- メルマガ配信はしているけれど、毎回手動での対応に限界を感じている
- メルマガの運用を自動化して業務効率化したい
こう悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
メルマガの自動化は、作業の手間を減らしながら、効率よくお客さまに情報を届けられる仕組みづくりです。うまく活用すれば、集客やリピーターの獲得にもつながります。
本記事では、自動化のメリットや導入に向いている業種、おすすめの配信ツールまで、実践的な内容をまとめました。LINEとの併用や業種別の使い分けも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
メルマガの自動化とは
メルマガの自動化とは、メール配信を「仕組み化」して、効率よく情報発信やお客さまとの関係づくりを行う方法です。
毎回メールを手作業で送るのではなく、あらかじめ設定したルールに沿って、必要なタイミングで自動的に届けられるようになります。
ポイントは「届けたい内容を、届けたい相手に、最適なタイミングで届けられる」こと。これにより、売り込み感を出さずに自然と信頼を積み重ねたり、リピート購入につなげたりといった活用ができます。
特別な知識がなくても、うまく使えば作業の手間を減らしながら、着実に成果を出せるのが魅力です。忙しい方や、少人数で運営しているビジネスほど効果を感じやすいでしょう。
メルマガの自動化が注目される理由
メルマガの「自動化」が注目されている背景には、働き方やマーケティングの変化があります。
人手不足や業務の効率化が求められるなか、毎回のメール配信を手作業で行うのは大きな負担です。
特に個人事業主や少人数チームでは、時間も手間もかかってしまいます。そんな中、自動化を取り入れ、限られたリソースでも安定した情報発信が注目され始めました。
また、今のマーケティングは「売り込み」より「関係づくり」が大切な時代です。お客さま一人ひとりに寄り添ったメッセージを、タイミングよく届けることで、信頼関係を育てていくアプローチが主流になっています。
さらに、LINEなど他のチャネルと組み合わせれば、より柔軟で効果的なコミュニケーションも可能になります。
こうした背景から、メルマガの自動化は、多くの業種で欠かせない仕組みとして注目されているのです。
メルマガを自動化する5つのメリット・効果
メルマガを自動化すると、ただ楽になるだけでなく、ビジネス全体に良い影響をもたらします。
ここでは、メルマガの自動化で得られる5つのメリットを具体的に紹介します。
作業時間の削減
メルマガの自動化は、日々の業務の中でも特に時間がかかる「メール配信」の作業を削減してくれます。
たとえば、新規登録者へのお礼メールや、数日後に送るフォローメールなど、これまでは都度手動で送っていたものも、あらかじめ設定しておくだけで自動で配信可能です。
その結果、毎回同じ内容のメールをつくったり、配信ミスがないか確認したりする手間が減り、本来やるべき業務に集中できます。
実際に、フランスのRhinov社の事例では、メール配信を自動化し、作業の手間を大きく減らしました。自動化前は、すべて手動で送信していたようです。
さらに、全コンバージョンのうち32%が自動化によって生まれており、従来アプローチできていなかったユーザー層からも成果を上げています。
特に一人でビジネスをしている方や、チームの人数が限られている場合は、この「時短効果」がとても大きな助けになるはずです。
自動化を取り入れれば、少ない時間でも効率よくお客さまとの関係づくりができるようになります。
継続的なアプローチが可能になる
ビジネスでは「最初の接点」だけでなく、その後のフォローも大切です。
とはいえ、一人ひとりに合わせて毎回メールを送るのは、時間も手間もかかってしまいます。
そこで役立つのが、メルマガの自動化です。
たとえば、ステップ配信を活用すれば読者の登録タイミングや行動に合わせて、あらかじめ設定したメールを順番に自動で届けられます。
読者は、ちょうど知りたかった情報をタイミングよく受け取れるので、自然と関心が深まっていくでしょう。売り込み感を出さずに、少しずつ信頼関係を築けるのもポイントです。
忙しくても、相手に寄り添った丁寧なアプローチが続けられる。それが、メルマガ自動化の大きな魅力です。
オフラインビジネスでも活用できる
メルマガの自動化は、実店舗などのオフラインビジネスでも役立ちます。
たとえば美容室なら「ご予約ありがとうございます」とメールを自動送信し、前日には「明日お待ちしています」とリマインド。来店後には「本日はありがとうございました。次回のご予約もお待ちしています」とアフターフォローもできます。
