
メールマーケティングは、新規顧客の獲得や既存顧客との関係強化に欠かせません。
とはいえ、

- どのメルマガ配信ツールを選べばいいのか分からない
- 無料で使えるサービスはあるの?
と悩む方も多いのではないでしょうか?
メルマガ配信ツールは、目的や配信規模に合ったツールを選ぶことで、より効果的なマーケティングが実現できます。
本記事では、ツールの選び方やおすすめの配信ツール、開封率を上げるためのポイントを解説します。
最適なツールを見つけて、効果的なメルマガ運用をスタートしましょう。
目次
もう古い?メルマガ配信ツールの重要性
最近では、LINEを活用したマーケティングが注目され「メルマガはもう古いのでは?」と感じる人もいるかもしれません。
たしかに、LINEは開封率が高く、リアルタイムで情報を届けられる便利なツールです。しかし、それだけでメルマガの価値がなくなったわけではありません。
メルマガは、日常的にパソコンで仕事をしている人や、メールでやり取りすることが多い人に届きやすいという特徴があります。
例えば、商品の詳細な説明やサービスの活用方法、業界の最新情報などを丁寧に伝えるのにおすすめです。
LINEは短いメッセージ向きですが、メルマガは長文で詳細な商品情報やストーリー性のあるコンテンツを届けられます。
また、 BtoBマーケティングや高単価商品の案内には、じっくり読めるメルマガがおすすめです。
さらに、メールリストを一度構築すれば、自社の資産として長期的に活用できるのも魅力。メルマガは今でも十分に活用すべきマーケティング手法だといえます。
メルマガ配信ツールを活用するメリット3つ
メルマガ配信ツールを活用するメリットは以下の3つです。
- 多くの情報を伝えられる
- 低コストで大量配信が可能
- BtoBマーケティングに強い
それぞれについて、詳しく解説していきます。
多くの情報を伝えられる
メルマガの大きなメリットは、多くの情報を詳しく伝えられる点です。短い文章では伝えきれない内容も、メルマガならしっかりとした長文で説明できます。
例えば、新商品を紹介する場合、商品名や価格だけでなく、特徴や使い方、実際の活用例、開発の背景まで、詳しく解説できるのがメリット。読者が「この商品は自分に合っている!」と納得できるように、ストーリーを交えながら伝えられるでしょう。
また、専門的な情報や業界の最新ニュースの配信にも適しています。
メルマガは単なる宣伝ツールではなく、読者に価値ある情報をじっくり届け、信頼関係を築くための大切なツールです。
低コストで大量配信が可能
メルマガは、低コストで多くの読者に一斉配信できるのがメリットです。
例えば、紙のチラシやDM(ダイレクトメール)を郵送する場合、デザイン費・印刷代・封入作業・送料といったさまざまなコストがかかります。
一方でメルマガなら、無料〜数千円程度のコストで、数千〜数万人に情報を届けられます。
さらに、配信先のセグメントを分けたり、件名や本文の内容を工夫したりすれば、属性や興味に合わせたアプローチが可能です。
このように、費用を抑えつつもターゲットにアプローチできるメルマガは、非常にコストパフォーマンスの高いマーケティング手法といえるでしょう。
BtoBマーケティングに強い
メルマガは、BtoB(企業間取引)のマーケティングに強いツールです。その理由は、じっくりと情報を伝え、見込み顧客との関係を築きやすいからです。
BtoBの商談は、BtoCと違って即決されることが少なく、複数の担当者による検討や、長期的な信頼関係が求められます。また、メールは社内で共有しやすいため、関係者間での情報共有や意思決定にも適しており、BtoBにおいては特に有効なコミュニケーション手段です。
だからこそ、定期的に役立つ情報を届けられるメルマガは、信頼構築の手段として非常に有効です。
例えば、業界の最新ニュースや成功事例、ノウハウなどを配信することで、読者に「この会社は信頼できる」と感じてもらえます。
さらに、BtoBでは専門性の高い情報が求められる場合も多いため、長文で詳しく説明できるメルマガとの相性は抜群です。
