オンライン上でセミナーを開催できる「ウェビナー」が注目を集めています。商品やサービスを販売するのに最適で、多くの企業が導入しているマーケティング手法です。
しかしウェビナーの運営には多くの時間と労力がかかります。
そこで登場するのがLINEです。
LINEを活用すればウェビナーを効率化でき、使い方によっては多くのプロセスを自動化できます。
この記事では、LINEを活用したウェビナーについて解説します。⇒L-CASTのサービス概要資料の無料ダウンロードはこちら
ウェビナーとは
ウェビナーとは、ウェブとセミナーを掛け合わせた言葉です。
オンライン上でセミナーを開催でき、会社説明会や商品紹介、講義など幅広い場面で使われています。
「オンラインセミナー」「Webセミナー」と呼ばれることもあります。
参加者はインターネット環境さえあれば、どこからでも参加できるのがメリットです。チャットなどで質疑応答もでき、コミュニケーションを取りながらセミナーを進行できます。
海外では、ウェビナーで商品やサービスを販売するマーケティング手法が確立され、日本でも多くの企業が取り入れはじめました。
オンライン上でつながれる時代になった今、ウェビナーは有効な販売手法といえるでしょう。
ウェビナーには2種類ある
ウェビナーには「リアルタイム型」と「録画型」の2種類があります。
リアルタイム型
リアルタイム型は、あらかじめ予告した日時にリアルタイムでウェビナーを開催する形式です。
録画型と比べて最新の情報を伝えやすく、新商品やイベントなどの発信に役立ちます。ライブ感があるため、参加者との距離感も近くなるのもメリットです。
またリアルタイムで質問に回答でき、参加者のモチベーションを維持できます。
その反面、トラブルに弱く、突然配信ができなくなるリスクも伴います。しっかりと準備した上で、配信にのぞみましょう。
録画型
録画型は、あらかじめ用意した動画を配信する形式です。
動画を編集してから配信できるので、より伝わりやすいウェビナーを開催できます。
また録画型は、リアルタイム型と比べてトラブルが起きにくいのもメリット。さらに参加者は好きなタイミングで視聴できるため、多くのユーザーを集められます。
その反面、参加者の意見を即座に反映しづらく、臨機応変に対応できないのがデメリットです。即座に質問に回答できなかったり、置いてきぼりにしてしまったりなどの問題があり、そこをカバーできる仕組みが必要です。
LINEを活用してウェビナーを実施するメリット
ウェビナーには、ビジネスで使える「LINE公式アカウント」の活用がおすすめです。
企業側から情報発信ができ、ウェビナーにも使いやすい機能が揃っています。
そこで、LINE公式アカウントを活用してウェビナーを実施するメリットを紹介します。
幅広い層に受け入れてもらえる
LINEは日本国内で9,700万人(2024年3月末時点)以上が利用するツールです。
年齢層も幅広い
LINE公式アカウントからの配信も受け取ってもらいやすく、情報発信に役立ちます。
今までのウェビナーは、メルマガやWebサイトからの参加がほとんど。ビジネス感度の低い人は、情報にアクセスしづらい面がありました。
そのため、より多くの人に参加してもらうには、利用者の多いLINEの活用がおすすめです。
LINE公式アカウントなら気軽に友だち追加してもらえ、今までウェビナーに参加したことのない人にもアプローチできます。
メッセージ配信で告知がしやすい
LINE公式アカウントでは、友だち追加してくれたユーザーにメッセージを配信できます。
ウェビナーの告知はもちろんのこと、イベントやクーポンなど、さまざまな情報を発信できるのがメリットです。
またLINEは「開封のされやすさ」も大きな魅力といえます。
当社の調査においても「ほぼすべて」のメッセージや投稿を確認する割合は、LINEが圧倒的でした。
そのため、より多くの人にウェビナーを知らせるのに適しています。
アンケートが取れる
LINE公式アカウントには、友だちにアンケートを取れるリサーチ機能があります。
ユーザー属性に関する質問を3つ(性別・年齢・居住地)と、自由に設定できる質問が最大7つ、1回に最大10問設定できます。
例えば、事前アンケートでユーザーの属性を見極めたり、ウェビナー後にアンケートを取って今後の配信に活かしたりなど、さまざまな施策が打ち出せます。
またアンケート回答のお礼にクーポンも設定できるので、商品購入のきっかけを作ることも可能です。
情報管理がしやすい
LINE公式アカウントには、友だちの特徴をラベリングできるチャットタグがあります。
例えば、以下のようなタグを作成し、該当する友だちに付与しておくイメージです。
- ウェビナー参加済み
- ウェビナー未参加
- 商品購入者
このように友だちの情報を管理して保存しておけます。
ただしタグ付けできるのは、何かしらのアクションをしてチャットができるようになった友だちのみです。
※未認証アカウントの場合
全員にタグ付けできるわけではありませんのでご注意ください。
LINEミーティングが使える
