昨今、MEO対策をLINEで自動化し、効率よく口コミと高評価を集めている事業者が増えているのをご存知でしょうか?
- Googleマップの口コミ数が全然増えない...
- 評価が上がらない...
- 悪い口コミを書かれて困っている...
このような悩みを持つ方は必見です。多数の成果が出ている再現性の高い手法ですので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
MEO対策とは
MEOはMap Engine Optimizationの略語で「マップエンジン最適化」を意味する言葉です。
MEO対策とは
を指します。
例えば「地名+カフェ」で検索すると、次のように地図+店舗情報がリストで表示されます。
リストの表示順位を上げるための施策=MEO対策です。
MEO対策はGoogleマップだけでいい?
地図アプリはGoogleマップ以外にもあるので、「MEO対策はGoogleマップだけ行えばいいの?」と疑問を持たれる方もいるでしょう。
結論、まずはGoogleマップだけでOKです。なぜなら、Googleマップの利用者数が圧倒的に多いからです。
弊社が全国の男女1,000人を対象に行った「地図アプリに関する調査2024」の結果をみると、93.7%がGoogleマップを利用していることがわかります。
その他の地図アプリの対策もできるに越したことはありませんが、Googleマップ優先で問題ありません。
MEOとSEOの違い
SEOはSearch Engine Optimizationの略語で「検索エンジン最適化」を意味する言葉です。
SEO対策とは、キーワードでWeb検索した時の結果で、自社のウェブサイトや記事が上位に表示されるようさまざまな対策を行うことを指します。
MEOは地図検索、SEOはWeb検索の表示順位を上げるための対策です。
MEO対策をする目的は「集客力の向上」
MEO対策をする主な目的は、集客力の向上です。
検索時に上位表示されればユーザーに見てもらえる回数が増え、来店の候補に挙がる可能性も高まるからです。
- 地図アプリって経路を確認する時に使うのでは?
- お店や病院などを調べる人ってそんなにいるの
と思われるかもしれませんが、地図アプリでお店や病院などを検索する人は多くいます。
弊社が行った調査結果をみると、61.4%が地図アプリ検索でお店や病院などを探していることがわかります。
また、以前は例えば「地名+カフェ」でWeb検索をすると、「〇〇エリアでおすすめのカフェ10選」のようなまとめ記事が先に表示され、その後に地図情報が表示されていましたが、最近は地図の方が先に表示される仕様になっています。
つまりMEOは、Web検索対策にもなるわけです。
その他、記事やSNSで店を調べた後に、Googleマップで店の場所や雰囲気、口コミをみて判断する人もいるので、マップにある情報が最終的な決め手にもなる場合もあります。
これらの理由から、MEO対策は集客力の向上につながる取り組みと言えます。
MEOのランキングが決まる仕組み3つ
地図検索の表示順位はどのように決まるのか、仕組みはGoogleが「Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法」で公表しています。
ランキングが決まる仕組みは、具体的には次の3つです。
- 関連性
- 距離
- 視認性の高さ
ひとつずつ詳しく解説します。
1.関連性
関連性とは、検索キーワードとGoogleビジネスプロフィール情報※の合致度合いを指します。※お店や施設の詳細ページのこと。
例)弊社のGoogleビジネスプロフィール
例えば「フィットネスジム」と検索した人には、自分がいる周辺でビジネスプロフィールにフィットネスジムというキーワードと、フィットネスジムに関連するキーワード(例:パーソナルジムやスポーツジム)が含まれる施設が表示される仕組みです。
なお、店舗名や紹介文など運営側で入力できる部分だけでなく、ユーザーからの口コミで書かれたキーワードも関連性の要素に含まれます。
2.距離
距離は、検索エリアや現在地からの近さも表示順位に影響することを意味しています。
「東京駅 カフェ」で調べれば東京駅周辺のカフェが表示され、「カフェ」だけで調べれば現在地周辺のカフェが表示される仕組みです。
3.視認性の高さ
視認性の高さとは、どのくらい知られているかを意味するもので、「知名度の高さ」と言い換えた方がわかりやすいかもしれません。
広く知られているお店、例えば「スターバックス」は、新規出店したばかりでもGoogleマップで上位表示しやすいのは、視認性の高さが影響していると考えられます。
基本的なMEO対策8選
次に、基本的なMEO対策は以下の8つです。
- Googleビジネスプロフィールに登録する
- 最新情報を投稿する
- 写真や情報を追加する
