
セミナーでの集客や販売を考える事業者の方にとって、

毎回のセミナーの負担が大きい…
と感じることはありませんか?このような課題を解決するのが「エバーグリーンウェビナー」です。
エバーグリーンウェビナーはオートウェビナーとも呼ばれ、一度仕組みを作って自動でウェビナーを回し続けることで、労力を大幅に削減しながら、継続的な売上を生み出せます。
本記事では、これからエバーグリーンウェビナーをビジネスに取り入れたい方に向けて、L-CAST(Lキャスト)とLステップを使ってエバーグリーンウェビナーを構築する方法を解説します。
目次
エバーグリーンウェビナーとは
エバーグリーンウェビナーとは、事前に録画したウェビナー(オンラインセミナー)を、指定したスケジュールに自動で配信するウェビナーの仕組みをいいます。
「エバーグリーン」とは常緑樹を指す言葉で、一年中葉が枯れることなく生い茂る様子から「持続的に効果を生む」という意味で使われています。
エバーグリーンウェビナーのメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
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|
エバーグリーンウェビナーは、年間を通して需要がある商品やサービスを販売するのに効果的な手法です。
【Lキャスト&Lステップ版】エバーグリーンウェビナーの3つの特徴
LキャストとLステップを使用したエバーグリーンウェビナーの特徴について解説します。
①申し込みから視聴、フォローアップまでLINE上で完結
LキャストとLステップを活用すれば、申し込みから視聴、その後のフォローアップまですべての工程をLINE上で完結できます。
複数のツール間の移動がないため、ユーザーの心理的ストレスを減らし、離脱防止にもつながります。
加えて、LINEの特性である高い開封率を活かした効果的なコミュニケーションも実現可能です。
②録画ながら双方向コミュニケーションを実現
通常のオートウェビナーでは一方的な情報提供になりがちですが、Lキャストは独自の機能で双方向コミュニケーションを実現します。
例えば、ウェビナー中にもらったコメントに対するメッセージの自動送信や、事前設定したコメントをウェビナーの進行に合わせて自動表示させることも可能です。
これらの機能によって視聴者はまるで実際のライブセミナーに参加しているような体験ができ、エンゲージメントが向上します。
③データに基づく最適な自動フォローアップを実現
Lキャストでは、LINEログイン認証によって視聴したユーザーを特定できます。
これにより個人とデータを紐づけられるので、正確な視聴データが取得可能です。同時に、Lステップとの連携で、個々のユーザーに最適なアプローチを行えます。
例えば、視聴完了者には購入促進のメッセージを、途中離脱者には見逃し配信を送るなど、状況に応じた適切なメッセージを自動で配信可能です。
さらにLキャストは「動的ライブコマース」の仕組みに関する特許を取得しており、視聴者のリアクションに基づいた最適な商品提案も自動で行えます。
例えば、コメントしたユーザーには特別価格を提案したり、来店回数に応じて異なる特典を用意したり、視聴者の熱量に合わせた提案が可能です。
多くの人に同じ内容を届ける従来の方法から、一人ひとりの好みや状況に合わせたアプローチ(One to Oneマーケティング)へ切り替えることで、顧客の満足度アップと成約率の向上が期待できます。
エバーグリーンウェビナー構築の全体像
エバーグリーンウェビナーの基本的な流れは以下の通りです。
この流れを自動化するために、以下の5つのステップで構築していきます。
- STEP1 セールスページの準備
- STEP2 ウェビナーコンテンツの準備
- STEP3 集客LPの作成
- STEP4 Lキャストでウェビナーの設定
- STEP5 Lステップの設定
5つのステップはそれぞれ別々に準備できますが、すべてのステップを連携させると、集客した見込み客を自動でセールスまでつなげる仕組みが完成します。
エバーグリーンウェビナーの構築手順(5ステップ)
各ステップの具体的な設定方法を、順に解説します。
①セールスページの準備
最初にセールスページを準備する理由は、ウェビナーのコンテンツを作成するときに、セールスページの内容と一貫性を持たせるためです。
セールスページに必要な要素としては、たとえば、以下のものが挙げられます。
- 商品・サービスの特徴
- 価格と提供内容
- 購入者の特典
- 購入方法
- よくある質問(FAQ)
また、セールスページ作成時は以下の購入意欲を高めるポイントを意識すると成約率向上が期待できます。
