
- 配信ネタが思い付かない
- 配信頻度を維持できない
- 結局似たような配信になるので反応が悪い
このような悩みを抱えている運用担当者は少なくありません。
弊社が実施した調査でも、LINE公式アカウント運用における1番の課題は「配信ネタが思い付かない」でした。
せっかく友だち数を増やせても、肝心の配信が続かなかったり、マンネリ化してしまったりすると、成果につながりにくくなります。
そこで本記事では、誰でも今日から実践できる【AIを活用して配信ネタを作る方法】をご紹介します。
普段AIツールを使っていない方もご安心ください。AIツールの利用は無料でできて、難しい操作は一切ありません。
なお、初心者でも扱いやすいおすすめのAIツールは「ChatGPT」か「Gemini」です。それではさっそくみていきましょう。
目次
一斉配信のネタを作る方法
今回は、一斉配信のアイデア出しの方法を解説します。具体的な手順は次のとおりです。
- AIツールに入力するキーワードを決める
- AIに配信ネタを生成してもらう
- 配信ネタを決め、内容を具体化する
ひとつずつ解説します。
1.AIツールに入力するキーワードを決める
はじめに、AIが配信ネタを考えるためのヒントになるような、キーワードの洗い出しを行いましょう。
例えば美容室でしたら「冬の乾燥」のような感じで、思いついた言葉を1〜2個書き出すだけでも大丈夫です。
AIはわずかなヒントでも配信ネタを作り出してくれますので、まずは簡単にキーワードを出してみてください。
2.AIに配信ネタを生成してもらう
キーワードを決めたら、さっそくAIに配信ネタを考えてもらいましょう。AIへの指示も、以下のようなシンプルな内容でOKです。
上記の一文を実際にChatGPTに入れてみたところ、次の回答が得られました。
- 冬の乾燥で髪が広がる原因とは?(原因説明系)
乾燥時期に髪がまとまりにくくなる理由をわかりやすく解説する配信。 - 今日からできる“自宅ケア3選”(TIPS系)
忙しい方でもできる乾燥対策:保湿剤の付け方、ドライヤー前のオイルなど。 - 冬限定メニューのおすすめ紹介(サービス紹介系
「乾燥対策トリートメント」「保湿ヘッドスパ」などの訴求に使える。 - 髪が乾燥しやすいNG習慣チェック(診断系)
タオルドライのやり方、乾かし過ぎ、熱の当て過ぎなどをチェックリスト化。 - 静電気を防ぐスタイリングのコツ(ノウハウ系)
冬のお悩み“静電気”を切り口に情報提供。 - お客様の乾燥対策ビフォーアフター紹介(実例紹介系)
トリートメント施術例、髪質改善の紹介など。 - 冬に人気のホームケア商品ランキング(商品紹介系)
店舗で販売している人気アイテムの紹介、購入メリットも添える。 - 「あなたの髪質は乾燥しやすい?」簡単セルフチェック(診断系)
5つのチェック項目 → 該当数でタイプ分類 → おすすめケア紹介。 - 冬の乾燥対策Q&A(疑問解消系)
「オイルとミルクどっちがいい?」「乾かす順番は?」などのFAQ形式。 - 冬の髪トラブル相談を受け付けます(コミュニケーション誘導系)
「気になる乾燥ダメージ、LINEで気軽に相談ください」など。
このようなイメージで「新年度・紫外線・くせ毛」など、さまざまなキーワードを入れてアイデア出しを行えば、すぐに使えそうなネタが見つかるでしょう。
- ネタの生成数は自由に決めてOKです
例では「配信ネタを10個出してください」と指示を出しましたが、5個でも15個でも構いません。 - 除外キーワードを指示するのもアリ
例えば「ヘアケア商品の紹介はこの前したので除外してください」といった文章を追加すれば、ヘアケア商品の紹介以外のテーマを出してもらえます。 - 難しく考えず、とりあえず使ってみる
シンプルな指示出しでもAIは動きます。指示出しの文章に悩む必要はありませんので、まずは使ってみましょう。
3.配信ネタを決め、内容を具体化する
提案されたネタの中からいいアイデアが見つかったら、次は配信内容を具体化します。
AIは配信ネタの作成にとどまらず、配信文の素案作成も得意なので、ぜひ併せて活用してみてください。
ここでは以下のテーマを例に進めていきます。
- 冬の乾燥で髪が広がる原因とは?(原因説明系)
乾燥時期に髪がまとまりにくくなる理由をわかりやすく解説する配信。
AIへの指示例①
①冬の乾燥で髪が広がる原因とは?(原因説明系)
乾燥時期に髪がまとまりにくくなる理由をわかりやすく解説する配信。
上記のテーマでLINE配信文を1つ作ってください。
生成された配信文①
冬になると、
「朝セットしたのに髪がすぐ広がる…」
「乾燥でまとまらない…」
こんなお悩みが増えてきますよね。
実はこの“広がり”は、乾燥によって髪のキューティクルが開いてしまうことが大きな原因なんです。
キューティクルが開くと、
- 水分が逃げやすい
- 静電気が起きやすい
- 外からのダメージを受けやすい
といった状態になり、結果として髪が広がりやすくなってしまいます。
乾燥対策としておすすめなのは、
ドライヤー前の保湿オイルや
週1回の集中トリートメント。
簡単なケアでも、続けるだけでまとまりやすさが変わってきますよ😊
「自分の髪にはどんなケアが合う?」など気になることがあれば、
お気軽にLINEでご相談ください。
ご来店の予約はこちらから👇
【予約URL】
シンプルな指示でも配信文章は生成できますが、以下のような情報を加えると、より読み手に刺さる配信文を考えてくれます。
- ターゲットの性別や年代
- アピールしたい自社の特徴や強み
- 大まかな文字数
特にニッチな商品やサービスの場合は、ヒントが多い方が精度の高い内容に仕上がるので、ポイントとなる情報はなるべく入れることをおすすめします。
追加情報を含めたVerで生成された文章もみてみましょう。
AIへの指示例②
②冬の乾燥で髪が広がる原因とは?(原因説明系)
乾燥時期に髪がまとまりにくくなる理由をわかりやすく解説する配信。
上記のテーマでLINE配信文を1つ作ってください。
- ターゲットは30代の女性
- おすすめは完全無添加のトリートメント
- 200文字程度でまとめてください
生成された配信文②
冬は空気の乾燥でキューティクルが開きやすく、水分が逃げてしまうため髪が広がりやすくなります。
「朝まとまらない…」という方は乾燥ダメージが原因かもしれません。
そんな季節におすすめなのが、
完全無添加の保湿トリートメント。
髪の内部にうるおいを補給し、自然なツヤとまとまりをキープできます✨
自分の髪質に合うケアが知りたい方は、お気軽にご相談くださいね♪
このように情報や条件を加えると、生成される文章の内容やトーンは大きく変わります。
- 予約の導線をつけてほしい
- もう少し親しみやすい文章に
- 「〇〇」というワードも加えて
など、いろいろ指示を追加しながら微調整を繰り返せば、ほぼそのまま使えるレベルの文章が仕上がります。
配信でよくあるお悩みQ&A
配信をする上でよくあるお悩みQ&Aをご紹介します。
配信頻度はどれくらいが適切ですか?
LINE公式アカウントに登録している全国の男女1,000人に実施した、利用実態調査の結果をみると、配信頻度は「週1回程度」が適切と回答した人が最も多いことがわかります。

