
職種ごとに異なる採用活動を一元管理し、効率化を図りたいと考える企業が増えています。
四国エリアで店舗展開するマック調剤薬局様は、LINE公式アカウントとLステップを活用し、複数職種の採用活動の一元管理に成功しました。
「誰に・どんな情報を届けるか」を緻密に設計し、就活生との接点を240%増やして、採用成果にもつながっています。
今回は、構築を担当されたLステップ認定コンサルタントの西島さんに、その取り組みについて伺いました。

【西島 翔希】
Re.MEDIA株式会社代表 / Lステップ認定コンサルタント
薬学部在学中に起業し、医療・ヘルスケア領域に特化したLINE運用支援を展開。
薬剤師資格を活かし、Lステップを使った医療系人材の採用支援、業務効率化や関係構築の仕組みづくりを手がける。医療現場の課題や文脈に寄り添った設計を得意としている。
目次
複数職種の採用を、ひとつのLINEで一元管理へ
――さっそくですが、今回ご紹介いただく事例アカウントについて教えてください。

西島さん
愛媛県西条市に本社を構え、四国地方でドラッグストアや調剤薬局を展開している、株式会社大屋様の事例です。
今回、私はマック調剤薬局様・ドラッグストアmac様の採用アカウント構築を担当させていただきました。

新卒の薬剤師や総合職(店舗運営スタッフ)に加え、中途採用の薬剤師にも対応できるよう設計しています。
―――西島さんが構築に入る前から、マック調剤薬局様はLINE公式アカウントやLステップの運用をされていましたか?

西島さん
薬剤師採用については、すでにLINE公式アカウントを活用されていました。
一方、店舗運営スタッフの採用については、採用担当者様が個人のLINEでやり取りをされていたそうです。
ただ、いずれも反応が乏しく、コミュニケーションに課題を感じておられたと伺っています。
―――Lステップの導入時期はいつ頃でしょうか?

西島さん
2024年3月からです。
―――マック調剤薬局様がLステップを導入するきっかけや、西島さんが構築に携わることになった経緯をお聞かせください。

西島さん
もともと動画制作のご依頼をいただいており、そのつながりからLステップについて説明する機会をいただきました。
その際、他社の採用アカウント構築事例に興味を持っていただき、導入の検討へと進みました。
当初は、新卒薬剤師採用アカウントの構築を予定していましたが、担当者様のご意向で多職種対応へと広げています。
新卒・中途の薬剤師に加え、新卒の総合職の採用まで、一括で管理できる仕組みを整えました。
―――複数職種の採用活動を、ひとつのLINEで管理していくのは難易度の高い取り組みかと思います。マック調剤薬局様が感じていた課題やご要望について、お聞かせいただけますか?

西島さん
Lステップ導入前、薬剤師採用活動の中でLINE公式アカウントを活用して情報発信を行っていました。
しかし、思うような効果が得られず、特にインターンシップ案内への反応が薄い点に課題を感じられていたようです。
実際に担当者様が画像や動画配信を試みてもリアクションはほとんどなく、情報伝達の難しさを痛感されていました。
また、就活生ごとの興味関心やエントリー状況を一元管理する手段がなく、情報管理面での課題も大きかったと伺っています。
届けたい人へ、必要な情報を。リッチメニュー切り替えと個別セグメント配信の実践
―――課題に対して、どのようなご提案をされましたか?

西島さん
まず、就活生の情報を一括で管理できる仕組みをご提案しました。
回答フォームを活用し、基本情報を収集して、Lステップ上で管理する仕組みを整えています。
必要に応じてCSV形式でデータを出力し、自社のデータベースと突合させることも可能にしました。
現場からは「学生情報の取りまとめがラクになった」「使いやすい」と好評です。
あわせて、アンケートで取得した属性情報をもとに、リッチメニューを切り替える設計も取り入れています。

たとえば「薬学生ですか?」という質問に「はい」と回答すると、薬剤師採用専用のメニューが表示され、他職種向けの情報は非表示となります。

【新卒薬剤師採用向けメニュー】

【総合職採用向けメニュー】

【中途採用向けメニュー】

構造はシンプルですが、自分に関係のある情報だけが表示されるため、就活生にとってもわかりやすく、次のアクションにつながりやすい設計です。
さらに、集めた情報を活用し、地域や属性ごとにセグメント配信を実施しています。
インターンシップの申込みには、エントリーフォームとリマインダ配信を組み合わせ申込み導線を整備しました。
自動化により、案内業務の負担も大幅に軽減されています。
―――セグメント配信は、どのような切り口で実施されていますか?

