メルマガの配信で重要なのが「開封率」です。どんなに魅力的なメッセージを作成しても、読んでもらえなければ意味がありません。
- 開封率の平均は?
- メールマガジンの開封率を上げたい
- メルマガ以外のおすすめツールは?
このような疑問や悩みを持った人も多いのではないでしょうか。
この記事ではメルマガの開封率を上げるコツを紹介します。メルマガの数値を改善したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
メルマガの開封率とは
メルマガの開封率とは、
です。
メルマガは開封されない限り、メール内の情報の確認やリンクのクリックができません。開封してもらえなければ意味がないため、開封率はメルマガ配信において重要な指標といえます。
メルマガの開封率の計算方法
メルマガの開封率の計算方法は、以下の通りです。
という計算式で算出します。
例えば、メール到達数が500件で開封数が50件なら
となり開封率は10%になります。
メルマガの開封率は10~30%
メルマガの開封率は10〜30%です。※当社調べ
開封率はメッセージ内の画像が読み込まれたかどうか、リンクがクリックされたかどうかなど、さまざまな要素で決められます。
仮に画像が読み込まれずにメルマガを開いた場合、未開封と判断されることも。メルマガの開封率は、あくまで目安として考えておいた方がいいでしょう。
メールマガジンはKPIの設定が必要
メルマガ配信を成功させるにはKPIの設定が必要です。
KPIとは「Key Performance Indicator」の略で、「重要業績評価指標」と呼ばれています。
目標に対する業務が適切に行われているか、定量的に観測する指標です。
メルマガにおけるKPIの設定には、以下のようなものがあります。
- CV率
- クリック率
- 到達率
- 開封率
例えば、「開封率を50%にする」という目標を立てるとします。その上で、どのような行動を取れば目標を達成できるのか計算していく形です。
仮に現時点で開封率が10%であれば「タイトルを変更する」「配信時間を見直す」などの施策が考えられます。
ぜひKPIを設定して、目標達成の施策を打ち出してみてください。
メルマガの開封率を上げる6つのコツ
それでは、メルマガの到達率を上げるコツをまとめて紹介します。
- 魅力的なタイトルをつける
- 読まれやすい曜日・日時に配信をする
- 定期的にリストを見直す
- 閲覧するデバイスを想定した配信をする
- ABテストをする
- 到達率にも着目する
それぞれについて、詳しく解説していきます。
①魅力的なタイトルをつける
メルマガのタイトルは、読者がメルマガを開くかどうか判断する材料です。そのため「開いて読んでみたい」と思える、魅力的なタイトルをつける必要があります。
メルマガのタイトルは「4Uの原則」に沿って作成するのがおすすめです。
- Useful(有益性)
- Urgent(緊急性)
- Ultra specific(具体性)
- Unique(独自性)
これらの要素を入れると、読者も興味を持ちやすくなるでしょう。
- 【無料相談】読者さま限定で相談会を実施します
- 【残り1週間】入会金0円キャンペーン実施中
- 一流マーケター3人に聞く!成約率を上げるポイントとは?