メルマガはBtoBマーケティングにおいて、企業との信頼関係を深め、成約につなげるための強力なツールといえるでしょう。
メルマガ配信ツールのデメリット・課題
メルマガ配信ツールのデメリットや課題について解説します。
開封率が低い
メルマガの大きな課題の一つが「開封率の低さ」です。せっかく配信しても、読者がメールを開かなければ意味がありません。
実際に、メルマガの開封率は10〜30%です。※当社調べ
弊社の調査においても、メルマガの内容は「気になったものだけ確認している」が54.1%と最多でした。
開封率が低くなる理由はいくつかあります。まず、受信トレイに大量のメールが届くため、埋もれやすいこと。また、件名が魅力的でないと興味を持たれず開封されません。
特に企業からのメールは営業や宣伝と見なされやすく、後回しにされる傾向があります。
このデメリットを解消するには、読者にとって「読む価値がある」と感じてもらえる内容を届けなければなりません。
メールが届かないケースがある
メルマガは「メールが届かない」という問題が起こる場合があります。
せっかく配信しても、読者のもとに届かなければ意味がありません。実際、多くの企業がこの課題に直面しています。
まず考えられる原因の一つが「迷惑メールフィルターに引っかかる」点です。特に、大量のメールを一斉配信する際、受信側のメールサービスによって「迷惑メール」と判断されるケースも。
そして、もう一つの原因が登録時のメールアドレスの入力ミスです。一文字でも間違っていると、正しく送信されません。
また、一部のメールサーバーでは企業からの一斉配信メールをブロックする設定もあります。
こうしたトラブルを防ぐためにも、定期的にリストを見直し、確実に届ける仕組みを整えなければなりません。
LINEで情報を受け取る人が増えている
最近では、メルマガよりもLINEで情報を受け取る人が増えています。
特に個人向けのサービスでは、メールよりも気軽にチェックできるLINEの導入が進んでいるようです。
LINEが好まれる理由の一つは、リアルタイム性の高さです。メルマガは受信ボックスに埋もれやすいのに対し、LINEならスマホにプッシュ通知が届くため、すぐに気づいてもらえます。
さらに、LINEは短いメッセージで簡潔に情報を伝えられ、ユーザーも気軽に確認できます。特にクーポンや最新情報を素早く届けるなら、LINEの方が適しているでしょう。
BtoCマーケティングでは使い分けが必要
メルマガはBtoBマーケティングで特に効果を発揮しますが、BtoC(個人向け)の場合は、伝える内容や目的に応じた使い分けが必要です。
BtoCでは「短時間でサクッと情報を得たい」というニーズが強く、スマホでの閲覧が主流となっているため、手軽に読めるLINEの方が親和性が高い傾向にあります。
また、BtoC向けのメルマガは「開封率が思うように伸びない」という課題があるのも事実です。
とはいえ、キャンペーンの詳細やじっくり読んでもらいたい内容などは、メルマガの方が伝わりやすい場面もあります。
このように、BtoCマーケティングではLINEを中心にしつつ、目的に応じてメールと組み合わせる対応も必要かもしれません。
メルマガ配信ツールを選ぶときのポイント
メルマガを効果的に運用するには、自社の目的やニーズに合った配信ツールを選ぶことが重要です。
そこで、メルマガ配信ツールを選ぶ際に押さえておきたいポイントを詳しく解説します。
配信数・リストの上限で選ぶ
メルマガ配信ツールを選ぶ際に注目したいのが「配信数」と「登録リストの上限」です。
特に無料プランを利用する場合、配信できるメールの通数や登録できるリスト数に制限があります。
例えば「月に1,000通まで無料」「登録リストは500件まで」など、ツールによって上限があることも。
また、配信頻度によって必要な通数も変わります。毎日メルマガを配信する場合と、週1回だけ配信する場合とでは、必要なリソースが違ってきます。
さらに、将来的にリストが増えていく点も見越しておきましょう。無料プランから始めても、登録数が上限を超えれば有料プランへの移行が必要になります。
