アナログな業務をデジタル化して工数を30%削減|信用組合のLステップ導入事例

デジタル化やSNSの活用を進めたい一方で、何から始めればいいのかがわからず、運用が進まないケースはめずらしくありません。

 

  • まず何を導入すればいい?
  • SNSはどれを使うべき?
  • 活用のアイデアが浮かばない

 

このような疑問や悩みを抱えるご担当者も多いのではないでしょうか?

 

そこで今回はNo Clown代表の坂口さんに、LINEで業務をデジタル化し、30%の工数削減に成功した「信用組合のLステップ導入事例」をご紹介いただきました。

 

No Clown代表の坂口さん

【坂口 敬祐(けいすけ)】
No Clown CEO - 最高経営責任者/Lステップ正規代理店

コミュニティ運営や接骨院などの実店舗、物販をしている企業のLINE公式アカウント、Lステップの構築・運用サポートが得意。元公務員、元新聞社社員の経験を活かしたマスマーケティングのサポートにも強みを持つ。

アナログな業務をデジタル化したい

――さっそくですが、今回ご紹介いただく事例アカウントについて教えていただけますか。

坂口さん
坂口さん

 

群馬県前橋市に本店を置く「あかぎ信用組合」様です。

 

地域の若手経営者や後継者の教養や知識の啓発に努め、業種を超えた交流や情報交換などの場として、健山会というコミュニティを運営されています。

 

――あかぎ信用組合様がLステップを導入するきっかけや、坂口さんが構築に携わることになった経緯をお聞かせいただけますか。

坂口さん
坂口さん

 

ご縁がありまして、社内向けにSNSに関する勉強会をやらせていただく機会があり、そこでLINEに興味を持っていただいたのがきっかけです。

 

あかぎ信用組合様はSNSの活用はされていなかったのですが、デジタル化が加速する中で何かSNSを活用したいと考えていました。

 

私自身、SNS全般の運用経験がありますので全体的にご説明しつつ、コミュニティの業務効率化など活用の余地が広いのはLINEではないかとお伝えしたところ、別途LINEの活用についてお話させていただく機会をいただきます。

 

そこでLINE公式アカウントやLステップでできること、活用イメージをご提案した結果、導入と構築を担当させていただくことになりました。

 

――Lステップはいつ頃導入されましたか?

坂口さん
坂口さん

 

2023年の2月頃に導入し、6月にリリースしました。運用を開始して1年ほどが経過します。

 

――現在も御社で運用支援をされていますか?

坂口さん
坂口さん

 

ご担当の方がLステップを操作できるため、運用自体は内部でされています。

 

コンサルティングの契約は継続していただいておりますので、困ったときに使い方の補助やマーケティング的なご提案をする立場で関わっています。

 

――あかぎ信用組合様が抱えていた課題や要望をお聞かせください。

坂口さん
坂口さん

 

主な要望は次の2つです。

 

  • アナログな業務をデジタル化したい
  • コミュニティの活性化とブランド価値を高めたい

 

健山会というコミュニティでは、定期的にセミナーや懇親会を開催しています。その際の出欠確認を郵送や電話、メール、直接訪問して確認する場合もあるなどアナログな対応も多く、人的コストがかかっている点が課題でした。

 

また、懇親会はいろんな業種の経営者が集まる「ビジネスマッチングの場」でもあるのですが、活発に動いているものの、人力に頼り、その場で会員の要望を吸い上げるデジタルスキームがなかったようです。

 

あかぎ信用組合の渉外担当者が直接、出欠確認や経営者同士を繋ぐ形になっていたものを、システマチックに行えるようにしたいと考えておられました。

 

加えて、利便性の向上やコミュニティの活性化を通して満足度を高め、健山会のブランド価値の向上につなげたいとおっしゃっていました。

 

――デジタル化をして職員の工数削減と、会員様の利便性向上を希望されていたんですね。ご要望に対する御社のご提案をお聞かせください。

坂口さん
坂口さん

 

セミナーや懇親会などのご案内と出欠確認は、メッセージと回答フォームの活用で、渉外担当者の工数を削減できるとご説明しました。

 