- 特別営業時間を追加する
- 口コミの獲得と返信をする
- 自社サイトのSEO対策を行う
- サイテーションを獲得する
- SNSを運用する
ひとつずつ解説します。
Googleビジネスプロフィールに登録する
GoogleマップでMEO対策を行うには、「Googleビジネスプロフィール」への登録(無料)が必要です。
Googleビジネスプロフィールは以下より登録できます。
店舗名や住所の入力など登録作業は簡単にできますので、登録がまだの方はさっそく登録してみましょう。
説明文などに記載したキーワードが、ユーザーが検索した時の関連性となるため、しっかり情報を盛り込むことをおすすめします。
最新情報を投稿する
Googleビジネスプロフィールには、写真や動画と1,500文字までのテキストを、最新情報として投稿できる機能があります。
投稿に記載したキーワードも、ユーザーが検索した時の関連性の対象となるため、関連キーワードを盛り込んだ定期的な投稿は、有効なMEO対策のひとつです。
実店舗がある場合は、地名や最寄りの駅名を入れるのも効果的ですのでご参考まで。
写真や情報を追加する
写真の数や情報量も、上位表示に影響する重要な要素とされています。
また、ユーザーは地図アプリに「写真(内観、外観、メニューなど)」の充実を求めていることがわかっています。
※自社調べ「地図アプリに関する調査2024」
季節ごとにメニューや商品が変わる店舗では最新メニューの写真を載せたり、入口がわかりづらい建物の場合は入口の写真を載せたりするのもおすすめです。
写真は多いに越したことはありませんが、事業内容と関係のない写真が多いと、関連性が薄れてしまう恐れがあるため注意が必要です。ユーザー目線になり、掲載されていると嬉しいと思われる写真を選ぶようにしてください。
その他、駐車場の有無(場所や台数)やお支払い情報(クレジットカードや電子マネーの利用可否)を掲載してほしいと回答した人が半数程度います。
地図アプリで見つけて気になったけれど、情報が少ないために来店を見送る人は少なくありません。不安や懸念を取り除くために、写真や情報を充実させましょう。
特別営業時間を追加する
特別営業時間とは、祝日営業のことです。Googleビジネスプロフィールでは次のように、各祝日の営業時間を設定できるようになっています。
ホームページやInstagramでは毎月の営業カレンダーを更新しているけれど、Googleマップの特別営業時間は更新していないケースが散見されます。
Googleマップで営業時間を調べる人は意外と多く、「定休日や営業時間が誤っているところが多いから、きちんと更新してほしい」という声は非常に多いです。
Googleは特別営業時間を含む情報の定期的な更新を推奨しており、営業時間の情報を正確に保つことは、表示順位を上げるために必要な要素としています。
特別営業時間を設定しておらずユーザーが来店してしまうと、悪い口コミを投稿されてしまう可能性も高まりますので、確実に登録しましょう。
口コミの獲得と返信をする
Googleは、良い口コミが表示順位に影響を与えると明言しています。
「Google でのクチコミ数とスコアも、ローカル検索結果のランキングに影響します。クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ランキングが高くなります」
※引用:Googleビジネスプロフィール ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法」
また、投稿された口コミへの返信についても言及されています。
「ビジネスに関してユーザーが投稿したクチコミに返信しましょう。クチコミに返信することで、ユーザーの存在やその意見を尊重していることもアピールできます」
良い口コミの獲得および返信は、表示順位を上げる重要な要素と考えて問題ありません。
また、実際口コミや評価が与える影響は大きく、多くの人が地図アプリに登録されている口コミや評価を、お店選びの参考にすると回答しています。
良い口コミを集めるための施策は次の章でご紹介していますので、参考にしてみてください。
自社サイトのSEO対策を行う
MEOはSEOの影響も受けるので、自社サイトで記事投稿をしている場合は、SEO対策を強化するのもおすすめです。
「ビジネスについてのウェブ上の情報(リンク、記事、店舗一覧など)も視認性の高さに影響します。ウェブ検索結果での掲載順位も考慮に入れられるため、検索エンジン最適化(SEO)の手法も適用できます」
※引用:Googleビジネスプロフィール ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法」
その他、自社サイトのアクセス情報のところに、Googleマップを埋め込むのもMEO対策として効果的です。
サイテーションを獲得する