西島さん
セグメントごとに一斉配信するのではなく、アンケートで取得したタグ情報をもとに、個別チャットでのアプローチを重視しています。
特に四国エリアは、もともとの学生数が少なく、採用活動の最難関エリアです。
そのため「いかにUターン層を掘り起こせるか」が鍵になります。
たとえば「就職希望エリア:愛媛県」と回答があった場合は、その情報を人事担当の方に共有し、「この方には個別に声をかけてください」と依頼しています。
個別の声がけからZoomでの面談を実施し、見学につなげる流れを積み重ねていますね。
四国出身者以外についても、自己分析サポートの案内や、就活に役立つセミナー情報などを定期的に配信して、幅広くフォローしています。


このように、個別アプローチと、定期配信を使い分けながら、就活生とのつながりを育んでいます。
学生との接点240%増。Lステップ導入が採用成果へ直結
―――構築の成果をお聞かせください。

西島さん
これまで部署ごとにバラバラだった採用活動が、「Lステップを使えばいいよね」という共通認識が社内に浸透し、業務改善につながっています。
特に効果が顕著に現れたのが薬学生の採用で、学生との接点数が前年の2.4倍増、つまり240%増と大きく伸びました。
四国エリアの企業という地域性を踏まえると、この数字は非常に大きなインパクトだと感じています。
導入2年目からは、上位プランであるプロプランを活用中で、こうした成果もプロプランを導入できたからこそ実現できたと感じています。
さらに成果につながった背景には、マック調剤薬局様によるWebイベントの取り組みもあります。
以前は集客に苦戦されていたものの、LINEを活用した案内を始めてからは申込者ゼロの回がなくなり、安定した母集団形成につながりました。
―――プロプランに移行された背景には、どんな狙いがあったのでしょうか?

西島さん
戦略的な採用活動を進めるうえで、「どこに予算をかけるべきか」を見極めるには、流入経路を把握する仕組みが欠かせません。
プロプランの導入は、費用対効果を「見える化」できる点が、大きな決め手となりました。
実際に流入経路が可視化されたことで、イベント広報の段階から、反応を見ながら事前にしっかりとアプローチを行えるようになっています。
特に予算を投じる大型イベントでは、10日間のシナリオ配信を組むといった、計画的な集客施策も実現できるようになりました。
【1日後配信】

【10日後配信】

また、採用担当者全員が「スマホからリアルタイムで返信できる体制を整えたかった」というのもアップグレードに踏み切った理由のひとつです。
車移動の多い地域性も考慮して、PCを開かずに対応できることは、現場にとって大きな助けになっていると伺いました。
―――スマホから返信できる体制の構築は、車移動が多い地域ならではの工夫ですね。

西島さん
それに加えて、プロプランで使える「Lフレックス」機能も取り入れました。
従来は「画像をタップ→回答フォームが開く→入力して送信」という操作が必要でしたが、こうした一連の流れを少し手間に感じていたんです。
もう少しシンプルな導線にできれば、エントリーのハードルも下がるのではないかと考えていました。
Lフレックスでは、画像をタップするとそのまま日程選択などができ、より直感的な動線を組めるようになったため、大変助かっています。

―――本アカウントは現在も運用支援に入られているのでしょうか。

西島さん
そうですね。特に新卒薬剤師採用においては、運用代行に近いかたちで関わっています。
細かな流入経路の設計から、インターン出席登録の動線構築、次回インターンシップへの予約動線の構築など、一貫してサポートしています。
Webイベントと連携した効果的な採用活動
―――Webイベントと連動した施策には、どのような工夫や特徴がありますか?

