初めてウェビナーを企画する場合、何から手をつけていいのか迷うことも少なくありません。
- 企画の作り方がわからない
- 企画書には何を書けばいい?
- 企画を成功させるポイントを知りたい
このようなお悩みをお持ちではありませんか。
ウェビナーの成功は、企画にかかっているといっても過言ではありません。
この記事では、ウェビナーの企画の立て方や企画書の構成、書き方について解説します。
ウェビナー企画の作成手順
ウェビナーやオンラインセミナーの企画を作成する手順について解説します。
目的の決定
まずはウェビナーを行う目的を決めましょう。目的によって、この後に続くターゲットやKPIも変わるからです。
具体的には、
- 見込み客(リード)の獲得
- 見込み客の育成(リードナーチャリング)
- 商品やサービスの認知度向上
- 既存顧客の関係性構築
- 商談や受注の獲得
などが挙げられます。
目的を言語化して共有することは、ウェビナー運営に関わるスタッフの認識のズレをなくし、生産性の向上にも繋がります。
ターゲットの設定
目的に沿ってターゲットを設定します。年齢や性別、居住地、職業、年収など、顧客になってほしい実在する集団を定めましょう。
複数のターゲットが考えられる場合、成果に繋がりやすい集団から設定し、優先度が下がる集団は次の企画でターゲットにします。
設定したターゲット層を基に、ペルソナも設定すると、視聴者の心を捉えるコンテンツやメッセージを考える上で効果的です。
※ペルソナ・・・自社の商品やサービスを提供する人物像のこと
名前、生年月日、居住地、勤め先、役職、家族構成、趣味などリアルなユーザー像を作り上げましょう。
目標(KPI)の設定
目的を達成するための目標(KPI)を設定します。ウェビナーの成功を判断する基準にもなるので定めておきましょう。
具体的には、
- 申込率
- 出席率
- 満足度や理解度
- 個別相談の件数
- 成約率
などが挙げられ、目的によって異なります。
例えば、目的が商品プロモーションの場合、成約率や個別相談の件数を設定します。
ウェビナー開催後は、設定したKPIが適切な値だったかについても、見直すようにしましょう。
テーマと構成の決定
構成を考える前にまずはテーマを決めます。テーマは、ターゲットが抱えている課題や関心のあるトピックを基に考えます。
過去に問い合わせがあった内容や実施したアンケートがあれば活用しましょう。
構成は以下の流れで組み立てます。
- 挨拶(オープニング)
- 本編
- 終了後の案内(クロージング)
挨拶(オープニング) |
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本編 |
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終了後の案内(クロージング) |
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アンケートを案内するタイミングは、本編や終了後でも可能ですが、オープニングでアナウンスしておくと、回答がスムーズに進むのでおすすめです。
開催日やスケジュールの決定
開催日は、ターゲットが参加しやすい日時に設定しましょう。
例えば、ターゲットが会社員であれば、業務がたまりやすい週明けや週末をはずして、火〜木曜日の中から選択すると、参加率を上げやすいです。
開催日が決定したら、開催日から逆算してスケジュールを組みます。
告知(集客)を1カ月前から始めるとすると、以下のようなスケジュール例が挙げられます。
ウェビナーの規模や共催の有無などによっても変わりますが、リハーサルは遅くとも1週間前にできるようにしましょう。
配信方法と機材の選定
ウェビナーの配信方法には、リアルタイム配信と録画配信の2種類があります。
リアルタイム配信は、双方向コミュニケーションが可能ですが、日時が合わない人のとりこぼしが発生します。時に、予期せぬ技術的なトラブルへの対応も必要です。
録画配信は、好きな時間に視聴できるので参加者数を増やせる一方で、双方向のコミュニケーションについては十分とはいえません。
最近では、リアルタイム配信と録画配信のメリットを取り入れた「オートウェビナー(自動ウェビナー)」も登場しています。
オートウェビナーでは、ライブの臨場感を維持したまま、録画コンテンツを自動配信できます。