なお、配信数は業種やターゲットによって異なりますが、理想は「週2〜3通」程度がおすすめです。
配信頻度が多すぎると「しつこい」と感じられて解除されるリスクがあり、逆に少なすぎると存在を忘れられてしまうことも。
無理のないペースで、継続的に価値ある情報を届けることが大切です。
操作性・使いやすさで選ぶ
メルマガ配信ツールを選ぶ際は、「操作性」や「使いやすさ」も大切なポイントです。
どれだけ高機能なツールでも、操作が複雑すぎると使いこなせず、配信作業が負担になってしまいます。特に、初めてメルマガを運用する場合は、シンプルで直感的に使えるツールを選びましょう。
例えば、ドラッグ&ドロップで簡単にメールのデザインを作成できるツールや、テンプレートが豊富に用意されているものなら、初心者でもスムーズにメルマガを作成できます。
また、配信リストの管理がしやすいか、ステップメールや一斉配信の設定が簡単にできるかなどもチェックしておくと安心です。
メルマガを継続的に運用するためにも、操作が簡単でストレスなく使えるツールを選んでみてください。
マーケティングオートメーション機能で選ぶ
メルマガ配信ツールを選ぶ際は、マーケティングオートメーション機能の有無も重要なポイントです。
マーケティングオートメーションとは、顧客ごとの行動や属性に応じて、自動で適切なメールを配信できる仕組みを指します。効率よく見込み客を育成し、売上アップにつなげられるのが特徴です。
例えば、メルマガを開封した人には次のステップとして詳細な商品情報を送る、資料請求をした人にはフォローアップメールを自動配信する、といった施策が打てます。
そもそも、手動での対応には限界があります。マーケティングオートメーションを活用すれば、一度設定するだけで継続的に効果的なメール配信ができ、業務負担を減らしながら成果を最大化できます。
分析機能で選ぶ
メルマガ配信ツールを選ぶ際、デザインや使いやすさだけでなく、分析機能も重要なポイントです。
なぜなら、分析機能は読者の反応を把握し、より効果的なメルマガを作成できるからです。
メルマガ配信ツールを選ぶ際には、以下の分析機能が搭載されているかを確認しましょう。
- 到達率
- 開封率
- クリック率
- コンバージョン率
- 解除率(解約率)
これらの機能が充実しているツールを選べば、より詳細な分析が可能となり、メルマガの効果を最大限に引き出せます。
サポート体制で選ぶ
メルマガ配信ツールを選ぶ際、「サポート体制がしっかりしているか」は重要なポイントです。
例えば、

- まずは個別相談で導入前の悩みを聞いてもらいたい
- 設定のやり方や分析機能の見方を知りたい
- HTMLメールの表示が崩れてしまう
などの疑問や悩みを抱えている人も多いです。
そんなときに、すぐに対応してくれるサービスかをチェックしておきましょう。
特に、リアルタイムで対応してくれるチャットサポートや、24時間対応のヘルプデスクがあると万が一のときも安心です。
メルマガ運用は長く続けるものなので、困ったときに頼れるサポートも重視してみてください。
【無料あり】おすすめのメルマガ配信ツール14選
それでは、メルマガ配信におすすめのツールを紹介します。
Lメール
Lメールは、LINE公式アカウントの拡張ツール「Lステップ」の機能のひとつです。
Lメールはメルマガ配信に特化したツールではありませんが、LINEとメールを柔軟に組み合わせたクロスチャネル配信ができます。
例えば、1通目はLINEでイベント告知、2通目はメールでイベント詳細を送信、3通目はLINEで申込を促すといった施策も可能です。
- ユーザーに合わせてLINEとメールを使い分けられる
- LINEとメールの両方の行動データを取得できる
- MAツール「Lステップ」の高度な分析機能を使える
また、Lメールは有料ツールではあるものの、従来のような一斉配信型のメルマガとは異なり、ユーザーの属性や行動に応じたセグメント配信が強みです。
そのため、「本当に必要としている人にだけ」に情報を届けられるのがメリット。無駄な配信を減らし、全体的なコスト削減に役立つツールといえます。
Benchmark Email(ベンチマークイーメール)