セールやイベント期間中など、配信を多めにしたいタイミング以外は、週1回を目安にするといいでしょう。
どのような内容の配信が喜ばれますか?
弊社の調査データによると、ユーザーが期待する配信内容は「クーポンやセールなどオトクな情報」が断トツでした。
次いで多かったのは「LINE登録者限定の情報」です。LINE限定クーポンや、LINE上で実施する抽選企画など、登録者だけが得られる特別感のある配信は喜ばれます。
その他、新商品の販売や再販情報、イベントの告知などを、一般公開よりも先にLINE登録者へ案内する「先行案内」も効果的です。
LINE登録しておく理由が明確になるため、継続的な配信の反応率向上にもつながります。配信ネタを考える際のひとつの参考にしてみてください。
反応率を上げるにはどうすればいいですか?
反応率を上げるには、ユーザーが求める、もしくは関連のある情報配信が欠かせません。
弊社の調査データによると、LINE公式アカウントをブロックした理由は「不要な情報が多かった」が最多でした。
- 「男性向け」の情報を「女性」にも送る
- 「学生向け」の情報を「社会人」にも送る
- 「新規向け」の情報を「既存客」にも送る
このように、自分と関係のない情報が届くと反応率は下がり、ブロックにもつながります。
一斉配信だけで運用している場合は、絞り込み配信(セグメント配信) を活用してみるといいでしょう。
そのうえで次の3点を意識すると、より反応率が上がりやすくなります。
- 1配信1テーマに絞る
- 要点を視覚的にわかりやすく書く
- 何をしてほしいのかを明確に伝える
これらを意識するだけでも読みやすさが向上し、結果として反応率の改善が期待できます。
より配信の反応率を上げるなら「Lステップ」
より配信の反応率を上げるなら、LINE公式アカウントの拡張ツール「Lステップ」の利用がおすすめです。
Lステップとは、LINE公式アカウント単体の運用ではできない、さまざまなことを可能にするツールです。
ここからは、Lステップを導入すると何ができるかを具体的にご紹介します。
顧客情報の取得と活用ができる
Lステップでは友だちにアンケートや診断を行い、顧客情報の取得ができます。
Lステップで作成したアンケートの例

