
ウェビナーを開催するときに、気になるのはコストではないでしょうか。
- ウェビナーツールは、どれくらいのコストで利用できるの?
- ウェビナーを開催したいけど、おおよそのコストが知りたい
- できるかぎり低コストでウェビナーを開催したい
実際に必要になる費用がわからなければ、予算も考えられません。
そこで、この記事ではウェビナーの開催に必要なコストを紹介します。
最小限の費用で成果を上げるための方法も解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ウェビナー開催に必要なコストの相場
ウェビナーを開催するために必要なコストは、規模によって大きく異なります。
個人で少人数が参加するセミナーを開催するだけなら、ウェビナーツールの利用金額だけでも開催できるでしょう。
しかし、規模が大きくなった場合や、企業や団体が開催するウェビナーでは、配信機材や配信スタッフが必要です。
さらに必要な経費として、宣伝費や配信用の会場、講師の講演料金などが挙げられます。
そのため、配信規模に比例して以下のように金額が高くなる傾向にあります。
規模 | 金額 | 必要になる機材、人件費 |
小規模 | 5万円~15万円 | カメラ1台、配信スタッフ1名など |
中規模 | 30万円~50万円 | カメラ2台、配信スタッフ2名、配信スタジオなど |
大規模 | 50万円以上 | 複数のカメラ、専門スタッフ、高性能な配信機材など |
上記の金額はあくまで目安です。地域や時期によって、金額は変動するのでご注意ください。
ウェビナー開催に必要なコスト
ここでは、ウェビナーに必要なコストを解説します。
広告宣伝費
広告宣伝費は、ウェビナーの集客に関わるコスト全般です。ウェビナーの集客は、以下の方法が考えられます。
集客方法 | 金額 | 特徴 |
Web広告 | クリック数や表示回数で変動 | ユーザーの属性に合わせて、広告を出し分けられる |
SNS・メール | 無料(基本機能に限り) | コストは少ないが、すぐに効果が出ない |
イベントサイト | 無料(サイトによる) | ウェビナーを探している人にアプローチしやすい |
プレスリリース | 数万円~ | 著名人のネームバリューを活用できる |
自社サイト | 基本料金のみ | サービスの認知度に効率が左右される |
インターネット上の集客方法は、さまざまなサービスが提供されています。コストを抑えるなら、無料のサービスを利用した集客プランが必要です。
しかし、効果が出るまでに時間がかかる場合や、予想よりも集客数が伸びない可能性もあります。
そのため、無料だけではなく有料の集客方法との組み合わせが重要です。予算と費用対効果を見極めながら、集客戦略の最適化を図る必要があります。
配信機材の料金
機能性にすぐれた配信機材は値段が高く、ウェビナーを開催するうえで大きな負担になります。オーバースペックな機材を購入しても、コストが大きくなるばかりです。
配信に必要とされる機材と金額を以下にまとめました。
- パソコン:15万~40万
- カメラ :1万~25万
- マイク :5千~4万
- 照明 :5千~5万
- ミキサー:1万~5万
規模が大きくなれば、機材を複数用意する必要があります。配信環境にこだわるのなら、上記以外の機材も必要です。
コストを抑えるために、すべてを購入するのではなく、レンタルサービスの併用をおすすめします。短期間のレンタルなら、さらにコストダウンが可能です。
レンタル費用はサービスによって差があるので、複数のレンタルサービスから見積りをとりましょう。
ウェビナーツールの利用料金
ウェビナーツールはオンラインセミナーでは、必須のツールです。利用金額で大きく変わるのは、最大参加人数になります。
ここでは、Zoomの機能「Zoom Webinars」を例に金額を紹介します。
料金 | 最大参加人数 |
月額11,850円 | 500人まで |
月額51,000円 | 1,000人まで |
月額148,500円 | 3,000人まで |
月額373,500円 | 5,000人まで |
月額973,500円 | 10,000人まで |
要問合せ | 50,000人まで |
契約プランを1つ上げると金額が倍以上になるので、企画の規模に見合った最適なプランを選択しましょう。
配信場所のレンタル費用
ウェビナーの撮影場所は、配信の質に影響するポイントです。本格的な撮影環境が必要な場合は、レンタルスタジオをおすすめします。
レンタル費用は、時間単位の利用金額が一般的です。1時間あたり4万~10万が相場になります。
レンタルスタジオを利用するメリットは、インターネット環境が安定していることです。また、配信機材も一括で対応できるレンタルサービスもあります。
安定したインターネット環境が整っていれば、配信環境として最低限の条件は満たしています。ウェビナーのターゲットや講演内容によっては、会社の会議室などでも問題ありません。
動画の編集費用
ウェビナーの配信には、撮影や動画編集のコストが発生します。発生する費用は、ウェビナーの長さやクオリティによって変わります。