これらを仕組み化しておくだけで、無理なく来店率アップや顧客満足度の向上が目指せるはずです。
一方で、こうした「短くてすぐ伝えたい内容」は、メールよりもLINEの方が開封率が高く、反応も得られやすい傾向があります。
そのため、コストを抑えつつしっかり情報を届けたいときはメルマガ、即時性の高い情報やクーポン配布など反応を重視したいときはLINE、と使い分ける施策も検討しておきましょう。
人的ミスが減る
メルマガを手動で配信していると、

- 違う人に送ってしまった
- 名前の差し込みがうまくいかなかった
- 配信時間を間違えた
など、うっかりミスが意外と多いもの。特に忙しいときや、慣れていないスタッフが担当すると、ヒヤッとする場面も増えがちです。
一方でメルマガを自動化すれば、こうしたミスを防げます。
たとえば、登録者の名前を自動で挿入したり、配信時間を事前に予約しておいたりと、決まったルールに沿って送信されるので、人の手で操作する必要がありません。
担当者が変わってもミスが起きにくく、引き継ぎもスムーズです。
リストの育成(ナーチャリング)が仕組み化できる
ナーチャリングとは、まだ商品を購入していない見込み客に対して、少しずつ信頼を築き、購買意欲を育てていくプロセスです。
「いきなり買ってください」ではなく、「まずは知ってもらい、少しずつ好きになってもらう」といったイメージです。
ちなみに、よくある誤解として「検討モチベーションは時間とともに直線的に高まる」と思われがちですが、実際はそうではありません。
モチベーションは上下を繰り返し、必要な情報や上司の承認、タイミングなどが絡み合って購買に至るのが実態です。
メルマガを自動化すれば、この不規則なモチベーションの波に合わせて、「3日目に役立つコラム」「1週間後に事例紹介」「10日後に限定オファー」など、最適なタイミングで情報を届けられる仕組みを構築できます。
結果として「このサービス、信頼できそう」「必要になったらここにお願いしよう」と思ってもらえるようになり、自然な流れで購入や申込みにつながるでしょう。
メルマガの自動化が向いている業種・ビジネス
メルマガの自動化は、どんな業種にも応用できますが、特に向いているのは「お客さまとの継続的な関係づくりが大切なビジネス」です。
単発で終わらず、定期的に情報を届け、タイミングよくアプローチしたい業種との相性は抜群です。
- オンライン講座・スクール:受講ステップやフォローアップを自動化
- コンサル・士業系:信頼構築のための情報提供を段階的に実施
- 通販・ECサイト:購入後の案内や新商品の紹介をタイミングよく配信
- 美容室・サロン・クリニック:来店前のリマインドや再来店の促進
- BtoBのサービス業:導入事例や実績紹介で、見込み客を育成
「1回で終わり」ではなく「関係を長く続けたい」ビジネスほど、メルマガの自動化は力を発揮してくれます。
自動化ツールはどんな機能があるものを選ぶといい?
メルマガを自動化するには、配信ツールの選び方がとても重要です。
ここでは、メルマガ自動化ツールを選ぶうえで押さえておきたい基本機能を4つに絞って紹介します。
ステップメール機能
ステップメールとは、読者の登録日や特定の行動をきっかけに、あらかじめ用意したメールを順番に自動配信できる機能です。
たとえば

登録当日にお礼メール

3日後にサービスの活用事例

7日後に限定オファー
など、段階的に関係を深めていく仕組みが作れます。
この機能は、見込み客を少しずつ育てていくナーチャリングにぴったりです。
読者にとって必要な情報を、ちょうどいいタイミングで届けられるので、無理な売り込みをせずとも自然と興味を引き出せます。
最初は情報収集が目的だった人が、徐々にあなたのサービスに信頼を感じ、「お願いしてみようかな」と行動に移してくれる。そんな流れを自動で実現できるのが、ステップメールの大きな魅力です。
セグメント機能(タグ管理、条件分岐)
メルマガは「誰に、どんな内容を送るか」で反応が大きく変わります。
そこで活躍するのがセグメント機能です。
これは読者の興味や行動に応じて、送るメールの内容を変えられる便利な仕組みです。
たとえば、資料請求した人には「詳しい導入事例」を、すでに商品を購入した人には「活用のヒント」や「次のおすすめ商品」を送るといったように、相手に合わせたアプローチができます。
セグメントは読者一人ひとりの温度感や関心に合わせて、自動で内容を出し分けられるのが魅力。押しつけにならない情報提供をしたい方にこそ、活用してもらいたい機能です。
LINE連携
最近では、メルマガ自動化ツールに「LINE連携」の機能があるかどうかも、ツール選びの重要なポイントになってきています。
特に美容室や飲食店、ECサイトなど、個人向けのビジネス(BtoC)では、LINEを活用する企業が増えてきました。
