

- 予約対応を効率化したいけど、自動で確定するのは不安
- 無断キャンセルやスケジュール調整の手間を減らしたい
そのような方に注目されているのが、「リクエスト予約(=承認制予約)」です。
事前に内容を確認してから予約を確定できるため、柔軟な対応を求める業種で選ばれています。
この記事では、
- 通常のLINE予約との違い
- リクエスト予約を導入するメリット
- 実際の活用事例
をまとめてご紹介します。
手間を減らしながら確実な予約対応をしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
LINEのリクエスト予約とは?
LINEを使ったリクエスト予約は、お客様の希望日時を店舗側が確認・承認し、予約が確定する仕組みです。
予約を即時に確定せず、一旦は「リクエスト」として受け付けるため、内容やスタッフの配置などを考慮して柔軟に対応できます。
とくに、以下のような業種と相性が良い方法です。
業種 | 相性が良い理由 |
個人サロン・
治療院 |
施術内容や所要時間に応じて調整が必要なため |
ハウスクリーニング・
訪問看護 |
移動距離や所要時間によって都度スケジュール確認が必要なため |
イベント・
体験予約 |
参加人数や内容に合わせて手動の調整が必要なため |
LINEのリクエスト予約を使えば、スムーズかつミスの少ない対応が可能になります。
通常のLINE予約(即時予約)との違い
即時予約は、お客様が空いている日時を選んだ時点で予約が確定します。
即時予約とリクエスト予約の、特徴や向いているケースを以下にまとめました。
予約方法 | 特徴 | 向いているケース |
即時予約 | お客様が予約した時点で確定 |
|
リクエスト予約 | リクエスト内容を確認・承認してから予約を確定 |
|
用途や業種によって、どちらの予約方法が効果的かは異なります。
大切なのは、自社に合う方法を選び、継続しやすい体制をつくることです。
LINEでリクエスト予約を使うメリット3つ
リクエスト予約は、店舗側が内容を確認してから承認する“ひと手間”があります。
予約を自動で確定しないぶん、状況に応じた判断が可能になります。先着順ではなく、予約者を選定したい場合にも有効です。
具体的なメリットは、次の3つです。
- 空き状況にあわせて、柔軟に対応できる
- ダブルブッキングや対応ミスを防げる
- お客様とのやりとりが自然に増え、関係性を築きやすい
それぞれのメリットを順に見ていきましょう。
空き状況にあわせて、柔軟に対応できる
リクエスト予約は、予約の確定前に確認を挟めるため、空き状況に応じて柔軟に対応できる点が特徴です。
たとえば、

- 前の予約が長引きそう
- スタッフの調整が必要
といったケースでは、別の時間帯を提案できる余地が生まれます。
また、キャンセルによって空きが出た際に、同じ時間帯を希望しているリクエストがあれば、予約枠を無駄なく活用できるでしょう。
現場の状況を見ながら、無理のないスケジュール調整をしたい方に適した方法です。
ダブルブッキングや対応ミスを防げる
リクエスト予約は、ダブルブッキングや対応ミスのリスクを抑えられるのも利点です。
たとえば、
- 別ルートからすでに予約が入っていた
- スタッフの手配が間に合うかわからない
- 時間や場所にズレがあった
といった場合も、予約を確定する前に状況を確認して調整すれば、トラブルを未然に防げます。
予約ミスが信頼低下につながるリスクを考えると、事前確認ができるリクエスト予約は、より安全性の高い方法といえるでしょう。
お客様とのやりとりが自然に増え、関係性を築きやすい
リクエスト予約では、予約確定前にやりとりすることも可能なため、お客様との自然なコミュニケーションが生まれやすくなります。
とくに初めての予約では、不安を感じる方も少なくありません。

