
今回はLステップ認定コンサルタントであり、アパレルOEM生産企業クレーン代表の平さんに、Lステップ導入の経緯や構築内容、導入した感想を伺いました。
自社でLステップ導入を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
【平 賢介】
株式会社クレーン 代表取締役 / Lステップ認定コンサルタント
アパレルメーカーの立ち上げ・現役EC運営者の知見を活かしたLステップ構築が強み。Amazonや楽天市場などの計6モールでの販売実績をもとに、LINE周りだけでなく商品開発、商品生産、集客、販売まで一貫してサポートしている。
- 株式会社クレーン様の公式サイト:
https://crane-fukuoka-japan.com/ - Munny|クレーンのLINEアカウント:
https://liff-gateway.lineml.jp/landing?follow=%40621atiem&lp=7MzxFF&liff_id=2005795552-eRkYg2NW
顧客リストを活用してより良い関係性を築きたい
――はじめに御社の事業内容を簡単にご説明いただけますか。

平さん
株式会社クレーンでは、3つの事業を展開しています。
1つ目は、アパレルOEM生産事業です。
中国に拠点を置き、主に日本のアパレルブランド様や、Amazon、楽天市場などのECショップで販売されている、洋服の知識がない企業向けにOEM生産を行っています。
2つ目は、EC事業です。
マタニティアパレルブランド「Munny(ムニー)」を立ち上げ、自社でデザインした製品をAmazonや楽天市場などで販売しています。
3つ目は、LINE公式アカウントの運用サポート事業です。
Lステップの認定コンサルタントとして、ECショップを中心にLINEの構築・運用をさせていただいています。
――Lステップの導入時期はいつ頃でしょうか?

平さん
2024年7月に新しくアカウントを開設しました。
――Lステップを導入する前から、LINE公式アカウントは運用されていましたか?

平さん
もともと自社のブランド「Munny」事業において、LINE公式アカウントの運用とLステップを導入していました。
その流れもあって、Lステップの正規代理店となった次第です。
ただし、BtoB向けのLINE公式アカウントは運用していませんでした。
――今回、企業としてLステップの導入に至った経緯をお聞かせください。

平さん
LINE公式アカウントの運用サポート事業を開始したことに伴い、より戦略的にお客様を獲得するための取り組みを強化したいと考えるようになり、Lステップの導入に至りました。
――Lステップ導入前に抱えていた課題やお悩みをお聞かせください。

平さん
導入前は、主に以下の3つの課題を抱えていました。
- 新規顧客獲得の課題:
名刺交換や紹介、チャットワーク、メールアドレスでのやり取りが中心で、その後のフォローがスムーズにいかず、新規顧客獲得につながりにくい状況でした。 - 効果測定の課題:
定期的にLINEの活用や、アパレル生産をテーマにした勉強会を開催しているのですが、参加者のリスト化やその後の顧客行動の追跡ができていませんでした。どの勉強会が効果的か、どのような改善が必要かを判断するためのデータが不足していた状況です。 - 顧客教育の課題:
特にアパレルOEM事業において、顧客が洋服に関する知識を深められるような情報提供や教育が十分に行えていませんでした。
Lステップで顧客管理を自動化し、属性に合わせた情報提供を実現
――課題に対して、どのような構築をされましたか?

平さん
まずは顧客管理の自動化です。
Lステップを活用して、顧客情報をタグで分けて管理することで、顧客属性に合わせた情報提供やフォローを可能にしました。
また、勉強会などの参加者情報もLステップで管理し、参加後の顧客行動を追跡できるようにしました。
流入経路ごとに効果測定を行い、効果的な施策を特定できるようにしています。
――ちなみに勉強会は、どの位の頻度で開催されているのでしょうか?

平さん
有料オンラインコミュニティ「BUPPAN!」で、2〜3ヶ月に一度のペースで勉強会を開催しています。
参加者数は平均で30〜40名ほどですね。
来月は全国向けのウェビナーに登壇させていただく予定で、その際はオンラインとオフライン合わせて約400名の参加を見込んでいます。
――リッチメニューで工夫された部分はありますか?

平さん
登録直後の質問で顧客の興味関心を把握し、それに応じて異なるリッチメニューを出し分けています。
「LINE公式アカウント運用についてをタップした場合」
「アパレルOEM生産についてをタップした場合」
「Munny(ムニー)についてをタップした場合」
これにより、顧客が自分に必要な情報に素早くアクセスできるようになり、満足度向上につながっていると感じています。
また、顧客教育の課題へのアプローチとして、リッチメニューからアクセスできるYouTube動画を活用し、洋服の製造工程などの教育コンテンツを提供してる点もポイントです。
勉強会と組み合わせることで、顧客の知識向上と信頼関係の構築を図っています。
――構築される上で、苦労した点や大変だったことはありますか?

