
LINE公式アカウントの運用を始めてみたものの、「全然うまくいかない」「友だちが増えない」という人も多いのではないでしょうか。
企業や店舗のマーケティングを手助けしてくれる便利なツールですが、正しい知識で活用しなければ、失敗に終わってしまいます。
そこで今回は、LINE公式アカウントでありがちな失敗事例をまとめて解説します。失敗事例を参考にすれば、成功するコツも見えてくるはずです。
目次
LINE公式アカウントでよくある失敗事例5つ
それでは早速、LINE公式アカウントでよくある失敗事例をまとめて紹介します。
①友だちの獲得がうまくできない
LINE公式アカウントの失敗事例で、最も多いのが「友だちが集まらない」問題です。
いざアカウントを始めてみたものの、友だちが集まらず何も効果が得られない、という企業や店舗も少なくありません。
LINEヤフー for Businessの公式noteが「過去、LINE公式アカウントをやめようと思った理由はなんですか?」というヒアリングをした結果をみても一目瞭然です。
やはり友だち獲得に苦労している人が多く、LINE公式アカウントをやめてしまう一番の原因になっているようです。
②目的もなく始めてしまう
LINE公式アカウントを活用する企業や店舗は増えています。
そのため
みんなが使っているから
効果がありそうだから
という安易な理由で、とりあえず始める人も非常に多いです。
しかし明確な目的がないと、思ったような効果は得られません。いざ運用を始めても、何から手をつけていいのか、どの機能を使えばいいのか、手探りの状態になってしまいます。
その結果、何も成果が上げられず、運用をやめてしまうのです。
③宣伝ばかりでブロックされてしまう
LINE公式アカウントは、商品やサービスの宣伝に便利です。しかし宣伝が多く、友だちからブロックされるケースも少なくありません。
テレビ番組を想像してみてください。
番組の途中に少しだけCMが入るからこそ、最後まで観続けられますよね。しかしCMの回数が多かったらどうでしょうか。すぐに番組を変え、今後は観ないようにするはずです。
LINE公式アカウントも同じで、宣伝が多いと煩わしさを感じてブロックされます。有益な情報を発信した上で、宣伝をしなければ友だちからの信頼は得られないでしょう。
④LINEだけに力を入れてしまう
LINEの国内月間利用者数は9,700万人(2024年3月末時点)以上。日本人口の約80%以上がLINEを利用している計算です。
よって企業や店舗のLINE公式アカウント運用は必須になりつつあります。
しかしLINEにだけ力を入れてしまい、他の部分が疎かになってしまうケースも少なくありません。例えば、LINE公式アカウントに力を入れすぎて、自社HPの更新を疎かにすると本末転倒ですからね。
LINE公式アカウントは、友だち追加してくれた人に対して情報発信するツールです。よって友だちを増やすために他の媒体を活用したり、友だち以外にアプローチする手段も考えておかなければいけません。
⑤どんな機能があるのか理解していない
LINE公式アカウントには、便利な機能が豊富にあります。
しかし、どんな機能があるのか理解せずに、アカウント運用を始めてしまう人がたくさんいます。自社の問題を解決できる機能があるにも関わらず、それを知らないまま運用し、何も解決に至らないのです。
まずはLINE公式アカウントにどんな機能があるのか、しっかりと理解しておいた方がいいでしょう。
LINE公式アカウントの運用を成功させる3つのコツ
LINE公式アカウントの失敗事例から学ぶ、アカウント運用のコツを3つ紹介します。
- アカウント運用の目的を明確にする
- まずは友だちを増やす
- 定期的な情報発信を行う
それぞれについて、詳しく解説していきます。
①アカウント運用の目的を明確にする
まずはアカウントを運用する目的を明確にしましょう。目的がないとLINE公式アカウントで何をすればいいのか分からず、運用の継続が難しくなります。
よって、まずは自社の課題を洗い出すことが大切です。
- 新規顧客を獲得したい
- リピーターを育成したい
- お客様対応を効率化したい
例えば、「お客様対応を効率化して人件費を削減したい」という目的を立てれば、
などの機能を活用できます。
このようにアカウント運用の目的を明確にし、どんな機能を使うべきか考えてみてください。
②まずは友だちを増やす
LINE公式アカウントから情報発信できるのは、友だち追加してくれたユーザーのみです。よってまずは、友だち集めに注力しなければなりません。
店舗ビジネスをしているなら、以下の施策がおすすめです。
- 友だち追加特典を用意する
- 店頭に友だち追加用のポスターを設置する
- 直接声かけをする
例えば、
- 「友だち追加でドリンク1杯無料」
- 「友だち追加で毎月クーポンが届きます」