- 商品やサービスのベネフィットを明確に提示しする
- (可能であれば)購入特典を用意する
- 申し込みボタンを複数箇所に設置し、購買意欲が高まったタイミングを逃さない
適切なベネフィット訴求があれば、シンプルなセールスページでも成約につながります。
「購入したらどんないいことがあるのか」が明確に伝わるページ作りを心がけましょう。
②ウェビナーコンテンツの準備
初めてウェビナーをする場合、どんなコンテンツを作ったらいいのか迷われる方もいらっしゃるでしょう。
こういった場合は、テンプレートにあてはめて作成すると、簡単にコンテンツを準備できます。
以下がウェビナーのセールステンプレートの一例です。
※リスクリバーサルとは、商品やサービスの購入の際に、顧客のリスクや不安を軽減・除去する手法 (例)初月無料などのお試し、返金保証 など
なお、動画の撮影はスマートフォンでも十分可能です。まずは普段、お客様と会話しているように話しながら動画を撮影して、コンテンツを完成させましょう。
より反応を高める動画作りのポイントを「オートウェビナーで反応を高める11のコツ」にまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
③集客LPの作成
集客LPには以下の要素を盛り込みましょう。
- ウェビナータイトル
- ウェビナーに参加して得られるベネフィット
- ウェビナーの内容
- 講師プロフィール
- 参加特典の内容(特典がある場合)
- 申し込みボタン
多くの人に申し込んでもらうポイントは、ウェビナータイトルに視聴者が得られるベネフィットを明確に示すことです。
さらに、申し込みボタンをファーストビュー内や参加特典の説明後、ページ最下部など複数箇所に配置することも重要です。
それぞれ「今すぐセミナーに申し込む」など、行動を促す文言を使用します。
また、スマートフォンでの表示確認も忘れずに行いましょう。
文字の大きさやボタンの配置など、スマートフォンユーザーからの見え方を最適化すれば、申込率の向上につながります。
④Lキャストでウェビナーの設定
Lキャストの設定を行います。おおまかな流れは以下のとおりです。
- STEP1.初期設定
- STEP2.Lキャストでイベント作成
STEP1.
Lキャストを利用する際は、はじめにLキャストアカウントをLステップと連携するなど、初期設定を行います。
STEP2.
初期設定完了後、Lキャストでイベント作成を行います。イベント作成の設定項目は以下のとおりです。
1 | 基本設定 | 公開設定、タイトル、動画URL |
2 | 配信スケジュール | 配信日程の表示数、定員、日時 |
3 | 申し込みページ | サムネイル、概要欄、申込ボタンなど |
4 | 配信前ページ | 配信前の表示ページの内容 |
5 | 配信ページ | カウントダウン設定、コメント設定、オファーボタンなど |
6 | 見逃し配信ページ | 見逃し配信ページの内容 |
設定画面では、各項目が画面上のどこに配置されるかを示した図があり、出来上がりをイメージしながら作業を進められます(※入力した文字やサムネイルは反映されません)。
概要欄の有無や日程表示方法を選択でき、視聴者の利用シーンに合わせたカスタマイズが可能です。
また、サムネイルの設定有無によって申し込みページの印象は大きく変わるため、可能であれば魅力的な画像を用意しましょう。
⑤Lステップの設定
Lステップ側の設定は、視聴者とのコミュニケーションを自動化する重要な部分です。API連携により、Lキャストでの視聴データをLステップで活用できるようになります。
API連携の基本設定
管理画面のAPI連携で、イベントの参加フェーズに合わせて、テキスト送信やタグ付けなどのアクション設定を行います。
API連携を設定すれば、Lキャストから、例えば、以下のような情報を自動的に取得できるようになります。
これらの情報は、配信の前後でさまざまなアクションを自動実行するトリガー(引き金)として活用できます。
配信・アクションの設定
配信タイミング別の設定項目の一例は以下のとおりです。
配信前 | 各種メッセージの配信
|
配信中 | コメントに応じた自動返信
滞在率に応じたアクション設定(特定の滞在時間でのタグ付けなど) 特典の自動送信設定 |
配信後 | 各種メッセージの配信
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設定後は、正しく機能するか、必ずテスト配信で確認しましょう。
特典の自動送信については、
- キーワード入力に応じた特典配布
- コメント投稿者への特典付与
- アンケート回答後の特典送付
などさまざまな施策が考えられますので、ご自身のビジネスに合わせた施策を考えてみましょう。
