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ウェビナーの申し込みは多いのに、実際の参加率が低い...
ウェビナー運営で頭を悩ませるのが、この参加率の問題ではないでしょうか。申込数が多くても、実際の参加者が少なければ、せっかく準備したコンテンツも十分に届きません。
本記事では、ウェビナーの参加率を改善するための具体的な方法について、以下のポイントを解説します。
本記事では、ウェビナーの参加率を改善するために以下について解説します。
ぜひ効果的なウェビナー運営の参考にしてみてください。
目次
ウェビナー参加率の平均
2024年のLivestorm社のデータによると、ウェビナーの平均参加率は46%です。
しかし、業種によって値に差があり、例えば、広告業界は33%(最も低い)、教育業界は48%、製薬業界は63%(最も高い)と幅があります。
出典:Webinar Statistics(Livestorm社)
また、課金形態によっても違いがあり、おおむね、以下の数値が目安とされています。
- 無料開催の場合:50%程度
- 有料開催の場合:70%程度
他にも、開催日時や曜日、告知期間、コンテンツの希少性などさまざまな要因で参加率は変動します。
ウェビナーをキャンセルする理由
ウェビナーは対面セミナーと違って、会場に出向く必要がありません。参加しやすい一方で、手軽にキャンセルできる側面もあります。
申し込みをしたけれど、当日キャンセルされる理由としては以下が挙げられます。
- 急な予定が入った
- 申し込んでいたのを忘れていた
- 申し込みから時間がたって、参加意欲が下がった
- 視聴方法がわかりにくかった
急な予定が入った場合はやむを得ないですが、その他の理由については、事前に対策をたてればキャンセル数を減らせます。
ウェビナー参加率を向上させる10個のコツ
ウェビナーの参加率を上げて成約につなげるには、以下のとおり、3つのフェーズの各段階で参加率を最大化することが大切です。
フェーズの説明 | ポイント | |
フェーズ1. 申込 | 最初の入り口となる段階 | ターゲット層に響く適切な告知 |
フェーズ2. 参加 | 申込者が実際にウェビナーに参加する段階 | リマインド施策と参加への期待値向上 |
フェーズ3. 視聴維持 | 最後まで視聴してもらう段階 | 魅力的なコンテンツ設計とインタラクティブな仕掛け |
それでは、各フェーズでの具体的な参加率向上のコツを見ていきましょう。
1. 申込(集客)のフェーズ
申込(集客)のフェーズについて解説します。
ターゲットの明確化
ウェビナーの参加率を上げるためには、まず適切なターゲット設定が不可欠です。
なぜなら、関心の低い層に広く告知するよりも、本当に興味・関心がある層に絞って告知する方が、申込後の参加率が高くなるからです。
ターゲットが明確になれば、以下の効果が期待できます。
- 告知文やランディングページの訴求ポイントが明確になる
- 参加者が抱える課題に沿ったコンテンツが作れる
- 告知チャネルの選定が的確になる
このように、ターゲットを具体的に設定することで、申込から参加までの一貫した施策が可能になります。
曜日や時間帯の設定を見直す
ウェビナーの参加率を左右する重要な要素として、開催日時の設定があります。
ターゲット層によって参加しやすい曜日や時間帯があります。
例)会社員の場合
業務がたまりやすい週明けや予定が入りやすい週末を避ける など
他にも月末や期末など、繁忙期も考慮して設定するとさらに申込率や参加率の向上に繋がります。
申込率が低い場合、ウェビナーを開催している日時がターゲットの参加しやすい設定になっているかを見直しましょう。
タイトルでベネフィットを伝える
ウェビナータイトルは一番最初に目に入る部分でとても重要です。タイトルを見て、魅力的と感じてもらえないと、読み進めてもらえません。
タイトルでウェビナーに参加するベネフィットを伝えると、申込数アップに繋がります。
例えば、以下はテーマ訴求していたものをベネフィットでの訴求に変えて、申込数が1.5倍になった例です。
参加者が得られるベネフィットをしっかり伝えると、申込数アップに繋がります。