Benchmark Emailは、世界で50万社以上に利用されている人気のメールマーケティングツールです。ドラッグ&ドロップの簡単な操作で、プロがデザインした豊富なテンプレートを使って、HTMLメールを誰でも簡単に作成できます。
- 500種類以上のテンプレートを用意
- ステップメール、セグメント配信、A/Bテストなどの機能が充実
- 日本語でのサポートも充実
また、無料トライアルでは、最大500件のメールアドレスを登録でき、月に3,500通まで配信可能です。
まずは無料で試してみて、操作性や機能を実際に体験してから、有料プランを検討してみてください。
Mailchimp(メールチンプ)
出典:Mailchimp
Mailchimpは、世界中で1,100万人以上のユーザーを有する、人気のメールマーケティングツールです。
特に、わかりやすく直感的なインターフェースが魅力で、初心者でも迷わずにメール配信を始められます。
- デザイン性の高いメールを手軽に作れる
- 購読者の行動に応じたステップメールも設定できる
- ShopifyやWordPressなどと連携できる
さらに、月1,000通まで配信できる無料プランが用意されており、1日500通までの送信にも対応。
小規模事業者や個人事業主であれば、無料プランでも十分に活用できるのが大きなポイントです。
Brevo(旧Sendinblue)
出典:Brevo
Brevoはコストパフォーマンスに優れたメルマガ配信ツールです。
最大の特徴は、「登録者数」ではなく「月の配信通数」に応じた料金体系。リスト数は多いけれど配信頻度が少ない方におすすめです。
- シンプルで使いやすいUI
- セグメント・パーソナライズ機能が充実
- 多機能ながら料金が比較的リーズナブル
また、無料プランでは1日300通、月最大9,000通のメールを配信可能。小規模事業者やお試し利用には、十分な機能と配信量を備えています。
blastmail(ブラストメール)
出典:blastmail
blastmailは、導入数シェア14年連続No.1を誇る、日本製のメルマガ配信ツールです。
国内トップレベルの配信速度と到達率を実現し、多くの企業や団体が導入しています。また直感的で操作しやすく、初めての方でも安心してメール配信が可能です。
- すべて日本語対応、操作画面もわかりやすい
- 充実の電話・メールサポートあり
- 大量配信にも強く、迷惑メールフォルダに入るリスクが低い
さらに、7日間の無料トライアルですべての機能を体験できます。操作性や到達率を実際に体験してから、導入を検討できるのも魅力です。
小規模事業者よりも、安定して大量配信したい中〜大規模の企業に最適なツールといえるでしょう。
オレンジメール
出典:オレンジメール
オレンジメールは、個人事業主や小規模ビジネスに特化した、国産のメルマガ配信ツールです。
中でも「ステップメール機能」に強みを持っています。ユーザーの登録タイミングに合わせて、自動で順番にメールを届けられるため、教育〜販売までの導線づくりがスムーズになるのがメリットです。
- Gmailガイドラインに完全対応
- 管理画面・サポートともに完全日本語対応
- シンプルで使いやすいUI
さらに、半年間無料で使える無料版や、より高度な配信ができるビジネス版(30日間無料お試し)も用意されています。
特に、起業家・コンサルタント・講師業など「自分のファンを育てたい」人にはぴったりのツールです。
WiLL Mail(ウィルメール)
出典:WiLL Mail
WiLL Mailは、企業向けに特化した国産のメルマガ配信ツールです。
直感的な操作が可能なドラッグ&ドロップ式のエディタを備えており、専門知識がなくてもデザイン性の高いメールを簡単に作成できます。
- 大規模な大量一斉配信が可能
- スマートフォン完全対応
- グラフやヒートマップで比較分析
さらに、14日間の無料トライアルが用意されており、初期費用も不要。月単位で最適なプランを選べる柔軟さもあり、個人から企業まで、幅広いユーザーにとって使いやすいツールです。
まぐまぐ!