なぜなら、メールと比べてLINEの開封率は非常に高く、通知に気づいてもらいやすいからです。
実際に、LINE公式アカウントからメッセージを受け取って、その日のうちに開封すると回答した人は約80%にもおよびます。
たとえば、当日キャンセル枠のリアルタイム通知や数日限定クーポンの配信といった活用は、LINEならではの強みです。
「じっくり伝えるメール」と「すぐに届くLINE」を使い分けることで、より効果的なコミュニケーションが実現できます。
これからのBtoC集客は、メールとLINEの“合わせ技”が主流になっていくかもしれません。
効果測定・データ分析
メルマガを配信するだけでは、うまく届いているのか、反応があるのかが分かりません。そこで重要なのが「効果測定・データ分析機能」です。
この機能を使うと、「開封率」「クリック率」などを数字で確認できます。
さらにあると便利なのがA/Bテストの機能です。
同じ内容でも、件名を変えてAパターンとBパターンで配信し、どちらがより開封されたかを比べられます。
「短くシンプルな件名のほうが反応がいい」「◯曜日の配信が効果的」といった傾向も見えてくるので、次回以降の配信に活かしやすいでしょう。
メルマガの自動化におすすめの配信ツール6選
「メルマガを自動化したいけど、どのツールを選べばいいのかわからない…」と悩む方は多いはず。ツールによってできることや使いやすさが異なるため、目的やビジネスに合ったものを選ばなければなりません。
ここでは、ステップメールやタグ管理、LINE連携などの実用的な機能を踏まえて、おすすめの配信ツールを6つ厳選してご紹介します。
Lメール
Lメールは、LINE公式アカウントの拡張ツール「Lステップ」の機能のひとつです。
メルマガ配信に特化したツールではありませんが、LINEとメールを柔軟に組み合わせたクロスチャネル配信ができます。
例えば、1通目はLINEでイベント告知、2通目はメールでイベント詳細を送信、3通目はLINEで申込を促すといった施策も可能です。
- ユーザーに合わせてLINEとメールを使い分けられる
- LINEとメールの両方の行動データを取得できる
- MAツール「Lステップ」の高度な分析機能を使える
LINEの高い開封率とスピード感、メールの情報量や保存性、それぞれの強みを活かせるので、ユーザーとの関係をしっかり育てたい人にぴったりです。
LINE時代の新しいコミュニケーション戦略を考えている方には、ぜひおすすめしたいツールといえます。
MyASP(マイスピー)
出典:MyASP
MyASPは、マーケティングを仕組み化したい方におすすめの国産メルマガ配信ツールです。
ステップメールやタグ管理、条件分岐といった機能はもちろん、メール配信・登録フォーム・商品販売・会員サイト・自社アフィリエイトなど、オンラインビジネスに必要な機能を一つに統合。すべてを連携させながら、自由自在にカスタマイズできます。
- 細かい条件設定ができる高度なステップメール
- セグメント配信、タグ管理、商品連携など自動化に強い設計
- LINEとメールの連動配信にも対応
料金プランは月額制で、配信数やリスト数に応じて段階的に選べるため、ビジネスの成長に合わせた拡張が可能です。
個人事業主〜中小企業まで幅広く活用されており、しっかり自動化を設計したい人におすすめのツールです。
AutoBiz(オートビズ)
出典:AutoBiz
AutoBizは、個人事業主や小規模ビジネスに人気の国産メルマガ配信ツールです。
操作がシンプルで直感的に使えるため、パソコンが苦手な方でもすぐに使いこなせるのが魅力。メール配信だけでなく、登録フォームの作成やステップメール、自動返信など、必要な機能がひと通りそろっています。
- 初心者でも扱いやすい、シンプルな操作画面
- ステップメールやフォーム機能を簡単に設置可能
- LINEの個別トークやセグメント配信も可能
またメールアドレスとLINEを紐付けてリストを一元管理できるため、効率よく配信できるのもメリットです。
料金も手頃で、必要な機能だけを使いたい人にとって、コスパの良いツールといえます。
配配メール
出典:配配メール
配配メールは、法人向けに特化した国産のメルマガ配信ツールです。
ステップメールやセグメント配信、開封データの自動分析など、自動でコミュニケーションを継続できる機能が充実しています。
導入から運用まで専任のサポート体制が整っているため、自動化が初めての人でも安心です。
- 法人ニーズに特化した高性能な自動配信機能
- ステップメールやセグメント配信に対応
- 専任スタッフによる導入支援・継続サポートあり
また、営業支援やリードナーチャリングの仕組みを自動化できるため、BtoB商材や高単価サービスの見込み客育成にも向いています。