自社の強みを活かしながら、参加者目線でベネフィットを考えましょう。
魅力的な参加特典を用意する
参加率を上げるのに効果を発揮するのが参加特典です。
ウェビナーのテーマと関連性がある内容で、以下の点を意識すると魅力的な特典になります。
- 学びを深められる
- 成果に繋がりやすくなる
- 教育になる
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新しく特典を準備するのは難しそう
と感じる場合には、今あるコンテンツを有効活用する方法もおすすめです。
例えば、以下のような方法で、手軽に特典を作成できます
- ブログの人気記事をPDF化する
- 動画内容を資料にまとめる
- メルマガのバックナンバーを再編集する
このように、既存コンテンツの形を変えて提供することで、効率的に特典を用意できます。
特典は、視聴維持率を上げるのにも役立ちます。ニーズに合った特典を用意して、参加率と視聴維持率の向上に役立てましょう。
権威性を打ち出す
業界や特定の分野で著名な方を講師として招くと、高い集客効果があります。
講師の肩書き、経歴、これまでの具体的な実績を提示することで、権威性と信頼性をアピールできます。
外部から講師を招く場合は、費用が発生するので、予算と集客効果を踏まえて講師を選定しましょう。
また、自社の実績やメディア掲載歴、導入事例などを提示すれば、ウェビナー全体の価値も高められます。
特に成功事例を具体的に紹介すると、参加者の期待値を上げ、申込率の向上につながります。
告知から開催までの期間を開けすぎない
告知のタイミングが早すぎると、開催日までに参加意欲が低下するおそれがあります。
告知は、適度なタイミングで行うことが重要です。弊社のライブ配信に関するアンケート調査では、ライブ配信の告知は、
- 男女とも「1週間前に知りたい」が最も多い
- 男女別にみると、男性は「2週間前」の回答数も多く、男性の方が余裕を持った告知を望む人が多い
との結果が出ています。
実践的な目安として、開催3週間前からの告知を目安にするとよいでしょう。
告知が早すぎるとスケジュールが未定で申し込みをためらう参加者が増え、逆に遅すぎると予定が埋まって参加できない人が出てくるためです。
また、扱う商品やサービスの認知度によっても最適なタイミングは変動します。
定期的にウェビナーを開催して、自社に合った告知時期を見極めることで、より高い参加率を実現できます。
2. 参加のフェーズ
参加のフェーズについて解説します。
複数回リマインドを送る
弊社の調査では、告知から開催日まで期間がある場合、83.5%がリマインドを希望していると答えています。
参加者へのリマインドは1週間前、3日前、前日など少なくとも3回送りましょう。
複数回送ることで参加忘れを防止できるだけでなく、モチベーションの低下によるキャンセルも減らせます。
リマインド送信のコツは、単に日時の案内をするだけでなく、ウェビナーへの期待感を高める内容を送ることです。
期待感が高まれば、最終的に成約率の向上にもつながります。
内容としては、例えば、以下のものが挙げられます。
- ウェビナーの内容を少し公開する
- 参加特典や特別ゲストの存在をオープンにする
- 過去に参加した人のインタビュー動画を送る
リマインドも成約に繋げる一つの機会ととらえて有効に活用しましょう。
参加しやすいツールを利用する
ウェビナーはオンラインで気軽に参加できる一方で、キャンセル率も高くなりがちです。
その原因の一つとして「ツールの使い方がわからない」「視聴までの手順が複雑・・・」など技術的なストレスも挙げられます。
慣れていないツールを使うストレスは、多くの人が感じた経験があるでしょう。
そのため、参加率を高めるには、視聴者が普段から使い慣れているツールを選ぶことが大切です。
具体例としては、LINEのビジネス向けサービス「LINE公式アカウント」の活用が効果的です。
LINEは国内で9,700万人以上(2024年9月末時点)※が利用している身近なツールであり、普段使いの延長で参加できるため、操作性に関するストレスを最小限に抑えられます。
使い慣れたツールを採用して、キャンセル率をできる限り抑えることも有効な方法です。
3. 視聴維持のフェーズ
