LINEに「LIVEBUY」というサービスがあるのをご存知でしょうか?
- LIVEBUYってどういうサービス?
- LIVEBUYの強みは何?
- LINEでライブ配信できるの?
このような疑問を持つ方に向けて、LIVEBUY(ライブバイ)のメリットや使い方などを紹介いたします。
使い慣れたLINEで簡単に楽しくお買い物ができるようになりますので、ぜひ本記事を参考に活用してみてくださいね。
目次
ライブコマースとは
LIVEBUYの紹介の前に、ライブコマースの意味を解説します。
ライブコマースとは、ECサイトでリアルタイムの動画配信を行い、商品紹介をして購入に誘導するオンラインでの販売手法です。
動画でオンライン配信できるので、より情報量が多く、双方向でコミュニケーションがとれるメリットがあります。
テレビショッピングに似ていますが、ライブコマースではその場でコメントやチャットができ、一方的な紹介よりも得られる情報が豊富になるのです。
ライブコマースは、機材と通信環境があれば配信可能なため、初期費用がかからない点も人気の理由です。
また、ライブコマースではインフルエンサーや販売店員など、個人に対するファンが視聴してくれる場合も多くあります。ファンが見てくれると、商品購入意欲もより高くなるわけです。
ライブコマースの日本の市場規模
ライブコマースは、中国での市場規模が急拡大しています。
中国のライブストリーミング市場は、2021年に売上が約2兆2700億元(およそ44兆2584億1700万円)になりました。今後もライブコマースの市場規模は急成長し、2023年には4兆9,000億元(およそ95兆5357億9000万円)に達すると推定されているそうです。
※参考:Market size of live streaming e-commerce in China from 2018 to 2021 with estimates until 2023
アメリカでは、2022年のライブストリームによるEコマースの売上は170億ドル程(およそ2兆3065億6000万円)になりました。2026年までにはライブオンラインショッピングによる売上が、3倍の約550億ドル(およそ7兆4624億円)に達すると推定されています。
※参考:Livestream e-commerce sales in the United States between 2020 and 2026
日本でも2017年頃からライブコマースが浸透してきていますが、まだまだ普及はしていません。
2021年時点では、
- 認知している:43.2%
- 内容を理解してる:28.4%
- 利用経験がある:12.7%
ほどの数値でした。
※参考:MMD研究所
しかし、中国やアメリカでの市場規模は伸びてきているため、アメリカの後を追う日本でも、今後急速に浸透する可能性はあります。
LIVEBUYとは
※引用:LIVEBUYの使い方・楽しみ方
LIVEBUYとは、LINE上でライブ配信できるライブコマースサービスです。2024年7月31日をもって、サービスを終了しました。
LINE Payやクレジットカードと連携するとスムーズに決済可能なので、ライブ中に簡単に商品を購入できます。配信から購入までの動線がわかりやすいのが特徴です。
ライブ配信は、LINEユーザーを対象とできるため、LINEの国内月間利用者数9,700万人(2024年3月末時点)以上が顧客対象となります。
LIVEBUYを使うメリット
ライブコマースの中でも、LIVEBUYを使うメリットを解説します。
LINEユーザーを対象にできる
LIVEBUYは、LINEユーザーが顧客対象です。インスタライブやYouTubeのライブ配信も有名ですが、LINEの利用者数は群を抜いて多いといえます。
代表的なSNSの国内ユーザー数は下記の通りです。
(2023年5月時点)
※引用:comnico.jp
また、LINEは日常的なメッセージ送受信を行うツールですので、アクティブユーザー率が高いのが特徴です。そのため、どの媒体を利用するよりも多くのユーザーを取り込めます。
リアルタイムでコミュニケーションを取れる
LIVEBUYでは、ライブ配信中にコメントができ、リアルタイムでコミュニケーションを取れます。
オンライン上で、店頭での会話のようにやり取りができると、親密度が上がったり、情報を得やすくなったりします。
コミュニケーションによって体験価値が上がれば、販売者と購買者の双方に利益がでるでしょう。
LINE上での誘導がしやすい
LIVEBUYはLINE上で活用できるサービスです。よって、LINE公式アカウントの友だち登録へ誘導がしやすいです。
LINE公式アカウントを友だち登録してもらえたら、今後もメッセージ配信ができたり、コミュニケーションをとったりできます。
すると、リピーターにつながり、ライブコマース以外の場所でも顧客となってくれます。
LIVEBUYの使い方
LIVEBUYの使い方を、視聴者側と配信者側にわけて解説します。
視聴者側
①LIVEBUYのLINE公式アカウントを追加
友だち追加すると、ライブコマースの通知や情報が届きます。
②LIVEBUYホームで配信スケジュールやアーカイブを確認
配信スケジュールを確認し、視聴したいLINE公式アカウントを事前に友だち追加しておくと、配信スケジュールや情報をメッセージ配信してくれる場合もあります。
また、アーカイブを視聴できる配信もあります。商品在庫が残っていれば、あとから購入もできますので、確認してみてください。
③配送先と決済情報を登録
ライブ配信の視聴中にスムーズに購入するには、事前に配送先と決済情報を登録しておくのがおすすめです。
LIVEBUYのLINE公式アカウントから「お客様情報」を開く>「新しいお客様情報の登録」
※引用:LIVEBUYの使い方・楽しみ方
配送先を登録>支払い方法を選択>「決済連携」
※引用:LIVEBUYの使い方・楽しみ方
LIVEBUYの決済方法は、「クレジットカード」か「LINE Pay」です。LINE Pay残高決済の場合、残高が不足しているとすぐ購入できませんので、事前にチャージしておきましょう。※2025年4月30日にLINE Payサービス終了予定
