ウェビナーやオンラインセミナーの開催には、ウェビナーツールが必要です。
- 無料ツールでも十分に使える?
- 有料ツールの方がよい?
- おすすめのウェビナーツールを知りたい
このような疑問を持っていませんか?
実際、ウェビナーツールはそれぞれ特徴が異なるため、どれを選ぶべきか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
この記事では、手軽にウェビナーが開催できる無料ツールをまとめて紹介します。
目次
ウェビナーとは
ウェビナーとは、「ウェブ」と「セミナー」を組み合わせた言葉です。インターネット上でセミナーを開催でき、ユーザーはパソコンやスマホさえあれば、場所を問わず参加できます。
ウェビナーは、多くの人に情報を届けられるため、有効なマーケティング手法として広がりつつあります。物理的な場所や設備に依存せず、費用も抑えられるので、特にコスト削減を重視する個人や中小企業におすすめです。
無料ツールを活用するメリット3つ
無料のウェビナーツールを活用するメリットは以下の3つです。
- コストを抑えて始められる
- スモールスタートでお試しできる
- 個人利用におすすめ
それぞれについて、詳しく解説していきます。
①コストを抑えて始められる
無料のウェビナーツールを使えば、コストを気にせずにウェビナーを開催できます。
特に、初めてウェビナーを開催する人や小規模ビジネスを展開している人にとって、いきなり有料ツールを導入するのはハードルが高いものです。
無料ツールには、ライブ配信機能に加えて、チャットや画面共有、録画など基本的な機能を備えたものもあります。
最初は無料ツールを導入し、必要に応じて有料ツールを検討してみてください。
②スモールスタートでお試しできる
無料のウェビナーツールは、スモールスタートにぴったりの選択肢です。
特にビジネスの初期段階だと、ウェビナーが成功するかどうか不明確です。いきなり有料ツールを導入するのはリスクを伴います。
だからこそ、まずは無料ツールで小さく始めて、ウェビナーのノウハウを貯めてみてはいかがでしょうか。
少しずつノウハウを貯めて、事業規模が拡大したり特定の機能が必要になったりしたタイミングで、有料プランへの移行を考えてみてください。
③個人利用におすすめ
無料のウェビナーツールは、個人や小規模ビジネスをしている人に適しています。
その理由は、ウェビナーの参加者数が限られているからです。
無料のウェビナーツールの多くは、参加者数に制限が設けられています。大規模なビジネスには向きませんが、少人数を対象にしたウェビナーには十分に活用できるはずです。
特に個人でビジネスをする場合、固定費を抑えることが重要なため、無料ツールは有効といえるでしょう。
無料ツールのデメリットとは?
無料のウェビナーツールを活用するデメリットを紹介します。
参加者数や機能に制限がある
無料ツールのデメリットは、参加者数や機能に制限がある点です。
例えば、大規模なセミナーやイベントを開催したい場合、無料ツールでは対応しきれない可能性があります。また無料ツールの多くは、時間制限が設けられており、長時間のウェビナーには向かないでしょう。
さらに録画機能やカスタマイズ機能が制限されていたり、チャットやアンケートの機能が使いづらかったりする場合もあります。
ウェビナーは双方向のやり取りが重視されるため、ユーザーのニーズに応じて有料プランにアップグレードする選択肢も持っておいてください。
広告やブランドロゴの表示がある
無料ツールの中には、広告やブランドロゴが表示されるものもあります。
ウェビナー参加者の画面に、広告やロゴが表示されると、主催者のブランドの印象が薄れてしまうかもしれません。
特に広告が表示されると、気が散るだけでなく、商品やサービスの価値が下がります。
広告やロゴによって「無料で対応している」という印象を与えないように、必要に応じて有料プランを契約しましょう。
サポートが少ない
無料ツールはコストをかけずに使える分、サポートが少ない、もしくは無いケースがほとんどです。
例えば、無料プランと有料プランがある場合、有料ユーザーのサポートを優先します。
仮にトラブルが発生しても、無料ユーザーだと対応が後回しになるかもしれません。
特に初めてウェビナーを開催する方や、技術的なトラブルに不安がある方にとって、サポートの手厚さは重要です。
安心してウェビナーを開催したい場合は、有料プランやサポートの手厚いツールを検討するといいでしょう。
無料のウェビナーツールを選ぶポイント
無料のウェビナーツールを選ぶポイントを解説します。
参加者数や時間制限
無料のウェビナーツールを選ぶ際は、参加者数や時間制限に注目しましょう。
多くの無料ツールは、人数や時間に制限があります。もし参加者が多くなる予定があったり、長時間のセミナーを計画していたりするなら、この制限がネックになるかもしれません。
事前にどのくらいの規模で開催するかを考えて、自分のニーズに合ったツールを選ぶことが大切です。
インタラクション機能の充実度
無料のウェビナーツールは、インタラクション機能の充実度で選びましょう。
インタラクション機能とは、開催側と参加者が双方向のコミュニケーションを取るための機能です。
- チャット
- Q&A
- 投票・アンケート
- リアクション
ウェビナーは一方的な情報発信だけでなく、参加者とのやり取りがあってこそ効果を発揮します。
無料ツールは、インタラクション機能が制限、もしくは少ない場合があるため事前にどの機能が使えるのか確認しておくと安心です。
またLINE公式アカウントなど、ウェビナーツール以外のコミュニケーションツールの活用もおすすめです。LINEは日本国内で9,700万人(2024年3月末時点)以上が利用するツールなので、ウェビナーのお知らせや情報発信におすすめです。
LINE公式アカウントは友だち追加してもらいやすく、ウェビナーに参加したことのない人にもアプローチできるでしょう。
広告が表示されないか
無料のウェビナーツールは、広告が表示されないものを選びましょう。
ウェビナー中に広告が表示されると、参加者は煩わしさを感じてしまうからです。
例えば、商品やサービスの説明をしている時に、全く別の商品の広告が出てきたらどうでしょうか?