Lステップ あかぎ信用組合

 

回答フォーム

Lステップ あかぎ信用組合回答フォーム

 

ご案内や出欠確認をLINEで行うには、まず健山会の会員様にLINE登録していただく必要があります。

 

友だち追加施策では、セミナーや懇親会でリアルに集まるコミュニティの性質を活かし、友だち追加とアンケート回答のための時間を5〜10分程度確保して、直接呼びかけてほしいとお伝えしました。

 

直接呼びかける運用は、友だち追加率とアンケート回答率を高める上で重要なポイントです。

 

――確かにもし「家に帰ったら友だち追加とアンケート回答してくださいね」と案内されたら、忘れてしまう人も多そうですよね。

坂口さん
坂口さん

 

そうなんです、その場で追加を促さない運用にしていたら、友だち数もアンケートの回答率も、あまり伸びていなかったのではないかと思います。

 

その他、ビジネスマッチングを促進するために、会員の要望を吸い上げるスキームとして、会員限定のリッチメニューに「スケダチBOX」という、いつでも要望を受付られる回答フォームを設置しました。

 

Lステップ 会員限定のリッチメニュー「スケダチBOX」

 

スケダチBOXにメンバーから課題や要望が寄せられたら、それを友だち全員に一斉配信してシェアする仕組みです。

 

Lステップ「スケダチBOX」一斉配信

 

自分たちが抱える課題や要望を取り上げてもらえたら嬉しいですよね、会員様の満足度向上につながるのではないかと考え、ご提案させていただきました。

 

その他、会員だけが利用できるメニューや、商品・サービスのラインナップを閲覧できるボタン、セミナーや懇親会などのイベント情報を掲載するなど、利便性の高いリッチメニューに仕上げています。

 

あかぎ信用組合 リッチメニュー

職員の工数を30%削減、友だち追加率とアンケート回答率はほぼ100%

――友だち追加施策もスケダチBOXも、すごくいい施策だと思います。構築の成果をお聞かせいただけますか。

坂口さん
坂口さん

 

ありがとうございます。まず業務効率化の部分は、渉外担当者の工数が最大で30%ほど削減されたと聞いています。

 

セミナーや懇親会に参加した会員様の友だち追加率とアンケート回答率はほぼ100%、導入1ヶ月で380人のリストを獲得しました。

 

運用から約1年が経過し、会員の約70%の727名が友だち追加していて、ブロック率は2%ほどに抑えられています。

 

友だちは順調に増えていますが、中には毎回セミナーや懇親会に参加されない方もおられます。そういう方に対しては、渉外担当の方が電話や訪問で接触する際に、LINEのことを伝えて登録の呼びかけをしている状況です。

 

スケダチBOXについても、会員様から「自分もスケダチBOXで要望を伝えてみたい」と反響をいただいています。

 

――しっかり工数削減につながっていますね。スケダチBOXに寄せられた内容は、友だち全員に一斉配信してシェアする仕組みとおっしゃっていましたが、困っていることやPRしてほしいことを書き込めば、700名を超える経営者宛に配信してもらえるってすごくいい取り組みですよね。

坂口さん
坂口さん

 

そうですね、要望を出した人の満足度はもちろん高いですし、配信を受け取った人も「あの配信いいね」と言ってくださるので、反響はとてもよいです。

 

県内のコミュニティなので規模は大きくありませんが、1度繋がりができれば、支援した人が今度は支援される側になったり、新たな紹介につながったり、コミュニティの活性化になると思います。

 

――スケダチBOXはどれくらい使われていますか?

坂口さん
坂口さん

 

これまでに7回、スケダチBOXに寄せられた内容を一斉配信しました。

 

PRでも無料で一斉配信させていただいているのですが、中には有料だと思われている方もいるので、改めて説明をして利用促進を図りたいと思っています。

 

――アカウント側からの発信を待つだけではなく、友だち側からも発信できるのがいいですね。

坂口さん
坂口さん

 

ありがとうございます。LINEはコミュニケーションアプリなので、双方向のコミュニケーションが取れるよう工夫しました。

 

――配信はどれくらいの頻度でされていますか?