などのオファーを用意すれば、お客様は友だち追加したいと思ってくれるはずです。
ぜひ友だちを増やして、商品やサービスの認知度を上げていきましょう。
③定期的な情報発信を行う
LINE公式アカウントの友だちに対して、定期的な情報発信を行いましょう。宣伝ばかりではなく、友だちにとって「面白い」「次の配信が楽しみ」と思ってもらえる配信を心がけてみてください。
- 定期的にクーポンを配布
- 役立つコラムを配信
- 新着情報をお知らせ
例えば、毎月1日にクーポンを配信すれば、「いつもクーポンがもらえてお得」と感じてもらえます。ブロック率の低下にもつながり、有益なアカウントだと認知されるでしょう。
LINE公式アカウントの運用に成功した企業事例
LINE公式アカウントの運用を始める前に、他の企業や店舗はどんな風に活用しているのか知っておくことをおすすめします。そこで、LINE公式アカウントの運用に成功した企業の事例を紹介します。
退塾率を約28%減少させた学習塾
千葉県にある学習塾「ESOH個伸塾」では、LINE公式アカウントの活用により生徒や保護者と密なコミュニケーションを実現しています。
もともと電話やメールが主な連絡手段でしたが、やり取りに時間がかかっており、負担が増えていました。
そこでLINE公式アカウントを導入。LINEは電話やメールに比べて気軽に連絡できるため、生徒や保護者とのやり取りもスムーズになったそうです。
また保護者とは、生徒を介さずに直接やり取りができ、きめ細やかなフォローが可能に。その結果、LINE公式アカウントの開設前後の2年間で、退塾率は約28%減少。売上の底上げにつながったそうです。
参照:きめ細やかなフォローで退塾率28%減! 学習塾のLINE公式アカウント活用
地域密着型のアカウント運用を成功させたスポーツ教室
東海地方でスポーツ教室を展開する「JPCスポーツ教室」。同教室ではLINE公式アカウントを活用して、地域密着型の運用を行っています。
教室の生徒はLINE公式アカウントを連絡網として使用。LINEチャットを活用して、コミュニケーションをとっています。
またJPCスポーツ教室安城店では、月に1回ペースで施設内見学会を行っています。見学会は既存ユーザーの口コミで参加する人が多く、来場者のうち約7割が入会しているとのこと。
既存ユーザーとのコミュニケーションを大切にすることで、新規顧客獲得につながっている事例です。
参照:既存ユーザーからの紹介で新規を集客!地域密着型の体操教室によるLINE公式アカウント活用
クーポン機能で友だちを8,000人以上獲得した業務用スーパー
大阪市内で業務用スーパーを展開する「エンド商事株式会社」。同社では、集客のためにLINE公式アカウントを活用しています。
運用当初は友だちを増やすことに注力し、店舗での告知やキャンペーンを展開。店内各所に友だち追加を促すPOPやポスターを配置しました。毎日来店する業務系のユーザーには、直接声かけをして友だち追加を促したそうです。
また通常で1個100円の商品を「LINEの友だち追加をすれば、2個で100円」など、お得に購入できるアプローチも導入。その結果、1年間で友だち数8,000人(全店舗)を超えるまでに成長しました。
参照:店内告知とクーポン機能で友だち数8,000人突破!折り込みチラシも削減した業務用スーパーの友だちの集め方
成果の出るLINE運用をするなら「Lステップ」
成果の出るLINE運用をするなら、LINE公式アカウントの機能を拡張したマーケティングツール「Lステップ」の導入がおすすめです。
そもそもきちんと運用できていないため、成果が出ていないアカウントは少なくありません。
LINE公式アカウントの運用担当者がいる企業ばかりではありませんから、運用は誰かが掛け持ちで行うのが基本です。
- LINEはお客様から問い合わせが入れば対応する
- 毎月同じような一斉配信を繰り返す
- あまり運用していないから友だち追加も促していない
このような状態で成果を出すのは難しいでしょう。
Lステップを導入すると例えば、すべての業種で使える「予約機能」が使えるようになるのですが、新規の予約を受付するだけでなく、
- 予約の変更やキャンセルもLINE上でできる
- 予約の日程に合わせてリマインドを自動送信できる
- 人数制限を設けて定員に達したら自動で予約受付を終了する
など予約に関わる業務を、すべて自動化できます。
LINE公式アカウント単体での運用と比べて自動化できる範囲がかなり広がるため、少人数でも運用していきやすいのが特長です。
成果の出るLINE運用がしたい方に、Lステップはおすすめです。
まとめ
今回は、LINE公式アカウントでありがちな失敗例について解説しました。
LINEに限らずですが、アカウントは作成してからがスタート。運用をしなければ成果にはつながることはありません。
本記事を参考に、LINE公式アカウントの運用を進めてみてください。