参加者は「これも売ってるの?」「なんだか怪しそう」と感じるかもしれません。
特にビジネス系のセミナーの場合、広告が混ざると信頼性が大幅に落ちます。
信頼性を落とさないためにも、広告が出ない無料ツール、もしくは有料プランを検討してみてください。
ウェビナーが開催できる無料ツールまとめ
ウェビナーが開催できる無料ツールをまとめて紹介します。
Zoom
出典:Zoom
Zoomはシンプルで使いやすいビデオ会議ツールとして、世界中で活用されています。
画面共有やチャット機能、録画機能などが備わっており、オンラインセミナーを手軽に開催できます。
特に日本ではZoomに馴染みのある人が多いため、ユーザーも迷うことなく参加できるのがメリット。無料プランは最大100人まで参加できるので、小〜中規模のウェビナーに最適です。
ただし、無料プランは2人だけのミーティングであっても1回40分に制限されるため長時間のセミナーには不向きです。またQ&A機能は有料プランに追加して、有料オプションプラン「Zoom Webinar」を契約しなければなりません。
もし長時間のセミナーを開催したい場合は、有料プランを検討してみてください。
Google Meet
出典:Google Meet
Google Meetはシンプルで使いやすいツールとして、多くのユーザーに利用されています。
Googleアカウントさえあれば誰でも始められ、ユーザーも参加しやすいのがメリットです。
無料プランでも最大100人まで参加でき、画面共有やチャット機能も備わっているため、小〜中規模のウェビナーにおすすめです。
ただし無料プランは、3人以上の参加者がいる場合、1回60分までの時間制限があります。
Q&A機能や録画なども有料プランの契約が必要なため、開催するウェビナーに合わせて課金を検討してみてください。
Skype
出典:Skype
Skypeは長年親しまれているビデオ通話ツールです。シンプルな操作で使いやすく、ウェビナーにも活用されています。
無料プランでも最大100人まで参加でき、時間は無制限で利用できます。またチャット機能や画面共有、録画機能も標準で備わっているのが魅力です。
しかし、ZoomやGoogle Meetに比べてインタラクション機能があまり充実していません。さらに広告が表示される場合があるのもデメリットです。そのため、大規模なセミナーや商品の宣伝には不向きです。
それでも、手軽にウェビナーを始めたい方にはおすすめのツールといえます。
YouTubeライブ
出典:YouTubeライブ
YouTubeのライブ配信は、多くのユーザーに情報を届けられます。
無料で利用できるだけでなく、視聴者数の上限が設定されていないため、大規模なウェビナーやイベントにおすすめです。
またチャット機能で視聴者と交流でき、双方向のコミュニケーションが取りやすいのもメリット。さらに配信後に、アーカイブとして動画をアップできるのもYouTubeのよいところです。
ただしYouTubeは、参加者を管理する機能が限られており、登録制のウェビナーや細かな参加者管理には向きません。
幅広い視聴者に情報を届けたい場合や、お知らせなど軽い内容のウェビナーにはおすすめです。
Microsoft Teams
Microsoft Teamsは、チャットやビデオ会議、ファイル共有を一つのプラットフォームで提供できるビジネス向けツールです。
無料プランでも最大100人が参加でき、画面共有やチャット機能も備わっているので、小〜中規模なウェビナーにおすすめです。
ただし無料プランは1回60分に制限されており、録画や管理機能も使えません。
またMicrosoft Teamsは、チーム向けで使われることが多く、Microsoftアカウントを持っていないと参加できないのも難点です。
そのため、ウェビナーへの参加が億劫にならないための工夫が必要です。
Webex Meetings
Webex Meetingsは、ビデオ会議やオンラインミーティングに特化したツールです。
シンプルな操作性と高品質な音声が魅力で、質の高いウェビナーを提供できます。
無料プランは、最大100人まで参加可能で、画面共有やチャット機能、リアクション機能を搭載。また、自動文字起こし機能があるため、発言を文字として記録し、あとで活用するのにも役立ちます。