坂口さん
坂口さん

 

2週間に1回くらいです。トータルでみるともっと配信数は多いですが、支部ごとに配信を分けているので、1人あたりに届くメッセージは月に2通ほどです。

 

――セグメント配信をされる機会も多いんですね。

坂口さん
坂口さん

 

はい、健山会は県内の5つの市にまたがっていて、前橋市の方向けのイベント、伊勢崎市の方向けのイベントなど、参加対象が異なるものもありますので、友だち追加時のアンケートで地域を確認して、地域別にセグメント配信ができるようにしています。

 

――配信文の作成も、あかぎ信用組合のご担当者様がされているのでしょうか?

坂口さん
坂口さん

 

はい、そうです。内容をヒアリングさせてもらえれば、僕の方で文章作成を代行しますと言ったのですが、金融機関はコンプライアンスがすごく厳しいみたいなんですよね。

 

最初からコンプライアンスを理解している人が書いた方が、修正が少なく効率的なので、内部で対応することになりました。

 

――セミナーや懇親会は、どれくらいの頻度で開催されていますか?

坂口さん
坂口さん

 

3ヶ月に1回くらいです。

――参加申し込みをした方にリマインド配信はされていますか?

坂口さん
坂口さん

 

リマインドは流していないです。ドタキャンはほとんどないため、現状リマインドに関してはそこまで重要ではないと思っています。ただ、あった方がいいとは思うのでご提案はしていて、今後は設定されると思います。

 

――友だち数やスケダチBOXの利用数に関する目標値はありますか?

坂口さん
坂口さん

 

具体的な数値目標はありませんが、健山会というコミュニティの活性化とブランド力の向上のために、スケダチBOXの利用者数とマッチングを増やしていきたいと思っています。

 

また、リリース当初は健山会のメンバーだけにLINEをご案内していましたが、今年から「あかぎクラブ」というコミュニティと「提携事業先」という属性への誘導を開始し、今後は一般ユーザーの誘導も開始する予定です。

 

一般ユーザーもLINEに誘導していくことは最初の段階から決まっていて、なのでリッチメニューも一般の方向けの内容を設置しているんですよね。

 

ただ、いっぺんに登録を促すのは運用面で不安もあったため、少しずつ広げていくことになり、まずは健山会からスタートをしました。

 

――あかぎ信用組合のご担当者様はLステップを導入して、どのような感想を持たれていますか?

坂口さん
坂口さん

 

工数削減につながっていて、会員様からの評判もよいので、満足していただいています。ブランド価値や利便性を高めるべく、今後の運用にも意欲的です。

 

その他、流入経路で「健山会」「あかぎクラブ」「提携事業先」を分けてタグ付けをして、シナリオの内容を変えているのですが、自動でタグ付けや配信の分岐ができるのはすごく助かるとおっしゃっていました。

公務員からLステップ正規代理店に

――ここからは坂口さんのご経歴や、Lステップ構築を始めた経緯についてお伺いできればと思います。まずはプロフィールをご紹介いただけますか。

坂口さん
坂口さん

 

はい、ありがとうございます。大学卒業後は公務員になり、公務員を辞めてその後、上毛新聞という群馬県の新聞社に入社します。

 

新聞社に勤めていた時期に副業を始めまして、TwitterやYouTubeを運用したりブログを書いたりさまざまなことに挑戦する中で、LINEの構築・運用もしていました。

 

その時にLINEに可能性を感じて、LINEについてちゃんと学ぼうと思い、ワンダフルステップ(LINEマーケティングやLステップの構築スキルが学べる講座)に入り、4月に独立後、5月から正規代理店の養成講座を受けました。

 

――公務員から新聞社、そしてLINEマーケティングの事業で起業するって、すごいキャリアチェンジですね。

坂口さん
坂口さん

 

めずらしいキャリアだとは思います。公務員と起業は真逆ですよね(笑)

 

――LINE公式アカウントやLステップの構築はどれくらいされてきましたか?