平さん
複数の事業を一つの公式アカウントにまとめたため、特にアイコンと名前の付け方に苦労しました。
クレーンとMunnyでアイコンをどう分けるか、名前をどうするか、とても悩みましたね。
最終的には、アイコンを上下に分割する形に落ち着きましたが、プロフィール画面のトップページは、ユーザーが最初に目にする情報なので、見せ方を慎重に検討しました。
クレーンを英語表記にしたのは、私のことを知っている人なら検索してたどり着けるだろうと思ったからです。
一方で、Munnyの主なターゲット層は小さなお子様を持つお母様方なので、カタカナ表記にしないと検索で見つけてもらえないだろうと考えました。
まだ完璧な答えは見つかっていませんが、プロプランを使うほどではないけれど、スタートプランでは不十分という状況で、同じように悩む事業者の方も多いと思うので、実験的に運用しています。
――アイコンについてですが、事業ごとにメッセージ送信者のアイコンを変えられていますね。

平さん
はい。OEM生産事業は企業間の取り引きになるので、チャットには会社のロゴを出すのが適切だと考えました。
一方、LINEアカウント運営サポートは、クライアントとの個人的なつながりが強いため、私の写真を使用しています。
今後はLINE事業もチームでのサポート体制を強化し、クレーンという会社としての信頼性を高めていくのが目標です。
チームとしての対応が確立すれば、アイコンもクレーンのロゴに統一できると考えています。
導入後2ヶ月で新規契約増!多様なニーズに応えるサービスを展開
――構築の成果についてお聞かせいただけますか?

平さん
構築を始めて2ヶ月で成果が見えはじめ、LINE公式アカウントの新規構築・運用サポート契約を2件獲得できました。
特に印象的なのは、一度お断りしたお客様が再度お申込みくださった2件目の契約です。
これは、弊社の真摯な対応が信頼につながった証だと感じています。
この他にも、アパレル生産顧問サポート契約やOEM生産についてのお問い合わせ、全国版のウェビナー出演など、多岐にわたる成果を実感していますね。
――LINE事業は多様なメニューを提供されていますね。

平さん
構築費用一括払いのスタイルから、月額10万円の伴走サポートへと切り替えたことが、顧客にとって契約しやすい要因となったと考えています。
また半年間の伴走サポートに加えて、月額1万円のライトプランや内製化研修プランなど、顧客のニーズに合わせた多様なプランを提供しています。
特に、月額制の運用サポートは、アルバイトの方や主婦の方にLINE運用を任せているものの、指示出しに困っている顧客からのニーズが高いです。
――現在何社ほどサポートに入られているのでしょうか。

平さん
構築案件だけでなく、月次サポート、認定コンサルタントからの依頼やサブコンサルティング案件なども含めると20社ほどです。
――構築にはどのくらいの時間がかかりましたか?

平さん
2ヶ月間です。
――LINEの友だち追加はどのように促進されていますか?

平さん
最も多いのは、勉強会での友だち追加ですね。
過去には、1回の勉強会で35名の方に追加登録いただいたこともありました。
現在は、LINE事業とアパレルOEM事業それぞれのLPを作成中で、完成後にはメタ広告の運用も開始する予定です。
これにより、今後は勉強会以外の流入経路も開拓し、より多くの方に友だち追加いただけるようになると考えています。
――Lステップを導入した感想をお聞かせください。

平さん
お客様との接触機会が大幅に増え、LINEを通じてより親密な関係を築けるようになったと感じています。
結果として契約につながるケースも増加し、具体的な成果を実感しています。
――今後Lステップを活用して、チャレンジしてみたいことはありますか?

平さん
LステップPlus+(Lステッププラス)に追加される新機能「Lメール」(※)に、とても期待しています。
(※)LステップPlus+は、Lステップを機能拡張するシステムやオプションの総称。
というのも、楽天のメールマガジンの開封率は非常に高く、EC事業者にとってメールは依然として重要なマーケティングツールです。
LメールとLステップの掛け合わせは、EC事業者にとって大きなインパクトをもたらすと考えているので、まずは自社で実験的に導入したいですね。
また同じく、LステップPlus+の機能である「Lキャスト」も、LPと組み合わせることで勉強会の様子を効果的に配信できるのではないかと検討しています。
まとめ
今回は、株式会社クレーン代表取締役の平さんに、Lステップ導入の経緯や感想を伺いました。 Lステップを使って顧客管理を自動化し、事業の成果を拡大されています。
- Lステップでできることを知りたい
- 導入コストや運用方法を把握したい
- 自社にLステップが必要かを判断したい
そんな方は、ぜひ「Lステップサービス概要資料」をダウンロードしてご確認ください。Lステップ導入の効果を、より具体的にイメージできます。