
メルマガは、使い方次第で集客力を大きく向上させる、非常に強力なツールです!
しかし、その効果を最大限に引き出すには、作成・配信における重要なポイントを押さえておく必要があります。
本記事では、メルマガを活用して成果をあげている企業の事例をすぐに基に、実践できる5つのコツをご紹介します。
- メルマガで集客するメリット・デメリット
- メルマガで集客に成功した他社事例
- メルマガ集客に効果的なコツ
- メルマガ登録者を増やす方法
また、メルマガとメールマーケティングの違いについても詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
メルマガ集客とは?
メルマガ集客とは、商品やサービスに関する情報を定期的にメールで配信し、顧客との関係を深め、購買行動を促すマーケティング手法です。
ウェブページやECサイトへの誘導、関連商品の紹介など、様々なアプローチを通して顧客との接点を増やし、購買意欲を高めます。
SNSでは伝えきれない詳細な情報や、限定特典を提供することで、高い成約率が期待できます。
メルマガで集客するメリット・デメリット
メルマガを使って集客効果を最大化するには、まずそのメリットとデメリットを正しく理解することが重要です。
メルマガ集客のメリット
メルマガ集客の代表的なメリットは、次の3つです。
コストパフォーマンスが高い
メルマガは、メールアドレスさえあればすぐに始められ、郵送費や印刷代などの費用がかかりません。
イギリスの調査会社「Adestra社」が2019年に実施した調査によると、メルマガは数あるマーケティング手法の中で、最も高いROI(投資対効果)をもたらしています。
出典:Adestra
さらに、弊社が2024年に実施したSNSとメールの利用実態調査では、70.6%の方がメールを「ほぼ毎日」確認することがわかりました。
この結果からも、多くの人が日常的にメールを利用しており、メルマガは情報を届けやすく、高い効果が期待できると考えられます。
メルマガは低コストで多くの人に情報を届けられる、コストパフォーマンスに優れた手法であるといえます。
幅広い層に情報を届けられる
メールはスマートフォンやパソコンなど、さまざまなデバイスに対応しているため、多くの顧客にリーチできるツールです。
そのため、年齢や性別、職業などに関係なく、あらゆる層へ情報を届けられる点が大きなメリットといえるでしょう。
特に、中高年層に対しては、メールは使い慣れたコミュニケーション手段として有効です。
また、個人情報保護の観点から、SNSへの登録を控える層にとっても、メールアドレスのみで情報を受け取れるメルマガは、安心して閲覧できる情報となります。
ターゲットに対して攻めのアプローチができる
集客手法には、企業側のタイミングで情報を発信する「プッシュ型」と、ユーザーが自ら情報を検索する「プル型」の2つのタイプがあります。
メルマガはまさにプッシュ型、攻めのアプローチの代表例です。
たとえば、会員向けキャンペーンや限定セミナーなど、期限付きの情報を迅速に伝えたい場合、メルマガは非常に有効なツールとなります。
顧客の属性や行動履歴に基づいて配信リストをグループ分けすることで、よりパーソナルな情報を届け、関係性を深められるでしょう。
これにより、顧客エンゲージメントを高め、売上向上が期待できます。
メルマガ集客のデメリット
魅力的なメリットがある一方で、メルマガには以下のようなデメリットも存在します。
メールアドレスの取得と管理に手間がかかる
多くのユーザーにメルマガを配信するためには、相応のメールアドレスを取得する必要があります。
アドレスは、商品購入やセミナー参加時のメルマガ登録、名刺交換などを通して取得できますが、これらの作業には手間と時間がかかります。
さらに、取得したアドレスは適切に管理する必要があり、情報漏洩のリスク対策や、人的ミスを減らす仕組みづくりも求められます。
しかし、アドレス管理ばかりに時間を取られると、コンテンツ作成や効果測定といった他の重要な業務に手が回らなくなり、結果的にメルマガの効果が低下してしまうでしょう。
管理ツールを使うといった、効率的な管理体制の構築が重要です。
開封率を高める工夫が求められる
残念ながらメルマガは、未読のまま削除されたり、流し読みされるケースも少なくありません。
一般的に、メルマガの平均開封率は10〜30%といわれいます。※当社調べ
ユーザーの興味を引く内容でなければ、開封されても次の行動につなげることは難しいでしょう。
SNSとメールの利用実態調査によると、メルマガの内容は「気になったものだけ確認している」が54.1%で最多でした。
