
本記事では、Lステップを導入して成果を上げている飲食店・レストランの事例を7つ紹介します。
- 来店数・予約数をもっと増やしたい
- リピーターを増やしたい
- スタッフの業務負担を減らしたい
- LINE公式アカウントをうまく活用したい
- キャンセルや予約対応の手間を減らしたい
事例を通じて、具体的にどんな施策を行えばよいか、導入後のイメージをつかんでみてください。
こうした課題を抱える飲食店のオーナー・店長、店舗運営に関わる方にとって役立つ内容です。
目次
飲食店のLステップ導入事例7選
オープン初月で3,000人のLINE登録を集めた「シュークリーム専門店」
素材や製法にこだわり抜いたシュークリーム専門店の事例です。
2023年4月の新店舗オープンに合わせて、Lステップを導入しています。
【Lステップ導入前の課題】
- 顧客管理を効率化したい
- 一時的な集客だけでなく長期的なリピーターを育成したい
【Lステップで行った施策】
- 来店時のLINE登録促進
声かけしやすいように、接客マニュアルを確認し、LINE登録を「どのタイミングで」「どんな言い方で」案内するかを決めました。
基本的には、最初の接客でLINE登録を促し、業務の流れの中で自然におすすめしています。
また、店内ポップの内容も見直し、より登録しやすい誘導にしました。その結果、高い登録率を維持できています。
- 来店回数の可視化とポイント機能の実装
来店ごとにポイントが貯まる仕組みを導入し、お客様の来店頻度を「見える化」しました。
【ポイントカード】
来店回数の計測には「流入経路分析」機能を活用。来店時に生成したQRコードを読み取ってもらい、来店回数をカウントしてポイントを付与しています。
また、今どれだけポイントが貯まっているのか一目で分かるように、スタンプカードの画像を段階的に表示しています。
たとえば、
- 1回来店すると「スタンプ1つ」
- 2回来店すると「スタンプ2つ」
と、来店のたびに画像が変わる仕組みになっており、お客様が楽しみながらポイントを貯められる設計です。
- エンゲージメントを高める「おみくじクーポン施策」
来店のたびに引ける「おみくじクーポン」など、さまざまな特典を用意し、再来店のモチベーションを高めました。
クーポンは、Lステップの「回答フォーム」で作成しています。
たとえば、おみくじクーポンはお客様が店舗でクーポン画面をスタッフに見せるだけで使えます。

スタッフ側は画面上のチェックボタンを押すだけで「使用済み」にできるため、紙の管理や複雑な作業は必要ありません。
【Lステップ導入後の成果】
オープン初月で3,000人以上がLINEに登録し、新規顧客の獲得と囲い込みに成功しました。
さらに、ポイント機能やおみくじクーポンなど、楽しみながら参加できる施策が再来店を後押しし、リピーター率の向上にもつながっています。
クライアント様からも「導入して本当に良かった」と、大変ご満足いただいている事例です。
85店舗のLINE公式アカウントを1つに集約し効率化に成功した「ステーキハウス」
「株式会社ディーズプランニング」様は、外食チェーン「やっぱりステーキ」を運営されている会社です。
やっぱりステーキは、80店舗以上展開している沖縄発のステーキ店で、オーストラリアやシンガポールなど、海外でも10店舗以上展開しています。
Lステップは、2024年7月1日に導入されました。
【Lステップ導入前の課題】
- 85店舗のLINE公式アカウントを1つにまとめたい
- 会員カードを作りたい
- ガチャを作りたい
- ネット販売ができるようにしたい
【Lステップで行った施策】
1.LINE公式アカウントを1つにまとめる
Lステップで、全店舗分の流入経路を発行しLINE公式アカウントの集約を実現しています。
以前は各店舗で運用していたため、なかなか販促に使えないという側面がありました。
アカウントを一本化したことで、本部主導での販促やキャンペーン展開が可能となりました。
2.会員カード(ポイントカード)、スタンプラリー、ガチャなどを作成
カード(ポイントカード)、スタンプラリー、ガチャなどを作り、リッチメニューにまとめました。
会員カードは、1回来店したら1ポイントに設定しています。
【会員カード】

中には、1日4回、3〜4ヶ月で200回ほど来店するヘビーユーザーの方もいらっしゃいました。
【獲得ポイントで会員ランクが変動】

また、全国にあるやっぱりステーキの店舗を巡るスタンプラリーも構築。
【スタンプラリー】

各エリアで一定数の店舗に行くと、プレゼントがもらえる仕組みです。

ガチャに関しては、来店時に回せるものと、配信で回せるもの、2種類を用意しました。
【来店時に回せるガチャ】

【配信で回せるガチャ】

3.リッチメニューにオンラインショップの導線を作成
リッチメニューにある「やっぱりショップ」をタップするとカルーセルが表示され、ボタンをタップするとショップに遷移する流れです。※現在は一時的に、Yahoo!ショッピングで販売。

