
LINE公式アカウント(旧LINE@)でチャットボットを活用したいなら「自動応答メッセージ」機能がおすすめです。
その名の通り、友だちからのメッセージに対して自動で応答してくれる機能ですが、どんな特徴があるのか分からない人も多いのではないでしょうか。



このような疑問を抱えていませんか?
そこでこの記事では、LINE公式アカウントのチャットボット機能「自動応答メッセージ」について解説していきます。
目次
自動応答メッセージを使うメリット
自動応答メッセージを利用するメリットをご紹介します。
人件費を抑えられる
自動応答メッセージを利用すると、それだけで対応が完了するものもあります。
実際に人が返信作業をしなくてもよくなるので、その分の人件費が抑えられます。人件費を抑えれば、他のところに経費を回せ、よりビジネスが加速していくでしょう。
配信コストを抑えられる
「応答メッセージ」と「AI応答メッセージ」は配信数としてカウントされません。よって配信コストも抑えられます。
※参照: LINE for Business
メッセージ配信で一斉に案内せずとも、個別に自動応答でメッセージのやり取りが完結できれば、人件費も配信コストも削減しながら満足度の高い対応が可能です。
応答時間をうまく使い分け、配信コストを減らしてみてください。
即時レスポンスができる
忙しい時間帯や営業時間外など、返信がすぐにできない場合もありますよね。
そんな時に自動応答メッセージを設定しておくと、いつでも即時レスポンスができるようになります。
レスポンスが遅いと不信感を抱かせてしまいますので、「人が対応できる時間」「できない時間」によって、応答時間設定を設定してみてください。
LINE公式アカウントのチャットボットは2種類ある
LINE公式アカウント(旧LINE@)のチャットボット機能には「応答メッセージ」「AI応答メッセージ」の2種類があります。それぞれ機能が違うため、特徴を理解しておきましょう。
応答メッセージ
応答メッセージとは、メッセージを受信した時に自動で送信されるメッセージです。
あらかじめキーワードを設定しておき、ユーザーがキーワードを含むメッセージを送信した時に、どのような「内容」を返信するか設定できる機能です。
このように、「営業時間」というキーワードに対して、メッセージの内容を自動で返信してくれます。
AI応答メッセージ(シンプルQ&A)
AI応答メッセージ(シンプルQ&A)は、メッセージを受信した時に、AIが内容を読み取って、適切なメッセージで返信してくれる機能です。
応答メッセージのように「キーワード」を設定する必要はありません。
このように「ありがとうございます」というメッセージを判別して、適切なメッセージを自動で返信してくれます。
応答メッセージとAI応答メッセージどちらを使うべき?
応答メッセージとAI応答メッセージは併用して使うことができません。どちらか一方を設定して機能させる必要があります。では、どちらを使うべきなのでしょうか?
