今回はLキャストの特長と、従来型セミナーや動画配信との違いも解説します。
- 事業にLINEを取り入れるべき理由
- オートウェビナーの導入効果
- 従来型セミナーや動画配信との違い
- Lステップとの連携でできること
セミナーやウェビナーを自動化したい事業者にとって、非常に役立つ内容になるかと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
【サクッと解説】Lキャストとは
Lキャストとは、LINE公式アカウント専用のマーケティングツール「Lステップ」と連携して利用する、オートウェビナーツール※です。
※事前に録画されたウェビナー(ウェブとセミナーを組み合わせた造語で、オンライン上で開催するセミナーのこと)を、自動で配信する仕組みが作れるツール。
録画ウェビナーですが、まるで生放送をしているようなライブ感のある画面表示にできるのが特長です。
その他のオートウェビナーツールとLキャストの大きな違いは、ウェビナー開催のご案内から参加申し込み、視聴まですべてを、LINEひとつで完結できるところです。
Lキャストは単なる自動化ツールではない
Lキャストは単に、録画ウェビナーを自動配信するためのツールではありません。
Lステップとの連携により、ユーザーの属性や興味関心に応じたウェビナーの出し分け、つまり「One to Oneのオートウェビナー」が、LINEで実現できるのがひとつの特長です。
よく「One to Oneマーケティング」や「マスマーケティング」といった言葉を見聞きすると思いますが、違いは以下の通りです。
Lステップがあると次のように、ユーザーにLINE上でアンケートができるので、属性や興味関心の確認ができます。
取得した情報はLキャストと連携できますので、ユーザー1人ひとりの属性や興味関心に合ったウェビナーを届けられるわけです。
上図では複数のコンテンツを持つ企業を例としましたが、ひとつの商品やサービスを販売する事業者でも、ウェビナーの出し分けは有効です。
例えば弊社が提供するLステップは、
など、さまざまな業種でご利用いただいております。
業種は同じでも、個人で運営するお店もあれば多店舗展開している企業もあるなど、運営形態はさまざま。また、売上に悩んでいたり人手不足に悩んでいたり、課題も多種多様です。
Lステップの説明会を開催する際、ひとつのウェビナーで網羅的な解説はできなくもないですが、どうしても広く浅くになってしまいます。
業種や課題ごとに特化したウェビナーを開催した方がわかりやすく、より魅力が伝わりやすいため、成約率の向上が見込めるのは想像に難くないでしょう。
しかしながら、全業種・課題をテーマにしたウェビナーを、人力で開催するのは現実的ではありません。そこで役立つのが、Lキャストを使ったオートウェビナーなわけです。
オートウェビナーは本当に必要なのか?
ここまで読んでいただいた方の中には、ユーザーに合ったウェビナーを自動で配信できるのは魅力だと感じる一方で、
- なぜLINEを使うのがいいの?
- そもそもオートウェビナーって本当に必要なの?
- リアルで開催した方が成約率は高くなる気がする
- 録画した動画を配信するのと何が違うの?
- Lステップとの連携で何ができるの?
このような疑問を持たれる方もいるでしょう。
結論、オートウェビナーはうまく活用できれば、工数削減や売上アップなど、多くの成果が期待できます。
と言っても、オートウェビナーは日本ではまだ普及していないため、イメージがしづらいのも無理はありません。また、LINEに特化している理由がよくわからないと感じる方もいるでしょう。
そこで次からは、LINEやオートウェビナーを活用すべき理由について、順を追って解説します。
マーケティングにLINEを取り入れるべき3つの理由
マーケティングにLINEを取り入れるべき理由は、次の3つです。
- ほぼすべての事業者のお客様が利用している
- リード獲得がしやすい
- 情報が届きやすい
ひとつずつみていきましょう。
①ほぼすべての事業者のお客様が利用している
LINEは国内月間アクティブユーザー数が9,700万人以上(2024年9月末時点)いる、利用者数・利用率ランキングともに国内1位のコミュニケーションアプリです。
9,700万人というと、日本の人口カバー率は約77%。ほぼすべての事業者のお客様が利用しているわけです。
自社のお客様や見込み客が利用しているツールでコミュニケーションを取るのは、マーケティングの基本となるため、BtoC事業を展開する企業の多くがLINEを取り入れています。
- TOYOTA
- ユニクロ
- 無印良品
- スターバックス
- ANA など
その他、ルイ・ヴィトンやシャネルなどのハイブランド、横浜市や広島市、福岡市などの地方自治体も、LINE公式アカウントを運用しています。
利用者や見込み客とつながるひとつの手段として、LINEを活用するのは当たり前と言っても過言ではありません。
企業間のやりとりはまだメールが主流ですが、採用活動にLINEを取り入れるところは増えており、警視庁も採用用にLINE公式アカウントを開設しています。
Lステップの導入事例でも、採用にLINEを活用した結果、10名超の新卒採用につながった企業もあるほど、人材獲得の面でもかなり効果が見込めるのがLINEです。
②リード獲得がしやすい
LINEはリード獲得がしやすいのも魅力です。
現代ではメールアドレスや電話番号、住所を教えるよりも、InstagramやXをフォローしたり、LINE公式アカウントを友だち追加したりする方がライトで、最初のつながりに適しています。
コミュニケーションファネルで考えると、以下のイメージです。
いきなり個人情報を教えることに抵抗を持つ人は少なくないので、気軽に登録できるLINEを入口に用意するのがおすすめです。
③情報が届きやすい
LINEはその他のSNSやメールに比べて、情報が届きやすいのも特長です。
あなたもInstagramやXなどのSNS、メールのアカウントを持っていると思いますが、投稿や配信はどれくらい確認していますか?