【Lステップ導入後の成果】
アカウントを1つに集約できたことにより、運用コストを大幅に削減。以前は各店舗で運用していましたが、今は本部で一括管理できています。
また、会員カードやスタンプラリーなどのコンテンツの設置や、ガチャなどの配信が来店のきっかけになっているようです。
特にガチャの利用率は約30%で、ニクの日に配信しているガチャの利用率は70%にものぼります。
結果的に、LINE運用のコスト削減と、業務効率化や来店促進につながった事例です。
新店舗オープン前に友だち数400人を集めた「パン屋」
横浜市青葉区にあるパン屋さんの事例です。
九州では有名なフランチャイズの第1号店で、2021年11月の新規オープンに向けて、2021年9月からLステップの運用を始められています。
【Lステップ導入前の課題】
- 新規オープンに向けて認知度を高めたい
- パン屋激戦区なので違う方法でお客様とのつながりを作りたい
- 立地的にファミリー層が多いため、アットホームで親しみのあるお店にしたい
【Lステップで行った施策】
1.オープン前の店舗にLINEのQRコードを貼って宣伝
工事中の店舗の外壁にLINEのQRコードを貼り、友だち登録を促しました。
またシナリオ配信を設定し、オープン日が近づくと「あと1週間後です」「いよいよ明日です」など、自動で配信されるシナリオも組んでいます。
2.リッチメニューに「お店情報」と「遊ぶ」のタブを設置
リッチメニューに、メニューやお問い合わせなどの「お店情報」タブと、パン診断やクイズができる「遊ぶ」タブを設置しました。
当時はコロナ禍でのオープンだったため、営業時間や衛生面に関するお問い合わせが多かったようです。
そのため、「お店情報」が非常に役立ち、直接のお問い合わせ数が減りました。
【お店情報】

「遊ぶ」タブでは、自分の好きなパンを見つけられる「パン診断」、パンに関する「パンクイズ王に挑戦」などのコンテンツが楽しめます。
【遊ぶ】

【パン診断】

【パンクイズ王に挑戦】


さらに診断やクイズの後には、実際にお店で販売しているパンを紹介し、お客様が興味を持つきっかけを作るよう心がけました。
3.おみくじ型クーポンを配信
毎月1回程度の頻度で、土曜日の午前中に、配信日から3日間利用できるおみくじを配信しています。
もともとは通常のクーポンを配信していましたが、くじを引く参加型のほうが開封率が高いことがわかり、おみくじ形式にしました。
【おみくじ型クーポン】


【Lステップ導入後の成果】
オープン前に、LINE公式アカウントの友だち数が400人以上になりました。
またオープン日に向けたシナリオ配信の影響もあってか、オープン当日は行列ができて入店制限を設けるほどの反響がありました。
途中でパンが売り切れるなど、予想以上のスタートを切れたようです。
クーポン配布で月1,000万以上の売上を達成した「和食店」
山口県を中心に、飲食店を展開している株式会社フジコーホールディングス様の事例です。今回は、その中の和食の業態でのLステップ導入事例となります。
Lステップは2023年4月から導入されています。
【Lステップ導入前の課題】
- 各店舗に任せていたアカウントの管理を本部で行いたい
- LINEで顧客管理がしたい
- 全店舗共通で使えるクーポンを提供したい
- 同じ商圏の他業態の店舗の宣伝を行いたい
【Lステップで行った施策】
1.Lステップの導入で一括管理を実現
新たにLINE公式アカウントの運用を開始し、同時にLステップも導入。アカウントの管理を本部で行えるようになり、LINEでの顧客管理を実現しました。
2.全店舗で使えるお誕生日クーポンを配布
友だち登録後のアンケートに回答すると、全店舗で使えるお誕生日クーポンが配布されるように構築しました。
【アンケート回答後にリッチメニューが解放され、クーポンを発行】


【お誕生日クーポンの配布】

3.来店アンケートでお客様の声を収集
リッチメニューに、「来店アンケート(顧客満足度アンケート)」を設置。お客様は、来店するたび何度でも回答可能で、毎月抽選でお食事券が当たるようになっています。
現時点で3,600人の方が回答しており、回答数は5,000件以上です。