撮影費用の相場は、3万~数十万円です。動画編集は、2万~15万円が相場になっています。規模の大きいセミナーでは、紹介した相場以上の金額が必要です。
撮影と編集がセットになったパックを展開している企業もあります。専門業者に依頼する場合は、編集してほしいイメージを明確にしてから見積りをとりましょう。
配信スタッフの人件費
ウェビナーを開催するためには、資料の作成や配信機材の操作など、多くのスタッフが必要になります。企画の規模の大きさに比例して、人件費も高くなります。
例えば、パワーポイント資料を外部に委託した場合、制作費用の相場はスライド1枚あたり3千円〜2万円です。
人件費は、必要な予算が計算しにくい要素です。しかし、予算を削りすぎるとウェビナーの質が下がる要因になります。
自分で用意できるものを見極めながら、コストを削減する意識が大切です。
講師の講演料金
講師を外部から招待する場合は、講演費と謝礼金が必要です。
講師への謝礼金の相場は、5万~10万円ほどです。講師の知名度や専門性によって、予算が相場以上になる可能性があります。
講演料金を削減するには、招待する講師に公共団体の職員を検討してみましょう。自治体や団体ごとに値段が設定されており、相場よりも安く依頼できます。
例えば、東京都消費者生活総合センターでは90分~120分で19,000円となっています。
参加する人数や企画内容によって金額は変動しますので、相場以上になる可能性があります。
ウェビナーにかかるコストを削減するポイント
ウェビナーのコストを削減しようとして、必要な準備ができないようでは本末転倒です。ここでは、コスト削減しやすいポイントを紹介します。
ウェビナーツールは規模に合わせて契約する
まず、ツールを選ぶ際のポイントとして、ウェビナーの参加人数が挙げられます。プランによって最大視聴人数が変わるので、判断基準として目安にしやすい要素です。
万が一、想定以上の人数が参加してしまっても、対応手段が用意されているツールもあります。
例えば、ZoomではYouTubeやFacebookと連携して、外部ツールでの視聴へ誘導が可能です。
プランを上げるのは参加人数が500人や、1000人を超えたタイミングでも遅くありません。とはいえ、事前に参加人数の超過が予想できているときは、早めにプラン変更しておきましょう。
ツールによっては、月額課金制と従量課金制の料金システムが採用されていることもあります。ウェビナーの開催スケジュールが不定期なら、従量課金制もおすすめです。
機能面を優先すると、始めから高額なプランを契約することになります。コスト削減を目指すなら、先に参加人数から検討していきましょう。
スタジオと配信機材はレンタルでそろえる
スタジオと配信機材は非常に高価なものがあり、購入よりもレンタルした方がコストダウンできます。
ウェビナーの開催経験が少ない間は、レンタルした機材を実際に触ることで、購入を検討する際の判断基準にもなります。
定期的にウェビナーを開催する予定なら、購入した方が負担を抑えられる場合があるので注意しましょう。
長期間レンタルする場合も、見積りをとって購入金額と比較が重要です。
集客は予算内に抑える
Web広告は狙ったターゲットに的確にアプローチできる反面、高い予算が必要な集客方法です。しかし、有料の集客方法ばかりに頼ると、予算がどれほどあっても足りません。
そのため、コストを削減したいなら、無料で利用できるSNSや自社サイトとの併用を検討しましょう。
無料の集客方法は集客効果が出るまでに時間がかかるので、すぐに大きな集客効果は期待できません。
XやFacebookなどのアカウントを育てながら、無料のセミナーポータルサイトなども活用していきましょう。
無料のツールでも集客できるようになると、広告費を抑えながら高い費用対効果が期待できるようになります。
ライブ配信にこだわらない
ライブ配信にこだわらないでクオリティの高い動画を提供した方が、よい結果になる場合もあります。
ライブ配信はリアルタイムでの交流や顧客満足度の高さなど、多くのメリットがあります。
しかし、オンライン独特のコミュニケーションやトラブルがあり、初心者には難しい配信方法です。また、そろえる機材も多くなり、開催までのコストも高くなりがちです。
一方で、セミナーを録画するだけなら、機材もスタッフも最小限で対応できます。トラブルが発生しても、ライブ配信のように短時間で対応を迫られることがありません。
現在では、ツールの技術も進歩を続け、録画動画を利用した「擬似ライブ配信」もできるようになっています。
提供するコンテンツの内容によっては、録画済みのセミナー動画を配信する方が、ライブ配信よりも高評価になるかもしれません。
ウェビナーツールの賢い選び方
ここでは、ウェビナーツールを選ぶ際の基準を解説します。
必要な機能で選ぶ
ウェビナーツールに搭載されている主な機能は、以下のとおりです。
配信機能 | コミュニケーション機能 | マーケティング機能 | データ分析機能 |