出典:まぐまぐ!
まぐまぐ!は日本最大級のメルマガ配信プラットフォームです。最大の特徴は、配信ツールとしての機能に加え、読者を集められる“媒体力”を持っている点。
自分のメルマガを「まぐまぐ!」内で公開・登録受付できるため、ゼロから読者を集める負担が軽く、影響力を広げたい個人や専門家にとって大きなメリットです。
- 読者を集めやすい
- 無料メルマガから始められる
- 配信インフラが安定している
さらに、有料メルマガの発行にも対応し、売上の50%が発行者の収入になります。
ただのメール配信ツールではなく「読者とつながり、育て、収益化できる」のが、まぐまぐ!の魅力です。
配配メール
出典:配配メール
配配メールは、法人向けに特化した国産のメルマガ配信ツールです。
メールマーケティングの最新トレンドや成功事例に基づいたノウハウを提供し、実践に活かせるよう手厚いアフターフォローも実施。
さらに、サービス自体も継続的に改善されており、企業をサポートする体制が整っています。
- 企業向けに最適化された配信インフラ
- 導入から運用まで専任スタッフが丁寧にフォロー
- 営業支援やリードナーチャリング機能など、BtoBに強い仕様
配配メールには無料プランはありませんが、有料プランや登録アドレス数によって変動する料金体系のため、配信数は無制限です。
そのため、数万件以上の一括配信を行う中〜大企業、教育機関、自治体などに最適なツールです。
acmailer(エーシーメーラー)
出典:acmailer
acmailerは、サーバーにインストールして使うタイプの国産メルマガ配信システムです。
クラウド型のメルマガツールとは異なり、自社サーバー上で動作するため、ランニングコストを抑えたい方や、自社内でデータ管理を徹底したい方に向いています。
- クラウドに依存せず、自社内でデータをしっかり管理できる
- クラウド型より費用を安い
- カスタマイズ性が高い
そしてacmailerには、初期費用・月額費用ともに無料で使えるフリー版があります。acmailerへのリンク付の著作権を表示すれば、全機能そのまま無料で使え、広告なども一切入りません。
とにかくコストを抑えて運用したい方や、サーバー管理に慣れている方におすすめのツールです。
Cuenote FC(キューノートFC)
出典:Cuenote FC
Cuenote FCは、大量配信に特化した国産のメルマガ配信ツールです。
独自技術で毎時1,000万通の配信性能を実現。大企業や官公庁、自治体、ECサイトなど、多くの配信先を持つ組織から高く評価されています。
- 高い到達率と安定性
- HTMLメールが簡単に作成できる
- 安心の国産&手厚いサポート
さらに、無料トライアルが用意されているほか、不定期で初期費用が無料になるキャンペーンも実施中です。
大規模かつ戦略的なメールマーケティングを行いたい企業に最適なツールといえるでしょう。
SendGrid<
出典:SendGrid
SendGridは、世界中で広く利用されている信頼性の高いクラウド型メール配信サービスです。
アカウントを作成すればすぐに始められ、サーバー構築や保守といった手間は一切不要。コストと工数を最小限に抑えながら、スピーディーにメール配信環境を整えられるのが大きな魅力です。
- クラウド型で導入が簡単
- サーバー構築・保守が不要
- 高い到達率
また、無料アカウントも用意されており、1日100通まで送信可能&商用利用OK。
制限も少ないため、まずは試してみたい方にぴったりのサービスです。
HubSpot(ハブスポット)
出典:HubSpot