このアンケートで得たお客様の声をもとに、改善を続けています。
【Lステップ導入後の成果】
和食業態ということもあり、控えめに友だち集め(ポスターなどに限定)をしていましたが、友だち数は順調に増えています。
| Lステップ導入後の成果 | |
| LINE友だち登録数 | 1年3ヶ月で2万人 |
| アンケート回答率 | 約93%(24,369人中22,727人) |
| お誕生日クーポン利用者数 | 約1,000人/月 |
またお誕生日クーポンは、1ヶ月で約1,000人の方に使ってもらっています。来店するお客様は、基本は家族連れなので、1家族の単価は1万円を超えます。
その結果、控えめに見積もっても、1,000万以上の売上に繋げることができました。
事前予約で待ち時間を2時間短縮した「たこ焼き屋」
岐阜県の関市にある、たこ焼き屋「えでん」様の事例です。
えでんは出張たこ焼きから始まり、移動販売になり、2023年10月20日から実店舗をオープンしています。
Lステップは、移動販売をしていた2021年の5月頃に導入されています。
【Lステップ導入前の課題】
- 出店情報の周知を強化したい
- 電話予約を減らしたい
- 行列や待ち時間を減らしてスピーディーに提供したい
【Lステップで行った施策】
1.回答フォームを活用しLINEからの予約が可能に
回答フォームを活用し、味やトッピング、受け取り日時を選択し、LINEから事前予約ができるよう設定しました。
【予約受付フォーム】


Lステップ導入前は、電話やInstagramのDMで予約を受けていましたが、忙しい時間と重なると対応できないことがあったそうです。
一方で事前予約があると、前日には大体の予約数がわかります。予約が多い日は強気に準備したり、予約が重なっている時間帯は多めに作ったり、逆算して準備できるようになったそうです。
2.出店場所のお知らせを配信
移動販売をしていた時は、月間の出店場所のお知らせを配信。お客様が少ないタイミングに「今日あと何名分あります」と配信したり、実店舗ができる際には実店舗に関するご案内をしたりしました。

リッチメニューもシンプルな設計で、アクセス情報や予約機能など、ユーザーが求めることだけに絞って設定しています。
【リッチメニュー】

その他、お店の想いやこだわり、店舗の開店までの裏側、スタッフさんの顔が見えるような配信を心がけています。
【Lステップ導入後の成果】
| Lステップ導入後の成果(2023年10月時点) | |
| 予約を利用した人数 | 528名中225名(約43%) |
| 予約が行われた回数 | 合計746回(1人3.3回LINEから予約) |
| 待ち時間への影響 | 最大2時間短縮 |
| 売上 | 1.2倍にアップ |
現在の友だち数は528人(2023年10月時点)で、LINEの事前予約を利用したことがある人は225人。LINEからの予約は累計で746回入っているので、1人あたり3.3回LINEから予約購入をしてくれている計算です。
また、以前は最大で3時間お待たせしたケースもありましたが、事前予約により今は30分〜1時間になり、最大2時間の短縮に成功しました。
スタンプカードでリピート率が10%アップした「観光地の飲食店」
岐阜県郡上市で創業90年を迎える飲食店、まるみつ様のLステップ導入事例です。
パリッとした食感が特徴の「郡上焼きそば」が名物で、地元の人はもちろん、観光客にも人気があります。
Lステップは、2024年の4月から導入されました。
【Lステップ導入前の課題】
- 郡上焼きそばを広めていきたい
- 通販サイトを構築し、冷凍焼きそばの販売をしたい
【Lステップで行った施策】
1.店舗での友だち追加施策
本格的に通販サイトを構築する前段階として、まずはLINEを活用し、集客やリピート率の向上を目標としました。
具体的な施策としては、店内ポスターや割り箸ケースにQRコードを設置しています。
【割り箸ケース用友だち追加QR】

【ポスター用友だち追加QR】

また友だち追加するとアンケートが開始され、回答いただいたお客様には、特典として季節の甘味をプレゼント。
アンケートでは、お名前や性別といった基本情報の他、お住まいや来店回数、冷凍焼きそばに興味があるかなど、リピート施策に繋がる情報を取得しています。
【初回アンケート】