開封率を高めるには、A/Bテストによる件名や内容の最適化や、配信データ分析などを活用した戦略が必要です。
スパムメール判定のリスクがある
開封率やクリック率が低いメールは、スパムメールと判定されるリスクが高くなります。そのため、読者の興味を引くコンテンツ作りが不可欠です。
また、大量のメールを、特に他社と共同で使用するサーバーやドメインから送信すると、スパムフィルターに引っかかり、受信者に届かないことがあります。
スパム判定を防ぐためには、以下の点に注意しましょう。
- 大量送信を控える
特定のドメインやアドレスから短時間に大量のメールを送信すると、スパムとみなされる可能性が高まります。一度に送信するメール数を制限しましょう。
- HTMLの適切な使用
HTMLはメールを自由にデザインできますが、過度な装飾は、スパムフィルターに引っかかる原因となります。シンプルなデザインを心がけましょう。
- 不要なリンクの削減
メール本文に関係のないリンクを多く設置すると、スパム行為とみなされる可能性があります。必要なリンクだけに絞り込みましょう。
スパム判定の対策には、高度なスパム対策機能が備わっているメルマガ配信サービスの利用がおすすめです。
メルマガとメールマーケティングの違い
メルマガとメールマーケティングは、どちらもメールを活用した顧客とのコミュニケーション手段ですが、その目的やアプローチは大きく異なります。
メルマガは、多くの読者に対して定期的に情報を配信するので、顧客との関係構築を重視する際に有効です。
一方メールマーケティングは、顧客のニーズや状況に合わせて個別にメールを配信し、購買など具体的な行動を促します。
つまり、メルマガは「一対多」のコミュニケーション、メールマーケティングは「一対一」のコミュニケーションといえるでしょう。
メルマガはメールマーケティングの一つの手法であり、目的やターゲットによって使い分けが重要です。
そのほかのメールマーケティング方法
メールマーケティングの手法は、メルマガだけではありません。それぞれの特徴を活かし組み合わせることで、集客効果を最大化できます。
ステップメール
ステップメールとは、あらかじめ設計したシナリオやスケジュールに沿って、段階的にメールを配信するマーケティング手法です。
ユーザーの行動に合わせてメールを配信することで、より多くの顧客を引きつけ、参加や購買などの具体的な行動を促します。
例:セミナー集客ステップメール
セミナー申込前: |
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セミナー開始前: |
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セミナー終了後: |
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セグメントメール(ターゲティングメール)
セグメントメールは、顧客一人ひとりの属性や行動履歴などの情報に基づき、それぞれに最適な内容を配信する手法です。
たとえば、年齢や性別、過去の購入履歴など、顧客ごとに異なる特徴に合わせて、興味や関心を惹く商品やサービスを提案できます。
具体例として、以下のような配信方法があります。
- お誕生日を迎える顧客へ、特別な割引クーポンを配信する
- 過去の購入履歴から、関心のありそうな商品をおすすめする
- お住まいの地域限定のイベント情報を提供する
個々のニーズに合わせた情報提供を行うことで、高い満足度や、成約率の向上が期待できるでしょう。
リターゲティングメール
リターゲティングメールは、自社のウェブサイトを訪問したことがあるユーザーに対し、訪問履歴や閲覧情報に基づいて、再び商品やサービスをアプローチする手法です。
たとえば、以下のような案内が可能です。
- 過去に閲覧した商品を再度紹介し、購入を促す。
- 閲覧した商品に関するクーポンや関連商品をご案内する。
- カートに入れたままの商品がある場合、購入を促すリマインドメールを送る。
一度興味を持ったユーザーは、新規ユーザーと比較して成約率が高いため、リターゲティングメールは効果的な集客手法として広く活用されています。
メルマガで集客に成功した事例紹介
メルマガを活用して集客に成功している企業は数多く存在します。ここでは、特に参考になる成功事例をいくつかご紹介します。
店舗への来店促進:コストコ
コストコホールセールは、アメリカに本社を置く会員制の倉庫型店舗です。
高品質な優良ブランド商品を低価格で提供しており、店舗には食料品から日用品、家電製品まで、様々な商品が所狭しと並べられています。