- 受注率が20%アップした5つのコツ
このように要素を複数組み合わせて、読者を惹きつけるタイトルを作成してみてください。
②読まれやすい曜日・日時に配信する
メルマガは、曜日や日時によって読まれやすさが変わります。年齢や性別などによってもメルマガをチェックするタイミングが違うため、配信には気を配りましょう。
- ビジネスマン:出社前の7〜8時
- 主婦:家事や育児が落ち着いた11〜15時
- 学生:帰宅後の21時〜0時
- シニア:活発に活動する6〜11時
またメルマガに適した曜日は、平日だといわれています。土日は家族や友達と過ごす人が多く、メルマガをチェックしづらいからです。
ぜひ読者の属性を見極めて、配信日や時間帯を決めてみてください。
③定期的にリストを見直す
どんなに魅力的なメルマガを作成しても、興味のない人に配信すると読んでもらえません。
例えば、主婦層にビジネス系の配信をしても、興味を持ってもらえない可能性があります。
そもそも届いていないアドレスや重複しているアドレスなどもあるため、リストの整理も大切です。不要なアドレスを削除することで、メールの到達率が明確になるだけでなく、スパムメールと間違われるリスクも減ります。
ぜひ定期的にリストを見直して、クリーンな状態でメルマガを配信してみてください。
④閲覧するデバイスを想定した配信
読者がメルマガを読むデバイスを予想しながら、コンテンツを作成しましょう。
最近はスマホでメルマガを読む人が増えています。パソコン向けに改行していたり、画像サイズが大きすぎたりすると、読みづらさを感じて次回のメルマガの開封率に影響するかもしれません。
もちろんパソコンでメルマガをみる人もいるので、読者がどのようなデバイスでみているのか考える必要があります。
⑤ABテストをする
ABテストを実施すると開封率アップにつながります。
ABテストとは、一部を変更したAパターンとBパターンを作成し、どちらの方がより成果が出るかテストするものです。
例えば、タイトルの文言を2パターン作成し、どちらの開封率が高かったかを測定します。
そして次回のメルマガで、効果のあったパターンの要素を取り入れれば、開封率アップにつながるはずです。
ABテストは何度も繰り返すことで、より成果を上げられます。タイトルだけでなく、本文や画像などもテストして、開封率アップに努めてみてください。
⑥到達率にも着目する
開封率と同じくらい大切なのが「到達率」です。到達率とは、配信したメルマガのうち、相手のメールサーバーに受け入れられた割合を示すものです。
そもそもメルマガが読者に届いていない場合、開封率すら測定できません。
近年は時代の変化により、LINE公式アカウントなどのSNSから情報を受け取るユーザーも増えてきました。
「そもそもメールツールを開かない」「捨てアドで登録している」などの原因も考えらえます。
開封率を上げるには、メルマガが届きやすい環境を整備する必要があるかもしれません。
LINE公式アカウントの活用もおすすめ
LINE公式アカウントとは、コミュニケーションアプリ「LINE」を活用し、企業や店舗がユーザーとやり取りできるサービスです。企業向けのビジネスアカウントを開設し、友だち追加してくれたユーザーに対して情報発信ができます。
LINE公式アカウントはユーザーへの発信がしやすく、多くのメリットがあります。
そこでなぜLINE公式アカウントの活用がおすすめか解説していきます。
面倒な入力が不要
LINE公式アカウントは、面倒な入力が必要なく簡単に友だち追加できます。
- 友だち追加ボタンやURLをクリック
- 専用のQRコードを読み取り
タップするだけで友だちになれるため、リストが非常に取りやすくなります。メールアドレスや個人情報などを入力する必要もないため、登録前の離脱を予防できるのもポイントです。
開封率が高い
LINE公式アカウントの開封率は60%です。※当社調べ
非常に開封率が高く、メッセージを読んでもらいやすいのがメリット。開封率が高い理由は、多くの人が日常的にLINEアプリを使用しているからです。家族や友人からの連絡をチェックする場面も多く、その時にLINE公式アカウントからの配信も見てもらえます。
開封率にこだわるなら、LINE公式アカウントの活用も検討してみてください。
多くの人がLINEを利用している
LINEの国内月間利用者数は9,700万人(2024年3月末時点)以上。日本人口の約8割以上がLINEを利用しています。
メインの連絡手段として、老若男女問わず利用されているのが特徴です。LINEは使い勝手がよく、開封してもらいやすいツールといえます。