視聴維持のフェーズについて解説します。
視聴維持率の向上:インタラクティブな要素を取り入れる
視聴維持率を高めるには、インタラクティブな要素を取り入れるのが効果的です。
一方的な情報提供だけでは視聴者の興味や集中力が途切れやすく、途中離脱のリスクが高まります。
インタラクティブな要素の具体例としては、
- 質問や投票機能を活用した双方向コミュニケーション
- クイズや特典キーワードの提示によるエンゲージメント促進
- コメントに対するリアルタイムでのフィードバック
などが挙げられます。
定期的にこれらの要素を組み込めれば、視聴者の興味と集中力を持続させられます。
インタラクティブな要素を取り入れると、視聴維持率の向上につながり、結果としてウェビナー全体の成果を高めるのに役立ちます。
番外編:アフターフォロー
アフターフォローのフェーズについて解説します。
アフターフォローをしっかり行う
ウェビナー終了後のフォローも、次回セミナーへの参加率の向上につながります。
アフターフォローとしては以下のものが挙げられます。
- 参加者へのお礼メールやアンケート送付
- 質疑応答で対応しきれなかった質問への回答
- 資料の提供
特に、参加者からの質問やフィードバックへの誠実な対応は、次回のウェビナーへの参加意欲を大きく高めてくれるでしょう。
継続的なコミュニケーションが信頼関係を育み、次回のウェビナーへのリピーター獲得につながります。
参加率を向上させるための仕組みづくり
ウェビナーの参加率を上げるためには、開催時間帯やリマインドのタイミング、告知内容など、さまざまな要素のABテストと最適化が必要です。
しかし、これらを手動で実施するのは非常に労力がかかります。
効率的に最適化を進めていくために、以下のように自動化の仕組みを整えることが重要です。
- 複数の開催時間帯でのテストの実施
- 視聴データに基づいたコンテンツの改善
- 申込後の離脱を防ぐ自動リマインド設定
- リマインドメッセージの文面バリエーションの検証
- セミナー告知からアフターフォローの配信までを自動化
さらに、LINEのような普段から使い慣れているツールで自動化の仕組みを作ることで、より大きな成果を期待できます。
改善サイクルを自動化して、高い参加率を安定的に達成できるようにしましょう。
ウェビナー参加率を上げるならLステップとL-CAST(Lキャスト)
ウェビナーの参加率と成約率を同時に高めるなら、LステップとLキャストの活用がおすすめです。
Lステップは、LINE公式アカウントの機能を拡張したMA(マーケティングオートメーション)ツールです。ユーザーの行動や興味関心に応じた配信など、ひとり一人に最適なコミュニケーションを実現します。
Lキャストは、Lステップと連携して使用するオートウェビナーツールです。
LステップとLキャストを組み合わせれば、参加率をあげるために必要な以下のことが実現できます。
1.運用効率を高める自動化
・24時間365日自動でウェビナーを開催
・友だち一人に対して複数のリマインド配信が可能
2.双方向コミュニケーション
ウェビナー視聴者のコメントに応じてLINEでメッセージを自動送信
事前に設定したコメントを、 動画の進行に合わせてLキャストのコメント欄に自動で投稿
3.臨場感のある配信で高い視聴維持率を実現
ライブ感のある画面表示で録画したウェビナーを生放送のように配信
4.データに基づく改善
・イベントやアカウントごとの視聴分析が可能。離脱ポイントを洗い出してコンテンツを改善。
・Lキャストで取得したデータをLステップと連携し、視聴状況に合わせてセグメント配信。
以下は2024年11月〜12月に、弊社でウェビナーをLキャストにて配信し、特定の視聴データを計測した結果です。
- 累計参加者数は2,000人超
- 平均参加率は65.3%、最も高い参加率は87%
- 70%以上が動画を1時間以上視聴
LステップとLキャストを用いたオートウェビナーで、参加率を高め、成果の最大化につなげましょう。
まとめ
ウェビナーの参加率を上げる10個のコツについて解説しました。
これらのポイントを押さえながらテストと改善を重ねることで、参加率と成約率の向上が期待できます。ぜひ実践してみてください。