コストコは、年会費を支払った会員のみが利用可能な「会員制」を特徴としています。
- ポイント①・・・メルマガを割引クーポンに設定
- ポイント②・・・オンラインとオフラインを融合
メルマガを割引クーポンに設定
コストコのメルマガに登録すると、週に数回、お得な割引クーポンやイベント情報が登録したメールアドレス宛に送られてきます。
クーポンの印刷やスマートフォンの提示は不要で、会計時に自動的に割引が適用される便利なシステムです。
この仕組みは、顧客にとって非常に魅力的であり、メルマガの開封率向上にもつながっていると考えられます。
オンラインとオフラインを融合
コストコのメルマガで紹介された商品は、オンラインストアでも購入できます。
メルマガを通じて、オンラインストアへの導線を確保することで、顧客の購買機会を増やし、オンラインとオフラインを融合させた購買体験を提供しています。
購買意欲の向上:楽天市場
楽天市場は、日本最大級のインターネットショッピングモールです。
多種多様な商品を取り扱っており、顧客のニーズに合わせて様々なサービスを提供しています。
- ポイント①・・・過去の購買履歴に基づいたおすすめ商品の提案
- ポイント②・・・ポイントキャンペーンやセール情報の発信
購買履歴に基づいたおすすめ商品の提案
楽天市場のメルマガでは、顧客の過去の購買履歴を分析し、興味関心の高い商品や関連商品を紹介しています。
「この商品を買った人は、こんな商品も買っています」といったレコメンド機能を活用することで、関連商品やより高価格帯の商品の購入を促進しています。
このようなパーソナライズされた提案は、顧客満足度の向上と、長期的な顧客関係の構築に役立つでしょう。
ポイントキャンペーンやセール情報の発信
ポイントキャンペーンや限定セール、新商品の情報などを頻繁に配信しているのも楽天市場メルマガの特徴です。
週末限定のポイントアップキャンペーンや、タイムセール情報など「今すぐ楽天市場で買い物をしたい!」と思わせるような、魅力的な情報が満載です。
これらの情報をメルマガで受け取ることで、顧客は楽天市場のお得情報やキャンペーンをいち早く知り、楽しく買い物できます。
セミナー・イベントの参加者増加:株式会社ビッグビート
株式会社ビッグビートは、BtoB企業のマーケティングにおける、コミュニケーション支援やクリエイティブ制作などを手がける企業です。
自社で主催するセミナーやイベントの集客にメルマガを活用し、参加者増加を実現しています。
- ポイント①・・・セグメントごとに最適化した配信
- ポイント②・・・特設サイトへの導線を設置
セグメントごとに最適化した配信
ビッグビートのメルマガの特徴は、顧客データを分析して、属性や興味関心に基づいて顧客をセグメント化している点です。
たとえば、グローバルマーケティングに関心のあるグループには、海外展開に関するセミナー情報を優先的に配信するなど、パーソナライズされた情報提供を実現しています。
グループごとに最適な内容のメルマガを配信し、開封率やクリック率の向上につなげています。
特設サイトへの導線を設置
ビッグビートでは、メルマガに特設サイトへのリンクを掲載し、関連性の高い記事にポップアップを表示させることで、興味を持った読者をイベント情報へスムーズに促しています。
専門性の高い質の高いコンテンツを提供することで、読者の興味関心を引き付け、セミナーやイベントへの参加意欲を高めています。
業界最新トレンドや事例紹介など、ここでしか得られない貴重な情報の発信は、メルマガ読者の満足度を高め、解約防止にもつながるでしょう。
ブランドイメージの向上:Apple
Appleは、革新的な製品と洗練されたデザインで、多くのファンを魅了するテクノロジー企業です。
- ポイント①・・・シンプルで美しいデザイン
- ポイント②・・・Appleの哲学や世界観を発信
シンプルで美しいデザイン
Appleのメルマガは、製品と同じくシンプルで美しいデザインが特徴です。
無駄な装飾を排除し、洗練されたビジュアルでAppleのブランドイメージを体現しています。
さらに、Appleのメルマガでは、製品の魅力を最大限に引き出すような写真や動画を効果的に使用しています。
これにより、読者は製品の具体的なイメージを掴みやすく、購買意欲を高める効果も期待できるでしょう。
Appleの哲学や世界観を発信
Appleのメルマガでは、単に製品のスペックを伝えるだけでなく、ブランドの核となる哲学や世界観を共有しています。
具体的には、環境保護への取り組みや、クリエイティビティを支援する活動などを紹介することで、顧客との間に深いつながりを築き、ブランドへの信頼を獲得しています。
