メルマガでの情報発信に、課題を抱えている方は多いのではないでしょうか。
- 定期的にメルマガを送っているが、反応がない
- 数字の計測をしていないため、現状把握ができていない
- 情報発信を別の媒体に変えるべきか悩んでいる
メルマガの代わりには、LINEがおすすめです。
今回は株式会社ロジソリ代表の坂本さんに、メルマガ配信をLINEに切り替えたところ、反応率が10倍以上アップした「出版社のLステップ導入事例」をご紹介いただきました。
【坂本 憲昭】
株式会社ロジソリ 代表取締役/Lステップ代理店
電通出身、デジタルマーケティングが得意な広告代理店を経営。出版社や寝具メーカー、ガス会社など、支援する業種業態は多岐にわたる。“全体最適”の視点で、さまざまな事業課題を解決している。
ちょうどLINEの導入を検討していた
――さっそくですが、今回ご紹介いただく事例アカウントについて教えていただけますか。
――坂本さんが構築に入る前から、かんき出版様はLINE公式アカウントやLステップの運用をされていましたか?
坂本さん
どちらも運用しておりませんでした。
――Lステップの導入時期はいつ頃でしょうか?
坂本さん
2024年の5月です。
――かんき出版様がLステップを導入するきっかけや、坂本さんが構築に携わることになった経緯をお聞かせいただけますか。
坂本さん
弊社はもともと、広告運用やInstagram運用の事業をメインでやっておりまして、広告の領域でアプローチさせていただいたのが最初です。
広告に関しては満足しているとおっしゃられて、お仕事にはつながりませんでしたが、Lステップの正規代理店になったタイミングで、今後LINEについても提案できる旨ご連絡したんですよ。
そうしたら「ちょうど社内でLINE導入を検討しているので、ぜひ提案してください」とお声がかかり、提案してそのまま弊社で構築を担当させていただく運びとなりました。
――広告のアプローチがきっかけだったんですね、かんき出版様とはもともと何かつながりはあったのでしょうか?
坂本さん
いえ、もともとつながりがあったわけではありません。弊社では営業を外注していまして、外注先がアプローチをしてアポイントを取ってくれたのが、コンタクトを取るきっかけでした。
メルマガの運用に課題を感じていた
――かんき出版様が抱えていた課題や要望をお聞かせください。
坂本さん
お客様ときちんとコミュニケーションを取れるようにしたいとおっしゃっていました。
ずっとメルマガで情報発信をされていたのですが、送っているだけの状態だったんですよね。全然数字が取れていなくて、開封率など一切わからないため、効果検証ができていませんでした。
ただ、送っても見られていないのは肌感覚としてはあって、このままメルマガを続けるのはマズイと思われていたようです。
「メルマガの代わりにはLINEがよいのではないか?」と社内で話が上がったとお聞きしています。
――LINEではどのような発信をされているのでしょうか?
坂本さん
今のフェーズでは「かんき出版」という会社名と、出版している書籍の認知を取りにいきたいと考えていて、かんき出版のロゴについての説明や、これまでにベストセラーとなった書籍の紹介をしています。
かんき出版のロゴマークの説明
ベストセラー書籍の紹介
また、お客様とコミュニケーションを取れるようにしたいとおっしゃっていたので、書籍を読んだ感想をお送りいただけるフォームへの導線も設置しました。
新刊や人気書籍のご紹介もしていますが、現在は直接購入の導線ではなく、noteに飛ばして、noteの下部にあるAmazonリンクから購入できるようにしています。
直接買いたい方も一定数いらっしゃると思うので、今後はLINEから直接購入ページにいけるようにしていくつもりです。
目先では友だち数を3,000人に増やしたいと考えていて、友だち数がそれくらいに増えてきたら、販売も始めましょうと提案しています。
あとちょうど今日ですね、リッチメニューをリニューアルします。試し読みの評判がいいので、毎月一冊試し読みができる仕様にする予定です。
変更前のリッチメニュー
変更後のリッチメニュー
興味を持った方には、そのまま購入を促す導線にしていく予定です。
――毎月違う本を試し読みできるのは魅力ですね、またシンプルでとても見やすいリッチメニューだと思います。
坂本さん
Lステップはスタートプランから導入したのですが、友だちも1,000人規模になってきたので、今後スタンダードかプロプランに上げる予定です。
リッチメニューでできることが増えるので、またリニューアルしようかなとは思っています。
――今後また大きく変わっていきそうですね、ちなみに友だち追加はどこからが多いですか?