④LIVEBUYのLINE公式アカウントから配信開始の通知がきたら、視聴を開始しましょう。
途中からでも視聴できますので、開始時間に間に合わなくても大丈夫です。
⑤ライブ配信の視聴中は、コメントをしてみてください。
- 視聴画面下部にある「コメント」を押下
- はじめてコメントをする場合は、利用規約に同意してニックネームを設定
- 入力欄にコメントを入力して送信
※引用:LIVEBUYの使い方・楽しみ方
※送信したコメントは削除できません。
⑥商品の在庫状況を確認
ライブ配信中に視聴者が商品購入をしますので、在庫状況は確認しながら楽しみましょう。
※引用:LIVEBUYの使い方・楽しみ方
※具体的な個数は表示されません。
※緑色→オレンジ色→無色(完売)で表されます。
※ストックゲージ(在庫情報)は配信によって表示されないこともあります。
⑦配信中に商品購入
事前に配送先と決済方法の登録をしておけば、最短2タップで注文を完了できます。
※引用:LIVEBUYの使い方・楽しみ方
※下記に当てはまる場合はエラーになります。
- 在庫が無い
- クレジットカード利用不可の店舗の配信に、決済方法をクレジットカードで設定していた
- LINE Payの残高が不足している
⑧配信後に商品購入
配信終了後でも、一部配信はアーカイブ視聴が可能です。在庫がある商品は、アーカイブを視聴しながら購入したり、商品一覧から購入したりできます。
配信者側
LIVEBUYで配信をしたい場合は、まずLINE公式アカウントに登録します。
① LINEヤフー for Business画面を開く
②「LINE公式アカウントをはじめる」を押下
③「アカウントを作成」を押下
④「LINEアカウントで登録」か「メールアドレスで登録」を選択
※登録済みのLINEアカウントやメールアドレスは利用できません。
⑤「メールアドレスで登録」の場合は、メールに届いたリンクを押下
⑥ 必要情報を入力して登録できたら完了
次に、LIVEBUYの出店申請ページから新規申請を行います。
※2023年5月時点では、新規申請を受け付けていないので、受付再開を待ちましょう。
LIVEBUYの活用事例
LIVEBUYの活用事例をいくつか紹介いたします。
MEDIHEAL
メディヒール(MEDIHEAL)とは、韓国のスキンケアブランドです。人気美容系TikTokerの「2人目のエガチャン」さんとコラボし、肌荒れ防止ケアのラインナップをLIVEBUYでレビュー配信されていました。
ライブ限定オファーでのお得なセットを紹介するなどの施策を行っております。
スキンケア商品の使い心地を実際にライブ配信してくれると、安心感があり、コメントで気になることも質問できるので、ライブコマースとの相性はピッタリです。
※参考:LIVEBUY
True Sail
True Sailとは、ハンドメイド作家によるハンドメイド商品の販売アカウントです。True Sailでは、雑貨やアクセサリーなどのハンドメイド作品の紹介配信をされていました。
複数のハンドメイド作家による、ハンドメイドならではのオリジナル性溢れるアイテムを紹介しています。
実際の作品の大きさ感や、どんなコンセプトで作成されているかなど、ライブ配信で直接聞ける機会は魅力的ですね。
※参考:LIVEBUY
オールナイトニッポン
オールナイトニッポンとは、ラジオ放送局のニッポン放送から、全国ネットで放送されている深夜ラジオ番組です。
佐久間宣行さんがメインMCを務める音楽イベントのオフィシャルグッズ販売配信をされていました。
リスナーにはお馴染み石井プロデューサーや齋藤ディレクターも出演され、グッズへのこだわりやイベントへの意気込みを語る機会となっています。
グッズを購入するだけでなく、グッズへの思いを聞ける場となり、ライブコマースの特徴を活用されています。
※参考:LIVEBUY
LIVEBUY利用に必要な「LINE公式アカウント」とは
LIVEBUYを利用してライブ配信をしたい場合は、LINE公式アカウントに登録する必要があります。
LINE公式アカウントとは、誰でも無料でアカウント開設可能な、ビジネス用のLINEアカウントです。
個人向けLINEアプリにはないメッセージ配信機能がある他、お得なクーポンを送ったり、アンケートを取ったりもできます。
LINE公式アカウントで使える機能は、
- メッセージ配信
- ステップ配信
- チャット
- 自動応答メッセージ
- リッチメニュー
- ショップカード
- クーポン
などです。
ライブコマースだけでなく、顧客とのさまざまなコミュニケーションをとれるサービスですので、ぜひ利用してみてください。
LINE公式アカウントの活用の幅を広げる「Lステップ」
LINE公式アカウントでも顧客とコミュニケーションはとれますが、さらに機能を拡張して利用したい方には「Lステップ」がおすすめです。
Lステップとは、マネクル社が提供する、よりマーケティングに特化したLINE公式アカウントの拡張ツールです。
LINE公式アカウントは全体的に大まかな機能になっているので、マーケティングツールとしては物足りないところもあります。
例えば、LINE公式アカウントでは、性別や年代、居住地(都道府県まで)のみなし属性までしか絞れません。
しかしLステップでは、設定した流入元に合わせて
- 「Twitterから登録してアンケートに回答した男性」
- 「Instagramから登録して副業に興味のある女性」
といったように、顧客を細かいセグメントに分けられます。
このセグメント機能を活用すれば、興味のある人にだけ配信が可能です。
LステップはWebマーケッターが監修したからこそできる、成約率を上げる機能が備わっているツールとなっています。
まとめ
LIVEBUYの特徴やメリット、使い方などについて紹介いたしました。
LINEユーザーを対象にできるツールですので、商品やサービスの売上を伸ばしたい人や、自社ブランドの認知を広げたい人は、ぜひ活用してみてくださいね。