- 初回は〇〇分のコースがおすすめです
- ご希望の時間帯があれば、気軽に教えてくださいね
といった一言を添えるだけでも、安心感を与えられます。
即時予約では難しい、“人の温度感”を伴うやりとりができるのは、リクエスト予約ならではの強みです。
LINEでリクエスト予約を行うには拡張ツールが必要
ビジネス用の「LINE公式アカウント」には、リクエスト(承認制)予約の機能はありません。
さらに、LINE上で予約を受けられる機能「LINEで予約」は、飲食業向けに限られており、他業種では利用できない仕様です。
そのため、LINEでリクエスト予約を行うには、「Lステップ」などの拡張ツールを導入する必要があります。
Lステップでは、以下のような運用が可能です。
とくに、予約管理機能を活用すれば、
- 顧客が希望日時をリクエスト
- 担当者が承認して本予約を確定
といった一連の流れをLINE上で完結できます。
Lステップを使ってLINEでリクエスト予約を導入する方法
Lステップの「予約管理機能」には以下の2種類があり、どちらも承認制の設定が可能です。
- カレンダー予約:カレンダー上に予約可能な時間を設定し、予約を管理
- イベント予約 :日時を指定したイベントを登録し、予約を管理
それぞれの仕組みや承認制の取り入れ方をくわしく解説します。
カレンダー予約に承認制を取り入れる方法
カレンダー予約とは、カレンダーの空いている日付から日時指定の予約ができる機能です。
カレンダー予約で承認制を取り入れる場合、以下のような設定が可能です。
- 新規予約 :【全承認】【リクエスト制】から選択
- 友だちによる変更 :【許可する】【許可しない】【リクエスト制】から選択
- 友だちによるキャンセル:【許可する】【許可しない】【リクエスト制】から選択
利用シーンにあわせて、各項目の設定を調整しましょう。
カレンダー予約の全体的な設定方法は、「Lステップのカレンダー予約機能の特長と使い方を解説」の記事で紹介しています。あわせてご覧ください。
イベント予約に承認制を取り入れる方法
イベント予約は、セミナーやオフ会など、特定の日に開催するイベントへの申し込みを受けるときに適した機能です。
設定画面で【承認制あり】を選択すると、予約を「承認」または「否認」したときに実行するアクションも設定できます。
たとえば、予約の承認後にお礼メッセージを自動配信したり、予約内容を友だち情報に登録したりすることが可能です。
こうした自動化を活用すれば、イベント運営の手間を減らせるうえ、対応もスムーズになります。
なお、イベント予約の全体的な設定方法は、「Lステップのイベント予約機能の特長と使い方を解説」の記事で解説しています。ぜひ、参考にしてください。
Lステップの機能を使った承認制予約の活用事例3選
Lステップでは予約管理機能だけでなく、さまざまな機能を組み合わせて承認制予約の形を導入できます。
ここでは、以下3つの事例を紹介します。
- オンラインスクール:審査制のLINE予約で成約率68%になった事例
- イベント会社 :採用業務の負担が5分の1に削減した事例
- 歯科クリニック :複数候補日を収集し、来院調整をスムーズにした事例
異なる業種での工夫や成果を知り、自社に活かすための具体的なイメージをつかみましょう。
オンラインスクール|審査制のLINE予約で成約率68%に
予防療法を学び、家庭の健康を支える「ホームドクター」を育成するオンラインスクール「HDF(ホームドクターフューチャー)」様では、Lステップを活用し、説明会の予約に審査制を導入しています。
温度感の低い方が説明会に参加してしまうと、ほかの参加者の意欲に悪影響を与える懸念があったためです。
具体的には、予約リクエストを送ったユーザーに事前カウンセリングシートを配布し、回答内容をもとに参加可否を判断します。
審査を通過した方のみに、説明会のZoomリンクを送付する仕組みです。
加えて、説明会の2日前と2時間前には自動でリマインドも送信されます。
Lステップで、予約段階から参加者の質を担保する仕組みを構築した結果、説明会からの入学率が68%といった高い成果につながりました。
イベント会社|アルバイト採用業務の負担が5分の1に削減
熊本県を拠点にイベントを企画・運営する「株式会社ライドエンターテイメント」様では、Lステップを活用し、承認制予約に近い形でアルバイトの採用業務を効率化しています。
まず、友だち追加時に個人情報を入力する回答フォームを配信し、税務処理や給与振込に必要な情報もあわせて取得します。
そのうえで、情報登録を完了した人のみが応募できる仕組みを構築しました。
アルバイトの募集時には、求人情報とカルーセル形式の応募ボタンを一斉配信します。
ユーザーの応募はワンタップで完了し、企業側はタグで応募者を一覧で把握できます。
また、採用・不採用の連絡もタグで振り分けて、一括対応を可能にしました。
応募の受付から選別、連絡までをLステップ上で完結させたことで、業務負担は「体感で5分の1」にまで軽減されたそうです。
歯科クリニック|複数候補日を収集し、来院調整をスムーズに
福岡県早良区の「まなべ矯正歯科クリニック」様では、Lステップを活用し、来院日の調整に承認制の仕組みを取り入れています。
以前は、電話での予約対応がメインだったため、スタッフの負担が大きくなっていました。
そこで、矯正治療を始めるタイミングでLINEに登録してもらい、検診が近づいてきた方にリマインドを送信。
Lステップの回答フォームを使い、患者様に複数の希望日を入力してもらう仕組みを整えました。
回答をもとに医院側でスケジュールを調整し、予約を確定する流れです。
カレンダー予約機能でも承認制は可能ですが、「複数候補日の収集」が必要だったため、あえて回答フォームを採用しています。
LINE上でやりとりが完結するようになり、電話対応の削減によって業務の効率化にもつながりました。
LINEのリクエスト予約で、対応の手間とすれ違いをなくそう
LINEのリクエスト予約(承認制予約)では、内容を確認してから予約を確定できるため、無理なスケジュールやミスを防げます。
やりとりを挟むことで自然にコミュニケーションが生まれ、顧客との信頼関係が築きやすくなる点もメリットです。
Lステップを活用すれば、予約受付から承認、リマインド配信、情報管理までをLINE上で完結できます。
手間を減らしつつ、丁寧な対応も叶えたい方は、リクエスト予約の導入を検討してみてはいかがでしょうか。