大規模な一括配信や高度なマーケティング設計を必要とする企業・自治体に最適な信頼性の高いツールです。
blastmail(ブラストメール)
出典:blastmail
blastmailは、導入数シェア14年連続No.1を誇る、国産のメルマガ配信ツールです。
国内トップレベルの配信速度と到達率を実現し、多くの企業や団体が導入しています。また直感的で操作しやすく、初めての方でも安心してメール配信が可能です。
- すべて日本語対応、操作画面もわかりやすい
- 充実の電話・メールサポートあり
- ステップ配信やスケジュール設定で自動化に対応
ステップ配信や予約配信を活用すれば、あらかじめ設計したスケジュールで自動的に読者と接点を持つことができ、無理なく継続的なアプローチができます。
特に、毎回手動で配信する手間を省きたい中〜大規模の企業や、定期的な情報発信を仕組み化したい広報・マーケティング担当者に最適です。
Cuenote FC(キューノートFC)
出典:Cuenote FC
Cuenote FCは、大量配信に特化した国産のメルマガ配信ツールです。
独自技術で毎時1,000万通の配信性能を実現。大企業や官公庁、自治体、ECサイトなど、多くの配信先を持つ組織から高く評価されています。
大量配信に強いだけでなく、ステップメールやセグメント配信、配信予約など、自動化機能も充実しています。
- セグメント配信やステップ配信で自動化に対応
- HTMLメールが簡単に作成できる
- 安心の国産&手厚いサポート
単に大量に送るだけでなく、「効率よく、戦略的に届けたい」企業にとって最適なツールです。
メルマガを自動化するデメリットや課題とは?
メルマガの自動化には多くのメリットがありますが、いいことばかりではありません。
運用の仕方によっては、思ったような効果が出なかったり、逆に読者との距離が広がったりするケースもあります。
ここでは、あらかじめ知っておきたい自動化のデメリットや注意点を紹介します。
そもそも開封率が低い
メルマガ | LINE公式アカウント | |
到達率 | 10~30% | 100% |
開封率 | 10〜30% | 60% |
※当社調べ
メルマガの自動化は便利ですが、そもそも「読まれない」「開封されない」などの課題があります。
一般的なメルマガの開封率は10〜30%。たとえば1,000通送っても、実際に読まれるのは100〜300通ほど。残りの700通以上はスルーされているのが現実です。
一方で、LINE公式アカウントの開封率は約60%とされており、通知がすぐに届く仕組みやユーザーの利用頻度の高さから、メールよりも反応を得やすい媒体です。
弊社の調査では、メルマガの内容は「気になったものだけ確認している」が54.1%と最多でした。
セミナーの案内をメルマガで配信しても気づかれない可能性がありますが、LINEでリマインドすれば一気に申込率が上がる場合もあります。
こうした特性をふまえて、「詳細な案内はメールで」「すぐ確認してもらいたい情報はLINEで」といったチャネルの使い分けが、自動化の成果を大きく左右します。
迷惑メール・スパム判定されるリスクがある
メルマガを自動化しても、読者の「迷惑メールフォルダ」に振り分けられてしまえば、せっかくの情報も読まれません。
これは、メルマガ運用でよくある課題のひとつです。
たとえば、「今すぐ」「激安」「〇〇円プレゼント」など、広告っぽい強い言葉が件名にあるとスパム判定されやすくなります。また、画像だけで構成されたメールや、HTMLが崩れているメールも迷惑メールに該当する場合があります。
特にGmailやYahoo!メールなど、フリーメール宛の配信は、フィルターが年々厳しくなってきました。
実際に2024年6月から、Gmailのなりすまし対策として送信者ガイドラインの全面適用が開始されています。これにより、対応していない送信者はメールが届かなくなる可能性もあるようです。
このリスクを減らすには、「件名の言い回しを自然にする」「配信頻度を見直す」「不要なリストを整理する」といった工夫が有効です。
メルマガをうまく活用するには、「きちんと届く」ための仕組みも取り入れましょう。
ユーザーとのリアルな対話が希薄になりがち
メルマガを自動化すると、効率よく情報を届けられる一方で、ユーザーとのコミュニケーションが一方向になりがちです。
配信が仕組み化されている分、個別のやりとりが減り、関係性がやや希薄に感じられてしまうケースもあります。
こうしたギャップを埋めるには、メルマガの中で読者に語りかける工夫が効果的です。
たとえば、「質問があればお気軽にご返信ください」「あなたの声をお聞かせください」といった一言を添えるだけでも、対話を促すきっかけになります。