HubSpotは、マーケティング、営業、カスタマーサポートを一元管理できるオールインワン型のCRMプラットフォームです。
メルマガ配信はもちろん、Webサイト上でのリード獲得、営業支援、カスタマーサポートまでひとつのツールで管理できます。
- オールインワンで管理できる
- CRMと連携したパーソナライズ配信
- 操作が直感的で使いやすい
さらに、基本機能を備えた無料プランも提供されており、期間制限なく使えるのが魅力。個人事業主や小規模ビジネスであれば、無料プランでも十分に運用可能です。
Marketing Cloud Account Engagement(旧Pardot)
出典:Marketing Cloud Account Engagement
Marketing Cloud Account Engagementは、BtoB向けマーケティングオートメーションツールです。
見込み客の獲得から育成、営業への引き渡しまでを効率化できるのが最大の特徴。メルマガ配信機能もその中に含まれており、単なる一斉送信だけでなく、顧客の行動履歴や属性に基づいたセグメント配信、スコアリング、シナリオ設定による自動配信など、きめ細かなアプローチが可能です。
- BtoBに最適化された設計
- 高度なセグメント配信
- AIの活用
さらに、30日間の無料トライアルが用意されており、構築済みのレポートやダッシュボードも標準搭載。初めての方でも安心して導入できます。
BtoBマーケティングを最適化したい方は、ぜひ活用してみてください。
効果的なメルマガ配信のポイント5つ
効果的なメルマガ配信のポイントを解説します。
①読まれるメールの4原則を押さえる
どれだけ良いサービスを紹介していても、メールが読まれなければ反応にはつながりません。
まずは「ターゲットに役立つ情報」を届ける点を心がけましょう。例えば、飲食店経営者向けの配信であれば、「人手不足を解消するオペレーション事例」など、相手の悩みに直結した内容が喜ばれます。
次に「リストとコンテンツの内容を合わせる」こと。全員に同じメールを送るのではなく、属性や行動履歴に応じて内容を変えるだけで反応率は大きく変わります。
そして「キャラ・人感を出す」のも重要です。親しみやすい語り口や、担当者の顔写真を入れるだけでも親近感が生まれます。
そして最も重要な要素といえるのが「件名」です。
どんなに中身が素晴らしくても、件名で興味を引かなければ読まれることはありません。だからこそ、読者が思わずクリックしたくなるような件名づくりが大切です。
以下は魅力的なタイトルを作るポイントです。こちらを参考にしながら件名を作成してみてください。
②読み進めたくなる導入文を作成
メルマガで読者の興味を引きつけるには、「導入文」がとても重要です。
件名でメールを開いてもらっても、冒頭が退屈だとそのまま閉じられてしまうことも。だからこそ、最初の数行で「おっ、読んでみよう」と思わせる工夫が必要です。
まずは読んでもらうために、読者の名前を入れましょう。人が最も心地よいと感じる言葉は「自分の名前」といわれているので、導入文のつかみにおすすめです。
その後、メルマガの内容を簡単に説明し、読み進めるメリットを紹介します。
多くのメルマガは、読者に踏んでもらいたいCTA(リンク)があります。最後まで読んでくれない可能性も踏まえて、導入文の時点でCTAを入れておきましょう。
【導入文の例】
〇〇様
お世話になっております。Lステップ運営の〇〇です。
このたび、2025年3月3日より、Lステップの新機能「Lメール」の先行販売がスタートしました!