Lステップで作成した診断の例

LINE公式アカウントにもリサーチ機能があるのでアンケートはできますが、Lステップとは仕様が異なります。
LINE公式アカウントの機能でわかるのは「回答数まで」。つまり、Aと回答した合計人数はわかりますが、誰がAと回答したかまではわかりません。
したがって「Aと回答した人に絞って配信をする」という使い方はできません。
一方Lステップの機能を使うと、誰が回答したかがわかるので、その情報を配信に活用することもできます。

また、回答データは自動的にデータベースに保存されます。

アンケートや診断を通じて、興味関心、悩みなどを聞いた上で配信ができるため、友だち1人ひとりに合った情報提供がしやすくなります。
行動データも自動で記録できる
Lステップを導入すると、行動データの記録も自動でできるようになります。
例えば「来店回数の計測」や「最終来店日の記録」が可能になり、それらのデータも活用できるので、次のような対象に絞った配信もできます。
- 1回来店した人
- 2回以上来店した人
- 前回の来店から3ヶ月空いた人
同じ「来店経験あり」でも、状況によって適切なアプローチは異なります。状況に応じたアプローチをすることで、より反応率を高められるでしょう。
フレックスメッセージで訴求力を高められる
レイアウトを自由にカスタマイズできるLINEのメッセージのことです。

複数の画像を横に並べてスライド表示できるカルーセル形式にも対応しており、視覚的にわかりやすい配信が作れます。

見た目を変えることで訴求力が高まり、反応率が向上するケースも少なくありません。
実際フレックスメッセージの活用により、反応率が1.5倍ほど上がったという「中古車販売の事例」もあります。
ここまでの話をまとめると、Lステップでは顧客情報や行動データを自動で取得し、それらを配信に活用できるため、ユーザーごとに最適なメッセージを届けられるのが特徴です。
また、フレックスメッセージで訴求力向上も狙えるため、配信全体の反応率アップも期待できます。
まとめ
今回は、AIを活用してLINEの配信ネタを考える方法を解説しました。
キーワードをもとにAIにネタを出してもらい、必要に応じて文章まで自動生成することで、配信準備の負担を大きく減らすことができます。
「何を送ればいいかわからない…」とお悩みの方はぜひ、本記事で紹介した方法を参考に、LINE運用に取り入れてみてください。








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