工数削減と配信トラブルのリスク低減を実現でき、今、注目されている配信方法です。
それぞれの特徴と自社のリソースも踏まえた上で、配信方法を選択しましょう。
併せて、撮影や配信場所、機材についても確認します。安定した配信を届けるために、以下について確認するとよいでしょう。
- PCの性能
- ウェビナーツール
- 安定した接続環境(有線での接続など)
- Webカメラ
- マイク
- ヘッドセット
- 照明機材
集客方法の選定
集客方法の選定はとても重要です。どれだけ質の高いコンテンツを準備しても、集客が上手くいかないと成果には繋がらないからです。
集客方法には、オンラインからオフラインまでさまざまな手法があり、ターゲットによっても選ぶ手法は変わります。
また、共催ウェビナーを開催すると、他社と共同で集客できるので、参加者を集めやすくなります。
大切なのは、複数の集客方法を組み合わせて、自社に最適な方法を見出すことです。
分析と改善を繰り返せば、より効果の高い集客方法に近づけます。
予算の決定
ウェビナーにかかる予算には、以下のものが挙げられます。
- 集客費用
- ウェビナーツール利用料金
- 機材費用
- 外部講師への謝礼
- 人件費
- スタジオのレンタル費用(オフィス以外で撮影したい場合)
- 動画撮影・編集費用(外部業者に委託したい場合)
大きく変わるコストとしては、集客費用です。自社サイトやSNSでの告知であれば無料ですが、Web広告など有料の手法もあります。
また、人件費については、リアルタイム配信の場合、メインで進行するスタッフやサポートスタッフにかかる費用など、録画配信よりも多めに見込まなくてはなりません。
自社のリソースと得られる効果も鑑みて、予算配分を検討しましょう。
役割分担の確認
企画の段階で、役割を洗い出して担当を確認しておきましょう。主な役割は以下のとおりです。
事前準備 |
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当日の運営 |
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その他 |
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特に中小企業は、ウェビナーだけに多くの人手を割くことはできません。他の業務をやりながら、というケースも多くなるでしょう。
こういった場合、ツールを活用すると少ない人手でも効率的にウェビナーを実施できます。
ウェビナーツールのほか、開催後のアプローチにも活用できるMAツールなども併せて利用すると、情報を一元管理できるのでおすすめです。
フォローアップ方法の確認
ウェビナー開催後のフォローアップ次第で成果が大きく変わるので、しっかり確認しましょう。
以下は、代表的なフォローアップの方法です。
- アンケートの実施
- 出席者へのお礼メッセージ
- 欠席者のフォロー、アーカイブ配信のお知らせ
- 次のアクションへの誘導(別のウェビナーに招待、個別相談など)
- 電話(興味度が高い、成約に近い段階の方)
お礼メッセージは、開催後、あまり時間を空けずに送信しましょう。
アンケートで取得したデータを基に、複数の方法を組み合わせてフォローアップするのも効果的です。
例)
- お礼メッセージを送信→質問会のお知らせを送信
- お礼メッセージ+個別相談の案内を送信
MAツールを活用して参加者に適した配信を継続的に行い、段階的に成約への導線を作っていきましょう。
ウェビナー企画書の構成と書き方のポイント
ウェビナー企画書の構成と書き方のポイントについて解説します。
基本構成
企画書に盛り込みたい基本項目は以下のとおりです。
- 開催目的
- KPI
- タイトル
- ターゲットやペルソナ
- 配信日時
- 配信内容
- 参加費用
- 講師や登壇者情報
- 配信場所
- 使用ツール
- 集客方法
- 予算
- 役割分担(担当者・関係者)
- 準備のスケジュール
- 当日のスケジュール
- アフターフォローの方法
LPを制作する場合は、以下についても記載しましょう。
- 自主制作するか、外部委託するか
- 制作費用
- 制作スケジュール
企画段階でタイトルが固まっていない場合、仮タイトルを入れておくとイメージが共有しやすくなります。
ポイント①テンプレートを活用する