LINEミーティングとは、最大500人でグループビデオ通話ができる機能です。
LINE上でURLを発行し、友だち以外にも共有してビデオ通話ができます。
例えば、自分のLINEでミーティングURLを発行し、LINE公式アカウントの友だちやメルマガ登録者に共有するのもひとつの手です。
ただし、LINE公式アカウント自体からミーティングURLの発行はできないので注意してください。
ウェビナー開催で注意すべき点
ウェビナーの開催で注意すべき点について解説します。
配信環境を整える
ウェビナーで最も大切なのが配信環境です。配信が途切れると、ユーザーに不快感を与えてしまいます。
そのため、長時間でも安定して配信できる光回線を使いましょう。またWi-Fiよりも有線でつなぐなど、細心の注意をはらってください。
そのほかにも雑音が入らないようにしたり、不要なものが映り込まないようにしたりなどの心がけも大切です。
身だしなみや言葉遣いに気をつける
ウェビナーでは、身だしなみや言葉遣いに気をつけましょう。
なぜなら、人の第一印象は数秒で決まると言われているからです。
特にウェビナーはオンラインである分、画面に映っている部分がそのまま印象として残ります。
基本的にシャツとジャケットを着用し、明るい表情で配信することが大切です。さらにウェビナー中は、丁寧な言葉遣いを心がけ、参加者に不快な思いをさせないように心がけてください。
リアルタイム型は準備が大変
リアルタイム型のウェビナーは、入念な準備を行いましょう。
なぜなら、配信中にトラブルが発生する可能性があるからです。
- Wi-Fiが不安定になる
- 映像が途切れる
- 画面がフリーズする
- 緊張して上手く話せない
トラブルを起こさないためにも、配信環境を整え、何度もリハーサルを行わなければなりません。
録画型よりも気を引き締め、当日トラブルが発生しないように気を遣ってください。
成約までの導線をスムーズにする
ウェビナーで商品やサービスを販売する場合、成約までの導線を整えておきましょう。
申し込み先が見つけにくかったり、記入項目が多かったりすると、ユーザーはすぐに離脱してしまうからです。
特にインターネットに慣れていない人は、あれこれ迷って、成約に辿りつかない可能性があります。
はっきりした道筋を作り、参加者が悩む時間を極限まで減らしてください。
参加者に合わせたアクションを行う
参加者からの反応がわかる場合は、その場に合ったアクションを心がけてください。
チャットやアンケートなどで適宜コミュニケーションを取り、どんなことが求められているのか考えましょう。
特にウェビナーは簡単に参加できる反面、離脱されやすいのがデメリットです。
逆に関心のある内容だと最後まで視聴してもらいやすく、提案した商品やサービスに興味を持ってくれるかもしれません。
ウェビナーツールを選ぶポイント3つ
ウェビナーで大切なのがツール選びです。
そこでウェビナーツールを選ぶポイントを3つ紹介します。
- 自動化しやすいものを選ぶ
- サポート体制が充実しているものを選ぶ
- ユーザーが迷わず使えるものを選ぶ
それぞれについて、詳しく解説していきます。
①自動化しやすいものを選ぶ
ウェビナーツールは、自動化しやすいものを選びましょう。
対面のセミナーよりも人的コストを抑えやすいのがウェビナーの利点です。
しかしリアルタイムでウェビナーを開催する場合、複数人の運営スタッフが必要となります。準備やトラブルの対処を考えると、ある程度の人員を揃えなければなりません。
自動でセールスしてくれたり、LINEと連携できたりなど、自動化しやすいツールを選ぶと運営がしやすくなります。
②サポート体制が充実しているものを選ぶ
ウェビナーを継続的に行う場合、サポート体制が充実している会社を選んでください。
ウェビナーツールには、売上向上のために多彩な機能が搭載されています。
しかし、サポートが充実していないと配信が上手く行えず、参加者の満足度も下がります。
もしウェビナーについて詳しくないなら、導入前と導入後のサポートが充実し、各機能のマニュアルが整備されているツールを選びましょう。
③参加者が迷わず使えるものを選ぶ
ウェビナーツールは、参加者が迷わないことが絶対条件です。
特にビジネス感度の低いユーザーは、オンラインでの購入経験が少ない傾向にあります。
参加方法や購入プロセスが複雑だと、ユーザーはすぐに離脱してしまうでしょう。
だからこそ、シンプルで直感的な操作性が参加者の維持に直結します。
LINE公式アカウントでウェビナーをお知らせするなら、LINEと相関性の高いツールを選んだり、馴染みのあるツールを選んだりするなど、参加しやすさを重視してください。
まとめ
今回はLINEを活用したウェビナーについて解説してきました。
LINE公式アカウントで発信すれば、ビジネス感度の高い人から低い人まで、ターゲットを問わず幅広くアクションできます。
ユーザーの情報管理もしやすいため、ウェビナーの開催を考えている方は、LINE公式アカウントとLステップの導入をご検討ください。