2.スタンプカードを活用したリピート施策
リッチメニュー内にスタンプカードを設置して、地元のお客様の再来店を促しています。
【リッチメニュー】

スタンプが10個貯まったら、お会計から500円OFFの特典を用意しています。
【スタンプカード】

【Lステップ導入後の成果】
| Lステップ導入後の成果 | |
| 友だち増加率(4ヶ月間) | 約4.1倍(47人→193人) |
| アンケートの回答率 | 68.9%(193人中133人) |
| ブロック率 | 5.9% |
| 冷凍焼きそばへの興味 | 約60%が「興味あり」と回答 |
2024年4月の運用開始時の友だち数は47人でしたが、4ヶ月後には193人と順調に増えています。店内ポスターや割り箸ケースのQRコードのみで増やした数値としては、良い結果です。
またアンケートの回答率68.9%と高く、193人中133人の方にご回答いただいております。
これは友だち追加特典の効果が大きかったと予測され、ブロック率に関しても5.9%と好調です。
ちなみにアンケートで約60%の方が、「冷凍焼きそばに興味がある」と回答しています。今後は、焼きそばの作り方やギフトの案内など、購入に繋がる配信を行っていくそうです。
運用3ヶ月で友だち数7,200人超の「カレーチェーン店」
カレーハウス「CoCo壱番屋」の店舗を4店経営されている、有限会社関谷様の事例です。
同社では、2024年の2月からLステップを導入しています。
【Lステップ導入前の課題】
- お客様とコミュニケーションが取れるようにしたい
- LINEでアプローチをしてリピート促進、売上アップにつなげたい
- 来店回数や頻度などのデータを取得し、各店舗ごとの分析をしたい
【Lステップで行った施策】
1.リッチメニューに店舗情報やお楽しみコンテンツを配置
リッチメニューに、店舗情報やテイクアウト注文の導線、Q&Aといった基本的な情報を設置。1日1回引けるガチャや、ココイチの楽しみ方などのコンテンツを配置しました。
【リッチメニューのトップ】

【「ココイチのメニュー」には、期間限定メニューや店舗限定メニューを掲載】

「ココイチの楽しみ方」では、ココイチの店員が教える激うまカスタマイズベスト3を掲載しています。

また、配信がないタイミングにもアカウントを開いてもらい、「ココイチ食べたいな」と思ってもらう回数を増やす狙いで、1日1回引けるガチャ機能をつけています。
【1日1回引けるガチャ】

ポイントが一定数貯まると、店舗でトッピングと交換できます。これにより、来店のきっかけ作りをしています。
さらにリッチメニューには、ポイントカードを設置。3回来店ごとに特典をゲットできる設計で、来店時にQRコードを読み込むと、来店日や来店回数が記録されます。
【ポイントカード】
ちなみにポイントカードはランク制で、「ブロンズ、シルバー、ゴールド」の3段階です。ランクが上がるにつれて、特典もより魅力的になっていくように設定しています。
2.店舗での声かけて友だち集め
友だち追加施策として、店舗での声かけを徹底しました。
「友だち追加とアンケートに回答したら1端末200円引き」を、友だち追加特典として用意し、一人ひとりに訴求しています。
【友だち追加後のあいさつメッセージ】

たとえば家族4人で来店して、全員が友だち追加しアンケートに回答したら、合計800円引きになります。ここは登録を集めるための広告宣伝費と位置付けて、1端末200円引きにしました。
また、友だち追加時のアンケート回答率も97.8%と、非常に高い結果が出ています。7,200人のうち、7,000人以上が回答してる計算です。
【友だち追加時アンケート】

また、複数のパターンのお声がけを試して、最も反応がよかったお声がけ内容で全店統一しようと考えました。
- 友だち追加とアンケート回答で200円引きになる訴求
- LINEに登録したらガチャができるといったコンテンツ訴求
- 定期的にお得な情報がもらえる訴求
結果「友だち追加とアンケート回答で200円引き」が最も反応がよかったため、全店で展開しています。
【Lステップ導入後の成果】
| Lステップ導入後の成果 | |
| 友だち増加数(3ヶ月) | +7,000人 |
| アンケート回答率 | 97.8%(7,200人中7,000人以上) |
3ヶ月のお声がけのみで友だち数が7,000人増加。さらにアンケート回答率は97.8%と高水準を叩き出しています。
またアンケート回答で200円引きすると客単価が下がると予測されていましたが、「200円引きになる分、何かトッピングを足す」という考えの方も多く、客単価に大きな変化はありませんでした。
結果的に、宣伝費としてマイナスになることがなく、集客の大きな力となっています。
飲食店の成功事例を参考にLステップを導入しよう
今回紹介した飲食店の成功事例は、LINE活用による集客・リピート施策の一例として非常に参考になる内容です。
ここで紹介したのは、あくまでほんの一例です。
より網羅的に成功事例を学びたい方は、弊社が無料で提供する、「成功事例に学ぶLINEを使った自動化・仕組み化セミナー」へご参加ください。

本セミナーではさまざまな成功事例を交えつつ、LINE公式アカウントとLステップの活用法を学べます。
まとめ
今回は、飲食店の成功事例を7つご紹介しました。
ぜひ本記事を参考に、あなたのお店でもLステップを取り入れ、来店数アップ・リピーター育成・スタッフの負担軽減につながる仕組みづくりを進めてみてください。
















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