スティーブ・ジョブズの言葉や、Appleの歴史を紹介するコンテンツも、参考にしたいポイントです。
今すぐ実践!メルマガ集客に効果的なコツ5選
メルマガ集客を成功させるための、すぐに実践できる効果的なコツを5つ紹介します。
コツ①配信頻度と時間を工夫する
メルマガの配信頻度は、適切なバランスの見極めが重要です。
頻度が少ないと、読者の関心が薄れ、メールを開封してもらえなくなる可能性があります。逆に、
一方で、過剰に配信すると、読者はメールを煩わしく感じ、購読を停止してしまう可能性もあります。
しかし、一概に「頻度が多い=悪い」とはいえません。高い配信頻度が効果的な場合もあるようです。
たとえば、コストコは週に数回のメルマガ配信で、顧客に頻繁にコストコを思い出させ、来店を促す戦略を取っています。
闇雲にメルマガを配信するのではなく、顧客にとって有益な情報を届け、飽きさせない工夫をしながら、適切な配信頻度を見つけることが大切です。
また、メルマガの最適な配信時間は、曜日や季節、読者のライフスタイルによって異なります。
一般的に、BtoC向けのメルマガは平日夕方に配信されるケースが多いですが、あくまでも目安であり、読者層や業種によって最適な時間は異なります。
A/Bテストなどを実施し、分析結果に基づいて配信時間を調整し、開封率の向上を目指しましょう。
コツ②読みたくなるタイトルをつける
メルマガのタイトルは、読者の目に最初に入る情報であり、開封率を左右する重要な要素です。
どんなに有益な情報や特典を用意していても、開封されなければ価値を発揮できません。
楽天は「明日から24時間限定!」「本日限り!」といった興味関心を惹きつける件名と、【】などの記号を組み合わせて読者の興味を引いています。
次のポイントを参考に、魅力的なタイトルを作成しましょう。
また、件名にユーザーの名前を入れることで、親近感が増し開封率向上につながる可能性が高まります。
AIを活用すれば、タイトル候補の生成や効果測定が効率的に行えるので、より効果的な件名の作成に役立ちます。
コツ③HTML形式で作成する
HTML形式のメルマガは、テキスト形式に比べて、画像やレイアウトを自由に設定して、視覚的に訴求力の高いコンテンツを作成できます。
デザイン性に優れたメルマガとしては、例えばAppleのものが代表的です。
洗練されたデザインと美しい画像で、ブランドイメージを効果的に伝えています。
出典:Apple
また、ボタンやバナーなどを設置することで、クリック率向上にもつながります。
HTMLメールは、ユーザーに与える印象を大きく左右するため、ブランドイメージやターゲット層に合ったデザインが重要です。
コツ④次のアクションへ誘導する導線を作る
メルマガの目的は、単に読んでもらうのではなく、読者を商品購入やイベント参加などの具体的な行動へと導き、最終的なコンバージョンにつなげる点にあります。
そのため、読者の興味を惹きつけ、行動を促す仕掛けが不可欠です。
前述のビッグビートの例でも、メルマガに特設サイトへのリンクを掲載していました。
ウェブサイトや申し込みページへの導線を明確にして、次のアクションを促進しましょう。
メルマガ限定のクーポンや割引などの提供も、ユーザーの行動を後押しする有効な施策です。
コツ⑤ターゲットに合わせて配信する
メルマガ配信において最も重要なのは、「誰に」届けたいのかを明確にすることです。
属性や行動履歴に基づいてターゲットをセグメント化し、それぞれに合わせた内容のメルマガを配信しましょう。
ターゲットを絞ったメール配信は、メルマガ集客の効果を最大限に高める上で非常に重要です。
よりパーソナルな情報が届けられるため、読者のエンゲージメントを高め、行動の促進にもつながります。
メルマガ登録者を増やす3つの方法
メルマガ登録者を増やすための、効果的な方法を3つ紹介します。
SNSと連携して拡散力を高める
SNSは、メルマガ登録者を増やすための強力なツールです。
各プラットフォームの特性を活かし、X、Instagram、Facebookなどでメルマガ登録ページへの導線を効果的に設計しましょう。
投稿内でメルマガのコンテンツを紹介したり、登録者限定キャンペーンの告知することで、フォロワーの興味関心を高め登録を促せます。
登録のハードルを下げる
メルマガ登録を検討するユーザーにとって、登録の手続きは大きな障壁となる可能性があります。
登録フォームは、氏名やメールアドレスなど、必要最低限の項目に絞り、入力の手間を最小限に抑えましょう。
また、スマートフォンやタブレット端末からのアクセスが多い場合は、モバイルフレンドリーなデザインを採用し、スムーズな登録方法を提供することが重要です。