サイテーションとは、Web上で自社ビジネスの情報が引用されることを意味する言葉です。
Web上で自社ビジネスの情報が多数引用されると、視認性が高い(知名度が高い)と判断され、上位表示につながると考えられています。
サイテーションは、SNSの開設(Instagram、Xなど)や、その他の地図アプリへの登録(Yahoo!MAP、Appleマップなど)によって獲得できます。
各媒体に店舗名や住所、電話番号などの情報を載せておけばOKです。
SNSを運用する
SNSを運用しWeb上で自社ビジネスの情報が引用されれば、サイテーションの獲得につながります。
注目を集められればSNS以外、個人ブログやWebメディアなどに取り上げられ、より多くのサイテーションを獲得し、視認性を高められます。
弊社が行った「SNSとメールの利用実態調査」の結果をみると、YouTube、X、Instagramの利用者数が多いのでご参考まで。
LINEでMEO対策(口コミ集め)を自動化する方法
営業時間や定休日の更新、写真の追加、SNS運用など、MEO対策の多くは運営側で対応可能です。一方運営側でコントロールが難しいのが「口コミ集め」です。
Googleは「クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ランキングが高くなります」と明言していますし、来店判断の決め手ともなるため、良い口コミはいくらでもほしいところ。
どうすれば良い口コミを獲得できるのか?おすすめはLINEを使う方法です。
ビジネス用のLINEである「LINE公式アカウント」および、専用のマーケティングツール「Lステップ」を使うことにより、良い口コミ獲得の自動化ができます。
来店・来院されたお客様にLINEでメッセージを送り、評価を依頼するという至ってシンプルな手法で、良い口コミを自動で集めているお店や病院、販売店が増えています。
なぜ良い口コミを自動で集められるのか?ポイントは2つあります。
- ひとつは、来店・来院されたお客様に自動でメッセージを送るよう設定ができるので、口コミに関するメッセージの送り忘れがないこと。
- もうひとつは、Googleマップに評価を書いていただく前に、まずLINE上で評価を確認し、点数に応じてその後の対応を変えられるからです。
例えば、評価が5点満点の人にはGoogleマップへのレビュー投稿を依頼し、4点以下の人にはGoogleマップへのレビュー投稿を依頼せず、意見を吸い上げてサービス改善につなげたり、クレームには個別対応をしたりする仕組みを構築できます。
例)評価が5点だった場合
例)評価が4点以下だった場合
お客様にとってマイナスがあっても、口コミ投稿されてしまう前に先手で適切な対応ができれば、悪い口コミの発生は防げます。
良い口コミは頼まなければ書いてもらえず、悪い口コミは頼まなくても書いてもらえるものなので、コントロールは欠かせません。
自店舗の良い口コミを増やしたいなら「Lステップ」の利用がおすすめです。
LINEでMEO対策を自動化している事例
LINE(Lステップ)を使い、MEO対策を自動化している事例を2つご紹介します。
【飲食店】4ヶ月で162件の口コミを獲得、評価を2.3から4.3まで回復
ひとつめは、広島県にある米粉ドーナツ店の事例です。
2023年3月のオープンから1週間で1,000人もの集客に成功するも、オペレーションが行き届かず、悪い口コミが多数投稿されてしまい、総合評価が2.3になってしまいました。
そこでLINEによる口コミ対策を行います。具体的には、来店・購入いただいたお客様にLINEをご案内し、登録から1時間後に評価依頼のメッセージが届くように設定しています。
前章でご紹介した通り、評価が良い場合はGoogleマップへの口コミ投稿に促し、評価が普通以下の場合はLINEで改善点を吸い上げる仕組みです。
結果、4ヶ月で162件の口コミを獲得し、評価は2.3から4.3まで回復しました。本記事執筆時点(2024年5月)では、口コミは294件、評価は4.4まで伸びています。
【内科クリニック】オープン2ヶ月で69件の口コミを獲得、評価は4.9点
続いては、東京都にある内科クリニックの事例です。
2023年12月のオープン当初から、LINEの口コミ対策を取り入れています。来院から2週間後に自動でメッセージが送られて、評価を回答していただく仕組みです。
結果、オープン2ヶ月で口コミ数は69件、評価は4.9点です。短期間で69件も口コミを集められる内科はそうありません。LINEでの評価依頼が口コミ獲得に大きく影響しています。
まとめ
今回はLINEを使い、MEO対策(口コミ集め)を自動化する方法について解説しました。
再現性が高く、多くの店舗やクリニックで成果が出ている手法ですので、興味がある方はぜひLINEによるMEO対策を検討してみてください。