プッシュ通知で気づいてもらいやすい
LINEアプリを利用していると、スマホ画面にプッシュ通知が届きます。友だちだけでなく、LINE公式アカウントからの配信も表示されるため、気づいてもらいやすいのがメリット。
プッシュ通知は、通知オフやブロックしない限り、スマホ画面に表示されます。いちいちアプリを開いたりフォルダを確認したりする必要がないため、必然的に開封率も高くなります。
リスト獲得率が高い
LINE公式アカウントは、リスト獲得率の高さが魅力です。
多くの人が使っているアプリで、なおかつ友だち追加しやすいため、リスト獲得に効果的です。
当社が独自に調査したアンケートでは、LINE公式アカウントの登録に抵抗が「かなりある」と回答したのはわずか2.3%。一方で59.7%の人は、抵抗が「まったくない」「あまりない」と回答しています。
友だち追加へのハードルは低く、リスト獲得の助けになってくれるでしょう。
Lステップでさらに開封率をアップしよう
ここまでLINE公式アカウントの活用で、開封率アップが狙えるとお話ししてきました。
そしてLINE公式アカウントの開封率をさらに上げたいなら、Lステップの活用がおすすめです。
Lステップとは、LINE公式アカウントの機能を拡張したマーケティングツール。LINE公式アカウントよりも細やかなマーケティングができ、開封率アップの施策が打ち出せます。
そこで開封率アップが狙える、Lステップの機能をいくつか紹介します。
特定の友だちにメッセージ配信できるセグメント配信
セグメント配信とは、友だちの属性や行動を分けて、興味のある人だけにメッセージ配信ができる機能です。
興味のある人にだけ配信が行えるため、開封率アップに効果的です。
LINE公式アカウントにもセグメント配信があり、絞り込めるのは「みなし属性」と「オーディエンス」の2つです。
みなし属性では、性別や年代、居住地などを絞り込め、オーディエンスではメッセージをクリックした人やメッセージ内リンクをクリックした人、特定のタグがついている人などを絞り込めます。
しかしみなし属性では対象となる友だちが100人以上、オーディエンスも2つのタイプを除き対象となる友だちが50人以上必要です。
※オーディエンスの詳しい分類対象はこちら
基本的に、みなし属性とオーディエンスは組み合わせて使う場面が多いため、必然的に対象となる友だちが100人以上必要となります。そのため友だちが少ない段階では、興味のある人に配信が行えません。
一方Lステップのセグメント配信は、LINE公式アカウントよりも細かく、友だち1人からでも属性を絞り込んで配信できます。
例えば友だち50人未満のアカウントでも、アンケートに回答してくれた3人だけに「アンケート回答者に特別なクーポンをプレゼントします」という配信も可能。すると「自分のことだ」と反応してもらいやすく、開封率アップにつながるはずです。
適切なタイミングでのシナリオ配信
シナリオ配信とは、登録しておいた複数のメッセージを、指定したタイミングで順番に自動配信してくれる機能です。
LINE公式アカウントにも、メッセージを順番に配信してくれるステップ配信があります。しかしステップ配信の最短スタートは「1日後」からなので、すぐに配信を始められません。分岐条件も「みなし属性」で、細かい配信には心許ない部分があります。
一方Lステップのシナリオ配信は、当日からシナリオを開始できるのが強みです。さらに友だちの条件(セグメント)に合わせて、配信内容を自由に分岐することもできます。
そしてシナリオ配信は「時刻で指定」「経過時間で指定」から選択可能。例えば、「時刻で指定」なら1通目は14時、2通目は18時といったような設定ができます。
その他にも、シナリオ配信の中でアンケートを実施。「Aの商品に興味がある」と回答した人は、Aシナリオに変更するという分岐も可能です。
友だちの興味に合わせて配信を変えられるため、開封してくれる確率も上がります。
代替テキストで訴求する
メッセージで画像を送信する場合、代替テキストを活用してみてはいかがでしょうか。
代替テキストとは通知メッセージのことです。メールでいうところのタイトルで、LINE公式アカウントの場合、メッセージの冒頭やカードタイプメッセージのタイトルがそのまま表示されます。
一方Lステップの代替テキストを活用すると、好きな文言を設定して表示できます。
訴求次第では開封率アップにつながるため、ぱっと見で内容が伝わる文章やコピーを考えてみてください。
このようにLステップは、開封率アップのさまざま施策が打ち出せるのが魅力です。