魅力的な登録特典を用意する
メルマガ登録者への特典の提供は、登録を促進する上で非常に効果的な手段です。
以下に、読者の登録を後押しする、魅力的な特典をご紹介します。
- 初回登録者限定クーポン
読者限定の特別な割引クーポンを提供することで、新規登録を促します。 - オンラインストア送料無料
送料無料特典は、特にオンラインストアのメルマガ登録促進に効果的です。 - オンラインストア送料無料
送料無料特典は、特にオンラインストアのメルマガ登録促進に効果的です。 - 限定コンテンツへのアクセス権
専門性の高い情報や、ここでしか読めない限定記事へのアクセス権は、特定の分野に興味を持つ読者に効果的です。 - プレゼント企画への参加権
抽選で豪華賞品が当たるプレゼント企画への参加権は、多くの読者の興味をひきます。メルマガ集客にはLINE連携がおすすめ
メルマガでの集客効果を最大化するには、SNSとの連携が有効です。
SNSは拡散性が高く、多くの顧客に情報を届けられるため、組み合わせることでメルマガの「読者に届きにくい」という弱点を補えます。
数あるSNSの中でも、特にメルマガとの連携に特に適しているのがLINEです。
SNSとメールの利用実態調査では、閲覧・利用数が最も多いSNSは、男性「YouTube」女性「LINE」との回答でした。
さらにLINEは、メインの連絡手段として利用頻度が多く、開封率も高い傾向です。
調査結果からもわかるように、LINEは多くの人が日常的に利用する主要なコミュニケーションツールであり、メルマガとの連携による相乗効果が期待できます。
たとえば、LINEでイベントの開催情報を簡潔に伝え、より詳しい内容や申込方法をメルマガで案内すると、関心を持ったユーザーに確実に情報を届けられます。
メルマガで事前準備のチェックリストや特典情報を送り、開催直前にはLINEでリマインド通知をするといった活用も、参加率の向上に効果的です。
このように、LINEで情報を拡散し、メルマガで詳細な情報や特典をじっくり読んでもらうといった役割分担により、集客効果と満足度の向上につながります。
LINE×メルマガで集客の成果をあげるならLメール
Lメールは、LINE公式アカウントの機能を拡張するマーケティングツール「Lステップ」の機能の一つです。
Lメールを使えば、Lステップで取得したユーザーの情報をメール配信に活用できます。
具体的には、以下のような活用方法が挙げられます。
- 高度なセグメント配信
Lステップでは、年齢、性別、住所などの個人情報や、イベント参加状況などの詳細な情報をわかりやすく管理できます。これらの情報を利用し、より高度なセグメント配信が実現します。また、メールの文章にユーザーの名前や、アンケートで回答した情報の引用も可能です。
- 行動履歴に基づくターゲティング配信
過去の購買履歴やウェブサイトの閲覧履歴などに基づき、顧客一人ひとりに最適な情報を配信できます。例えば、過去に購入した商品と関連性の高い商品の案内や、閲覧したページに関連するキャンペーン情報などの配信が可能です。
- タグ情報を活用した詳細な配信
「〇〇イベント参加者」というタグが付いた顧客に対して、特典付きのメールを配信するなど、Lステップのタグ情報を活用することで、より詳細なセグメント配信が可能です。
※Lメールのご利用には、事前にLステップの契約が必要です。
LINEとメールを組み合わせたシナリオ配信が可能
LINEは、高い開封率とクリック率、そして短い開封時間という特徴から、タイムリーな情報配信に優れています。
しかし、長文のメッセージや複雑な訴求には不向きな側面も持ち合わせています。
メールは長文での訴求やナーチャリング(顧客育成)に適していて、配信コストも安価です。
一方で、開封率やクリック率が低く、読まれるまでに時間がかかるという課題があります。
Lメールでは、LINEとメールをシームレスに連携できます。
たとえば、1通目の情報解禁は開封率の高いLINEで行い、2通目の詳しい情報はメールで送るといったシナリオ配信が可能です。
また、1通目にメールを送り、一定時間内に反応がない場合に、リマインダーとしてLINEを送るような設定もできます。
LINEとメールを組み合わせると、それぞれのデメリットを補い、メリットを最大限に活かした効果的なマーケティングが実現します。
まとめ
メルマガは、顧客との長期的な関係構築や、ビジネスの成長に不可欠なマーケティングツールです。
本記事では、読まれるメルマガの作り方と、効果を最大化する配信ツールについて解説しました。
ぜひ参考に、自社のメールマーケティング戦略を立ててください。