「気になったものを一部確認している」と答える人が大半ではないでしょうか。
実際、弊社の調査データをみると、LINEに届いたメッセージは約60%がほぼすべて確認していると回答した一方、その他SNSの投稿をほぼすべて確認している割合は20%以下です。
メールも「一通り目を通している」と回答した割合は、わずか10.6%。
回答はあくまで感覚値であり、正確な数字ではありませんが、LINE以外の発信は意外とフォロワーに届いていないと言えそうです。
ここまでの内容を大まかにまとめます。
LINE | その他SNS | メール | |
利用者数 | ◎ | ◯ | ◯ |
リード獲得のしやすさ | ◎ | ◎ | ◯ |
情報の届きやすさ | ◎ | △ | △ |
LINEを活用すべき理由がおわかりいただけたと思います。
※「InstagramやXの運用、メール配信をやめて、LINEに切り替えた方がいい」という意味ではありません。LINEもあると、よりアプローチできる層が広がるとご理解ください。
リアルからオートに代えて成約率が上がった事例もある
現在オフラインでのセミナーや、リアルタイムのウェビナーを開催している方の中には、
と思われる方もいるでしょう。
そこでここからは、オートウェビナーの活用でどのような成果が見込めるのか、Lキャストの導入事例を交えて解説します。
今回ご紹介するのは「YouTubeコンサルタントのL-CAST導入事例」です。先にポイントをまとめます。
- 2種類の講座を販売している
- アンケートで興味を確認し、ウェビナーを出し分けている
- 開催頻度はほぼ毎日
- 成約率はリアル開催は12%だったが、オートでは16%を記録
- 導入初月の売上は1,000万円超
順を追って解説します。
まず販売されているのは、YouTubeでの集客方法が学べる講座と、YouTubeの広告収益を上げるためのノウハウが学べる講座の2種類です。
Lステップでアンケートを行い興味を確認して、回答に応じたウェビナーの案内が届く仕組みです。
ウェビナーの開催頻度は、ほぼ毎日です。構築者の廣瀬さんは、毎日開催にしている理由を次のように語っています。
廣瀬さん
月に1〜2回にすると、流入してから2週間くらいラグが出てしまう人もいて、その期間がもったいないので開催頻度を多くしました。
ここがオートウェビナーを取り入れるひとつのメリットです。
日程を絞りしっかり集客をして、大規模開催するやり方にもメリットがある一方で、
- 今知りたいのに開催が1ヶ月後で萎えた
- 開催される日程は仕事でどれも参加が難しい
- 開催日が近づくにつれて、興味が薄れた
など、見込み客の取りこぼしはどうしても発生します。
その点Lキャストを使えば、ご案内の翌日でもウェビナー開催ができるので、ユーザーの熱量が高い内にアプローチできるわけです。
また、オートなら昼夜2回など1日の中で複数回開催できたり、土日祝の開催もできたり、あらゆるニーズに対応できるため、予定が合わず参加できない人はほぼいません。
結果、成約率はリアル開催時は12%でしたが、オートに代えて16%に上昇。導入初月の売上は1,000万円超と、大きな成果につながりました。
より詳しく確認したい方はこちらから
リアル開催の方が成約率が高くても、売上はオートの方が高くなる場合もある
前段でLキャストの導入事例をご紹介しましたが、
と思われた方もいるでしょう。
そこで次のポイント「リアル開催の方が成約率が高くても、売上はオートの方が高くなる場合がある」について、大まかな数字ですが例を交えて解説します。
<設定>
- ゴール :10万円の商品の販売
- 成約率 :セミナー15%/ウェビナー10%/オート5%
- 開催数(月あたり) :セミナー1回/ウェビナー2回/オート30回
- 参加者数(1回あたり):セミナー100人/ウェビナー300人/オート50人
※セミナーは会場で行う、オフライン開催を想定しています。
<比較>
- セミナーの場合
参加者100人×成約率15%×単価10万円=月間売上150万円 - ウェビナーの場合
参加者300人×開催数2回×成約率10%×単価10万円=月間売上600万円 - オートウェビナーの場合
参加者50人×開催数30回×成約率5%×単価10万円=月間売上750万円
