販売のコツは、フロントエンド商品を集客に特化させること。利益は度外視し、見込み客を集めることが大切です。そこにバックエンド商品を用意しておけば、利益を拡大できます。
例えば、Wi-Fiの利用料金を初月500円に設定(フロントエンド)し、次月以降4,000円に値上げ(バックエンド)するのもバックエンド販売の手法です。
まずは魅力的なフロントエンド商品を作成し、バックエンド販売につなげてみてください。
参加率アップのリマインダ配信
参加率アップには、リマインダ配信が効果的です。
多くの人は、LINE公式アカウントの友だちを獲得することに力を入れます。しかし、獲得した友だちの流出を防ぐ方がもっと大切です。
こまめにフォローしておかないと、セミナーや説明会の告知をしても参加率は上がりません。それどころか、申し込みしたにもかかわらず、当日に参加しない人も増えてしまいます。
だからこそ、リマインダ配信で友だちのモチベーションを保っておく必要があるのです。リマインダ配信を組み込んで、どこで数字が落ちているのか、どこに自動化を入れると効率が上がるのか、考えてみてください。
売れるステップLINE構築をしたい方へ
今回は、LINEで使えるコピーライティングやステップ配信の手法を紹介してきました。
コピーライティングが身につけば、どんなビジネスにも応用できます。少しずつでもいいので、LINEのメッセージに活用してみてください。
そしてLステップでは、ご利用者様に向けて定期的に「売れるステップLINE構築セミナー」を開催しています。
セミナーでは、ワーク形式で一緒にライティングしながら学べます。ご利用者様は無料で参加できますので、お知らせがあった場合はぜひご参加ください。
またLステップを導入してない方でも参加できる、コピーライティング講座もご用意しています。こちらも無料で参加できますので、ぜひLINE公式アカウントの運用にお役立てください。