坂本さん
最初はメルマガの会員さんに、LINE公式アカウントを作りましたとお知らせしました。
その後はInstagramやXにLINEの導線を載せたのと、あとは新聞や電車に広告を出しているので、そこにLINEのQRコードも載せていただいています。
直近では友だち追加広告を実施しまして、大幅に友だち数が増加しました。
LINEに代えて反応率は10倍以上アップ
――構築の成果をお聞かせいただけますか。
坂本さん
メルマガの反応率は正確に取っていなかったですが、LINE配信での反応率はメルマガと比べて、10倍以上高い数字が出ていると考えています。※メルマガからLINE登録していただく移行率をベースに算出
やはりLINEの方が断然エンゲージメント率は高くて、「こんなに違うんですね」と効果を実感していただいています。
あとは成果とは少しズレるかもしれませんが、LINEを導入して数字で結果が見れるようになったことで、クライアントの中で数字をもとに良い悪いを判断する文化が、いろんな部署に派生しているみたいです。
そんなにデジタル化されている企業ではありませんでしたので、多少デジタル化へのアレルギー的なものはあったと思いますが、今はだいぶ浸透していて、想定していなかった導入効果が社内で出ているようです。
――LINEに変えて反応率が10倍以上アップはすごい変化ですね、数字をもとに良い悪いを判断する文化が根付いてきたのも大きな導入成果だと思います。友だち追加時にアンケートを取られていますが、セグメント配信などに活用されているのでしょうか?
坂本さん
現在はマーケティングデータとして蓄積しているのみです。彼らも購入者の属性がわかっていなかったので、今はどんな人が登録しているのかを把握する目的でアンケートをしています。
ただ今後は、セグメント配信をすると思います。例えば女性向けの書籍のご案内は、女性にだけ配信するといった使い方ですね。
エンゲージメントを高めるための施策をどんどん議論できているので、非常に関係性はよくなってきていると感じます。
また、アンケート未回答者には追撃配信を行い、アンケートの回答率を高めています。
――アンケートのリマインドをされているんですね、何回くらい配信されていますか?
坂本さん
2回です。それ以上増えると鬱陶しく感じられて、ブロックが増えてしまう可能性がありますので。追撃により回答率は5%ほど上がっています。
――ブロック率は今どれくらいですか?
坂本さん
20%くらいです。クーポンを配信できればもう少し下げられると思うんですが、そういう運用はできないので、20〜30%は仕方がないかなと思っています。
――普段配信はどれくらいの頻度でされていますか?
坂本さん
週に1回です。導入後しばらくは曜日や時間帯を変えて配信をして、エンゲージメントを比較する期間を設けて、今は毎週金曜日の夕方に配信するようにしています。
――坂本さんは運用支援も入られているんですか?
坂本さん
はい、運用支援も入らせていただいております。
――配信も坂本さんの方でされていますか?
坂本さん
配信の素材は用意していただいて、テスト配信や配信の登録は私の方でしております。
あとは、1ヶ月の友だち数の増減や配信ごとの数字をレポーティングしたり、リッチメニューなどのクリエイティブ制作をしたりですね。
――その他、今回の構築で工夫したところや、こだわったポイントなどありましたらお聞かせください。
坂本さん
かんき出版さんって売れてる本は多くあるんですけど、社名はそこまで有名ではないと思います。かんき出版がこの本を出しているんですよとイコールになるように、認知度を上げる取り組みをしているところですね。
あとは、お客様と双方向のコミュニケーションをLINEの中で取れるようにしたいとおっしゃっているので、そのあたりはうまく実現できるようにしていきたいと思います。
その他、会社の認知度が低い分、採用が少し難しいところもあるみたいなので、将来的には採用にもLINEを活用していくかもしれません。
――本事例の構築にはどれくらいの時間を要しましたか?