西島さん
就活イベントは、大手求人サイト主催のものが一般的ですが、近年は自主開催するケースも増えています。
こうした独自企画は、大規模な合同説明会に比べ、費用を抑えつつ効率的な採用につながっているのが特徴です。

イベントでは、就活生をインターンシップや店舗見学へどう誘導するかがポイントになります。
その手段として、就活生に直接かつ手軽にアプローチできるLINEの活用が有効です。
マック調剤薬局様の事例では、イベント中にLINEの友だち登録を促すだけでなく、初回アンケートへの導線にも工夫を加えています。
たとえば、他社ではアンケートに回答後、リッチメニューが使えるようになる仕組みを採用している例もあります。
【他社事例】

ただ、いきなり回答を求めるような設計では、温度感の低い参加者が離脱しやすいのも現場の実感です。
マック調剤薬局様では、まずリッチメニューにアクセスできるようにしておき、インターンシップエントリー後に「事前登録をお願いします」と促す流れをとっています。

就活生の関心度や流入経路に合わせて、柔軟に動線を設計している点がポイントです。
―――リッチメニューの制作も西島さんが担当されているのでしょうか?また、掲載するコンテンツはどのように決めていらっしゃいますか?

西島さん
はい。担当しています。
「インターンシップの申込みフォーム」と「先輩社員紹介」「よくある質問集」は他社事例でも共通する必須コンテンツです。
先輩紹介には出身大学なども載せ、就活生が親近感を持てるようにしています。
さらに、企業の特徴を活かしたクイズや診断を取り入れることもあります。
たとえばマック調剤薬局様は、奨学金制度を設けられているので、そういった制度を遊び感覚で伝えるクイズを取り入れました。


採用の場なのでゲーム性の強い仕掛けは避け、更新がなくても飽きない仕組みとしてクイズや診断を効果的に活用しています。
―――構築にはどれくらいの時間を要しましたか?

西島さん
1ヶ月半ほどです。
―――マック調剤薬局様はLステップを導入して、どのように感じていらっしゃいますか?

西島さん
実際に、次のような感想をいただいています。
Lステップの導入により、薬剤師採用と総合職採用をひとつのLINEアカウントで一元管理できるようになり、業務効率が大幅に向上しています。
さらに、登録経路が把握できることで、効果的な媒体や施策を可視化し、戦略的なインターンシップへの誘導が可能になりました。
導入から1年目は主に就活生情報の管理を中心に進めましたが、2年目からは積極的な学生へのアプローチへとシフトしています。
合同説明会やインターンシップを有効に活用することで、これまでバラバラだった施策が連携し始め、「点」が「線」につながる感覚を実感しています。
薬剤師の視点を活かした、医療×LINEの伴走者
―――ここからは西島さんの経歴や、Lステップ構築をはじめた経緯についてお伺いできればと思います。まずは自己紹介をお願いします。

西島さん
「Re.MEDIA株式会社」にて、医療・ヘルスケア領域に特化したLINE公式アカウントおよびLステップの構築・運用を行っています。

私は薬学部出身で、薬剤師の資格も保有しています。
薬学部在学中には、全国の薬剤師や薬学生向けウェブメディアの会社を立ち上げています。
SNSやYouTubeでの発信に加えて、LINE公式アカウントを活用した集客や、大手ナビサイトの広報支援などにも取り組んでいました。
その頃からLステップを活用しており、そうした経験を活かしてLINE運用の事業へと展開していきました。
ちなみに薬学部を目指したきっかけは、製薬会社のMRという仕事に興味があったからです。
もともと起業志望というわけではありませんでしたが、事業が軌道に乗ってきたタイミングで法人化しました。
―――学生時代に起業された頃からLステップを使っていたとのことですが、最初に知ったきっかけを教えてください。

西島さん
当時お願いしていた動画編集者の方から紹介を受けたのがきっかけです。
その頃すでにYouTubeやInstagram、Xは運用していましたが、LINE公式アカウントはまだ立ち上げていませんでした。
LINE公式アカウントの開設と同時に、Lステップも導入した流れです。
月3万円の「プロプラン」からスタートしたので、学生の私には少し負担に感じる金額でしたが、Lステップがなければ事業自体が育たなかったと感じています。
薬学生向けのLINE公式アカウント運用で特に苦労したのが、複雑な属性管理です。
薬学部は全国に約78校ありますが、それぞれの大学に1年生から6年生までが在籍しているためです。
そのため、タグ機能や回答フォームがなければ運用は難しかったと思います。
初期構築は動画編集の方にお願いしましたが、資金に余裕がなかったため、その後の修正や運用はマニュアルを見ながら手を動かして覚えていきました。
Lステップ認定トレーナーの堤さんのYouTubeを、全て見るくらい参考にして学びました。
―――正規代理店になった経緯を教えていただけますか?