また、必要に応じてLINEなど他のチャネルと組み合わせることで、よりスムーズな双方向のやりとりも可能です。
まずはメルマガ内でできる工夫をしっかり押さえておきましょう。
発信したい情報によってチャネルを切り替えるのがポイント
情報発信を自動化する際に意識したいのが、「誰に、何を届けたいか」によって、使うチャネルを使い分けることです。
すべてをメルマガで済ませる、すべてをLINEで完結させる、といった一括運用では伝わり方に差が出てしまいます。
そこで、BtoBとBtoC、それぞれの場面で適したチャネルの使い方について解説します。
BtoBで効果を発揮しやすいのはメルマガ
メルマガは、BtoB(企業間取引)のマーケティングに強いチャネルです。
その理由は、情報をじっくり伝えられ、見込み顧客との関係性を段階的に築いていけるからです。
BtoB商談では、即決よりも複数の担当者による検討や社内合意が必要になるケースが多く、段階的な信頼構築が重要です。
さらにメールは社内での転送や情報共有がしやすく、関係者間の合意形成にも適しているため、BtoBにおいては非常に相性の良い手段です。
特に、業界動向や成功事例、ノウハウなどを定期的に配信すれば、「この会社は信頼できそう」「いざというときに相談したい」といった印象を自然と与えられます。
BtoBマーケティングでは、商談につなげるために信頼関係を築く仕組みが欠かせません。その役割を担えるのがメルマガです。
BtoCで活用しやすいのはLINE公式アカウント
LINEは、BtoC(一般消費者向け)のマーケティングに強いチャネルです。
その理由は、生活に密着したアプリであり、開封率や反応率が高く、ユーザーとの距離が近いコミュニケーションができるからです。
今やリード獲得の定番となっているLINE公式アカウントは、名前や電話番号の入力が不要なため、気軽に登録してもらえるのが特長。いきなり個人情報を求めるよりも、心理的ハードルが低く、初期接点のツールとして非常に効果的です。
さらにLINEはスマホのプッシュ通知で目に入りやすく、タイムリーな情報発信にぴったりです。
たとえば、新商品の発売やキャンペーン情報、クーポンなどをLINEで届ければ、反応がダイレクトに得られやすく、来店や購入といったアクションにもつながりやすくなります。
BtoCにおいては「すぐ届いて、すぐ見てもらえる」ことが成果につながる大きなポイント。LINEは、そうした即時性と親しみやすさを兼ね備えた、非常に有効なマーケティングツールといえるでしょう。
メルマガ×LINEの併用(クロスチャネル)もおすすめ
現代のマーケティングでは、ひとつのチャネル(メディア)だけで成果を出すのは難しくなっています。
だからこそ、メルマガとLINEのように異なるチャネルを組み合わせて活用する「クロスチャネル戦略」が効果を発揮します。
とあるセミナープロモーションでは、メールとLINEを同時に配信したところ、申込数が約2倍に増加。チャネルを併用することで、掛け算的な相乗効果が生まれました。
【LINEとメールの両方で配信できるLメールを活用した事例】
じっくり読んでもらいたい内容にはメルマガが適しています。
一方で、キャンペーン告知やイベントのリマインドなど、即時性が求められる情報はLINEで配信するのが効果的です。
LINEとメルマガを組み合わせれば、効果は単なる「1+1」ではなく、2倍・3倍の相乗効果につながる可能性があります。
情報発信の質と効率を高めたい方には、「メルマガ×LINE」の活用は非常におすすめの選択肢です。
メールとLINEの両方を自動化するならLメール
LINEとメール、それぞれに得意な役割があります。
LINEは開封率が高くタイムリーな通知に強く、メールは詳細な情報を丁寧に伝えるのに適しています。
この2つのチャネルを自動で連携・活用できるのが「Lメール」です。
Lメールは、LINE公式アカウントの機能を拡張できる「Lステップ」に搭載された機能のひとつで、LINEとメールの自動配信を組み合わせた「クロスチャネル自動化」を実現します。
- 1通目:LINEでイベントの告知
- 2通目:1通目で反応がなかった人にメールで「特典付きの詳細案内」を送信
- 3通目:LINE・メールどちらにも未反応の人だけに、締切直前のお知らせをLINEで配信
このように、読者の反応に応じて配信チャネルや内容を切り替えられるため、関心度の高い人へは申込につなげ、迷っている人には丁寧に背中を押す情報を届けられる。そんなターゲットの温度感に合わせたアプローチが実現できます。
Lメールの最大の魅力は、LINEとメール、それぞれの特性を活かした「最適なタイミング」「最適な内容」の配信を自動で実現できる点です。自動化の中でも、よりユーザーに寄り添ったコミュニケーションが可能になります。