Lメールは、LINEとメールを連携し、より細やかなパーソナライズ配信ができる新しい機能です。
今回のメルマガでは、先行販売が開始された新機能「Lメール」について、詳しくご紹介します。
Lステップをすでに活用されている方も、これから導入を検討されている方も、ぜひご覧ください。
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③ユーザーごとに内容を変える
メルマガの効果を高めるために欠かせないのが、ユーザーごとに内容を変える(パーソナライズという工夫です。
全員に同じ内容を一斉に送るよりも、相手の興味や行動に合わせて内容を調整することで、開封率やクリック率が大きく向上します。
例えば、過去に「敏感肌用のスキンケア商品」を購入したユーザーには、新しい低刺激シリーズの案内メールを、逆に「エイジングケア商品」を購入した人には中高年層向けの美容液の紹介メールを配信します。
読者一人ひとりに寄り添ったメッセージは、反応率の向上だけでなく、信頼関係の構築にもつながります。
ちょっとした配慮と工夫で、メルマガの成果は大きく変わっていくはずです。
④ABテストをする
ABテストとは、同じメールの中で件名や内容、送信時間など一部の要素だけを変えて2パターン配信し、どちらがより良い成果が出るか比較する方法です。
A:「今週末限定!人気アイテムが最大30%OFF」
B:「売り切れ注意!週末セールは今だけ」
このように、ほんの少しの言い回しの違いが、読者の反応に大きく影響するケースも少なくありません。
大切なのは、勘に頼らず、数字をもとに検証と改善を重ねていくこと。これこそが、成果につながるメルマガ運用のカギです。
⑤PDCAサイクルを回す
メルマガは「送って終わり」ではなく、PDCAサイクルを回すことが大切です。
PDCAとは、
- Plan(計画)
- Do(実行)
- Check(評価)
- Action(改善)
の4つのステップを繰り返して、成果を高めていく手法です。
たとえば、「今月はクリック率を上げたい」とPlanを立て、実際に件名やリンクの配置を工夫してDo(実行)。その後、配信結果を見て「開封率は高かったけど、クリック率は今ひとつ」とCheck(評価)します。
そこで「もっと明確な誘導文を入れてみよう」とAction(改善)すれば、次回の配信はさらに良くなるはずです。
一度きりの配信で終わらせず、小さな工夫を積み重ねていけば、読者にとって価値あるメルマガにステップアップできます。
メルマガとLINEどっちがおすすめ?
比較項目 | メルマガ | LINE公式アカウント |
到達率 | 10~30% | 100% |
開封率 | 10〜30% | 60% |
通知の即時性 | 通知は静かに届く/見落とされやすい | 通知がポップアップ表示され、すぐに届く |
向いている内容 | 長文の説明、コラム、BtoB向けの案内など | セール告知、クーポン配信、短文の通知など |
コスト | 配信数が増えても比較的安価 | 配信数によって料金が上がる |
登録のしやすさ | フォーム入力が必要でやや手間 | ワンタップで簡単に登録可能 |
※数値データは当社調べ
「メルマガとLINE、どっちを使えば効果的なの?」という疑問が浮かんでいる人も多いはずです。
とはいえ、どちらにも強みがあり、届けたい相手や伝えたい内容によって使い分けるのがポイントです。
メルマガは、文章量に制限がなく、丁寧に情報を伝えられるのが強み。商品やサービスの魅力をじっくり解説したいときや、コラム・お役立ち情報など読み物系のコンテンツに向いています。
一方、LINEは通知の即時性と開封率の高さが魅力です。タイムセールやキャンペーン告知、イベントのリマインドなど、すぐにアクションを起こしてほしい配信に適しています。
まずはどちらか一方から始めて、目的やターゲットに応じて使い分けたり、組み合わせたりすると、より成果につながるはずです。
LINE公式アカウントを活用する事業者が増えている理由
近年、LINE公式アカウントを導入する企業や店舗が増えています。
なぜ、ここまでLINEが支持されているのでしょうか?その理由を詳しく解説します。
国内の利用者が多い