応答メッセージ
友だちに対してフォローを行わない場合は、応答メッセージがおすすめです。営業時間やキャンペーンなど、定型文での回答をする場合に役立ちます。
また友だち数の多いLINE公式アカウントでは、一人一人に対応することが難しいため、応答メッセージを設定することが多いです。
AI応答メッセージ
友だちに対してチャットサポートを行っている場合は、AI応答メッセージがおすすめです。問い合わせや質問に対して、個別で対応が必要な時に設定しましょう。主に友だち数の少ない小規模なアカウントは、AIに対応を任せておくと便利です
基本的には、fa-arrow-circle-right個別返信ができない場合は「応答メッセージ」、fa-arrow-circle-right個別返信したい場合は「AI応答メッセージ」を設定しておくといいでしょう。
個人のラインでは自動返信はできない
ちなみに、個人のLINEアプリでは自動返信の設定はできません。LINE公式アカウントでのみ使える機能ですので、注意してください。
LINE公式アカウントで自動応答メッセージを設定する方法
応答メッセージとAI応答メッセージを使うには「応答モード」の設定が必要となります。
応答モードには「Bot」と「チャット」の2種類があります。
応答メッセージの場合はfa-arrow-circle-right「Bot」、AI応答メッセージの場合はfa-arrow-circle-right「チャット」を選択して、設定を進めていきます。まずは「応答モード」で設定の確認をしましょう。
それでは、自動応答メッセージの作り方や設定方法を紹介します。
「応答モード」の設定方法
まずは応答モードの設定方法から解説します。
アプリ版
■ ホームの「設定」をクリック。
■「応答」をクリック。
■「応答モード」をクリック。
fa-arrow-down
▶「Bot」を選択した場合
「応答メッセージ」と「Webhook」が利用可能になります。「応答メッセージ」では自動応答ができます。
※「Webhook」はMessaging APIの設定後に利用可能となります。
▶「チャット」を選択した場合
「チャット」と「応答メッセージ」と「スマートチャット」が利用可能になります。
※「スマートチャット」とは「AI応答メッセージ」のことです。詳細は後述します。
Web版
■ LINE公式アカウントにログイン
■ 対象アカウントを選択
■ ホームの「設定」をクリック。
■「応答設定」をクリック。
■「応答モード」で選択する
「チャット」を選択した場合、応答時間は詳細設定で設定ができます(アプリでも設定可能)。緑のバーが手動対応時間で、その間は自動応答は稼働しません。
応答時間内は手動で返信し、時間外は応答メッセージで設定した内容を自動返信できます。
「応答メッセージ」の設定方法
「応答メッセージ」で自動応答の内容を設定する方法を解説します。
アプリ版
■ ホームの「応答メッセージ」をクリック。
■「メッセージを作成」をクリック。
■「+ 追加」をクリック。
■ 設定したい項目を選択
※「テキスト」を選択した場合
■ テキストを入力して「次へ」
<プレビュー>
■ 必要項目を記入して「保存」
- タイトル(公開されない設定用のタイトル)
- ステータス(オンにすると自動応答が稼働する)
- スケジュール(自動応答の有効時間設定)
- キーワード(キーワードと一致する場合にメッセージ送信される)
Web版
■「応答メッセージ」の「作成」をクリック。
■ 必要項目を記入して「変更を保存」
- タイトル
- ステータス
- スケジュール
- キーワード
- テキスト
「AI応答メッセージ」の設定方法
「AI応答メッセージ(シンプルQ&A)」とは「スマートチャット」のことです。「応答モード」で“チャット”を選択した際に利用可能になります。
「AI応答メッセージ」は受信したメッセージに対し、AIがタイプを判断して自動返信してくれる機能です。事前のキーワード設定が不要なのが特徴です。
アプリ版から設定する方法
Web版から設定する方法
■ 自分のビジネスのカテゴリーを選択して「保存」【アプリ版・Web版共通】
■ タイプ別になったメッセージを変更※最初はテンプレートが適用されています。
自動応答を効率化するならLステップがおすすめ
自動応答をさらに効率化したいなら、Lステップの活用がおすすめです。
Lステップとは、LINE公式アカウントの機能を拡張したツールです。LINE公式アカウントにはない機能が充実しており、友だちに効率良くアプローチできます。
LINE公式アカウントの応答メッセージは、チャットモードを「Bot」に切り替える必要があり、設定中は個別トークができません。
一方Lステップなら、fa-arrow-circle-right自動応答と個別トークを同時に作動できます。
設定したキーワードの返信は自動応答に任せ、それ以外の返信は個別トークで対応できるのがメリット。特に、お客様対応の多いLINE公式アカウントを運用している人におすすめです。
切り替え作業がなくなるので、時間コストの削減に役立つでしょう。
まとめ
LINE公式アカウントの自動応答メッセージを活用すれば、友だち対応の時間コストを削減できます。
「応答メッセージ」と「AI応答メッセージ」を使い分けて、友だちと良好な関係を作っていきましょう。