坂本さん
1ヶ月弱です。
――かんき出版のご担当者様はLステップを導入して、どのような感想を持たれていますか?
坂本さん
まずは率直に、導入して良かったとおっしゃっていただいています。
友だち数を増やすことが仕事でもあり、楽しみながら運用していただいていて、早く上位プランを使いたいとおっしゃっています。
電通から独立し、広告代理業で起業
――ここからは坂本さんのご経歴や、Lステップ構築を始めた経緯についてお伺いできればと思います。まずはプロフィールをご紹介いただけますか。
坂本さん
以前は電通に勤めておりまして、その後独立して株式会社ロジソリを立ち上げ、今5期目になります。事業の柱は、広告運用とSNS運用、LINE構築の3つです。
電通時代もデジタルマーケティングに携わるチームにいたので、デジタルマーケティングにはずっと携わってきました。
電通の仕事は良くも悪くもすごく縦割りで、この企業のデジタルだけ担当する、という感じだったんですよね。もう少し幅広い業種、業態のお客様とお仕事をしたいと思ったのが起業した背景です。
――Lステップを知ったきっかけは覚えていますか?
坂本さん
確かタクシー広告を最初にみて、その後に正規代理店の募集をみたんだと思います。
興味があって、やるからには事業としてやらなければと思ったので、正規代理店の講座に申し込みをさせていただきました。
――対応エリアは全国ですか?
坂本さん
はい、全国対応しております。
――得意とする業種・業態はありますか?
坂本さん
toCビジネスをしているお客様が多いです。寝具メーカーやガス会社さんなど、幅広い業種業態に対応しております。
――御社では構築のみと、構築後の運用支援までされるケースでいうと、どちらが多いですか?
坂本さん
今のところ、運用込みのみ対応しています。構築して終わりだとたぶんうまくいかないと思うので、少なくとも半年間は伴走させてくださいと伝えています。
――御社の対応範囲をお聞かせいただけますか。
坂本さん
Web広告運用とSNS運用代行、HP/LP/動画などのCR制作も対応
しています。
――LINE構築だけでなく、広告運用など込みで請け負うケースが多いですか?
坂本さん
そうですね、例えばご自宅に伺って不用品の買い取りサービスをする、出張買取業者の広告運用をさせていただいているんですけど、私たちが入らせていただく前は、電話受付だけだったんですよ。
そこにメールとLINEの受付もやりましょうと提案して、どちらも導入いただきました。メールやLINEより電話の方が楽と思われる方が多いかなと思っていたんですが、意外と割合は三等分されていて、LINEからも30%くらい問い合わせがあります。
このような事例もあるので、何かだけやるのではなく、全体を俯瞰していろいろ提案させていただくことが多いです。
――最後にご自身の強みや、クライアントワークをする上で大切にしていることをお聞かせください。
坂本さん
まずスピードを非常に重要視しています。
広告代理店は全国に山ほどありますので、弊社のような小さい会社の差別化として、レスポンスやヒアリングから提案まで、クライアントからの要望に対しての対応などすべてをクイックに行うことを心がけています。
私自身も電通にいたこともあり、大手のクオリティをベンチャーのスピードで提供できるのは強みだと思います。あとはクライアント事業を俯瞰して、全体最適のご提案をする事が得意です。
まとめ
今回は株式会社ロジソリ代表の坂本さんに、メルマガ配信をLINEに切り替えたところ、反応率が10倍以上アップした「出版社のLステップ導入事例」をご紹介いただきました。
構築後の運用サポートまで、しっかり伴走してもらいたい方に、坂本さんはおすすめです。ご相談を希望される方はぜひ、以下のHPから連絡してみてください。