LINEの国内月間アクティブユーザー数は9,700万人以上に上り、幅広い人に利用されています。
弊社の調査においても、最も確認されているSNSは「LINE」で、約60%が「ほぼすべて」のメッセージを確認していると回答。
今やLINEは、ただのメッセージアプリではありません。ニュースを読んだり、ショッピングをしたり、クーポンを使ったりと、日常のあらゆる場面で活用できる多機能アプリになっています。
最近では、自治体などの公共機関もLINEを活用して情報を発信しており、もはや「生活インフラ」のような存在です。
こうした背景から、企業や店舗にとってLINE公式アカウントは、顧客と直接つながれる強力なツールとして注目されています。
開封率が高い
LINE公式アカウントの開封率は60%です。※当社調べ
開封率が高い理由は、日常的にLINEアプリを活用する人が多い点にあります。
弊社の調査においても、「ほぼすべて」のメッセージや投稿を確認する割合は、LINEが圧倒的です。
LINEは、少ない配信回数でもしっかり届けられて、反応を得やすいのがメリット。「せっかく送った情報が読まれない…」という悩みを抱えている方には、LINEの活用がおすすめです。
すぐに読んでもらえる
LINEは「すぐに読んでもらいやすい」というメリットがあります。
LINE公式アカウントからメッセージを受け取ってすぐ見るが約2割、3〜6時間以内で見るが約5割、その日のうちに見ると回答した人は約8割にもおよびます。
例えば、飲食店が「本日限定クーポン」や「あと3日でドリンク半額キャンペーンが終わります」といった情報を送ると、すぐに見てもらえて、そのまま来店につながることも。
メルマガの場合、チェックされるまでにタイムラグが生じがちですが、LINEは「今すぐ届けたい情報」との相性が抜群です。
この即時性は、セールやイベント、緊急のお知らせ、予約のリマインドなどにも効果的。お客様とのスピーディーなコミュニケーションが可能になるのは、ビジネスにおいて大きな武器といえます。
理想はメルマガとLINEの併用
メルマガとLINEは、それぞれ異なる特性と強みを持っています。
そのため、どちらか一方に頼るのではなく、目的に応じて使い分けるのがおすすめです。併用することで、単独では届きにくかった層にもアプローチできます。
まず、メルマガの強みは「情報量の多さ」と「読みごたえ」です。キャンペーンの詳細や商品サービスの特徴、業界動向、専門的なコラムなどをしっかり伝えたいときに役立ちます。
一方、LINEの魅力は「開封率の高さ」と「即時性」です。スマホの通知で目に入りやすく、短いメッセージでもすぐにアクションを促せるのが強み。クーポンの配布やキャンペーンの開始案内、イベント前日のリマインドなど、「今すぐ行動してほしい情報」を届けられます。
例えば、LINEで「本日からキャンペーンスタート!」と通知し、メルマガでキャンペーン内容を詳しく解説する、といった組み合わせもいいでしょう。
さらに、LINEで配信していたコンテンツの一部を、配信コストの安いメルマガで送るようにすれば、情報の到達率を保ちながらコストを抑えられます。
それぞれの特徴を正しく理解し、シーンに応じて組み合わせて活用することで、情報の伝達力と反応率を最大化できます。
LINEとメールを組み合わせたいならLメール
LINEとメールを使い分けることで、より効果的な配信が実現できます。
その仕組みを簡単に取り入れられるのが「Lメール」です。
Lメールとは、LINEとメールを組み合わせられる機能で、シームレスな発信が可能となります。
このLメールは、LINE公式アカウントの機能を拡張できる「Lステップ」の機能のひとつです。
そしてLメールは、それぞれのチャネルの特性を活かした効果的な配信ができます。
【Lメールの配信例】
- 1通目:LINEでイベントの告知
- 2通目:メールでイベントの詳細情報を送信
- 3通目:LINEで申込フォームを送信
このように、LINEで注意を引き、メールで詳しく説明。そして、再びLINEで行動を促す流れをつくることで、読者の関心を自然に高めながら、スムーズにアクションへと導けます。
Lメールの最大の強みは、LINEとメールの「いいとこ取り」ができること。それぞれの特性を活かしながら、効率よく成果につなげられます。