開催1回あたりの売上は、オートより会場で開催するセミナーやウェビナーの方が大きいかもしれませんが、月間トータルでみると、オートの方が成果が出る場合もあるわけです。
また、売上から経費を差し引いた利益で比べると、より差が広がると考えられます。
オフラインのセミナーでは、会場を借りる費用や人件費、ゲストスピーカーを呼ぶ場合は別途報酬など、毎回何かとコストがかかります。
ウェビナーは会場費をかけずに開催できますが、スタッフの人件費やゲストを呼ぶ場合は報酬と、ウェビナーツールの利用料などが必要です。
一方オートウェビナーは、録画するタイミングはウェビナー同様に人件費などがかかりますが、2回目以降は録画の再放送なので、ランニングコストはツール代のみ。
オートは成約率が低いと仮定しても、経費や工数は少なく、開催数や参加者数は増やしやすいため、リアルタイムでの開催より売上と利益が高くなる可能性は十分あります。
開催数 | 参加者数 | 成約率 | 経費 | 工数 | |
セミナー
(オフライン) |
少 | 少〜中 | 高 | 多 | 多 |
ウェビナー | 少〜中 | 中〜多 | 中 | 中 | 中 |
オート
ウェビナー |
多 | 多 | 低 | 少 | 少 |
さらに言えば、オートウェビナーを導入すると、ウェビナー中に別の仕事ができるようになりますから、会社全体の生産性は向上するでしょう。
動画配信ではなくLキャストでウェビナー形式にすべき理由
ここまでお読みいただいた方の中には、
- ウェビナー形式にする必要ある?
- 録画したウェビナー動画を配信すればよいのでは?
と思われた方もいるのではないでしょうか。
確かに動画のリンクを送って、好きなタイミングで視聴してくださいねとした方が、ユーザーにとって利便性が高くてよさそうな気もします。
結論、きちんと見てもらいたいコンテンツは、動画リンクを送って好きなときに見てねとするより、Lキャストを使ってウェビナー形式にした方がいいです。
理由は次の4つです。
- 動画よりオートウェビナーの方が視聴維持率が高い
- Lキャストは双方向のコミュニケーションが取れる
- 対象者しか申し込み・視聴できないよう制限をかけられる
- ウェビナー開催後に詳細分析ができる
ひとつずつ解説します。
動画よりオートウェビナーの方が視聴維持率が高い
ひとつめの理由は、いつでも見れる動画と特定の日時でしか見れない動画では、後者の方が視聴維持率が高くなる傾向があるからです。
以下、弊社がさまざまな動画をLキャストで期間限定配信し、検証した数字をご紹介します。
一般的にYouTubeの動画の平均視聴維持率は、40%が目標とされています。それに対し、Lキャストで配信した動画の平均視聴維持率は、60%超でした。
つまり、いつでも見れる動画より、視聴日時が指定された動画の方がしっかり見てもらえるわけです。
また動画の場合、倍速再生や早送り、見たいところまでスキップしながら見れますが、オートウェビナーでそれらはできません。
動画 | オートウェビナー | |
視聴タイミング | いつでも | 指定の日時 |
平均視聴維持率 | 目標40% | 60%超(弊社の検証データ) |
倍速再生 | ◯ | × |
早送り | ◯ | × |
スキップ | ◯ | × |
※オートウェビナーも見逃し配信なら動画同様、倍速再生や早送りができます。
オートウェビナーの方が視聴維持率が高く、かつスキップなしで順を追って見てもらえるため、内容が伝わりやすいと言えます。
Lキャストは双方向のコミュニケーションが取れる
ユーザーと双方向のコミュニケーションが取れる点も、Lキャストを使うメリットです。
動画の場合、一方通行のコミュニケーションになりますが、Lキャストは「コメントアクション機能※1」や「ステップコメント機能※2」を使えば、コメントで双方向のコミュニケーションが図れます。
※1:もらったコメントに対して、LINEでメッセージを自動送信する機能
※2:事前に設定したコメントを、 動画の進行に合わせて自動で投稿する機能
例えば、説明会の途中に「Lステップの導入事例が知りたい方はコメントしてください」と促し、コメントを送ってくれた方に自動で事例の情報を送ることができます。
Lステップの回答フォーム機能で説明会の前にアンケートを行い、参加者の業種を確認しておけば、飲食店の人には飲食店の事例、美容院の人には美容院の事例のように、参加者の業種に合う事例の送り分けもできます。
