LINE公式アカウントの運用を始められたばかりの方に向けて、LINE公式アカウントの一斉配信の使い方と、配信効果を高めるコツや注意点を解説します。
目次
LINE公式アカウントでメッセージを一斉配信する方法
LINE公式アカウントでメッセージを一斉配信する方法を、PC版とスマホアプリ版に分けて解説します。
PC版
まずはPC版から解説します。LINE公式アカウントの管理画面にログインしましょう。
①ホーム>②メッセージを作成と進み、③配信先に「すべての友だち」を選び、④配信日時を「今すぐ配信」もしくは、日時を指定して配信を予約します(1分単位で指定可能)。
⑤高度な設定では、以下の4つを選択できます。
- LINE VOOMに投稿する
- 配信メッセージ数の上限を指定する
- A/Bテストを作成
- キャンペーンを設定
ひとつずつ簡単に説明します。
LINE VOOMとは、LINEアプリの真ん中に位置する「ショート動画などが楽しめる動画プラットフォーム」のことです。
「LINE VOOMに投稿する」にチェックを入れると、配信内容と同じものを、LINE VOOMに同時投稿できます。なお、LINE VOOMへの投稿は無料です。
- 「配信メッセージ数の上限を指定する」とは、例えば現在100人友だちがいて、その内の50人に配信したい時に使う機能です。※上限を設定した場合、配信先はランダムに決定されます。
- 「A/Bテストを作成」は内容Aのメッセージを2,500人に、内容Bのメッセージを2,500人に配信し、どちらが反応がいいかテストしたい時に使う機能です。※A/Bテストは、ターゲットリーチ数(属性がわかっていて、ブロックしていない友だち数)が5,000人以上いなければ使えません。
- キャンペーンを設定」は、「キャンペーンA」や「キャンペーンB」などの任意のキャンペーンを作成して、複数のメッセージに設定すると、キャンペーン単位で集計を行うことができます。※あらかじめキャンペーンを作成してから、メッセージ配信を行います。
⑥テキストやスタンプを入力して、⑦配信ボタンを押せば、配信完了です。
スマホアプリ版
次に、スマホアプリ版の配信設定方法を解説します。
①メッセージを配信するをタップし、②配信するメッセージの種類を選択します。
③配信内容を入力します。④すぐに配信する場合は、オフのままでOKです。
⑤LINE VOOMへの同時投稿をするかと、配信メッセージ数に上限を設けるか選択します。※スマホアプリ版からA/Bテストの設定はできません。
⑥配信先をすべての友だちに合わせ、⑦配信をタップすれば、完了です。
条件に合う友だちだけに一斉配信することもできる
LINE公式アカウントでは配信先を絞り込み、条件に合う友だちにだけ配信をすることも可能です。
絞り込みの方法には、「オーディエンス」と「属性」の2つがあります。
オーディエンスでは、メッセージを開封した人、メッセージ内のリンクをクリックした人などから、配信対象を選択できます。オーディエンスの作成方法は以下をご確認ください。
属性では、年齢・性別・エリア・友だち期間・OSの5つから配信対象を選択できます。※属性による絞り込みには、ターゲットリーチ数が100人以上必要です。また、LINE内でのユーザーの行動履歴やLINE公式アカウントの友だち登録の履歴、スタンプの購入履歴などを基に分類された「みなし属性」データのため、推測で自動的に付与されたものです。
配信先を絞り込む方法は、PCの場合は配信先を「絞り込み」に合わせると、オーディエンスと属性を選択する画面が表示されます。なお、オーディエンスと属性は併用可能です。
スマホアプリでは、配信ボタンの直前に配信先の選択があります。
スマホアプリからオーディエンスは選択できませんので、オーディエンスを使った配信を行いたい場合は、PCから設定しましょう。
一斉配信の効果を高める3つのコツ
一斉配信の効果を高めるコツを紹介します。
配信の曜日や時間帯を工夫する
友だちの属性によって、メッセージが読まれやすいタイミングは異なります。
例えば、主婦をターゲットにするなら家事が落ち着いた午後や夕食後、会社員をターゲットにするなら、通勤時間や就業後の時間が読まれやすいと言われています。
配信した日時は「メッセージリスト」からカレンダー表示で確認できます。ぱっと見でわかりやすいので、配信タイミングの参考に活用しましょう。
配信のタイミングで開封率や購読率は高められるので、さまざまなデータを参考にして、工夫してみましょう。
配信頻度は週1回を目安にする
配信頻度は週に1回程度が推奨されています。
「人気商品の再入荷」のような配信は、その都度あった方がいいですが、緊急性の低いメッセージを闇雲に配信するのは避けましょう。
もう少し頻度高くLINEで発信したい場合は、LINE VOOMへの投稿がおすすめです。
複数の吹き出しで配信する
LINE公式アカウントのメッセージは、 3つの吹き出しまで1配信とカウントされるのをご存知でしょうか?
配信の中身はテキストだけでなく、リッチメッセージやスタンプなども使えて、組み合わせは自由です。
複数の吹き出しで配信する際のポイントは、上記のように長文テキストだけの構成にしないことです。
長文が並んでいると、ぱっと見で「今読む時間はない」と判断されて、開封後すぐに離脱されてしまい、そのまま忘れ去られてしまう可能性もあるからです。
リッチメッセージ(画像とテキスト情報を組み合わせて、視覚的にアピールできるメッセージ機能)を使うと、要点を瞬時に伝えることができておすすめです。
なお吹き出しは、メッセージ作成ページのテキスト入力エリア直下にある、「+追加」をクリックすると増やせます。
※複数の吹き出しで投稿する場合、LINE VOOMへの同時投稿はできません。LINE VOOMへの同時投稿は、1件の配信をする際にのみ選択可能です。
一斉配信をする際の注意点
一斉配信をする際の注意点は、ミスをしないことです。
一斉配信したメッセージは削除できないため、お詫びや訂正が必要な場合は、再度一斉配信をするほかないからです。
配信コストは当然倍になりますし、ミスによる問い合わせがあれば、それに対応する人的コストもかかります。
また、1度のミスならまだしも、複数回続いてしまうと、面倒でブロックする人も出てくるでしょう。
- 文章に誤字脱字はないか
- 誤解を与える表現はないか
- 正しいURLが設置されているか
など確認し、1度テスト配信をした上で、一斉配信することをおすすめします。
テスト配信は、メッセージを作成するページの上部にある「テスト配信」から実行可能です。
テスト配信の対象は、管理者および運用担当者のうち、LINE連携したアカウントです。
テスト配信でも通数は消費しますので、なるべく1回で済むよう心がけましょう。
まとめ
今回は LINE公式アカウントの一斉配信の使い方と、配信効果を高めるコツや注意点について解説しました。
配信のタイミングや頻度、内容、ミスの有無によって得られる結果は大きく変わります。
LINEならではのメッセージ作りのコツを理解し、一斉配信にお役立てください。