西島さん
法人化のタイミングで、Lステップを軸に事業を展開していくと決めていました。
広告や動画編集などを広く手を伸ばすのではなく、「医療・ヘルスケア領域のLINE活用といえばRe.MEDIA」と認識いただけるよう、専門性を高めたい思いがあったんです。
そのうえで、正規代理店であることは、今後変えられない価値になると感じ加入を決めました。
―――構築のみと運用込みではどちらの方が多いですか?

西島さん
以前は、構築のみを納品するパターンが中心でした。
ただ、運用がはじまると、しっかり活用されている企業さんがいる一方で、Lステップがほとんど使われずに止まってしまうケースも見受けられました。
その差を目の当たりにする中で、構築だけでは不十分で、「何かあればすぐ聞ける」という関係性が必要だと感じるようになったんです。
現在は、サポート内容に応じてプランを分けながら、運用支援にも積極的に関わる形にシフトしています。
―――対応エリアは全国ですか?

西島さん
はい。全国対応しています。
対面での訪問が可能な場合は、できるだけ直接お会いしてお打ち合わせさせていただいています。
―――得意とする業種・業態はありますか?

西島さん
私自身が薬剤師ということもあり、「医療・ヘルスケア業界」が主な領域になります。
現在は採用や人材サービス、派遣・転職といった分野のサポートが中心ですが、今後は歯科医院や治療院など、患者さん向けのLINEにも力を入れていきたいと考えています。
―――医療系の採用支援に関わられていて、他の業界と比べて、何か違いや特徴を感じられることはありますか?

西島さん
医療職種全体にいえることですが、新卒採用はまだ売り手市場です。
一般的にはエントリーシートを書いて、何社も選考を受けるのが当たり前ですが、医療職に関しては「就職先が見つからない」という方は少ないと思います。
そのため、企業側は学生をどう惹きつけるかに必死ですし、魅力が伝わらなければ選ばれない現実があります。
もうひとつの特徴は、学生側も企業側も就職活動の早期化が進んでいる点です。
他業種よりも、1年先を見据えて動いているイメージですね。
そのため、早期に接点を持つ分、関係性を長期間保つ必要があります。
離脱を防ぐには、インターンなどの設計や、再び接点を持つための導線づくりが欠かせません。
説明会からインターンへ、インターンからエントリーへとつなげる仕組みが重要です。
―――これまでの構築件数はどれくらいでしょうか?

西島さん
約30社ほどです。
基本的には私一人で担当していて、デザイン部分のみ外部のデザイナーにお願いしています。
現在はフルオーダーで構築していますが、「フルパッケージまでは必要ないけれど、LINEがあると便利」というニーズにも応えられる、汎用性のある展開も検討中です。
たとえば、ベースとなるデザインを私が用意し、それぞれの企業のコーポレートカラーに合わせてカスタマイズしていくイメージです。
納期も、今回の案件のように1ヶ月半かけてじっくり作り込むのではなく、もう少し短期間での提供を目指しています。
―――最後になりますが、ご自身の強みや、クライアントワークの中で大切にしていることをお聞かせください。

西島さん
一番大切にしているのは、「即レス・即対応」です。
とくに医療系の現場では、まだDX化が進んでおらず、導入時にてんやわんやになってしまうケースも多くあります。
だからこそ、「いつでも連絡してください」とお伝えしています。
土日であっても、電話でもZoomでも対応するという姿勢を見せるだけで、「何かあったら西島さんに」と頼っていただける。
その信頼が、継続的な関わりにつながっていると感じます。
もうひとつは、「ひとつのチームとして共に進む」スタンスです。
LINEの領域に限らず、対面のミーティングにも参加して、チームの一員として伴走する姿勢を大切にしています。
大きな会社ではなかなかできない小回りの利く動き方が、Re.MEDIAだからこそ提供できる価値だと思っています。
まとめ
今回は、マック調剤薬局様の薬剤師・総合職の採用におけるLステップ活用事例を、認定コンサルタントの西島さんに詳しくお聞きしました。
西島さんは医療系資格の専門知識を生かして、LINEを軸に医療・ヘルスケアに特化した、事業全体に寄り添う伴走サポートを強みとされています。
ご相談を希望される方はぜひ、以下のHPからご連絡してみてください。








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