エバーグリーンウェビナーの分析と改善
エバーグリーンウェビナーを成功させるには、データに基づいて改善を重ねることが重要です。
Lキャストの「イベント・リスナー分析機能」では、視聴者の申込日時、滞在時間、滞在率、コメント状況など、イベントやアカウントごとの視聴分析が可能です。
具体的にどのような点をチェックし、どう改善していけばよいのかを解説します。
コンテンツの改善
視聴維持率が低いコンテンツについては、構成を見直したり、興味を引く要素を追加したりして改善します。
また、コメント数が少ない場合は、視聴者の参加を促す仕掛けを増やすことを検討しましょう。
セグメント別のアプローチを設計
視聴データと顧客を結びつけ、分析と施策を同時に自動化できる点がLキャストの大きな魅力の一つです。
データが取得できたら、視聴行動に基づいたセグメント分けを行いましょう。
Lステップの設定で、例えば以下のようなセグメントを作成します(セグメント分けの数値は一例です)。
- 関心度(高):90%以上視聴し、オファーボタンをクリックした人
- 関心度(中):50%以上視聴し、オファーに至らなかった人
- 関心度(低):25%未満の視聴で離脱した人
各セグメントに対して異なるフォローアップメッセージを設定します。
- 関心度の高い層には限定オファー
- 関心度が中くらいの層には補足資料を送信
- 関心度が低い層には見逃し配信の案内や別コンテンツの提案
このように、セグメントに応じた配信を行うと効果的です。
ABテストによる継続的改善
Lキャストでは、精密なABテストが可能です。
タイトル、コンテンツの構成、CTA(クリックボタンなど行動喚起するもの)など、一つの要素を変更してテストし、どの要素が成果に影響するかを明確にしましょう。
テスト結果を比較分析し、より成果が出たものを次のテストのベースにします。
このPDCAサイクルを継続すれば、エバーグリーンウェビナーの効果を段階的に向上させることができます。
ABテスト項目についてはこちらの記事を参考にしてください。
数値を改善するポイント
さまざまな指標の数値を改善するポイントは以下のとおりです。
申込みを増やすには |
申込数を増やすには、集客LPで、ウェビナーに参加するベネフィットをしっかり伝えることが重要です。 |
参加者が得られる価値を分かりやすく示し、ウェビナーの内容と関連性の高い特典を用意するとより申込み数を増やせます。 |
参加者を増やすには |
開催日が近づいたら、リマインド配信で内容の一部を先出ししたり、特典を詳しく伝えたりして期待感を高めます。 |
また、多くの人が参加しやすい時間帯を選ぶのも大切です。 |
視聴維持率を上げるには |
内容の組み立て方を工夫し、分かりやすい説明を心がけて視聴者を飽きさせないようにしましょう。 |
また、途中で特典がもらえるタイミングを設けると、最後まで見てもらいやすくなります。 |
コメント数を増やすには |
適切なタイミングで質問を投げかけ、コメントした人への特典を用意することで、双方向のコミュニケーションが活性化します。 |
活発なコメントは他の視聴者の参加意欲も高めるため、積極的に促していきましょう。 |
最も大切なのは、実際に申し込んでくれた人たちの特徴をよく観察し、そういった人たちにより響く内容に改善することです。
エバーグリーンウェビナーは、最初から完璧を目指す必要はありません。
まずは自動化して仕組みをつくるところからはじめましょう。
エバーグリーンウェビナーならLキャストとLステップ
エバーグリーンウェビナーで成果を最大化するためには、LキャストとLステップの組み合わせが最適です。
- 録画動画をまるで生放送のように配信して、高い視聴維持率を実現
- 申込みからフォローアップまで、すべての工程をLINE上で自動化
- データ分析に基づいたOne to Oneマーケティングが可能
このようにLキャストとLステップは、単なる自動化ツールではなく、取得したデータに基づいて最適なアプローチを自動で行うマーケティングツールです。
従来のオートウェビナーでは難しかった「高い視聴維持率」と「データに基づいた個別フォロー」を実現するLキャストは、エバーグリーンウェビナーの可能性を大きく拡げるツールといえます。
まとめ
エバーグリーンウェビナーは、一度仕組みを構築すれば継続的な成果を生み出せる効果的なマーケティング手法です。
本記事で解説した構築方法を参考に、まずは小さく始めて少しずつ改善を重ねていくことをおすすめします。
Lキャストは14日間の無料トライアルも用意されていますので、ぜひ実際に触れてみてください。
※Lキャストの利用にはLステップの契約が必要です(30日無料お試し期間あり)。