自分で一から作るよりも、テンプレートを活用すると効率的に作成できます。
インターネット上に、ウェビナーやセミナーの企画書テンプレートが無料で提供されています。
自社ウェビナーに合わせて、必要な項目の追加や削除ができるカスタマイズ可能なものを選びましょう。
また、記載例など見本をのせてくれているサイトもあるので、そちらを参考にするとスムーズに作成できます。
ポイント②視覚的にわかりやすくまとめる
企画書は、しっかり説明しようとついつい文字が多くなりがちです。グラフや図表を挿入して、視覚的にわかりやすくまとめましょう。
提案資料で使用する色は、3色以内が見やすいとされています。
企画内容がどんなに素晴らしくても相手に伝わらないと意味がありません。内容はもちろんのこと、視覚的にも伝わりやすい企画書作りを意識しましょう。
ウェビナー企画の効果を最大化する3つのノウハウ
ウェビナー企画の効果を最大化する3つのノウハウについて解説します。
独自性のある内容やトレンドを取り入れる
自社ウェビナーでないと聞けないオリジナリティのある内容やトレンド性のある話題を取り入れると、参加者の関心を引くことができます。
独自性のある内容としては、例えば、自社データから導き出したノウハウや成功事例などです。
トレンドには、社会トレンドもあれば、業界内のトレンドもあります。
トレンド性のある話題の中から、自社商品やサービスとの関連性が高いトピックを見つけてウェビナーを企画すれば、大きな集客効果が見込めます。
特にタイトルを作成するときには、独自性とトレンド性をアピールできると目に留まりやすいのでおすすめです。
権威性のある登壇者を招く
ウェビナーの講師は、自社の社員が担当するケースもありますが、予算が割けるのであれば権威性のある方に依頼するのも一つの方法です。
業界の第一人者やインフルエンサーなど、既に強い影響力を持っている方を講師に迎えれば、謝礼の支払いは発生するものの、集客コストは下がります。
権威性は、商品やサービス、そして企業への信頼向上に繋がる上、他社と差別化する手段としても有効なので積極的に活用しましょう。
データを活用してターゲットのニーズを捉える
ウェビナーでは、ターゲットのニーズに合った情報を伝えることがとても重要です。
相手のニーズを知るためには、ウェビナー開催時だけでなく、開催前や開催後も参加者と接点を持ちながら、継続的にデータを取得する必要があります。
例えば、日頃からお役立ち情報を配信して、どういった内容に興味があるかわかっていれば、関連のあるウェビナーだけを告知できます。
情報過多な現代、不要な情報は送らないようにすることも、顧客との信頼関係を深める上で大切なポイントです。
MAツールなどを活用して、効率的にデータを蓄積できるようにしておきましょう。
データ活用で成果に繋がるウェビナーを企画するならLキャスト
データを活用して、成果に繋がるウェビナーを企画するために取り入れたいのが、ウェビナーツールです。
中でも、LINEを通じて顧客の状況に適したセミナーを自動配信できる「L-CAST(Lキャスト)」なら、工数を削減しながら成約率の向上が期待できます。
LINE公式アカウントの拡張ツール「Lステップ」と連携して利用するLINE専用のオートウェビナーマーケティングツールです。
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「イベント・リスナー分析機能」で
- 滞在時間
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など、分析に必要なデータも取得できます。
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ライブ感のある画面表示で、オートウェビナーにも関わらず、高い視聴維持率を期待できるLキャスト。
一度使ってみたい方は、14日間の無料トライアルを活用して実際に操作してみるのがおすすめです。
まとめ
ウェビナーで成果を出すためには、データを取得して参加者のニーズや興味関心を知り、各参加者に合ったウェビナーを企画、開催する必要があります。
Lキャストのように、ライブ感のあるオートウェビナーツールで、高い視聴維持率を保ちながらウェビナーのラインナップや開催日時を増やせるようになりました。
ツールを活用しながら、分析と改善を行い、より成果に繋がるウェビナー企画を立てていきましょう。