坂口さん
坂口さん

 

これまでに21件のアカウント構築をさせていただきました。

 

LINEの構築をする際は毎回チームを組んでいるのですが、メンバーそれぞれが構築実績を持っているので、チームとしてみれば100件を超える実績・ノウハウはあります。

 

――十分な実績ですね、坂口さんのチームの対応範囲をお聞かせいただけますか。

坂口さん
坂口さん

 

Webデザイン、動画編集、Web広告運用、WebサイトやLP制作、ECサイト制作も対応できます。LINE以外のSNSについては運用代行まではしていませんが、コンサルティングは対応しています。

 

――対応範囲が広いですね。御社では構築のみ担当されるケースと、構築後の運用や内製化まで担当されるケースでいうと、どちらの方が多いですか?

坂口さん
坂口さん

 

これまでは初期構築のみが多かったですが、最近は運用後のサポート込みでご提案しています。

 

みなさん他の業務がありますし、Lステップは奥が深いのでいきなり運用って難しくて、せっかく構築したけれどきちんと運用されずにそのままになってしまうケースもあるんですよね。

 

それではもったいないので、運用やコンサルティングまで含めてサポートさせていただくことにしました。

 

――他の業務がある中で、新しいツールの使い方を覚えるのって大変ですよね。坂口さんの得意とする業種・業態はありますか?

坂口さん
坂口さん

 

コミュニティ運営や接骨院、サロン、製菓屋さんなどの実店舗、物販をしている企業のサポートが得意です。

 

僕もあかぎ信用組合様が運営されている健山会のメンバーで、セミナーや懇親会にはいつも参加させていただいています。健山会のメンバーには実店舗を持たれる経営者が多く、そこでお仕事をいただく機会が多いので、実店舗案件が多いです。

 

――対応エリアは全国ですか?

坂口さん
坂口さん

 

はい、健山会でのご縁を機にご依頼をいただくケースが多いので群馬県内のクライアントが多いですが、全国対応可能です。

 

――YouTubeで対談動画もやられているんですね。

坂口さん
坂口さん

 

はい、まだ始めたばかりですが、対談動画も撮らせていただいています。


対談動画:美容室リスペック様

 

対談動画:西片貝接骨院様

 

――ご自身やチームの強み、クライアントワークをする上で大切にしていることをお聞かせください。

坂口さん
坂口さん

 

強みは優秀なメンバーが揃っているところです。クライアントの業種・業態に合わせて、構築や運用の経験があるメンバーをチームに入れています。

 

LINEで月商を20万→120万円の6倍にUPさせ、計2,500万円以上の売上UPに貢献するなど、実績も多数ございます。

 

個人としては、元公務員、元新聞社社員の経験を活かしたマスマーケティングのサポートができるのが強みです。

 

新聞社ではSNSやマーケティングを担当する部署だったので、コピーライティングもかなり経験しまして、合計2万件ほど書いてきました。ライティング面にも自信があります。

 

ちなみにLINE以外の運用歴は次の通りです。

 

  • YouTube、TikTok、Instagramの運用歴は3年以上
  • X(Twitter)、Facebook、SEOの運用歴は5年半以上

 

またクライアントワークをする上で大切にしていることは、「クライアントの大切な友人になる」という想いを胸に、コミュニケーションをとり、末長いお付き合いができるように努めています。

 

課題解決は大切ですが、それ以前に人と人とのつながりがあってこそのコンサルティングなので、マーケティング的な正しさ(正論)よりもヒントを与えて、自分でこうした方がいいよねと気づいてもらうことが大切だと思っています。

まとめ

今回はNo Clown代表の坂口さんに、LINEで業務をデジタル化し、30%の工数削減に成功した「信用組合のLステップ導入事例」をご紹介いただきました。

 

Lステップの構築だけでなく運用込みでご依頼したい方、二人三脚でしっかりと寄り添ってもらいたい方に坂口さんは非常におすすめです。ご相談を希望される方は、以下のLINEからご連絡してみてください。

 

坂口さん×あかぎ信用組合(大澤様)との対談動画はこちら

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