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ウェビナーツールによって得意不得意があります。多くの機能を利用できても、満足できる性能を備えているとは限りません。
無料プランやデモ体験を利用して、実際の使用感を確かめる方法があります。
不足している機能を外部ツールと連携して補うことも可能です。例えば、マーケティング機能の外部ツールとしてLINE公式アカウントを利用することで、顧客にスムーズな告知ができるようになるでしょう。
すでに自社で利用しているSNSやシステムがあれば、相性を重視してウェビナーツールを選ぶのもおすすめです。
配信人数で選ぶ
配信人数もツール選択の重要な目安です。少人数向けと大人数向けのツールがあるので、配信人数に合わせて選びましょう。
個人で開催するウェビナーのように数名程度が参加するのであれば、無料のツールでも対応できます。コミュニケーション機能が少ない場合もあるので、配信内容に対して機能が十分か確認は必要です。
企業のカンファレンスなどで利用する場合は、10,000人以上の参加人数にも対応できる「Zoom」や「V-CUBE セミナー」などのツールがおすすめです。大人数向きのツールは、ウェビナーの規模が大きくなってもオプションで対応できます。
サポート体制で選ぶ
ウェビナーツールには配信機能だけでなく、サポートオプションが用意されています。
集客や分析、細かい設定などに不安がある場合は、サポート体制まで充実しているツールがおすすめです。操作や機能面で迷うことがなくなるので、スムーズな運用ができるようになります。
そのほかにも、AIサポートが実装されているツールもあります。例えば、Google Meetなら「Gemini for Google Workspace」と連携可能です。音量のバランス調整や背景画像の生成を、AIで自動化できます。
サポート内容はツールやプランによって、受けられる内容は変わることがあります。万が一を考えて、サポート体制も調べておきましょう。
オートウェビナーも選択肢の1つ
リアルタイム配信以外に、オートウェビナーも選択肢の1つです。
オートウェビナーとは、録画済みのセミナーを自動で配信する方法です。ライブ配信に必要なコストを削減できるだけでなく、ウェビナーコンテンツの価値を引き上げます。
ここでは、オートウェビナーのコストダウン以外の魅力について解説します。
動画より視聴維持率が高い
オートウェビナーは、動画よりも高い視聴維持率が特徴です。
リアルタイムで開催するセミナーの強みは、期間限定であることです。オートウェビナーも視聴タイミングを指定して配信するので、リアルタイムのように期間限定の配信を再現できます。
そのうえ、録画セミナーなので視聴する時間は、期間内で聴講者の都合に合わせて開催できます。リアルセミナーでは実施できない時間でも、オートウェビナーなら対応可能です。
オートウェビナーは聴講者の熱量が高いタイミングで視聴させられるので、最後まで視聴されやすくなります。
高い成約率が見込める
オートウェビナーは、SNSやメールなどでアプローチを重ねてきた相手に配信可能です。購買意欲が高い見込み客に情報を提供するので、高い成約率が見込めます。
とはいえ、オートウェビナーはライブ配信ではないので、コミュニケーションの質では劣ります。
そこで必要になるのが、クオリティの高いセミナー動画です。視聴者を惹きつけるトークやセミナーの臨場感が、視聴者を動画に集中させてくれます。
さらに、博報堂とビデオリサーチの調査によれば、ネット動画の視聴があらゆる購買行動プロセスに影響していることがわかりました。この調査では、「購入や利用などの行動を起こした」人は、全体の16.2%にのぼります。
これらから、セミナーの録画配信とオートウェビナーは、メリットの親和性が高い配信方法といえるでしょう。
作り込まれたセミナーの動画があれば、オートウェビナーを利用して単純な動画配信よりも、効率よく成約率を高められます。
オートウェビナーならLキャスト
オートウェビナーを始めるなら、「L-CAST(Lキャスト)」がおすすめです。LキャストはLINEを活用したオートウェビナーマーケティングツールです。
Lキャストは、申し込みから視聴まですべての工程がLINE上で完結します。LINEを利用してウェビナーを開催できるのが特徴です。
Lキャストの「擬似LIVE機能」なら、録画したセミナーなのにリアルタイム配信のような臨場感を再現できます。
注意点として、LキャストはLINE公式アカウントと拡張ツール「Lステップ」の契約が必要です。
Lキャストでウェビナーを自動化することで、より効率的にコストダウンができるはずです。オートウェビナーに興味がある人は、ぜひLキャストをご検討ください。
まとめ
今回はウェビナーに必要なコストを解説しました。
ツールや集客など、すべてに費用をかけると予算がいくらあっても足りません。無料のツールを組み合わせることで、コストダウンを図ることが大切です。
ウェビナーに必要な機能を把握したうえで、有料ツールを選択できれば高い費用対効果が期待できるはずです。
オートウェビナーに興味がある人は、集客まで自動化できるLキャストを検討してみてください。