しかし、無料プランでは1回のミーティングが40分までに制限されているため、長時間のセミナーには向きません。
また日本人には馴染みのないツールなので、初めてウェビナーを開催する人は、入念な準備を行いましょう。
Facebook Live
Facebook Liveは、友達やフォロワーに対してライブ配信ができる機能です。
無料で利用でき、参加者数に制限が無いため、大人数のウェビナーにも適しています。またコメント機能でリアルタイムに視聴者と交流できるので、コミュニケーションを取りながら関係を深められます。
さらに配信後は、動画をアーカイブとしてFacebookページやプロフィールに公開できるのも魅力です。
ただしウェビナーに特化した機能が少なく、Facebookアカウントを持っていないと参加できないのがデメリット。参加のハードルは少々高いかもしれません。
LINC Biz
出典:LINC Biz
LINC Bizは、シャープ株式会社が提供するビジネスコミュニケーションツールです。
テキストでのメッセージに加えて、資料共有や画面共有が搭載されているため、ウェビナーだけでなく、ビジネスでのやり取りにもおすすめ。ドラッグ&ドロップで操作でき、参加者も直感的に使えるのがメリットです。
また国内サーバーを使用しており、セキュリティ面も強く、自治体での導入実績もあります。
ただしビジネスに特化した機能が充実している反面、無料プランでは最大3人までしか接続できません。そのため、少人数の説明会や個別相談などでの利用がおすすめです。
Whereby
出典:Whereby
Wherebyは、ブラウザ上で簡単に使えるオンライン会議ツールです。アプリのダウンロードやアカウント登録が不要なので、気軽にウェビナーを始められます。
1対1のミーティングには時間制限がなく、画面共有やノイズ軽減機能も搭載されています。
ただし無料プランでは最大4人までしか参加できず、録画機能もないため、大規模なウェビナーには向きません。
1対1の個別相談や少人数の説明会などでの活用がおすすめです。
本格的なウェビナーは有料ツールがおすすめ
本格的なウェビナーを行うなら、有料ツールの利用がおすすめです。無料ツールも手軽で便利ですが、有料ツールにはより充実した機能が揃っています。
例えば、リアルタイムでの双方向コミュニケーションをはじめ、視聴者の行動データの収集・分析、人数・時間無制限、など自由度がグッと上がります。
また有料ツールは、安定した配信環境が整っているものが多く、トラブルを最小限に抑えられるのもメリットです。
さらに有料ツールの中には、LINE公式アカウントなどのコミュニケーションツールと連携できるものもあります。
当社の調査によると、ライブ配信の告知は「配信するプラットフォームで受け取りたい」と回答した人が80.2%。要するに、ウェビナーツールと相関性のあるコミュニケーションツールの導入が成功のカギです。
このようなユーザーの希望も取り入れつつ、有料ツールをぜひ検討してみてください。
ウェビナー運営を効率化したいならL-CAST
L-CASTは、LINE上でウェビナーを手軽に開催できる、オートウェビナーマーケティングツールです。
LINEログイン認証(個人のLINEと紐付く認証)が使えるため、友だちの情報を正確に把握しつつ、ウェビナーを開催できます。
※L-CASTの利用にはLステップの契約が必要です。
LINE上でウェビナーを開催することで、告知もしやすく、ユーザーとのやり取りもスムーズになります。
特にウェビナーは、参加者とのコミュニケーションが重要なため、LINEの活用でより効果的なマーケティングが可能となるでしょう。
またL-CASTは、無料ツールにはない高度なインタラクション機能が備わっています。
例えば、ウェビナー中にもらったコメントに対して、LINEでメッセージを自動送信できる「コメントアクション機能」があります。これを録画(収録)した動画を生放送のような臨場感で配信できる「擬似Live機能」と掛け合わせれば、ウェビナー中の多くの業務を自動化できます。
ウェビナーは、他のコミュニケーションツールとの連携が重要です。L-CASTは、それを一元化した高機能なオートウェビナーマーケティングツールとして活躍してくれます。