オートウェビナーですが、One to OneのやりとりができるのがLキャストの強みです。
ちなみにLキャストでは、動画へのリアクション(コメントやいいねなど)が「あった人」と「なかった人」で、提案する商品を分けたり、提案する・しないを分けたりできます。
また、リアクションの回数(例:10回以上)に応じて、送信する商品の注文画面を変えるといった設定も可能です。
対象者しか申し込み・視聴できないよう制限をかけられる
Lキャストで作成したウェビナーは、対象者しか申し込みや視聴ができないよう制限をかけられるのもポイントです。
誰を対象にするかは、Lステップに保存されているデータをカスタマイズし、自由に決められます。
- 男性、30代、自営業の人
- 過去にウェビナーに参加した経験がない人
- 「講座に興味がある」と回答した人
ウェビナーに申し込みする際は「LINEログイン認証」が必要のため、対象者以外は仮に申し込みページのリンクを知ったとしても、申し込みができません。
動画の場合、限定公開にしたり、IDやパスワードの入力が必要な会員制サイトに格納したりしても、リンクやID・パスワードがシェアされてしまうと、誰でも視聴できてしまうのが難点です。
一方Lキャストを使えば、対象者以外の視聴を制限できるので、コンテンツの保護につながります。
ウェビナー開催後に詳細分析ができる
Lキャストで開催したウェビナーは、管理画面で視聴データの確認ができます。
<Lキャストの分析画面>
ウェビナーの申し込み人数、視聴人数など全体的な数字はもちろんのこと、
- 誰がどれくらいの時間視聴したか
- コメントをした回数や内容
- オファーボタンをクリックしたか
など、ユーザーごとの行動履歴の把握も可能です。
また、Lステップとの連携により、行動レベルに応じたアクションを自動で発動できます。
- 視聴時間が50%以下の人には、見逃し配信を送る
- 視聴時間が90%以上の人には、申し込みのご案内を送る<
- オファーボタンをクリックした人には、タグを付ける
ユーザーごとの行動履歴を追えて、かつ適切なアクションを迅速に、漏れなく行えるのは、Lステップ×Lキャストの強みと言えます。
Lキャストならオートとリアルの掛け合わせもできる
もうひとつ、Lキャストならではの機能をご紹介します。
それは「リダイレクト機能」です。リダイレクト機能とは、放送終了後に好きなページに転送できる機能です。
例えば、リダイレクトにYouTubeライブのリンクを設定しておけば、オートウェビナー終了後、自動的にライブ配信に切り替わります。
商品の機能説明や料金のご案内はオートで行い、質疑応答はリアルで行うなど、オートとリアルで役割分担ができるわけです。
オートウェビナーを試してみたいけど、完全にオートにするのは少し抵抗がある
と感じる方も、導入しやすいのではないでしょうか。
Lキャストを体験してみませんか?
Lキャストの詳細については、オンライン説明会でも解説しておりますので、ご興味がある方はぜひ説明会にもご参加ください。
▼ まるでライブのようなウェビナー体験の実演
▼ リアルタイムのような臨場感あるチャットの作り方の実演
▼ コメントに応じた特典付与の自動化の仕組みの実演
▼ 視聴完了者限定の資料提供の仕掛けの実演
▼ Lステップとの効果的な活用方法の実演
これらを視聴者として実際に体験しながら 具体的な活用イメージを掴んでいただけます。
以下よりサービス概要資料をご確認いただいた方に、説明会のご案内を送らせていただきますので、興味がある方はぜひダウンロードしてみてください。
まとめ
今回はLキャストの特長と、従来型セミナーや動画配信との違いを解説しました。
最後に本記事のポイントをまとめます。
まずLキャストとは、ウェビナー開催のご案内から参加申し込み、視聴まですべてを、LINEひとつで完結できるオートウェビナーツールです。
Lキャストの特長
- 生放送のようなライブ感のある画面表示にできる
- One to Oneのオートウェビナーができる
- 双方向のコミュニケーションが取れる
- 対象者しか申し込み・視聴できないよう制限をかけられる
- ウェビナー開催後に詳細分析ができる
Lキャストにご興味がある方は、以下のバナーより資料をダウンロードの上、Lキャストのオンライン説明会にもご参加ください。